小池真理子のレビュー一覧

  • 間違われた女

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    ネタバレ

    学生時代に恋焦がれた相手に、執拗に手紙を送り続ける児玉。最初は手紙を送られた雅子の立場から「コイツキモイなー」と思ってましたが、中盤彼が救われる可能性が出始めた頃からは、少し児玉を応援する気持ちが芽生えてきました。

    もちろん、雅子に対して行ってきたことが許される訳ではありませんが、児玉のそれまでいいコト無しだった人生を思うと、ちょっと感情移入してしまって…。リア充な人や女性の視点で読むと、だいぶ違う印象なのかもしれませんね。

    そんな経緯もあったので、読後の感想としては「救いのないお話だったなぁ〜」と。思わずため息を漏らしてしまいました。

    ところで本作のタイトル、ネタバレし過ぎなんじゃない

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    2011年11月05日
  • 夏の吐息

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    「この六編を超える作品は、もう書けないかもしれません」という帯が。友達からかりた。
    そういう恋愛もあるのかなぁと思った。自分の恋愛観とは違うのか、理解しきれていないのか。不倫、リストカット、薬物多量服薬、生きてる実感がない、相手は誰でもいい、そんなダークな影が感じられた。

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    2011年10月28日
  • 間違われた女

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    登場人物は少ないけれど
    状況がころころと転回するので飽きない。
    心理的に異常のある人物が鍵になっているせいだけど
    読み終わって
    あまりにも都合よすぎる展開は
    どうも鼻について仕方ない。

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    2011年10月26日
  • エリカ

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    恋愛小説の大家の小池真理子です。
    読書傾向から恋愛小説は似合わない!と言われそうですが、小池真理子は好きな作家です。
    ホラーの『墓地を見下ろす家』を最初に読んで、その後、最高傑作の『恋』を読んで、あ、恋愛小説もヤルじゃねぇかよ!と思ってしまい、結構読んでおります。

    この作品『エリカ』は、主人公が41歳の独身女性。自分でデザイン事務所を経営しているヤリ手の女性です。外見の描写はないのですが、結構な美人で、頭が良く、魅力的な女性。
    彼女の親友が亡くなってしまうところから話が始まり、その親友の彼氏との恋愛を描いた作品です。

    若い女性が憧れるような聡明なこの女性が、自分の付き合っていた女性の通夜の

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    2011年10月23日
  • 間違われた女

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    こういうストーカーものって本当怖いな。
    間違われた方もたまったもんじゃない。

    最後は、納得のいく終わり方だった。

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    2011年10月11日
  • 記憶の隠れ家

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    「家」にまつわる、短編集。

    ちょうどいい長さで読みやすい。
    どれも、最後にどんでん返しがあり、面白かった。

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    2011年10月11日
  • 恐怖配達人

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    5つの短編集。
    どれも読みやすかった。

    「梁のある部屋」が一番印象に残った。
    自分の家で婚約者の旅行中に浮気相手が自殺とか、、
    どうしたらいいんだ。。。
    と、ホンキで悩んでしまった。。

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    2011年10月11日
  • 夏の吐息

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    「なんで私のこと知ってるの?」という歌はたまにある。言葉が短いからその中の一瞬が当てはまったりする。
    「なんて私のこと知ってるの?」と感じた小説はこれがはじめてかも。

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    2011年08月18日
  • 会いたかった人

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    心がささくれ気味な時には小池真理子のサイコサスペンス。さすがの安定感で一気に読ませてもらいました。
    でも、今回については被害者(?)が本当に何も悪く無い人だったりして、ちょっと可哀想とも思ったり。いつもわりと「ざまぁw」みたいに思わせてもらって楽しむので(性悪!)。

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    2011年07月28日
  • 午後の音楽

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    そうだなぁ…嫌いじゃないと思うんだけどイマイチ…うぅん。
    龍士郎にあまり魅力を感じなかったからかな。短気で子供っぽい印象を拭いきれない(苦笑)

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    2011年07月26日
  • 蜜月

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    画家 辻堂環と関わりのあった女性達の話。今では皆、平凡で幸せな生活を送っている。辻堂のみ普通の生活を送る事はなく44才で死んでいく。ずっと、母親像を追いかけて、女性と平凡な生活を送る事が出来なかった。

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    2011年07月24日
  • 午後の音楽

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    ネタバレ

    小池真理子お得意の不倫の話。

    ある程度歳をとり社会的地位も確立した男女が、出会い惹かれあい、それがどんなに純粋であっても、どちらか(もしくは両方)が既婚であるがゆえに「不倫」と呼ばれてしまうのが解せない。

    そしてやっぱり別れを選んでしまう。世間体なのか、相手のためなのか、子どものためなのか。

    小池真理この本を読むと、いつも思います。いくつになっても恋はしていたいし憧れるけど、世間体がね。ハードルがあるから燃えるのか。。

    すべてメールで綴られる文章、初めは斬新に思ったけど、普通の文体のほうが良かったかなと最終的には思いました。

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    2011年07月20日
  • レモン・インセスト

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    嫌だ、こんなラスト。
    「今こそ生きよう、生きてみたい」って澪は、運命を受け入れようとしてたんじゃん。出会うまでも、出会ってからも、二人の精神は対照的なままだったの…?
    恋愛小説じゃなくて、恋愛文学ってことなんでしょうか。他の方のレビューにもあった通り、もどかしい…切ない…これ書くのに、感情的な自分を抑えられなかったです。

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    2011年07月20日
  • 午後の音楽

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    メールのやりとり、を1つの形として小説にした作品。
    不倫、までは行かないような感があるけど、そういったものを対象としたストーリです。

    途中、文章が日本語としておかしい部分が数カ所あったけど、
    丁寧な文章で読みやすかった。

    ただ、メールですべての情景を表すのが難しかったか、
    通常、メールで伝えることではないことまで、
    メールの文章にしているのが、
    違和感を覚えるところでした。

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    2011年07月19日
  • 会いたかった人

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    大学の助教授で心理学を教えている小夜子。夫は優しく子煩悩。姑は自分の仕事を理解してくれ、忙しく働く彼女を惜しみなくサポートしてくれる。小夜子は順風満帆な人生の幸せを日々実感している。
     ある日、小夜子はテレビのトーク番組に出演。それをきっかけに、音信不通になっていた中学時代の親友と再会できることになった。成績も人気もクラスで1位2位を争うほどだった二人。どんな立派な女性になっているのだろうと思いめぐらしていのだが、目の前に現れたのは、気の触れた老婆のような姿の女だった。そしてその日から、小夜子の安定した幸せは揺らぎ始め、恐怖へと変わっていく。

     というのが「会いたかった人」のお話。他にも、自

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    2011年07月19日
  • 会いたかった人

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    表題の「会いたかった人」は薄気味悪かった。
    やっぱ人って年老いても面影が残るはず。
    私はきっとわかると思うけど…わかるはず(汗)

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    2011年07月15日
  • 水の翼

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    版画家の柚木に弟子入りした東吾に柚木の妻・紗江は強く惹かれていき・・・
    この人には、こうであって欲しいなってトコに、居てくれるのが心地良い。
    出来上がった版画はもちろん、桜や藤などの四季折々の自然の描写も美しく、印象的だった。

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    2011年07月14日
  • 懐かしい家 小池真理子怪奇幻想傑作選1

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    ネタバレ

    小池真理子特有の落ち着いた柔らかな文体と、最後にぞくっとさせる話の進め方が上手い。でも短編なのでさくさく読めるところが魅力。

    続編も期待。

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    2011年06月24日
  • 記憶の隠れ家

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    むかーしに読んでなんとなく好きだった。出てくる場面がどうにも薄暗い雰囲気。この独特の感じが好きです。

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    2011年06月21日
  • 一角獣

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    ストーリー的にはオチがないものが多くイマイチと感じたが、だからこそ小池氏の素晴らしく美しい情景描写力が際立つ。とにかく美しい。やはり表題作「一角獣」が一番良かった。

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    2011年06月05日