【感想・ネタバレ】エリカのレビュー

あらすじ

急逝した親友の告別式の夜、その不倫相手と二人で飲んだのをきっかけに、エリカはいつしか彼との恋愛にのめり込んでいく。逢瀬を重ねていった先には何が……。
高ぶるほど空虚、充たされるほど孤独。現代の愛の不毛に迫る長篇。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

小池真理子の書きたかったこと。
日常にありえる設定で、どの方向へ進むかではない。
どの方向へ進んだとしても、そこにあるのは日常であるということ。

設定そのものに対する見方を提示している。
描写の旨さは、旨いことがいいことなのではなく、日常的である枠に収めてしまうところがいいことなのではないか。

小池真理子が書きたかったことはそんなことではないかと思う。

「瑠璃の海」と並行で読んでいた。

エリカが積極的な人との出会いの場合で、
瑠璃の海が後ろ向きな人との出会いの場合を
模擬実験した結果の例だと見ればいいかも。

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2012年10月24日

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