小池真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
★3.8って感じかなぁ。
ストーリーは最愛の娘と親友を失った主人公が
人のぬくもりを求めて親友が働いていた超高級娼館で働くお話。
主人公、奈月の
「全ての偶然は必然」
っていう考え方はとても好き。
ドライな物事の捉え方も、強さも好き。
小池真理子らしい、小池真理子による、小説という感じ。
他人の体温がどん底の心を救ってくれる(ような気がする)っていうのは
よく分かる。
主人公は誰にも分かってもらえないだろうって繰り返し主張していたけど、たぶん、そんなことない。
別世界を覗き見たような
でも本当はすごく近くにどこにでもころがっているような
そんな不思議なお話。
ただ、小池真理子を読む -
Posted by ブクログ
「ひぐらし荘の女主人」小池真理子さんの短編小説集です。
20代の頃、ほぼ毎日、一日一冊は本を読んでいました。
その頃よく読んだのが小池真理子さんのミステリー。
この頃の小池真理子さんは恋愛を絡めたミステリーを書く作家さんというイメージでしたが、
その後、官能的な恋愛小説が多くなりましたね。
直木賞を受賞した「恋」は私の中でもっとも好きな小説のひとつです。
「ひぐらし荘の女主人」
主人公の男性は売れない役者。
北鎌倉の古い屋敷に住まう美しい女に惹かれ、日常生活を忘れて夢中になり
最後は犯罪に手を染め、その人生を狂わせていく。
女の、美しい無邪気な笑顔の下に潜む鬼・・・
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Posted by ブクログ
高等遊民として生きる資産家の末裔に、上流の暮らしをさせてくれる夫がありながらも惹かれていく主人公の恋物語。
時代は、まだまだ男女が社会のしがらみにしばられていた頃のことです。
小池真理子らしい、知性があり上品でありながらも、どうにもならない男女の恋愛の刹那を描いています。
ノイシュバンシュタイン城を築いたバイエルンの狂王を思わせるような、自らの屋敷の『庭』にあらゆる資材と情熱を注ぎ込んでいく彼を止めることは誰にも出来ず、主人公の妹までも巻き込んで破滅へと流れ込んでいきます。
どんな風に物語が流れていくのか、とても気になってしまい、一気に読みました。
登場人物の中で一番印象に残ったのは、 -
Posted by ブクログ
普通の女性の恋愛が始まる瞬間から、恋を失い、絶望し、再生するまでの物語。
あまりにもありきたりで、エンターテイメント性はゼロに近いと思う。
でも、あまりにもありきたりだからこそ、主人公の心情に思わず共感してしまう。
どんなに愛し、愛されていると思う恋愛でも、ある日突然別れはやってくる。
その時、どう乗り越えればいいのか?
この本はそれを教えてれる。
中でも、印象深いのは、「鉛筆で描いたものは、消しゴムで消そうとしても、完全に消えるわけじゃない。だったら、書いたことを素直に認めよう」と言うフレーズ。
そう、恋愛は一度堕ちてしまったら、完全に消すことは出来ない。
失ったものへの喪失感をどう乗り越え