【感想・ネタバレ】エリカのレビュー

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ネタバレ

小池真理子の書きたかったこと。
日常にありえる設定で、どの方向へ進むかではない。
どの方向へ進んだとしても、そこにあるのは日常であるということ。

設定そのものに対する見方を提示している。
描写の旨さは、旨いことがいいことなのではなく、日常的である枠に収めてしまうところがいいことなのではないか。

小池真理子が書きたかったことはそんなことではないかと思う。

「瑠璃の海」と並行で読んでいた。

エリカが積極的な人との出会いの場合で、
瑠璃の海が後ろ向きな人との出会いの場合を
模擬実験した結果の例だと見ればいいかも。

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2012年10月24日

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リーダブルなストーリーと細部まで美しい文章、恋とも言い難い割りきれない感情。
丁寧に書かれた小説でした。

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2022年02月15日

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自分をだまして寂しさに耐え、忙しさに埋もれ流されるまま年をとっていくよりは・・人間らしいかな、エリカ。

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2013年08月25日

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40を過ぎて独身のエリカは親友蘭子の死を機に不倫相手の湯浅と出会う。湯浅の甘ったるい口説き文句に気障なサプライズ。愛してると言われる程に愛されていないと感じる。盗聴していた洸一に自分とは何かを尋ねる。誰もが不毛の愛に悩み、愛を求め愛し愛されようとしている。

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2011年03月15日

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小池真理子の中ではちょっと異色な感じがした。

ラストが意外というか、面白いと思う作品にわたしはなかなか巡りあわないので、これはかなりよかった。

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2009年10月07日

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結構面白かったです!
20代の私にとっては、40代の働くキャリアウーマンの恋愛は凄く大人の感覚?というか
印象を受けて
感情移入もしやすかったです
だけど、同時に男の人の気持ちもなかなか細密に書かれてあって
「あ-、やっぱり男の人だなあ-」と共感する部分も多々ありました
結構印象強い一冊です

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2009年10月04日

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急逝した親友の愛人から寄せられるアプローチに揺れる主人公の様子を著した「エリカ」は、彼女が抱く微妙な感情の動きが仔細に表現され、数々のサスペンスものを手掛けてきた作者ならではの心理的描写が際立つ。登場人物の関係性はアントニオーニが監督した「情事」にも通じ、シネフィルの小池真理子があの映画をモチーフとしたように思えなくもない。本作の主題とも言える「愛の不毛」を撮り続けたフィルムメーカーがアントニオーニであることを考えれば、両者の繋がりが見えてくる

世の中に溢れる数多の「愛」のなかに、まやかしではない真実の「愛」は一体どれくらい存在するのか。永遠に手には入らないと知りながらも、それを求めて止まないのはきっとエリカだけに限らないだろう

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2024年03月07日

Posted by ブクログ

同じ名前の本なのでいつもは読まないタイプの読んだけど読んでみた。本当の愛を見つけることができない人たちを描いていた。細かく心情が描かれていて共感できるところも割とあった。

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2021年12月28日

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恋愛小説読みたいなって思って適当に借りたんですけど、イマイチ。
40代女性、しかも経営者なのにあんな風に口車に乗って恋に落ちちゃうの?なんて思ってしまいました。
シビアかしら。

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2014年01月31日

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亡き親友の不倫相手との不倫。タイミングなんだなーと思った。それにしても不倫する男の言葉巧みなこと!旅行にあんだけルンルンしてたエリカ。悪いのは相手なのに、ルンルンしてた自分に落胆。気持ちがわかりすぎた!

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2013年09月10日

Posted by ブクログ

恋愛小説の大家の小池真理子です。
読書傾向から恋愛小説は似合わない!と言われそうですが、小池真理子は好きな作家です。
ホラーの『墓地を見下ろす家』を最初に読んで、その後、最高傑作の『恋』を読んで、あ、恋愛小説もヤルじゃねぇかよ!と思ってしまい、結構読んでおります。

この作品『エリカ』は、主人公が41歳の独身女性。自分でデザイン事務所を経営しているヤリ手の女性です。外見の描写はないのですが、結構な美人で、頭が良く、魅力的な女性。
彼女の親友が亡くなってしまうところから話が始まり、その親友の彼氏との恋愛を描いた作品です。

若い女性が憧れるような聡明なこの女性が、自分の付き合っていた女性の通夜の席で、彼女の親友を口説くようなオトコに恋をしてしまう、という話です。
女性を口説くのに長けた誠実さがあまりないボンボンに、結局身を任せてしまう心の動きが良く描かれております。
それにしても、いくら心が動いていたからって、バラを401本も贈られて感激してしまうとは…。半分嫌がらせ??

結局いろいろあって、彼女は目を覚ますのですが、きっかけになった若いオトコと、そのオトコをつい誘惑しようとして決裂してしまうところなんか、結構良かったです。

その後、また日常が始まっていくのですが、その後彼女はどのように変わっていったのか?
余韻が仄かに残ります。

オトコの描写が弱いようにもかんじましたが、これでいいんだ、とも思いました。
結局、主人公が自分で盛り上がっていく過程を描いているわけだから、オトコは結局どうでもいいのかな?というかんじです。
だから相手のオトコの扱いも非常に軽薄で軽いものにしたんだろうな、なのでした。

わざと描写を抑えるなんて、なかなか出来ないよなぁ~、です。
やっぱり小池真理子は凄いです!

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2011年10月23日

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正直、不倫相手の湯浅が最後まで好きになれませんでした。

聡明なエリカが、なぜこんな男を本気で愛してしまうのか、腹立たしい気持ちで読みました。「バーガー亭」の洸一には好感持てたけど、ただ純粋に想い続けた彼に対してとったエリカの行動は、湯浅と何ら変わらず。

小池さんの小説の中では、少々退屈に感じられる作品。重そうに見えて軽い内容なので、不倫物であまり罪悪感を感じたくない人にお薦めします!!

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2011年03月01日

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なんだか、読み終わった後は、エリカみたいに、枕に顔をうずめて眠りたくなってしまった(^_^;)
なんでだろぉ???

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2011年04月28日

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誰もが不毛の愛に悩み、苦しんでいるこの時代に
自分はまた、性懲りもなく真実だと錯覚できる愛を求め、
愛し、愛されていこうとするのだろうか。

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2010年08月27日

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亡くなった親友の恋人と恋に落ちてしまう主人公。
信用ならない彼だなーと思いながら読んでいたら、やっぱり、信用ならない男でした。。

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2009年10月04日

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小池真理子の世界。克明な表現。ついついつられて読んでします。友人、蘭子の死をきっかけとして、蘭子の不倫の相手、湯浅と恋に落ちていく。エリカは最初は、亡くなったすぐに不倫を求める湯浅に毛嫌いをしていたが、41歳の誕生日を契機に、プレイボーイの湯浅の恋のわなに落ちていく。ハンバーガの店員「宮本洗一」が仕掛けた盗聴器に愕然でする。会って問いただすと「好きだったと、あなたは湯浅にだまされているという」いわれる。正直な青年に引かれる。最後は、その青年からも拒絶される。何不自由なく生きている思われる都会の寂しい女性の姿を描き出している。2008.04.27

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

どろどろした〜。ひっさしぶりにどろどろしたぁ〜。

40才の未婚女性(起業家)と、43才?くらいの既婚男性(嫁と別居中)の
なんともベーシックな不倫のお話。
細かい仕込みはいろいろあるわけだけど、そんなのただの飾り。

まぁホントにまぁ。よくもまぁここまで、典型的な女の気持ちを書けるもんですね。
8割方、はい、おっしゃるとおり。おっしゃるとーーーりっ!

でも。読みながら。だから何なんだろうって思う。
グダグダ言ったころで、どこにも出口はないわけだし。

って、そんなこと言ってしまったら、書くほうも読むほうも、まったく甲斐ないね(笑)

それなりに楽しかったです。値段分の価値はあり。

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2009年10月04日

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