小池真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ学生時代に恋焦がれた相手に、執拗に手紙を送り続ける児玉。最初は手紙を送られた雅子の立場から「コイツキモイなー」と思ってましたが、中盤彼が救われる可能性が出始めた頃からは、少し児玉を応援する気持ちが芽生えてきました。
もちろん、雅子に対して行ってきたことが許される訳ではありませんが、児玉のそれまでいいコト無しだった人生を思うと、ちょっと感情移入してしまって…。リア充な人や女性の視点で読むと、だいぶ違う印象なのかもしれませんね。
そんな経緯もあったので、読後の感想としては「救いのないお話だったなぁ〜」と。思わずため息を漏らしてしまいました。
ところで本作のタイトル、ネタバレし過ぎなんじゃない -
Posted by ブクログ
恋愛小説の大家の小池真理子です。
読書傾向から恋愛小説は似合わない!と言われそうですが、小池真理子は好きな作家です。
ホラーの『墓地を見下ろす家』を最初に読んで、その後、最高傑作の『恋』を読んで、あ、恋愛小説もヤルじゃねぇかよ!と思ってしまい、結構読んでおります。
この作品『エリカ』は、主人公が41歳の独身女性。自分でデザイン事務所を経営しているヤリ手の女性です。外見の描写はないのですが、結構な美人で、頭が良く、魅力的な女性。
彼女の親友が亡くなってしまうところから話が始まり、その親友の彼氏との恋愛を描いた作品です。
若い女性が憧れるような聡明なこの女性が、自分の付き合っていた女性の通夜の -
Posted by ブクログ
大学の助教授で心理学を教えている小夜子。夫は優しく子煩悩。姑は自分の仕事を理解してくれ、忙しく働く彼女を惜しみなくサポートしてくれる。小夜子は順風満帆な人生の幸せを日々実感している。
ある日、小夜子はテレビのトーク番組に出演。それをきっかけに、音信不通になっていた中学時代の親友と再会できることになった。成績も人気もクラスで1位2位を争うほどだった二人。どんな立派な女性になっているのだろうと思いめぐらしていのだが、目の前に現れたのは、気の触れた老婆のような姿の女だった。そしてその日から、小夜子の安定した幸せは揺らぎ始め、恐怖へと変わっていく。
というのが「会いたかった人」のお話。他にも、自