小池真理子のレビュー一覧

  • 水無月の墓

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    幻想小説の短編集。

    1話を見ただけだと、その叙述トリック的な部分が、奇を衒うでもなく、ただ驚いて終わるのでもなく、「腑に落ちる」という感覚に落ち着くのが心地良かったんだけど、どうも似たような構成の話が多くてさ。

    8編合わせると登場人物の7割がもう死んどる。

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    2010年05月20日
  • 無伴奏

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    高校生の響子の話。高校生でこんなに大人びていて感受性のゆたかな子がいるのかと思うとちょっと自己嫌悪というか、ガクっときてブルーになる。
    うらやましい体験とは言えないが、経験としてはうらやましい。
    みんながすごく自分の感情にまっすぐで痛々しいけどうらやましかった。
    これに比べると、私は自分の感情をごまかしてばかり。と思ってしまう。

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    2010年07月25日
  • 冬の伽藍

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    主人公の心の葛藤みたいなのを書いてある。
    私には結構理解できない所もあった。
    でも一人の人を愛し想い、続ける想いはすごいな、と思った。
    まさにその人に一生をかけている。そういう人がいる事は幸せだと思うけど、そういう生き方が幸せかとは分からない。
    私はやっぱり見返りとか期待しちゃうのかな・・・・
    引用したコメント。大好きな考え方

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    2010年05月02日
  • 瑠璃の海

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    設定に惹かれて読み始めた。読みやすい。ただ、夫が亡くなって、それなのに他の男の人に惹かれていく様子が、私にはやっぱりよくわからなかったです。けど、描写はわかりやすくも美しく、平戸や生月のうつくしい穏やかな雰囲気が小説にぴったりで、最期のシーンも静かに、美しく哀しく終わった感じがあった。しかし、無力感に襲われますね。他の方も書いてたけど、お母さんと最後に会うところ、泣きます。悲しい。

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    2010年04月18日
  • 瑠璃の海

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    同じ作者の『欲望』のレビューを見返して、さわやかな印象だと書いてあった。本当にそんな印象を受けたのだろうか?今回の『瑠璃の海』を読んで感じるのは、真逆の印象なので不思議に思う。同じ事故で身内を亡くした男女が惹かれあい恋仲になる。同じ悲しみを背負う二人が行き着く先にあるものは、けっして明るい未来などではあるはずがない。強い絆で結ばれていた生前の夫の浮気を疑い、また幸せだったはずの二人の生活にも疑念を抱き始める。そんな萌だからこそ、遊作が必要だったのだろう。

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    2011年10月12日
  • あなたから逃れられない

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    欲望に忠実なタイプのエゴイストと
    独善的なタイプのエゴイストと
    子供のように受け身なタイプのエゴイスト
    が、出てきます

    モラリストも突き詰めればエゴイストだと思いました
    人がけっこう死にます

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    2010年02月24日
  • 青山娼館

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    ★3.8って感じかなぁ。

    ストーリーは最愛の娘と親友を失った主人公が
    人のぬくもりを求めて親友が働いていた超高級娼館で働くお話。

    主人公、奈月の
    「全ての偶然は必然」
    っていう考え方はとても好き。
    ドライな物事の捉え方も、強さも好き。

    小池真理子らしい、小池真理子による、小説という感じ。

    他人の体温がどん底の心を救ってくれる(ような気がする)っていうのは
    よく分かる。
    主人公は誰にも分かってもらえないだろうって繰り返し主張していたけど、たぶん、そんなことない。

    別世界を覗き見たような
    でも本当はすごく近くにどこにでもころがっているような
    そんな不思議なお話。

    ただ、小池真理子を読むと、
    歳を重ねることや、女であることが誇らしく思えるから不思議。

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    2010年02月07日
  • 瑠璃の海

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    バス事故で夫を失った30代半ばの萌、娘を失った作家・遊作。突然の悲劇に結びつけられた2人は、同じ孤独の淵で愛し合い、終末へと向かう。運命に弄ばれ、静かな絶望に彩られた愛の行方。
    -紹介文より

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    2010年02月02日
  • ひぐらし荘の女主人 短篇セレクション 官能篇

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    「ひぐらし荘の女主人」小池真理子さんの短編小説集です。

    20代の頃、ほぼ毎日、一日一冊は本を読んでいました。

    その頃よく読んだのが小池真理子さんのミステリー。

    この頃の小池真理子さんは恋愛を絡めたミステリーを書く作家さんというイメージでしたが、

    その後、官能的な恋愛小説が多くなりましたね。

    直木賞を受賞した「恋」は私の中でもっとも好きな小説のひとつです。




    「ひぐらし荘の女主人」

    主人公の男性は売れない役者。

    北鎌倉の古い屋敷に住まう美しい女に惹かれ、日常生活を忘れて夢中になり

    最後は犯罪に手を染め、その人生を狂わせていく。

    女の、美しい無邪気な笑顔の下に潜む鬼・・・

    こんな女になら、人生を狂わされてもいい、と思うものなのでしょうか。



    「花ざかりの家」

    15年前に自殺を遂げた妻の不倫相手に出くわす夫。

    その不倫相手の家に「水仙が見頃だから来て欲しい」と招かれる。

    少女のように無邪気だった妻が、その男に関わることで

    徐々に女としての潤いを増してくる・・・

    その妻の様子から、不倫に気がつきながら見知らぬふりをした夫。

    突然の妻の自殺・・・それから15年。

    どうして今更、と思いながら、その家に足を運ぶ。



    清楚な白い花を咲かせる水仙は、冷たい風に揺られ

    可憐というよりもどこか寂しげで弱々しい・・・

    あんなくだらない男にひっかかって、たった一度の情事で死を選ぶなどと

    愚かしいと思いながらも、改めて、その妻の無垢がいとおしい。



    どうして彼女は死を選んだのか。

    物語の陰に潜んでいた「女」の存在が最後、突然姿を表します。




    「彼なりの美学」

    葉子は深夜、渋谷の映画館を出たところで、身なりの良い醜男に声をかけられる・・・

    その醜男はとことん女性の美に執着し、葉子に彼なりの美学に基づいた生活をさせ

    葉子の美しさを賞賛し続ける。

    自分の傍において葉子を飼育するのですが、そこに性的な交わりはありません。




    この本の中に性的な描写はほとんどないにも関わらず、

    全編に渡って官能的な空気が漂っているのが、

    さすが小池真理子さん、というところでしょうか。

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    2010年01月02日
  • 危険な食卓

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    小池さんの小説ははずれなしなのが
    うれしい♪

    今回も不安がつきまとう。

    『同窓の女』が意外な展開ですき。

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    2009年12月18日
  • 青山娼館

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    ぐいぐい引き込まれるような面白さがあるわけではないのですが、気がつくと別世界にいるような気分にさせられる不思議な本でした。

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    2009年12月11日
  • 瑠璃の海

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    なんだろう……この前「親指の恋人」(石田衣良)読んだばっかりなのでラストで微妙な気持ちになりました。

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    2009年11月11日
  • 狂王の庭

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    初見で読んでるときは、狂おしいほどの愛に胸が震えました。没落する華族。それを背景とした耽美でデカダンスとも言える雰囲気は、とても壮絶。波に呑まれるように読みきりました。小池氏の作品の中でも力強い方です。ああでも、デカダンスと思ってしまう。ですが読み返すのはよした方がいいかも…。

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    2009年10月18日
  • エリカ

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    亡くなった親友の恋人と恋に落ちてしまう主人公。
    信用ならない彼だなーと思いながら読んでいたら、やっぱり、信用ならない男でした。。

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    2009年10月04日
  • 短篇セレクション サイコ・サスペンス篇2 贅肉

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    小池真理子のサイコ系の短編を集めたもの。
    そこここにある緩やかな狂気という感じだが
    あたしの好きな老人モノなども2編入っていて
    そこそこにはおもしろい。

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    2009年10月04日
  • 夏の吐息

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    大人色の強い小説。

    もっと歳を重ねれば、じわじわと伝わってくるものもあるのかな。
    今の私には、物足りない、というか響いてくるものがあまりなかった。

    「春爛漫」の男女の友情は素敵だった。

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    2009年10月04日
  • 水底(みなそこ)の光

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    短編集。
    小池真理子さんらしさというか雰囲気が少し薄れている感じ。
    読みやすかったが、少し残念。


    (09年8月13−14日)

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    2011年08月31日
  • 瑠璃の海

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    これは終わり方がそのまんまでいまいち
    設定が設定だけに、派手なストーリー展開というのはなかった気がします

    お母さんのとこ泣けた。

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    2009年10月07日
  • 欲望

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    51/100
    98年 第五回 島清恋愛文学賞受賞作

    現在作者は同賞の選考委員をしてますー

    表題からして暗めな内容なのですが、なぜかしら全体を通してさわやかな感じ、

    文章からくるものなのか、作者の人柄なのか・・どろどろさがまるで伝わらない、

    そこを伝えたいわけじゃないんだ、読み手はそこにわくわくするのに(笑



    『肩ごしの恋人』 唯川 恵もどちらかというとさわやかな印象を受けたけど、
    注:ひょっとしてラストだけ?

    こちらは更にさわやかな印象を受けた。

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    2013年12月10日
  • 水無月の墓

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    遠くへ行ってしまった友人が高校のとき貸してくれた小説。
    昔読んでもさっぱりでしたが、今読んでもなかなかに難しい。
    難解とかそういう意味ではなく、読んだあとの気持ちがよくわからない。高揚もしなければ落胆もしない。

    彼女が私にこの本を貸してくれたのは偶然なのかなんなのか。
    どちらにしても別の意味で忘れることができない一冊。

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    2009年10月04日