小池真理子のレビュー一覧

  • 見えない情事

    Posted by ブクログ

     巻末に「本書は1992年7月中公文庫より刊行されました。」と記載されており、加えて作者あとがきには「私にとって初めての短編集」と書かれているから、最初の短編集がハードカバーではなくいきなり文庫オリジナルとして出たということらしい。既に書き下ろし長編を5つも出した後のようだ。その長編の内の一つがホラーの傑作『墓地を見おろす家』(1988年)と思われる。比較的初期の作品集ということだろうが、個々の短編の初出データの記載が無いので分からない。
     読んでみるとホラーが幾つかと、ホラーではないサスペンス小説、ないしミステリっぽいっものが収録されている。アイディアはまあまあのものが多く、出来もそこそこと

    0
    2021年09月13日
  • 異形のものたち

    Posted by ブクログ

    六編のホラー。

    「森の奥の家」は友人とその父を失った女性が主人公。
    既に山小屋の主人たる2人は亡くなっているはずなのに、その別荘は綺麗に整えられている。
    友人の兄嫁がたまに赴き整えてくれているようだが……。
    何かおかしい。
    読み手はこれまでのホラーのあれこれの筋書きを考える。
    本当は山小屋なんてないのでは?
    2人は死んでいないのでは?
    実は恨まれていた?…。
    さて、どの結末になることか。

    「日影歯科医院」はちょうど私が歯医者で詰め物を詰め直している時に読んだ。
    かかりつけの歯医者はちゃんといるはず、だが。
    歯医者の恐怖譚というと、何を想像する?
    ガリガリと削られ歯を抜かれる?
    …いやいや。

    0
    2021年09月12日
  • 彼方の悪魔

    Posted by ブクログ

    これはドラマ化したらおもしろそう。
    健一がアメリカから持ち帰って埋めたリスの死骸を、飼い猫が見てた時点で、なんとなく展開が読めたところもあったけど。
    ペストが、見えない恐怖としてもっと広がっていくのかと思ったが、意外と簡単に落ち着いてしまった感じ。

    0
    2021年09月06日
  • 異形のものたち

    Posted by ブクログ

    思いの外、甘美さはなかったし、怖さもそこまで。
    ちょっと怖い感じの終わり方はふふっと笑えて好き。

    面が一番好き。

    0
    2021年08月22日
  • 闇夜の国から二人で舟を出す

    Posted by ブクログ

    著者がいろんなところに書いたエッセイを集めたもの。玉石混交。なかには、提灯記事というか依頼先が設定したテーマに沿って書いた、いわゆる枠にハマったようなものもいくつか。後半の住んでいた・いる家のことや愛猫のことなど書いているものはいい感じ。

    0
    2021年08月22日
  • 怪しい隣人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    妻と未亡人は主人公が散々。
    なんとなく展開は読めるが最後妻が子どもを殺してしまうのは読めなくて、ゾッとした。

    どの話も浮気や裏切り
    終の道づれと寺田家の花嫁は少し違うが、どの話も面白かった

    0
    2021年07月26日
  • モンローが死んだ日

    Posted by ブクログ

    夫を亡くして抑鬱状態になった主人公が精神科を受診し、その医師と恋愛する。いつもの小池ワールドと思っていたら、精神科医が失踪してしまう。彼は誰だったのか?

    0
    2021年07月22日
  • 異形のものたち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日影歯科医院
    ぞわっとしてよかった〜
    歯を詰めた以上この先もずっと忘れられなくて永遠に口の中に不快感があるんだろうなと思うとぞわぞわする

    0
    2021年05月26日
  • 危険な食卓

    Posted by ブクログ

    老人ミステリーの二話が印象的だった。

    「姥捨ての街」
    元々は、この話を読むために購入。
    認知症を患ったおばあさんを、デパートに置き去りにする計画。まさに、現代版姥捨て。
    そこに、たまたま居合わせた夫婦は、殺人を犯したという秘密を持っていて、という始まり。

    「鍵老人」
    こちらも、もの忘れが酷くなってきたおじいさんのお話。
    財布や鍵を置き忘れることを息子の嫁に責められ、首から鍵をぶら下げるようになった。
    そこに、若い娘と知り合う出来事があり、数日間犬の世話をして欲しいと頼まれ、合鍵を渡される。
    しかし、翌日、財布に入れたはずの合鍵がなくなっていた所から話は大きく展開していく。

    収録作はどれも

    0
    2021年05月02日
  • 映画は恋の教科書

    Posted by ブクログ

    観たい映画が増えました。
    ジェレミー・アイアンズが一番気になります。デヴィッド・シューリスも格好いい。
    若い頃のジャンヌ・モローもとても美しいです。初めて拝見したのが晩年だからなぁ、、それでも格好良かったけど。
    でもタイトルはちょっと合ってない気がします。単行本のタイトルも素敵だったのに。

    0
    2021年03月24日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    女性にオススメ

    初めてこういった分野に足を
    踏み入れてみました。
    内容は総じてソフトな印象で
    幸いでしたね。ノーマルな志
    向の?女性向けの一冊だと思
    います。

    1
    2021年02月26日
  • 唐沢家の四本の百合

    Posted by ブクログ

    複雑な一家。
    関係が近すぎるのも考えようだ。適度な距離感があれば、何事も起こらなかったのかもしれない。

    0
    2021年02月16日
  • 二重生活

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    他人の生活を尾行によって覗き込むような感覚がいつの間にか、そこに心を置いてしまって自分と重なる部分に注目置いてしまう

    この本の中で卓也だけ秘密を持たないように書かれているけど、
    誰しもが秘密を抱えて過ごす中で卓也も同様ではないかと思った
    卓也の言葉に安堵する珠も表面だけ見えてる

    私自身疑い深いからか、珠を自分に置き換えて考えても尾行の終始、自分から相手が見えて観察している限り相手から自分も筒抜けだと思う、から上手く誤魔化せたと表現してる珠は間抜けに思えたし思慮浅いと思った

    でも、人を疑い深いのは普段から私が周りに対して何かしら秘密を抱えて過ごしているからで
    相手にも自分自身同様に見えてい

    0
    2021年02月12日
  • 妖し

    Posted by ブクログ

    「怪異」をテーマにした奇譚アンソロジー10篇。

    作家それぞれの色々な「妖し」が表現されてます。
    冒頭の恩田陸さんの「曇天の店」 ページ数少ないのに終盤で一気に不穏な空気にしていくのが秀逸。
    「李果を食む」阿部智里 どっち?どっち?表現の生々しさが印象的だった。

    0
    2021年01月27日
  • 贅肉 新装版

    Posted by ブクログ

    "自分が惨めになって、ふと涙ぐむ。"

    どの話もどこか現実味があり、些細なきっかけで自分が加害者や被害者の立場になる可能性はあると示していた。
    結局のところ、各短編の主人公たちは、自分のことしか考えていないために色んな運命に翻弄されたのではないかと思う。

    0
    2021年01月22日
  • 怪談

    Posted by ブクログ

    ストレートなタイトルだけど、収載された7編はちょっとひねってある……っていうか怖くない。「怪談」って怖いのではなく、怪しいのか。首を傾げてしまうような出来事は怖いとは限らない。特に「幸福の家」「同居人」「カーディガン」といった作品は、人と人のつながりにまつわる超常的な出来事が起こっているんだけど、それが現実よりも居心地よく、ずっとハマっていたいようにさえ感じられる。

    0
    2021年01月17日
  • 怪談

    Posted by ブクログ

    生と死のあわいをたゆたうような話で、怖くて眠れないほどではないのだが、実際にあるかもという点では怖い。

    0
    2021年02月25日
  • 熱い風

    購入済み

    文章に惹かれます

    さすが小池さん。いつも文章に惹かれます。今回もより一層素敵です。

    0
    2020年12月18日
  • 唐沢家の四本の百合

    Posted by ブクログ

    終始何か起こりそうでスルスルとかわされる、焦らされる感じ。主人公と義父との関係と有沙の得体の知れない不気味さが絶妙でした。

    0
    2020年12月02日
  • 唐沢家の四本の百合

    Posted by ブクログ

    仲良し家族の唐沢家。ダンディな義父とその血を受け継ぐ息子3人にそれぞれの嫁。

    なんとも優雅な空気が漂います。義父が再婚してもその空気は変わらない。だけど、後妻の美しい連れ子に密かに振り回されている。ともすれば下品な話になりそうなところ、そうならないのが凄い。古めかしい感じがするのはひと昔前の作品の新装版だからなのか。

    義父のイメージから私の頭の中を流れるのは桑名正博の“セクシャルバイオレットNo.1”。なんだか色っぽい話なんですよ。

    映像化するなら皆を振り回す娘に小松菜奈はどうですか。義父役を思いつかん。誰!?

    0
    2020年11月18日