小池真理子のレビュー一覧

  • 妖し

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    「怪異」をテーマにした奇譚アンソロジー10篇。

    作家それぞれの色々な「妖し」が表現されてます。
    冒頭の恩田陸さんの「曇天の店」 ページ数少ないのに終盤で一気に不穏な空気にしていくのが秀逸。
    「李果を食む」阿部智里 どっち?どっち?表現の生々しさが印象的だった。

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    2021年01月27日
  • 贅肉 新装版

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    "自分が惨めになって、ふと涙ぐむ。"

    どの話もどこか現実味があり、些細なきっかけで自分が加害者や被害者の立場になる可能性はあると示していた。
    結局のところ、各短編の主人公たちは、自分のことしか考えていないために色んな運命に翻弄されたのではないかと思う。

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    2021年01月22日
  • 怪談

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    ストレートなタイトルだけど、収載された7編はちょっとひねってある……っていうか怖くない。「怪談」って怖いのではなく、怪しいのか。首を傾げてしまうような出来事は怖いとは限らない。特に「幸福の家」「同居人」「カーディガン」といった作品は、人と人のつながりにまつわる超常的な出来事が起こっているんだけど、それが現実よりも居心地よく、ずっとハマっていたいようにさえ感じられる。

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    2021年01月17日
  • 怪談

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    生と死のあわいをたゆたうような話で、怖くて眠れないほどではないのだが、実際にあるかもという点では怖い。

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    2021年02月25日
  • 熱い風

    購入済み

    文章に惹かれます

    さすが小池さん。いつも文章に惹かれます。今回もより一層素敵です。

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    2020年12月18日
  • 唐沢家の四本の百合

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    終始何か起こりそうでスルスルとかわされる、焦らされる感じ。主人公と義父との関係と有沙の得体の知れない不気味さが絶妙でした。

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    2020年12月02日
  • 唐沢家の四本の百合

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    仲良し家族の唐沢家。ダンディな義父とその血を受け継ぐ息子3人にそれぞれの嫁。

    なんとも優雅な空気が漂います。義父が再婚してもその空気は変わらない。だけど、後妻の美しい連れ子に密かに振り回されている。ともすれば下品な話になりそうなところ、そうならないのが凄い。古めかしい感じがするのはひと昔前の作品の新装版だからなのか。

    義父のイメージから私の頭の中を流れるのは桑名正博の“セクシャルバイオレットNo.1”。なんだか色っぽい話なんですよ。

    映像化するなら皆を振り回す娘に小松菜奈はどうですか。義父役を思いつかん。誰!?

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    2020年11月18日
  • 無伴奏

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    この時代を生きてきてはないけど、体験できた気がした。若い頃のこういう恋愛の経験ってトラウマになりそうだけど人として成長もできそうだよなと思いました

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    2020年10月31日
  • 恋

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    設定が古めなので想像しにくいのが難点。
    憧れの夫婦に自分も関わりを持っていたい、そう思うこともありそう。だが、関わりの程度というものがあるんじゃないか。他人との距離のとりかたは難しいやね。

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    2020年09月30日
  • 二重生活

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    大学院生の珠は「理由なき尾行」を実行するが、その過程で対象者の秘密を知ってしまう。
    映画を見てから原作を読んだ。
    映画よりずっと面白い!
    確かにこの小説には極悪人は出てこない(不倫の是非は置いといて)ので、いまいちパンチがないと思うかもしれないが、尾行が下手くそな珠が尾行するというだけでドキドキ面白い。
    人の秘密を知ってしまったり、恋人に対して疑心暗鬼になったり、ともすれば暗く落ち込みそうなネタなのに、読んだ後にちょっとホッとする、読後感が良い小説。

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    2020年08月20日
  • 妖し

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    時代小説がどうしても苦手で読み飛ばし

    ホラーをほとんど読まないんだけど
    あの、滴るような甘い果実がとても気になる。

    あの果実は‥

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    2020年07月01日
  • 妖し

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    【収録作品】「曇天の店」 恩田陸/「わたしキャベンディッシュ」 米澤穂信/「ANNIVERSARY」 村山由佳/「真珠星スピカ」 窪美澄/「マイ、マイマイ」 彩瀬まる/「李果を食む」 阿部智里/「フクライ駅から」 朱川湊人/「細川相模守清氏討死ノ事」 武川佑/「かぐわしきひと」 乾ルカ/「喪中の客」 小池真理子

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    2020年06月20日
  • ふたりの季節

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    一気読み。短くてあっとゆう間に読み終えてしまった。素敵な文章や素敵な言葉が多かった印象。
    恋人同士の文通がなんだかくすぐったく、今だとクサイ台詞なのに、それが真っ直ぐな愛に思えて羨ましい時代だなと思った。

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    2020年06月11日
  • 懐かしい家 小池真理子怪奇幻想傑作選1

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    ホラー作品の路線は大別すると、絶叫系のテンションの高いホラーか、秘めやかに忍びよるような静かなホラーに分かれると思うのですが、この『懐かしい家』に収録されている短編たちは概ね後者の印象。怖さ・不気味さの中にどこか格式高さというか、上品な怖さや哀しさ、憂いや寂しさを感じた気がします。

    ピアノ教室の先生である語り手と、老婆とその孫を描いた「ミミ」
    夫と別居し、かつて住んでいた家に一人暮らしすることになる女性を描いた表題作の「懐かしい家」
    設定は違えど、生者と死者の距離が曖昧になり、そして生死の概念を超えた人の孤独を浮き彫りにします。

    周囲の人間が死に瀕した時にだけ現れる蛇口。その蛇口が見えてし

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    2020年06月04日
  • ノスタルジア 〈新装版〉

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    私の読書の楽しみは、筋を楽しむよりも、物語のディテールを味わいたくて読む。

    この作家もディテールが好きで読んでいる。

    うーん。繭子と千春はお互いのことを見下してる。
    主人公の繭子の目線での姉の千春の描写は、馬鹿にしているみたい。
    読んでいくと、繭子も千春も何か欠けているのか、どちらかに異常に偏っているだけなのか、人物としてどちらにも共感は出来なかった。
    共感はする必要は全くないが、なんというか、好きになれなかった。

    繭子の不倫に共感できず、千春の繭子への異常な関心も分からない。

    繭子は妻子ある男性(親子ほどの歳の差、22歳)との不倫について軽蔑する千春について、

    年上との恋愛があると

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    2020年05月24日
  • 妖し

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    十人の人気作家が作る、妖しげな世界。

    「ANNIVERSARY」は言葉の持つ明るい世界とは異なる、なんだか奇妙な、悲しい世界だ。
    世界がループするのだ。
    ちょうど今読み返している『D.Gray-man』にも、繰り返される日々の話が出てきていた。
    この漫画について語るのはまた別の機会として、とにかく元の世界においてきた子供のことが気になってしまう。
    愛する者との離別を考えると、胸が苦しくなる。

    『李果を食む」は、私が感じ取ったおぞましさは二つあった。
    どちらだ。
    どっちなんだ。
    いや、どちらでも構わないだろう。
    もうすぐ、スモモの季節。
    あの甘酸っぱいすももを、私はこの話を思い出さずに食べら

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    2020年05月16日
  • 二重生活

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    あっと言う間に読んでしまった。
    尾行する行為から自分の生活とリンクして今まで疑いもしなかった浮気を、信じられなくなった彼。
    どんどん深みにはまる前に尾行がバレてしまいそこで終了となる。

    珠の心理的な描写に引きずりこまれる感じ。

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    2020年04月02日
  • 狂王の庭

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    予備知識なく、表紙がキレイだなぁと思い手に取った1冊。
    不倫に全く興味はなく、そこに関しては何も感想はなし。
    大変そうだなぁ、としか。

    しかし物語の中に出てくる豪華な個人庭があるのなら、
    是非行ってみたい。

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    2020年02月15日
  • 妖し

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    【怪異】をテーマに描く奇譚小説。
    アンソロジーシリーズ。
    この面子だし、と思って読み始めたのが
    間違いだった…

    想像のはるか上の上をゆく怖さだった…
    夜、部屋で一人で読んでいられないページが
    何度もあった。

    大好きな米澤穂信の
    「わたしキャベンディッシュ」も、
    あーー、これが伏線でこうなる感じかぁ
    のんきに思っていたあたし。
    伏線は伏線でも回収先が違っていて
    安定の穂信のぞわぞわ感。

    乾ルカの「かぐわしいひと」なんか
    ここから先は、もう読めない……と
    次の日に
    持ち越したくらいなのに
    その怖さに上塗りされるように
    壊れていく人間の怖さがくる。
    えーーー??そっちーーー??!みたいな…

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    2021年05月30日
  • 会いたかった人

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     表題作含め6編を収めた短編集。
     いずれの作品も人間の思い込みというか固定観念というか、そういった深層心理を巧みに利用した作品。表題作のように、なんとなく展開が読める作品はあるが、ストーリー展開以上に心理的に追い詰められた人間の心理描写が面白い。むしろ、そうした心理変化を追っていくことが面白いように思う。追い詰められた時の人間の脆さのようなものが垣間見られる作品集。好みの問題はあるが、どれも甲乙つけがたい作品がそろっているといった印象を受ける。

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    2020年02月01日