夕木春央のレビュー一覧
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25編のショートショート集で、ちょっとした時間にも読み進める事ができて楽しかったです。
全て『だから捨ててと言ったのに』の一言から始まり、そのあとは作者さんによって推理物になったり、ホラーになったり、感動物になったりと、ショートショート集なのにとても読みごたえがありました。
知っている作家さんの作品には作家さんらしさが出ていて楽しめました。初めての作家さんの作品もあったので好みの作風の作家さんの他の話も読んでみたくなりました。
このショートショート集をきっかけに読書の幅が広がりそうです。
今回は第四弾目とのことで、前作も読んでみたくなりました。 -
Posted by ブクログ
大好きな有栖川有栖の、デビュー35周年のトリビュート作品集。
どれも非常に面白い…!!
一番印象に残ったのが有栖川有栖嫌いの謎。
いとこに有栖川有栖の本を借りようと思いお薦めを訊いたらボロカスにけなされたんだけど、その割には全部読んでる?なぜ?というお話。
面白いなぁ。よくこんな発想できるよなぁ。
『幽霊刑事』を、「タイトルがピーク。背表紙だけ見てればいい」とバッサリ切り捨てるところなど、もうとにかく笑ってしまった。
夕木春央と今村昌弘しか読んだことなかったけど、他の作家のも読んでみたくなった。
その前にもう一度アリスシリーズから読み直したいな。
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ネタバレ凄まじかった。あまりの衝撃に言葉が出ない。個人的には『方舟』より衝撃も大きく、後を引きそうな気がしている。
井口×蓮野の大正シリーズ第3作。外に出したことのない絵を剽窃されるという不可解な状況から始まり、戯曲『サロメ』になぞらえた連続殺人が起こる…という、魅力的な謎が満載。
たくさんの謎が撒かれた状態で解決編にあたる10章へ突入。伏線が回収され、一本に収束していく様子は圧巻だが、うす気味悪さも覚えた。贋作犯であることが盗作犯ではない、という消去法にはとても驚いた。
そして訪れる断頭台。帯に一切の誇張なし。これ以上ないタイトルだと思う。犯人の異常性や淡々とした描写にゾッとした。
井口 -
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ネタバレホームズとワトソンを連想してしまうであろう、
蓮野と井口のコンビ!また相見えるとは…
そして常に登場している晴海社長、
今回もしっかり存在感がありました!
いくつかの短編が掲載されているようで、
思ったよりも太くて驚いた。
さて、個人的なお気に入りとしては、
1番エンドが印象に強く残っている
『光川丸の妖しい晩餐』である。
いやぁ〜〜〜好き!!!!!
常人では理解し難いであろう動機と行為。
逆に清々しさを覚えては眩暈がするような連続…
どんでん返されまくる展開にはいとまがない。
夕木春央先生の描く世界観や、
キャラクターの会話に呼吸、
文の構想や構図から香り立つ雰囲気は大変に心地良く、浸っ -
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ネタバレいやぁ〜〜〜夕木春央先生の作品、
ワクワクとドキドキとハラハラとで
これが…ミステリ……ッッと何度も胸弾む気持ち!
大正時代や人物のリアルな姿を
つい想像するほどの繊細で大胆な描写に、
謎がいい具合に絡んでとても美味!!!
キャラクターの生き生きとした心理描写にも、
ページを捲る手が止まらなくなる…ッッ
まさかの人物やまさかの事象など
様々に掛け合わさったミラクルで摩訶不思議な
目眩く展開に、物語が終わりに近づいた際には
「もっとマリ子のことを見ていたい…!!」
と思わずにはいられないほど、
愛着の湧く存在となっていたのであった。
よりミステリが読みたくなる!
より夕木春央先生の他作品も読 -
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ネタバレ 購入済み
登場人物の心情があまり描かれていないので、自分としては慣れない作品だなと思いながら読みました。
「これって主人公が犯人的なやつか?」などと疑いつつ。
しかも最後にひっくり返される、というのはレビュー等で分かっていたので、余計そんなことを考えていました笑
しかし、全く予想しない方向にひっくり返されてもうびっくり!ぞっとしました。
「方舟」自体の話もしっかり伏線だったのかな。一人でせっせと脱出の準備してたんですね、犯人も。。
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Posted by ブクログ
ネタバレ蓮野さん!井口さん!ナイスバディッッ!!!
そしてまさかの結末!これぞミステリ!!!
とワクワクしっぱなしな作品。
『方舟』から夕木春央先生を知り、
『十戒』を拝読し、ついにデビュー作へ遡る…
犯人は誰だ!!?と探していたが、
まさかそれどころではないと思う日が来ようとは…
ミステリとは犯人探しがミソなのに、
それよりもはるかな衝撃に撃たれる…なんたる事…
恐るべし物語を紡ぎます、夕木春央先生。
キャラクターも生き生きとして、
その中で同じ景色を俯瞰しつつ
ページを捲るのがこんなにも楽しい…
これはもはや、2作品目のサーカスも
読まざるを得なくなりましたよ!ええ!!