小池真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこの本との出会いは、友達と立ち寄った本屋でのジャケ買いでした。出版が角川ホラー文庫で、いかにも短編ホラー集です、と言わんばかりのタイトルから、即決で購入しました。結果、買って大正解でした。
1つ目の短編である「面」は、冒頭の情景描写が少し長くて、「この短編集は、私の苦手な回りくどい作風なかもしれない」と、不安を感じさせられましたが、あっという間に昼ドラのようなドロドロとした空気感に飲み込まれ、いつの間にか優しく美しい文章の虜になっていました。
2つ目の「森の奥の家」は、"静寂"という不気味な空間の中で、かつての楽しかった思い出を巡らせる女性の話しです。悲壮感を漂わせなが -
Posted by ブクログ
小池真理子さん。この人はなんて美しい文章を書くんだろう。謙虚で、上品で、過剰な装飾や誇張の一切ない洗練された文章がとめどなく続いていく。小難しい用語を使うわけでも、まくし立てるようにありったけの情報を文章に詰め込もうとするわけでもない。透き通った小川にさらさらと流れていく笹舟みたいに、滑らかに言葉が紡がれていく。ずっと読んでいたいと思う。あっという間に読み終わってしまって、もっとその文才の中に浸っていたかったという名残惜しさが募る。感想文を書くなんておこがましいと気が引けてしまうくらい。書くけどさ。
主人公は50代女性。幼い頃、女を作って自分と母を捨てた父と、付かず離れずの不思議な関係を続 -
Posted by ブクログ
「独楽の回転」「災厄の犬」「ひぐらし荘の女主人」「うわさ」の4編を収めるホラーミステリー集。短編集だが、それぞれの物語には独自の存在感があり、全ての話において引き込まれてしまう。
個人的には「ひぐらし荘の女主人」がストーリー性、ミステリアス性において一番引き込まれた。日常的に起こり得そうな場面を切り取った「独楽の回転」はストーリーの意外性には欠ける(読み進めていくと展開が読めてしまう)が、何といってもタイトルがいい。「あぁ、そういうことか~」と最後まで読むとタイトルの意味が分かってくる。
どの話も「世にも奇妙な物語」で取り上げられそうな内容であり、実写化したら面白いような気がする。 -
購入済み
最後がすき
皆さん書いてますが、伏線回収はあまり無く、?が最後まで残ります。
ホラーな雰囲気を楽しみたいなら文章も読みやすくライトに読める1冊です。
疑問点は多く残りますが、最後の描写が個人的にはかなり好みです。
関係ないですが、この本を読み終えてから急に浴室のシャワーヘッドから水滴がぽたぽたと落ちてきて別の意味でも怖かったです。
夜の1人読書では結構勇気がいるかもしれませんね。