小池真理子のレビュー一覧
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購入済み
雅文
どの短編も映像化された場面が、思い浮かぶくらい分かりやすいストーリーになっていて読み安い。サスペンス&ミステリーファンなら男女問わずオススメです。
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Posted by ブクログ
こんなにも胸が苦しくなる小説は久しぶりに読んだ。
映画化され、そのCMでキャストと内容に興味を持ち、まずは原作と思って手に取った初めての小池真理子。
一つひとつの文章が美しく、心理描写が丁寧で読んでいるとするっと響子に入り込める感覚が気持ちよかった。
だからこそ、あの衝撃を響子と同じように感じることが出来たのだと思う。
何となく予感はしていたが、あのようにまざまざと見せつけられるとは。響子の悪魔がここまで影響を与えるとは。
これはただただ単純に愛の物語だと思う。混沌に溢れた世間で、2組の20歳そこそこのカップルが真剣に愛し合い、憎しみ合い、考えた物語だ。だから、この結末はあまりにも苦しく、美し