【感想・ネタバレ】狂王の庭のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年03月24日

読んだのに、少しとまどって感想を書き忘れていました。
小池真理子にまだ馴染んでいなかった頃に読んだ。
何が書きたいのか、この作品だけでは分かりませんでした。

100冊くらい読んで、ようやく何が書きたいか、
分かりかけてきました。
人について書きたいのだと。

なぜ、ではなく、どうやって 生きて行く...続きを読むのかに焦点が当たっているのだと。

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Posted by ブクログ 2024年01月27日

男は庭を造り、女に捧げ、女はすべてをかなぐり捨てた。
「僕があなたを恋していること、わからないのですか」昭和27年、国分寺。華麗な西洋庭園で行われた夜会で、彼はまっしぐらに突き進んできた。庭を作る男と美しい人妻。

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Posted by ブクログ 2011年09月30日

これは止まらない!その時代の情景に絡みながら、人間の心理をいろいろな角度から捉えていく見事な構図。一気に読まずにはいられない。こわいなぁ。

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Posted by ブクログ 2020年02月15日

予備知識なく、表紙がキレイだなぁと思い手に取った1冊。
不倫に全く興味はなく、そこに関しては何も感想はなし。
大変そうだなぁ、としか。

しかし物語の中に出てくる豪華な個人庭があるのなら、
是非行ってみたい。

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Posted by ブクログ 2018年04月25日

亡くなった美貌の祖母の家の解体時に、「開封厳禁」という大量の書類が見つかった。そこには、義理の弟に当たる人物が作った、壮大な庭における、禁断の関係が克明に記されていた。

先に読んだエッセイから、ミステリ・ホラー作家という先入観があったのと、タイトルから、きっとなにか事件が起こるのだろうと読んでいく...続きを読むが、起こらない。内容もクラシックなロマン小説という感じで、読み慣れないジャンルともあり、なかなか読み進めることが難しかった。

ところが、内容に進展があるわけでもないが、2/3を過ぎたあたりからトリップをしたかのように読み進められるようになる不思議な感覚を受ける。

とにかく、お金持ちの男女の置かれている状況などが、すんなり受け入れられる人にとっては、マンガのようにスラスラと読める本であろう。

また、クラシックや庭のディテイル、その他周辺知識についても、非常によく調べられており、ストーリーにもじゃまにならない程度でしっかり組み込まれているため、それぞれの表現はストレートなものの、厚みが出ていると感じられる。

日記という建前もあるのだろうが、世間の動向などということはあまり考慮されない。だからこそ、少ない登場人物に集中させるあたりは、成功しているのではないか。

まあ、半分までは読むのが辛くて☆1にしたろか、などと考えていたが、途中のイベントなども、メリハリを考慮して配置されており、よく出来たストーリーである。

ただ、長い。疲れた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年07月09日

杳子と青爾。妹の美夜。

青爾の頭の中には 広大で自分で手がけた庭と、杳子しかなかった それが全てだった

青爾と杳子は2人で一緒にいる時も 穏やかな時間というものは皆無だったのだろう

杳子が妊娠したのが青爾の子だったら状況はどうなっていたのだろう どちらにしても2人が幸せになることは考えるのは...続きを読む難しい

小池真理子さんは クールな何を考えてるかわからないような男性が好みのよう…

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Posted by ブクログ 2017年03月05日

映画化された小池さんの「二重生活」がとても面白かったので、「青山娼館」に続いて3冊目。
少しどんなだろうと心ひかれる設定は、お上手。帯に書かれると、思わず手に取ってしまう気になる度。
でも、3冊にして、3冊とも不倫が関わってくる。私は、不倫を目の当たりにしたこともあり、その実際の不潔さを気持ち悪く思...続きを読むっており、安易に本で煽りたてるネタではないと思っているので、不倫が出てくるとよくある設定に感じて、がっかりしてしまう。

今度は、妹が惚れてやまない相手を奪うという人間的にも下衆な関係を描いていて、食傷してしまった。

もう小池さんは、しばらくいい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年05月30日

既婚女性が実の妹の婚約者と不倫。が、夫との間に子供が生まれ、その関係は収束。

その子供が母親が亡くなった後事実を知る。その事のほうがストーリーとしては興味深いと思った。

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Posted by ブクログ 2011年11月29日

戦後数年経ったあたりの時代背景が新鮮な恋愛小説。

ルードヴィッヒ2世を知ってから読んだ方がいい。

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Posted by ブクログ 2011年05月30日

ルードビヒ2世のシシーへの恋情がベースになっているのかとは思いますが、うーん、お貴族様すぎて、恋のなやみにも完全に共感できない。

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Posted by ブクログ 2009年10月18日

初見で読んでるときは、狂おしいほどの愛に胸が震えました。没落する華族。それを背景とした耽美でデカダンスとも言える雰囲気は、とても壮絶。波に呑まれるように読みきりました。小池氏の作品の中でも力強い方です。ああでも、デカダンスと思ってしまう。ですが読み返すのはよした方がいいかも…。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

高等遊民として生きる資産家の末裔に、上流の暮らしをさせてくれる夫がありながらも惹かれていく主人公の恋物語。

時代は、まだまだ男女が社会のしがらみにしばられていた頃のことです。
小池真理子らしい、知性があり上品でありながらも、どうにもならない男女の恋愛の刹那を描いています。

ノイシュバンシュタイン...続きを読む城を築いたバイエルンの狂王を思わせるような、自らの屋敷の『庭』にあらゆる資材と情熱を注ぎ込んでいく彼を止めることは誰にも出来ず、主人公の妹までも巻き込んで破滅へと流れ込んでいきます。

どんな風に物語が流れていくのか、とても気になってしまい、一気に読みました。

登場人物の中で一番印象に残ったのは、資産家に仕える女中さんで、こういう自分の役所をわきまえ、分を守って生きているような見事な人が昔にはいたんだろうなあと思いました。

気分転換にお勧めします。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

あぁ・・って思わず心が疼き出すような作品です。何とも言えない心境です。読んだ感じはどこか官能小説に似ています。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

禁色と黄金の想いを抑制するがよい 瞼を閉じよリラの木の下で そして再び真昼の夢に耽るがよい−ゲオルゲ− 自称小池真理子ファンの曲に久々の活字。まだ読んでる途中。私の夢は覚めるかな。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

初めての小池真理子作品です。
一見どこにでもある普通のドロドロ恋愛小説なのですが、けっこう一気に読めました。
「庭」がポイント!

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