小池真理子のレビュー一覧

  • ソナチネ

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    「鍵」「木陰の家」「終の伴侶」「ソナチネ」「千年萬年」「交感」「美代や」
    これらの短編7編が収録されています。

    小池さんの最近の作品は初期の頃のスリルで胸がドキドキする様な内容ではありませんが1編1編言葉を取りこぼしたくない様な味わい深い丁寧な作品になっています。

    読み始めた途端、自分のいる日常を忘れ、小池さん独特の世界へ入り込んでしまった様な錯覚に陥ります。

    決して派手な作品集ではないけれど一人ゆっくり物語をあじわえる素敵な本に仕上がっています。

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    2021年01月27日
  • 無花果の森

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    登場人物が少ない事もあり、主人公の泉には全篇通してかなり感情移入しながら読み進める事が出来ました。

    夫から理不尽な暴力を受けていた泉 無実の罪を着せられて逃亡する塚本。
    理不尽な事が許せない体質なので2人の逃げ隠れしなければいけない状況がもどかしく辛く可哀想で堪りませんでした。

    泉が身を寄せた家の画家、天坊八重子と塚本が世話になったおかまのサクラの2人の人物描写も見事で絶えず脳内映像で動いていました。

    泉と塚本の行く末が気になり一気に読み進めましたが、しっくりと来るラストで読後感も満足です。

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    2021年01月27日
  • 二重生活

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    全作品読んでいる小池真理子さんの長編小説です。

    大学院生・白石珠が講義の中でジャン・ボードリヤールの書籍のある一文に魅了される。
    それをきっかけに「文学的・哲学的尾行」が始まりそのターゲットとして近所に住む50代男性石坂、その不倫相手が選ばれる。

    かつて読んだ事がない斬新な内容で、派手な盛り上がりはないけれど登場人物の描写が丁寧で最後まで興味深く読み進める事が出来ました。

    今までの小池さんの作品とは毛色が違い面白く読み応えがありました。

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    2021年01月27日
  • 東京アクアリウム

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    「リリー・マルレーン」「風」「二匹の子鬼」「小曲」「モッキンバードの夜」「猫別れ」「父の手、父の声」
    8篇が収録された短編集。

    小池さんの作品を読んで一番強く感じるのは、読み始めたらたちまち異空間にいる様な錯覚に囚われる事です。

    日常から急に別の世界に放り込まれた様な、色合いも空気感も別な次元にいる様な何とも不思議な感覚に陥ります。

    どの作品も洗練された無駄の無い言葉で丁寧に叙情豊かに描かれていました。

    最後の2篇「猫別れ」「父の手、父の声」は切なくて余韻が残る作品になっています。

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    2021年01月23日
  • 異形のものたち

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    一つ一つが短いのでサクッと読むことができた.いろんな物語があるけれど,異世界とか怪異といったちょっと不思議な体験が多かったような気がする.最後の短編は美しかった.

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    2020年12月07日
  • 唐沢家の四本の百合

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    内容(「BOOK」データベースより)
    唐沢慎介の三人の息子たちの嫁と、後妻の美しい連れ子。四人の女性は雪に閉ざされた慎介の別荘で彼の到着を待っていた。そこに不吉な速達が届く。これまで他人同士だが仲良く幸せに暮らしていた彼女たちが、突然、恐怖のどん底に突き落とされる。美しい文章と卓越した心理描写で綴る極上の長編心理サスペンス!

    令和2年11月27日~29日

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    2020年11月29日
  • 沈黙のひと

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    ネタバレ

    別の女性と再婚し、パーキンソンに罹った父親の死後、遺品などから離れて暮らしていた時のことを知る娘。決して称賛できるものではないが、その生き方を理解していく。

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    2020年10月23日
  • モンローが死んだ日

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    還暦前の寡婦と精神医との恋、とばかりに読んでいてモンローとはなんぞや?モンローに付いた専従精神医との話が出てきたが、実はそうではなかった。まりりんが登場してから物語は一変した。
    ああ、これが小池真理子説!
    情景表現の豊かな作家さんだけに読み応えのあるページ数は然り、この顛末はハラハラさせた読者を一気に引き込んでしまう。ようやく鏡子さんが安静にしてくれたとホッと胸をなでおろしてしまいました笑

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    2020年10月21日
  • 危険な食卓

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    いわゆるどんでん返し物とは違う種類の
    そうきたか...な裏切りを豊富なバリエーションの鳥肌と共に味わえるハズレ無しの短編集。
    人間の根本的な恐ろしさと人間故の賢さの融合で産まれた「闇の部分」を、ライトで簡潔なボリュームで楽しむ事が出来る。

    ヒェッ:( ;´꒳`;): となるものから
    シュン(´・_・`) となるもの、
    ホッε-(´∀`*) と出来るものと
    怖いけど....( *´艸`)クスッ
    となる、飽きが来ない素晴らしいセットリスト。

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    2020年10月01日
  • 異形のものたち

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    ネタバレ

    この本との出会いは、友達と立ち寄った本屋でのジャケ買いでした。出版が角川ホラー文庫で、いかにも短編ホラー集です、と言わんばかりのタイトルから、即決で購入しました。結果、買って大正解でした。

    1つ目の短編である「面」は、冒頭の情景描写が少し長くて、「この短編集は、私の苦手な回りくどい作風なかもしれない」と、不安を感じさせられましたが、あっという間に昼ドラのようなドロドロとした空気感に飲み込まれ、いつの間にか優しく美しい文章の虜になっていました。

    2つ目の「森の奥の家」は、"静寂"という不気味な空間の中で、かつての楽しかった思い出を巡らせる女性の話しです。悲壮感を漂わせなが

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    2020年09月03日
  • 異形のものたち

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    ホラー的恐怖というより、じわりとくる妖しさ。「日影歯科医院」「緋色の窓」が特に好み。日本的な美しさのようなものを感じた。

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    2020年08月07日
  • 蠍のいる森

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    悲劇と悲劇で惨劇を作り出す、小池真理子王道の交差ミステリー。日常がゆっくり確実に悲劇のブラックホールに引き寄せられていきます。
    これが噂のビックバンか...

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    2020年07月23日
  • 妖し

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    ネタバレ

    ゾクっときたのは「曇天の店」・「フクライ駅から」・「喪中の客」くらいだな。

    ちょっとイマイチ、って思いながら読んでいた最後に、めちゃゾクっとくる「喪中の客」。
    小池真理子さん、さすがです。

    恩田陸さんの「曇天の店」は良かったけど、余韻がありすぎて笑

    「フクライ駅から」は読み終わってから思わず作者を確認。
    朱川湊人さんだったか!

    窪美澄さんの「真珠星 スピカ」もよかったかな。
    コックリさん、懐かしい。

    あとは、イマイチな印象。

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    2020年04月11日
  • 妖し

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    10人の執筆者が怪異をテーマに描く短編アンソロジー。
    ぞくぞくっとするお話。
    李果を食む、フクライ駅から、かぐわしきひとが好き。

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    2020年03月27日
  • 沈黙のひと

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     小池真理子さん。この人はなんて美しい文章を書くんだろう。謙虚で、上品で、過剰な装飾や誇張の一切ない洗練された文章がとめどなく続いていく。小難しい用語を使うわけでも、まくし立てるようにありったけの情報を文章に詰め込もうとするわけでもない。透き通った小川にさらさらと流れていく笹舟みたいに、滑らかに言葉が紡がれていく。ずっと読んでいたいと思う。あっという間に読み終わってしまって、もっとその文才の中に浸っていたかったという名残惜しさが募る。感想文を書くなんておこがましいと気が引けてしまうくらい。書くけどさ。
     主人公は50代女性。幼い頃、女を作って自分と母を捨てた父と、付かず離れずの不思議な関係を続

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    2020年03月10日
  • ノスタルジア 〈新装版〉

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    読んでる間、ずっと色々な展開を想像しながら読めて楽しかった。
    このちょっと不気味な感じも
    甘美な感じも
    小池真理子さんらしくて、ファンを実感してました。
    読んでる途中で小池さんの旦那様がお亡くなりになったニュースを見て
    このお話とも重なる部分もあり
    ただただご冥福をお祈りするばかりです。
    読後は
    雅之さんは俊之さんを使わなくても
    そのまま現れれば…
    俊之さんの気持ちはどうなの?って
    雪の降る日の最後の逢瀬
    46歳の俊之さんの肉体が必要なのか?
    ちょっとモヤモヤした気持ちになりました。

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    2020年02月13日
  • 妖し

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    ちょっと怖い話のアンソロジー。
    どの作品も、良かったのですが、あえて1つというなら、風鈴が出てくる話かなあ。
    読んだことのない作家さんに出会えるので、アンソロジーはおすすめです。

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    2020年02月12日
  • 妖し

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    10人の作家による十の世界。怖い 恐い 引きずり込まれる 目が離せない 読み続けてしまう。

    戻ってこれて良かった

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    2020年01月15日
  • 沈黙のひと

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    両親が元気なうちに読んで良かった。
    最後、ハガキをもらった後の文章で号泣…いつかこんな風に、記憶が渦巻いて、という表現がぴったりな感じで自分の父親を思い出すことになるのかな…

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    2020年01月11日
  • 妻の女友達

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    サスペンス短編集

    本格的な推理物とはまた違う、
    心理的な描写が多いなと感じた


    悪女達のお話。

    中には違うものもあるけど、女はやはり強いんだなって思わされる


    全ての話が女性が最終的に「勝利」している、と解説に書いてあってあー!確かに!ってなりました

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    2020年01月04日