感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2012年11月25日
短編6話。
おき火
最後の男
仄暗い部屋
雪ひらく
場所
パラサイト
文庫版あとがきにかえて
なんとなく,後ろ向きの言葉が多い。
生きていることが良いことだという確信は,誰でも持てるとは限らない。
著者が何が書きたいかが分からないまま読み進むのは辛いかも。いろいろな女性がいるということと,女性のあ...続きを読むりのままの姿を知るきっかけを掴むことができるかどうかが理解の鍵かもしれない。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
「仄暗い部屋」と「雪ひらく」が好き。
“終わることがわかっている、どうしようもない切なさが、好きで好きでたまらない”なんかいい。
色恋がなくなってもずっと一緒にいたいと思うことも、一生側に居たいなんて思わないけどドキドキする瞬間を過ごす相手が欲しくなるのも、どっちも“好き”ってことじゃないかなーと。...続きを読むだとしたらそのどちらの感情もが同時期に湧いたとしても駄目ではないと思う。
Posted by ブクログ 2017年02月27日
6編からなる短編集。各話の話の主人公は皆もう若さの盛りも過ぎ、老いること、身近にある死、それでも身体の裡にくすぶるかのような官能を感じられ、短いお話でしたが小池さんのエッセンスがぎゅっと凝縮されていて楽しめました。いつもながらの美しい描写に、匂い立つような官能の表現が素晴らしかった。
Posted by ブクログ 2011年05月27日
6作品の中で いちばん 記憶に残ったのは
『場 所』 というタイトルの話だった
既婚者の早希子が恋をして 別れて 3年・・・
別れた彼の事で 思いがけない知らせを受けて
動揺する 早希子の行動が 切なかった
自分は何が欲しかったんだろう・・・何を求めていたんだろう・・・っと
【愛?恋...続きを読む愛感情?友情?それともただ単に日常から逃れること?】
全てが当たりで 同時に全てが違うような気がする・・・
そう考える 早希子の気持ち 何となく わかる気がした
この小説の作者 小池真理子さんが あとがきから・・・
『意識して不倫を書いているわけではない。-中略-
気が付けば、男と女の叶わぬ夢を書いているにすぎないのだが
きっと私は、男女のそうしたかかわりを描くことによって、人生の不条理
わからない部分をこそなんとかして表現したいと試みているのだろう。』
これを読んで なるほど・・・わからないから 私も読んでるんだと納得できた