小池真理子のレビュー一覧

  • ふしぎな話 小池真理子怪奇譚傑作選

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    美しいホラーを始めて味わった。
    ひたすら恐怖を感じる作品も良いが、たまにはこういったものに手を出したみるのも悪くないと感じた。

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    2022年04月25日
  • 青い夜の底 小池真理子怪奇幻想傑作選2

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     小池真理子さんのホラー短編小説集。初出のデータが不備のため個々の作品の年代は不明。主に80年代から20世紀末にかけての作品と思われる。KADOKAWAの編集者はちゃんと仕事してほしい。
     やはり小池さんのホラー小説はとても良い。どうやら作者自身、「美しさ」を心がけて書いているらしいが、全くその通り、美しいのである。淡々とした大人しい筆致で、どの短編も途中までは普通小説として書き上げられている。それから怪異が起こっても、その淡々としたたたずまいは変わらず、絶叫などはない。むしろごく当たり前の日常であるかのようにさえスーパーナチュラルな事象が馴染んでおり、その静かなタッチにはいささかのケレン味も

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    2022年04月23日
  • 私の居る場所 小池真理子怪奇譚傑作選

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    読んでる途中からそうじゃないかなそうじゃないかなと思わされ、やっぱりそうなのにやっぱり背筋がザワっとする『幸福の家』『坂の上の家』『囚われて』が◎。

    『カーディガン』ははっきりしないからこその不安定な怖さもあると思うけれど、私としてははっきりしてほしかった。

    ねばねばした感じは苦手と思う作品もありながら、結局は全部読んでしまった。

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    2022年04月14日
  • 怪談

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    短編小説
    面白いが、ん?って思う短編もあり
    中には飛ばして読んでしまったのもあり、
    星を一つ下げました。

    個人の感想です。

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    2022年04月11日
  • 青山娼館

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    ネタバレ

    前半は友達との話だったので、娼館の話全然出てこない。
    新しいパートナーを見つけるでもないけど、気持ちの整理は付いてよかったなと思います。
    マダムの話やお客さんの話はあまりなかったので、期待した感じとは少し違ったけど、空気感を感じられて面白かったです。

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    2022年03月07日
  • エリカ

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    リーダブルなストーリーと細部まで美しい文章、恋とも言い難い割りきれない感情。
    丁寧に書かれた小説でした。

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    2022年02月15日
  • 懐かしい家 小池真理子怪奇幻想傑作選1

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     小池真理子さんのホラー短編小説アンソロジー。初出誌は巻末に記載されているが、年代が全部は載っていない。「1991年」と「2011年」のものがあることだけは分かるので、その辺りの頃、と推測するしかない。
     とても良い作品集だった。抑制された堅実な文体で淡々と醸し出される「恐怖の」イメージが、美しい。もう少し文章が磨かれれば、泉鏡花とまでは行かないまでも彫琢されれば、これは立派な芸術作品になると思う。
     ただ一つ、「蛇口」だけは、ストーリーは悪くないが文章が良くなくて、1991年の作だからもしかしたら作者のごく初期のものなのかもしれない。
    「ミミ」のような、一種の詩情さえ湛える形象の美しさを、更

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    2022年02月08日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    表題「再生」は伊藤潤二の「富江」のような不気味さがあり、
    それを受け入れてしまう語り手もまた気持ち悪すぎる。

    「鳥の巣」の結末にもひんやりとさせられた。

    「依って件の如し」
    「ぼっけぇきょうてぇ」でも読んだけど
    今読み返しても岩井志麻子の作品はこの作品集のなかでも圧倒的だと思う。

    明治時代(?)の陰鬱で貧しい小さな村で交わされる会話や
    情景描写は読んでいて息が詰まりそうになる。
    結末まで一気に読んでしまえるほど引き込まれた。

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    2022年01月23日
  • ふしぎな話 小池真理子怪奇譚傑作選

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     2021年刊、文庫オリジナルのホラー短編アンソロジー。2001年から2017年に発表された作品が収められている。
     冒頭の3編はエッセイである。著者の母親が霊感の強い人だったそうで、著者自身も幾らか霊感があり、何度も霊を見る体験があるとのこと。なるほど、それで幽霊の出てくる物語を多く書いてきたのかと納得。
     続く「恋慕」「花車」「慕情」は『律子慕情』なる単行本に収録された連作で、主人公律子の霊体験を、幼女時代からの成長に伴って描いている。この3編が、とても良い。一般的にこれは「ホラー小説」なのか?という疑問もあり、「恐怖をメインとした小説」という定義からは外れ、普通小説としての滋味を持って物

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    2021年12月23日
  • 異形のものたち

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    短編の名手ありき!
    ふわっとしてるなぁとは思ったけど
    鮮やかな緋色には著者が心に留める官能がありました。

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    2021年12月07日
  • 怪談

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    全ての物語の主人公に人生が感じられるのがいい。怖さは控えめだけど物語の味わいを十分に楽しめた。それでも『座敷』は怖かった。

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    2021年12月06日
  • 二重生活

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    「文学的・哲学的尾行」の物語。
    この話を読んで、実際に全く知らない人を、
    ただただ尾行する楽しさは確かにありそうだなと感じた。
    人の生活の一部を安全な場所で覗き見ることは
    好奇心をそそられ、若干の優越感を得られると思う。

    「結局のところ、人は秘密が好きなのだ。
    彼が失いたくないのは、特定の誰か、ではなく、秘密そのものなのではないだろうか。」

    このフレーズは、秘密を抱えた人間は誰しも少しは考えることではないかと思った。

    秘密を抱えている人間は相手に対して猜疑心を持ちやすくなったり、
    尾行相手と自分の取り巻く環境の共通点を見出すと、自分は同じルートを辿っているのではないかと不安にかられるとい

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    2021年12月01日
  • 異形のものたち

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    ネタバレ

    じっとりとした怖さと寂しさ、なんとも言えない後味の悪さ、非日常なはずなのに、すぐそばにあるような物語
    自分が死んでることに気づかず、山の奥の家に住み続ける話と、あるはずのない歯医者で治療後、その歯医者の後味の悪い話を聞かされる話がお気に入り

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    2021年11月25日
  • 妻の女友達

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    3.7
    →短編集でサクサク読めました。どの話もゾクッとする女の恐さがあり、面白かったです。
    個人的には『転落 』と『 間違った死に場所』が印象に残りました。

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    2021年09月08日
  • 夏の吐息

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    「恋」や「愛」という言葉で言い表すことの難しさを感じるような不思議な空気が漂った作品だった。

    恋人になったから、結婚したから、体の関係を持ったからそこに愛が生まれるとは限らないし、愛はもっと果てしなく深いところにあるものなのかな、ともひょっとしたらもっと軽いものなのかなとも考えさせられた。

    表題作も素敵だけど『パロール』が特に好き。
    一つの作品の中から暖かさと寒さが同時に漂ってきた。
    「死」と隣り合わせにあるからこそ「愛」がより引き立って不思議な暖かさと痛さを放って魅力的なものになるのではないかと思った。

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    2021年08月26日
  • 怪談

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    「怪談」っていっても、最初からおどろおどろしいとか、ぞわぞわするとかではありませんでした。
    普通の小説のようにはじまり、気が付くとこの世のものではないものとの関わっているという感じでした。でも、やっぱり、心に何か残るお話ばかりでした。

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    2021年08月21日
  • 沈黙のひと

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    2012年刊行、小池真理子さんの長編小説。裏表紙の解説を見ると、離婚によって疎遠になっていた父が難病にかかって死に、娘が遺されたワープロ原稿などを発見しそこに父の心の叫びを知る、という話だというので、これこそ私が読むべき本、読んで号泣しなければ! と衝動的に買った。
     私も2年前に離婚して家族を失い一人娘と離ればなれになり孤独になった状態なので、まさに「身につまされる話」なのである。
     もっとも、本作では冒頭で死ぬ父親は85歳、娘は50代ということで、私にとっては30年以上未来の状況ということになる。
     本作は全然エンターテイメントではないし、恋愛小説でもなく、際だったストーリーもない普通小説

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    2021年08月12日
  • 異形のものたち

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    久々のホラー。アラフォーだけど怖いの苦手。これ読んだあと、鏡の前に立つのも怖い。

    小池真理子さんらしく、季節や情景描写が非常に美しく、目に浮かぶ。大好きな軽井沢も出てくる。

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    2021年07月21日
  • 贅肉 新装版

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    どの章も引き込まれた。大体こういうのは結末がボヤッとしてるものが多かったりするが、これはきちんと先のことがみえていてもやっともなく面白かった。

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    2021年07月19日
  • 怪談

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    ガチガチのホラーというよりは、日常に潜む不思議な体験、不気味な体験といった感じ。どちらかというと、恒川光太郎さん寄りのジャンルだと思う。
    一つ一つの描写というか、言葉選びが私はいいなと思った。なんとなく、全ての話はどこかで繋がっているのか、はたまた無関係なのか分からない感じも、『怪談』全体の醸し出す朧げな雰囲気と一致しているように感じた。

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    2021年07月16日