感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「リリー・マルレーン」「風」「二匹の子鬼」「小曲」「モッキンバードの夜」「猫別れ」「父の手、父の声」
8篇が収録された短編集。
小池さんの作品を読んで一番強く感じるのは、読み始めたらたちまち異空間にいる様な錯覚に囚われる事です。
日常から急に別の世界に放り込まれた様な、色合いも空気感も別な次元にいる様な何とも不思議な感覚に陥ります。
どの作品も洗練された無駄の無い言葉で丁寧に叙情豊かに描かれていました。
最後の2篇「猫別れ」「父の手、父の声」は切なくて余韻が残る作品になっています。
Posted by ブクログ
女性ならではの嫌らしさや痛みって、いくつになっても変わらないんだな、ということを感じた短編集。
表面上は何でもない日常生活を送っている女性の内面を見たら、こんな感じなのかな、という小説をテンポ良く読めて、楽しめた。
Posted by ブクログ
んー、うまい。アラフォー女性の心情がリアルに描かれている。夫、子ども、親、友達、恋愛。それぞれの悩み・葛藤・欲望が短編にまとめられていて、時々自分とシンクしてどきっとさせられる。
Posted by ブクログ
この人の小説はなぜこうも読んでて苦しいのか。たぶん、絶妙な「ありそう感」によって、たやすく自分を登場人物に重ね合わせられるからだろうと思う。特に「猫別れ」はしんどかったし、まみちゃんいい子やんけ・・・!ってなって泣いた。
Posted by ブクログ
どの話も余韻を楽しめる、大人の短編集。
ただし、”余韻を楽しめる”ということは、
私的に(良い意味で)中途半端な物語である、
という解釈もできるかな。