【感想・ネタバレ】危険な食卓のレビュー

あらすじ

健康至上主義の妻と美食家の夫の晩餐は、殺意が隠し味の特別料理。(『危険な食卓』) がさつな嫁に耐える姑の、穏やかな顔の下にある、もうひとつの顔。(『天使の棲む家』) 21年ぶりに電話をかけてきた同級生の魂胆。(「同窓の女」) 妻と夫、姑と嫁など、普通の人々のありふれた日常に芽生える小さな悪意、殺意の兆し。人間の心理を、恐怖というスパイスをきかせて鮮やかに料理した極上のメニュー8編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

父が昔に買った本で随分色褪せていたけど、暇だったので読んでみた。
ゾクゾクする内容ばかりでページをめくる手が止まらなかった。「囚われて」は特に面白かった。まさか全部幻想だったとは、、、( °_° ) 最後の最後まで目が離せない展開が素晴らしい!

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2021年08月10日

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短編集って、ぜったいハズレの話があるって思い込んでたわたしですが、小池さん作品を読んで反省しました。ほんとにどの話も、短い中にもちゃんと起承転結があり、ぞくっとこわいオチがある。。
小池さん短編集の中では、『会いたかった人』が1番すきだったけど、この『危険な食卓』はそれを上回りました。何と言っても短編集だし、ひとつひとつの話は短いけど、読み終わった後には、長編ミステリーを読んだ後か?ってくらいの満足度を味わえました。
特に、囚われて、同窓の女、天使の棲む家がすき!同窓の女は、なんとなく予想できるのに、そうくるかーっていう恐ろしさが、、たまりませーん♡
久々短編集のヒット!

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2015年08月24日

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ネタバレ

推理,恐怖小説短篇8話
囚われて
同窓の女
路地裏の家
姥捨ての街
天使の棲む家
花火
鍵老人
危険な食卓

解説は篠田節子

他の短編集にも入っているものがある。

囚われては、愛犬も恋人も妄想という怖さ。
同窓の女は、同級性に夫を押し付けられる恐さ。
路地裏の家は、夫を殺す女性を目撃した少女。大人になって自分が夫を殺す嵌めに。
姥捨ての街は、殺人者が老人を保護する
天使の棲む家は、死体を閉じ込める。
花火は最後が自殺を想像させるので怖い。
鍵老人は、殺人の可能性を秘める。
危険な食卓は、下剤程度なので可愛いもの。

1つ一つが、しっかりとした骨組みを持っていて読み甲斐がある。

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2012年10月03日

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JCOM 2025.4.30 「鍵老人」
睦まじい夫と妻、恋人同士、女友達、父と娘、嫁と姑の間に巧妙に隠された嘘、過去、そして殺意。ありふれた日常に、突如開かれる戦慄の扉。幸福な人々に待ち受ける恐怖の陥穽。ホラーサスペンス8編。

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2025年05月01日

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いわゆるどんでん返し物とは違う種類の
そうきたか...な裏切りを豊富なバリエーションの鳥肌と共に味わえるハズレ無しの短編集。
人間の根本的な恐ろしさと人間故の賢さの融合で産まれた「闇の部分」を、ライトで簡潔なボリュームで楽しむ事が出来る。

ヒェッ:( ;´꒳`;): となるものから
シュン(´・_・`) となるもの、
ホッε-(´∀`*) と出来るものと
怖いけど....( *´艸`)クスッ
となる、飽きが来ない素晴らしいセットリスト。

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2020年10月01日

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ネタバレ

*妻と夫、姑と嫁、同窓生など、ごく普通の人々の、ありふれた日常に芽生える小さな悪意、裏切りの予感、殺意の兆し。人間の心理を、恐怖というスパイスをきかせて鮮やかに料理した極上のメニュー8編*
どの短編も骨格がしっかりとしていて、さすがの出来です。ただし、後味はよろしくないです。

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2017年03月25日

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女性を奇妙などこか影のある謎の状態にさせておくほど恐ろしく描くことができるから簡単に騙されるのがいかに滑稽なことがよく分かる。

簡単に信用してはいけない、誰もかも。

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2015年08月21日

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ミステリー短編。全8話。

背筋がぞーっとなります。これよ、これなのよ、私が好きな小池真理子さんは!!日常に潜む殺意っていうか、誰でもちょっとした歯車の狂いで陥りうる怖さ。

小池真理子さんは長編もめちゃくちゃいいけど、短編もすごくうまい。心理サスペンスの女王だね♪

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2009年10月04日

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表題作「危険な食卓」の展開は、日本推理作家協会賞を受けた「妻の女友達」に通ず。夫婦による騙し合いの様子とブラックユーモア感の漂うラストが愉快。短編の名手と呼ばれる小池真理子の粋な語り口が光る

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2024年04月27日

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やっぱり読みやすい小池真理子3作目!
少しゾクっとするけど
実際にありそうな人間模様を描いた短編集。
『姥捨ての街』の展開が1番好き。
『天使の棲む家』の殺し方が爽快。
『花火』のように死んでゆく旦那さんが素敵。
身近にはないけどこんな不可解な事が
この世には溢れているんだろうなー。

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2022年07月30日

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ネタバレ

【収録作品】 囚われて/同窓の女/路地裏の家/姥捨ての街/天使の棲む家/花火/鍵老人/危険な食卓 
 異常に嫉妬深い夫の束縛を受ける妻、美貌で実業家としても成功したが恋人と不穏な秘密を共有している女性、可愛がってくれた近所の女性の秘密を知る少女、殺人を犯し自首する決心がつかないまま街をうろつく男、ケガをして入院している間に思い入れのある古い家電を断りもなく一新した嫁に不満を抱きつつ口に出さない姑、崇拝していた従姉のつまらない浮気を知った女子大生、家族から疎外された孤独な老人、健康至上主義の妻と離婚することになった節制嫌いの夫。
 読後感はよくない。何がいやといって、ありそうなことやいそうな人がいやなのだ。かくして読後は臆病になる。

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2022年03月05日

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短編集。
どのお話も怖い〜。
日常の出来事でもありそうなんだけど、ちょっとした非日常な感じ?
優しそうな人が本当はそうじゃ無かったりとか。
刺激があって面白い作品でした。

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2022年01月13日

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さくっと読めて、なかなか恐い。
面白かった。

小池真理子は得意じゃないと思ってたんだけど、そんなことなかったかも。

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2015年04月19日

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再読。8編収録。
囚われて、同窓の女、路地裏の家、姥捨ての街、天使の棲む家、花火、鍵老人、危険な食卓

後味の悪い話ばかりではないが、総じて良くはない。
「同窓の女」は後で思えば予想がつくような話だが、面白かった。

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2014年10月26日

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 これ前読んだかもしれない。それにしてもどこがで読んだことのあるような話が多かったです。短編集ですが,人間の醜い部分を描いている作品でした。読み易いのでサラッと読みたい時には良い作品かと思います。

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2010年11月04日

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小池さんの小説ははずれなしなのが
うれしい♪

今回も不安がつきまとう。

『同窓の女』が意外な展開ですき。

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2009年12月18日

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【2004.01.28.Wed】
短編集。家庭の中で起こる様々な騙し合いが、狂気という名のスパイスで華麗に描き出される。普段は幸せそうに見える家庭でも、その中には見えない愛憎がこもっており、それが爆発するとき…人は狂人にでもなりうる。

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2009年10月04日

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 この短編集はかなり読みごたえがあります。「囚われて」「同窓の女」「路地裏の家」の三篇がお気に入り(*´∀`*)子供のころの体験が大人になってもあとを引きずる話、つまりノスタルジアとサイコが交じった話が、彼女の作品の中では凄く魅力的に感じます。人間は、頭の中で何を考えてるのかわからない、ふとした瞬間に何しだすかわからない…だから怖いのですね。。。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

改めて私は”女”が好きじゃない、と実感しました(ねちっこく女々しい女が嫌いなので)話はありきたりだけど文章や構成は上手いと思う。でもこの作家さんの他の作品も読みたい!と惹かれるものがなかった。それだけ”女”を描くのに長けてるって事なのかもしれません。読んでいて嫌気が差してきた。

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2009年10月04日

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