小池真理子のレビュー一覧

  • 二重生活

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    斬新だった!
    ミステリーはそれほど読まないんだけど、多分、言い切って大丈夫。斬新だった。

    若干、ニート気味の珠が、大学院の授業の題材となった作品に大きすぎる影響を受けて、近所の平和そうな家庭の旦那を尾行する話。

    誰も亡くならないし、誰も怪我しない。
    そして、物語が始まる前と大きく状況も異ならない。
    なのに、先が気になって気になって仕方なかった。

    結局、誰にでも悩みがあって、それと闘いながら生きているんだねってこともサブタイトルかと思われる。

    それにしてもこの本はやばいね。甘美な文学的尾行の罠にはまりそう。

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    2023年03月02日
  • モンローが死んだ日

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    主人公の自己分析の仕方とか精神構造が私に似ているのもあって最後まで主人公に寄り添えて読めました。
    私の知ってる薬の名前が出てきたりとかも面白く。
    ミステリのような心境小説のような。
    途中、嵐のようにもなりましたが、自分を分析しながら穏やかに生きていくことのありがたみを知っている主人公には共感を覚えます。
    地味な女性だけれど物語後半では自分の中の想いに実直に行動を起こす意志の強さをもっています。
    そして物語が終わる頃には心(事件)に区切りがついて、平穏を取り戻す彼女はとても魅力的だと思いました。

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    2016年12月24日
  • 浪漫的恋愛

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    話自体は古い印象。年配同士の不倫話のはずが、意外と透明感があり、純粋に切ない気持ちになった。最後がなんとも言えない終わり方で、モヤモヤ感は消えない。

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    2016年12月22日
  • 無伴奏

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    こんなにも胸が苦しくなる小説は久しぶりに読んだ。
    映画化され、そのCMでキャストと内容に興味を持ち、まずは原作と思って手に取った初めての小池真理子。
    一つひとつの文章が美しく、心理描写が丁寧で読んでいるとするっと響子に入り込める感覚が気持ちよかった。
    だからこそ、あの衝撃を響子と同じように感じることが出来たのだと思う。
    何となく予感はしていたが、あのようにまざまざと見せつけられるとは。響子の悪魔がここまで影響を与えるとは。
    これはただただ単純に愛の物語だと思う。混沌に溢れた世間で、2組の20歳そこそこのカップルが真剣に愛し合い、憎しみ合い、考えた物語だ。だから、この結末はあまりにも苦しく、美し

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    2016年12月20日
  • う わ さ

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    うわーーー。
    4つの短編の主人公たち、見事にドツボにハマっちゃったねー。
    どんどんハマりこんでいく様がちゃんと書かれてて、読んでて面白かった。
    その中でも『災厄の犬』が良かった。
    最後は、ぞぞーーーっと鳥肌たった。こっわーーーー。
    でも、こういうのちょっとホラーっぽくて大好き。
    一番インパクトのある終わり方で、読み終わった今でも怖くてぞーっとする。

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    2016年11月12日
  • モンローが死んだ日

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    還暦間近の鏡子は、夫を亡くし、子供もなく孤独なことから精神状態が不安定になり、精神科を受診したことから、医師である高橋に出会う。鏡子の治療が終わってから次第に距離が縮まる二人。一緒に老いていきたいと思った男性が実は……という展開は、概ね予想の範囲内で進むのだけど、とにかく鏡子の孤独な心理描写が秀逸で、暮れてもひとり、明けてもひとりと自嘲気味になるあたり身につまされるものがありました。還暦間近の女性の恋愛というものは、読む前はピンとこなかったけど、でも歳を重ねても恋ができるっていいなあと思った。

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    2016年11月11日
  • 二重生活

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    文学的・哲学的尾行をすることで、他人の秘密、他人の孤独を知り、自分自身の孤独に気づく。
    大学院生、白石珠の試みはなかなかおもしろいとは思うけど、自分が尾行されたら……

    映画では、女優の三ツ木桃子は登場せず、卓也と珠の関係に焦点を当てていたし、篠原教授の孤独にも触れていた。
    原作と映画の両方を見るとよい作品です。

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    2016年11月10日
  • 柩の中の猫

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    過去を回想するイントロから始まる物語。
    いったい何があったのか??と気になります。
    物語全体からただよう、怪しさ、閉鎖的な異次元な空間。
    これは何かが絶対起きる。と思わせる雰囲気。
    ミステリーではないけど心理的な圧迫感のある物語でした。

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    2016年10月20日
  • モンローが死んだ日

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    ネタバレ

    なんかあまり濃厚なお話を読みたい気持ちでは無かったけど、落ち着いた雰囲気のお話しで良かった。人生の後半をこんなふうに過ごせる相手が出来るなんて、束の間であってもいいから自分にもそんなこと起きたらいいなと思わされた。殺人でもしてるのかとドキドキしたけど、そうでもなかった。まだそんな可能性をあるかもっておもってもいいですかね?

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    2016年10月05日
  • 欲望

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    ネタバレ

    感想を書くのが難しい。
    EDである男性をどう愛するのか、また自分がEDなら女性をどう愛せるのか。なんとかその壁を乗り越えられそうな、でもやっぱり乗り越えられなさそうなもどかしい感じがしました。

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    2016年09月24日
  • モンローが死んだ日

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    題名からはどんな話か全く想像できなかったのですが、後半一気でなるほどな謎解きでした。小池真理子らしい静寂で美しい文体もマル。

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    2016年09月09日
  • ふたりの季節

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    ネタバレ

    昔の恋人との再会。何ともロマンティックな話。いいなあ。でもあたしは気づかなさそう笑。

    薄いし文字が少ないので短編集を読んでる感じ。小池真理子は短編もうまいので、二人の情景が目に浮かぶようだった。

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    2016年08月22日
  • 夏の吐息

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    表題作含む6編の短編集。初期の心理サスペンス、中期の恋愛を経て新たなステージに入ってきたのかなと感じました。どの作品も恋愛は絡んでくるものの、メインは夫婦間のちょっとした秘密だったり、男女間の友情、終わってしまった恋に恋愛未満の話もあり多彩な設定で楽しめた。官能や耽美は従来の作品よりも控え目な印象でしたが、しっくりとくる比喩表現に目に浮かぶような情景の描写が美しく、しっとりとした大人の雰囲気を存分に味わいました。

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    2016年08月19日
  • モンローが死んだ日

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    2016.7.2

    途中までは、人生を半分終えた二人の恋愛小説でいってたのが、ある日突然男が消え それからは謎解きに入っていく。
    一人暮らしの鏡子は夫に先立たれ 子どももいない。
    一生一人で生きてゆくことに孤独感や不安に苛まれていたところに優しく話を聞いてくれる人があらわれたら、それが男でも女でも年令など関係なく、縋りたくなるのは誰でもそうだと思う。
    たまたま彼は犯罪を犯していたのだが、それを知ったとしても その相手を嫌いになる理由にはならないところが、人を好きになるということなのだろう。

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    2016年07月03日
  • モンローが死んだ日

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    高橋の娘、川原まりりんはもう少し何とかならなかったのかと思う
    どう見てもあの女芸人が被って酷かった
    物語は好きなのにそこだけは残念

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    2016年06月01日
  • 無伴奏

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    小説自体は25年くらい前のもので、舞台は1960年代後半の仙台。学園紛争やデモなどが激しかった時代の、ひとつの恋とミステリー。
    高校生の響子と大学生の渉。そして渉の親友の祐之介と恋人のエマ。四人の想いが交錯して、ある事件が起きる。

    小池真理子さんの小説を読むのは思えば初めてで、どうして今まで手に取らなかったのか自分でも不思議。
    全編通して美しい。人間の醜さが表れる場面もあるのに、なぜか穢れを感じない。始めに事件を予感させる描写があり進んでいくせいもあるのか、常に死の匂いが漂っていて、どこか物悲しい。

    勝ち気な高校生・響子と暗い過去を背負った大学生・渉の恋と一時の出来事を、二十数年後の響子が

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    2016年04月06日
  • モンローが死んだ日

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    ネタバレ

    お初だった小池真理子。
    アタシには、なんだろ。まだ、はやいっ。など、と。
    勝手に思っていた作家の方。
    いい年ですが…医師⁉︎高橋に近い年齢ですが。
    この大人のお話し。序章がある恋愛小説で‼︎
    ソコソコあたりをつけながら読み深められ。
    鏡子の行動にはなんだろ⁉︎アタシなら…って、ツッコムところが沢山…あんな風に、って。
    後半の展開、読むスピードが加速しました。

    そしてひたっております。この花折町⁉︎軽井沢にぃ。

    このタイトル…が、いいん、です。

    手紙、長いっ。

    〜人間としての本物深み〜

    そ、して。ご飯を作りたくなるお話し。

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    2016年03月01日
  • 妻の女友達

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    どの話も面白かった!
    まさに、女の方が男よりも一枚上手だということを思い知らされるような話ばかりだった。

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    2016年02月20日
  • 冬の伽藍

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    義彦に恋していながら、その義父である英二郎の誘惑も拒みきれない悠子。一章はその3人に亡くなった美冬も加えた歪んだ関係が描かれていて、英二郎には嫌悪感を抱きながらもその魅力に抗えない悠子の心情が揺れ動くのが甘美でもあり、スリリングでもあった。個人的には英二郎さんには魅力は感じないのだけど、言い寄られると弱い部分があるというのも、理解できなくはないかな。
    三章で、摂子視点に変わると作品の色合いも違ってきて、あまり見たことはないけど韓流ドラマみたいな展開だなと感じつつ、どうなるのだろうかと先が気になった。
    バッドエンドとは思わないが、幸福な話とも思えない、でも冬の軽井沢の情景描写も含めて美しいと思え

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    2016年02月20日
  • 沈黙のひと

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    なにか、すごくストーリー的に面白いというわけではない。
    でも、文章から、すごく現実感が伴う小説。
    こうなったら、大変だろうなあ、とか、年をとっても、病気になっても、生きているということだけで、その人にしかわからない人生というものがそれぞれにあるんだなあ、とか、親の気持ちってそうなんだろうなあ、とか様々なことを考えさせてくれる小説。
    話も読みやすく、結構一気に読み終えた。

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    2016年02月13日