小池真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小池真理子さん、初読み!
ホラー短編集ですが、全くグロい描写もキモイ描写も突然何かが襲ってくることもなく、じんわりと怖い。映像は静かで薄暗くてノイズが入っている感じ、BGMは無い。おお、これぞジャパニーズ・ホラーなのか。『ミミ』,『神かくし』,『首』,『蛇口』,『車影』,『康平の背中』,『くちづけ』,『懐かしい家』の8編収録。
『神かくし』と『蛇口』は途中でオチが見え始めてしまったけれど、文体とじめっとした雰囲気が嫌いじゃない。純粋に面白いと思って読んだのは、不思議な少女がピアノ教室にやってくる『ミミ』、死別した愛する人がやってきたのにこちらを向いてくれない『康平の背中』。
そして『くちづけ』は大変短いのになんだか美しくて声に出して静かに読みたくなります。絵を描きたくなります。夢十夜を思い出すのは私だけではないはず。
続編も読もう。 -
Posted by ブクログ
小池真理子さんは短編が多く、わたしも短編はとっつきやすくて好きなので、どうも相性が良いようです。
この本は、小池さんの短編セレクションの一作目、サイコサスペンス篇Ⅰです。下記の3作が入っていますが、ネタバレしない程度にこんな話よー、を書いておきます。
1.「会いたかった人」
TV出演を機に25年ぶりの親友に再会したが、彼女は奇妙に別人のように変わり果てていた。うずまく疑惑の中で、25年前の軽い口約束から悲劇が‥
2.「倒錯の庭」
別居中の人妻に異様なまでの愛を注ぐ若い男性。その愛情表現は常軌を逸するものであるが、人妻は心惹かれ陶酔し、最後は‥
3.「災厄の犬」
犬を飼い始めてから不幸に取り憑かれる男が、犬のせいか、自分がおかしいのか、だんだんと崩れていく。
サイコサスペンスとしてわたしが一番好きなのは「会いたかった人」。どの作品にも言えるけど、普通の人間のちょっとした狂気が歯車的に狂いだすのが、小池さんの作風なのかな。
昔、母に夜道が怖いと言った時、「幽霊より人間の方が怖いよ」と言われたのを思い出しました。
ちなみに、サイコサスペンス篇Ⅱの「贅肉」の方が個人的には好きです。もっと狂気に満ちてるかも。