小池真理子のレビュー一覧

  • 墓地を見おろす家

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     墓地に囲まれたマンションに暮らし始めた哲平一家が次々に不吉な出来事に見舞われ、最悪の事態を迎えてしまう正統派ジャパニーズホラーで、徐々に怪異が近づいてくる描写が背筋が寒くなるほど不気味で良かったけど、ラストの展開はかなり強引だと感じた。

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    2024年11月20日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    6曲のうち頭の中でメロディを再生できるのは1,2曲だけだけど、そこを抜きにしても楽しめた。初読みの作家さんの作品を読めたのもよかったな。第一篇が昭和の時代を回想するストーリーだから、それ以降も脳内で時代設定に混乱してしまった。最後の「春よ、来い」がよかった。これのおかげで読後感は暖かいものになりました。

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    2024年10月20日
  • 月夜の森の梟

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    夫を亡くした著者の心情を書いた話。何をしても埋まらない空間。悲しい。寂しい。自分の中の喪失感。埋める事は出来ない。時間と共に変化していくのかな。

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    2024年10月16日
  • 日暮れのあと

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    齢五十を過ぎて、少しずつ体や気持ちの老いを感じ始めてはいるけれど、まだ死を近しく感じるほどではない。
    そんな私に、死ってこんな風に近づいてくるんだなと教えてくれたような一冊。
    死に近づくって、食べることや誰かと交わることや、そんな本能的な欲を若さという勢いに惑わされることなくリアルに感じるプロセスなのかもしれないと思った。

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    2024年10月16日
  • 月夜の森の梟

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    大切な人を亡くした喪失感を、森の心象風景と共に書き綴ったエッセイ。
    静謐な時の流れを、筆者の言葉が寂寥感を抑えて、しかしだからこそ迫り来るような孤独が沸々と迸る物語。
    特に涙腺が緩くなった「悔やむ」の中の、お守りマスコットに入ってた亡き夫のメモを発見した時のくだりである。それを見つけた際の筆者の気持ちにシンクロしてしまい胸の奥が痛くなった。

    あとがきにも記されていたが、大切な人を亡くした人は同じ周波数の同じ慟哭を抱えて生きているという表現は、形容し難い心情をよく捉えている。
    意を正して読めねばと久しぶりに思った本だ。

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    2024年08月25日
  • 怪談

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    作中や解説でも出てきた「さびしい戦慄」という言葉がぴったり合う作品集。
    怖いんだけど、悲しく切ない。正体はわからない異形の者に恐怖を抱きながらも、知らぬ間に虜になってるような。

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    2024年08月07日
  • 感傷的な午後の珈琲

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    何気ない景色、事象についても
    小池真理子さんが書くと
    あぁこんなふうに表現されるものなのだ。
    と、しばし眺めいるほどに、美しく
    細部にまで想像力が行き届く文章。

    その人の、書くことについて、
    ともに生きる動物たちへの想い、
    食べ物について、旅先で経験したこと、
    そしてもう二度と会えない人たちとの記憶。
    どれをとっても、この人にしかできない
    表現があり、それぞれに胸に響く。

    この本をきっかけに、さらに色々と
    作品を読んでみよう。

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    2024年07月16日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    どの話も怖かったです。
    綾辻行人さんの話は別で読んでましたが、再読しても怖かった。澤村伊智さんの話はあのシリーズですね。面白かったです。

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    2024年07月15日
  • 月夜の森の梟

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    小池真理子氏が、夫て同じく作家であった藤田宣永氏の死に向き合い、まさに絶望と喪失感の最中に、絞り出すようにして書き上げた喪失エッセイ。
    簡単にわかるものでもないし、想像を超える心境なのであろう事はよくわかる。
    必ず自らにも起こり、避けては通れない事である。
    生きるとは。喪失感の先に見えて来るものとは。
    考えさせられる一冊。

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    2024年06月18日
  • 妖し

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    〈怪異〉をテーマに描く、奇譚アンソロジー。アンソロジーって色んな作家さんの話を読めるからお得感がある
    不思議な話もあったけど、一番最後の小池真理子の話は強さがぶっちぎりだった…
    背筋がぞぞーっとして鳥肌がすごかった。
    不思議と恐怖というのはグラデーションで、たぶん私がそんなに怖くない、特に不思議ではないというような感想をもつ話も他の人からすればすごく怖い!不思議すぎてわからん!ってなる話もあるんだろうな
    色んな人に読んでもらって一番好きな作品とか語り合うのが楽しい本だと思う

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    2024年05月11日
  • 月夜の森の梟

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    ネタバレ

    作家の藤田宜永が亡くなり、長く連れ添った小池真理子の手記のようなエッセイ。
    文章自体は残された家族の悲しみに溢れた内容なんだけど、お二人の静かな暮らしが伝わるような、やはり美しい文章でした。
    確かに小池真理子には、都会の喧騒ではなく自然あふれる森が似合う。その森の中で、藤田氏の思い出に包まれながらまた美しい小説を書いて欲しい。

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    2024年04月26日
  • 千日のマリア

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    解説が的を得てて、そうそれ!ってなった。
    自分にもあるような人には言えない小さな秘密を、覗いてしまったドキドキ感のある短編集だった。

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    2024年04月17日
  • 月夜の森の梟

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    このエッセイは、作家同士の夫婦である小池真理子さんが、夫である藤田宜永氏の亡くなった後に綴った、50回にわたる朝日新聞の連載を一冊にしたものである。

    「37年前に出会い、恋に落ち、互いに小説家になる事を夢見て、共に暮らし始めた」
    という、前書きから始まる。
    そして、「それにしても、さびしい。ただ、ただ、さびしくて、言葉が見つからない。」……

    途中から、この本は、夜寝る前に読む事にした。
    なぜなら日の光の明るい所ではなく、静けさの中でこそ伝わって来るものがあるように思えたから。

    いっぱい話したい事があり、けんかする程話し合う。
    面白い事が有ると、相手に報告したいと思う。
    ふたりで過ごした時

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    2024年04月12日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

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    傑作ホラーを集めたアンソロジー。1993年以降に発表された全8編を収録する。「七つのカップ」の姉妹編。
    浮遊する水(鈴木 光司)
    猿祈願(坂東 眞砂子)
    影牢(宮部 みゆき)
    集まった四人(三津田 信三)
    山荘奇譚(小池 真理子)
    バースデー・プレゼント(綾辻 行人)
    迷い子(加門 七海)
    赤い月、廃駅の上に(有栖川 有栖)

    読み終えると、なんとなくじんわりゾクッとくる作品ばかり。さすが実力派作家の皆様だと感じる。

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    2024年04月12日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    ほろ苦さが秀悦

    ドラマでこの本の存在を知りました。

    豪華な作家陣と、歌詞そのものから情景が浮かびやすいユーミンの曲がどんなストーリーになるのか気になり、一気読みしました。
    多くのストーリーでのユーミンの歌詞の世界で表現されているほろ苦さが秀悦でした。

    もっとマイナーな曲を元にした第2弾が出ないかとひっそり期待。

    #エモい #共感する

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    2024年04月08日
  • 夜ごとの闇の奥底で

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    どんな結末が待っているのか?ドキドキしなから最後までイッキ読み。かなりサスペンスな内容ですが読後感は悪くない。

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    2024年03月30日
  • 妖し

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    全編シンプルに怖い。どろどろしているわけじゃなくて、上品な怖さだけど、それ故に怖い…!作家さんたちがみんな巧みなんだな…

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    2024年03月19日
  • 神よ憐れみたまえ(新潮文庫)

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    最後がちょっと駆け足すぎたり、途中から全く出てこなくなった美村が唐突に出てきたり、いろいろ詰め込むあまり焦点がボヤけてしまってるとこもありますが、まあ面白かったと思います。

    ここ最近読んだ作品に女性主人公が多くてしかも皆完璧超人なんで凡人すぎる私からしたらちょっと感情移入しにくいとこもあったりします。
    女性特有の生きづらさを抱えてても完璧超人じゃんって凡人男性は思ったりします。
    40後半独身の身には耳の痛いお話でもありました。(女性に対する理解が足りないから独身なんですかね?もちろん左千夫には同情しませんが)

    あと初登場時30代のたづさんが話し方のせいで最初から最後まで終始おばあちゃんのイ

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    2024年03月10日
  • 二重生活

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    題材と、風景描写と、文体がとても好きだった。
    フランス文学には明るくなさすぎるけど、篠原教授が優しく教えてくれる(?)のですごく腑に落ちた。この教授ちょっとネジが外れてて良い。

    主人公視点で物語が進む中、彼氏などに対する認知がどんどん歪んでいってるのが地の文から伝わってきて良かった。この主人公は普通に頭がおかしい大学院生だと私は思うが、尾行が白熱してくるとこちらも興奮してきて、あれ私にもそんな異常性が...?なんて思って新鮮だった。尾行はしません。

    読み終えた率直な感想は「ひまで良いなあ」だった。

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    2024年03月16日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンのこの曲はこんな感じだ!という固定観念のムダさを ページの隅々から感じました。作家さんの想像力は やっぱりすごい。個人的に「春よ、来い」が好き。ライブ会場に足を運ぶ人々は 縁もゆかりもないけれど、誰かを必ず想っているんだなぁ〜と思う。だから ライブ後は しあわせ気分が満ち満ちに!贅沢な短編集で満足。ユーミンバンザイ!!(笑)

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    2024年03月08日