小池真理子のレビュー一覧
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巻末に「本書は1992年7月中公文庫より刊行されました。」と記載されており、加えて作者あとがきには「私にとって初めての短編集」と書かれているから、最初の短編集がハードカバーではなくいきなり文庫オリジナルとして出たということらしい。既に書き下ろし長編を5つも出した後のようだ。その長編の内の一つがホラーの傑作『墓地を見おろす家』(1988年)と思われる。比較的初期の作品集ということだろうが、個々の短編の初出データの記載が無いので分からない。
読んでみるとホラーが幾つかと、ホラーではないサスペンス小説、ないしミステリっぽいっものが収録されている。アイディアはまあまあのものが多く、出来もそこそこと -
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六編のホラー。
「森の奥の家」は友人とその父を失った女性が主人公。
既に山小屋の主人たる2人は亡くなっているはずなのに、その別荘は綺麗に整えられている。
友人の兄嫁がたまに赴き整えてくれているようだが……。
何かおかしい。
読み手はこれまでのホラーのあれこれの筋書きを考える。
本当は山小屋なんてないのでは?
2人は死んでいないのでは?
実は恨まれていた?…。
さて、どの結末になることか。
「日影歯科医院」はちょうど私が歯医者で詰め物を詰め直している時に読んだ。
かかりつけの歯医者はちゃんといるはず、だが。
歯医者の恐怖譚というと、何を想像する?
ガリガリと削られ歯を抜かれる?
…いやいや。 -
Posted by ブクログ
老人ミステリーの二話が印象的だった。
「姥捨ての街」
元々は、この話を読むために購入。
認知症を患ったおばあさんを、デパートに置き去りにする計画。まさに、現代版姥捨て。
そこに、たまたま居合わせた夫婦は、殺人を犯したという秘密を持っていて、という始まり。
「鍵老人」
こちらも、もの忘れが酷くなってきたおじいさんのお話。
財布や鍵を置き忘れることを息子の嫁に責められ、首から鍵をぶら下げるようになった。
そこに、若い娘と知り合う出来事があり、数日間犬の世話をして欲しいと頼まれ、合鍵を渡される。
しかし、翌日、財布に入れたはずの合鍵がなくなっていた所から話は大きく展開していく。
収録作はどれも -
購入済み
女性にオススメ
初めてこういった分野に足を
踏み入れてみました。
内容は総じてソフトな印象で
幸いでしたね。ノーマルな志
向の?女性向けの一冊だと思
います。 -
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ネタバレ他人の生活を尾行によって覗き込むような感覚がいつの間にか、そこに心を置いてしまって自分と重なる部分に注目置いてしまう
この本の中で卓也だけ秘密を持たないように書かれているけど、
誰しもが秘密を抱えて過ごす中で卓也も同様ではないかと思った
卓也の言葉に安堵する珠も表面だけ見えてる
私自身疑い深いからか、珠を自分に置き換えて考えても尾行の終始、自分から相手が見えて観察している限り相手から自分も筒抜けだと思う、から上手く誤魔化せたと表現してる珠は間抜けに思えたし思慮浅いと思った
でも、人を疑い深いのは普段から私が周りに対して何かしら秘密を抱えて過ごしているからで
相手にも自分自身同様に見えてい