小池真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小説だと思って読み進めていったら リアルさに気づき 著者のお父様がモデルということだ
『家族」という結びつきなどから遠ざかっていた衿子が 父親の死後残されたワープロから彼のことを知る
実際に「歌友」であった 友人とのうたのやり取りは なんて素敵なのでしょう! 途中からはワープロも使いこなせなくなってしまったが それまでのこんな心に響くお手紙を交わしていた関係は2人にとっても 本当に大切なものであった
それを知って衿子は 施設に入って思うように意識が伝えられない父親を想うなかでも 救われたのではないか
文章中の、「潜水服は蝶の夢をみる」という本を読んでみるつもりである -
購入済み
雅文
どの短編も映像化された場面が、思い浮かぶくらい分かりやすいストーリーになっていて読み安い。サスペンス&ミステリーファンなら男女問わずオススメです。
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Posted by ブクログ
こんなにも胸が苦しくなる小説は久しぶりに読んだ。
映画化され、そのCMでキャストと内容に興味を持ち、まずは原作と思って手に取った初めての小池真理子。
一つひとつの文章が美しく、心理描写が丁寧で読んでいるとするっと響子に入り込める感覚が気持ちよかった。
だからこそ、あの衝撃を響子と同じように感じることが出来たのだと思う。
何となく予感はしていたが、あのようにまざまざと見せつけられるとは。響子の悪魔がここまで影響を与えるとは。
これはただただ単純に愛の物語だと思う。混沌に溢れた世間で、2組の20歳そこそこのカップルが真剣に愛し合い、憎しみ合い、考えた物語だ。だから、この結末はあまりにも苦しく、美し