夕木春央のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「方舟」、「十戒」でお馴染みの夕木春央氏のデビュー作。舞台は第一次世界大戦が絡む大正時代で、あるとき屋敷の庭に屍体が発見される。殺された人間の背景を辿ると「絞首商会」という秘密結社と深く関係しており、この死は誰のどういった目的でなされたのか。
個人の犯行か、組織の犯行か。
探偵役として抜擢されたのは、犯行現場の屋敷に過去泥棒として犯行を行った者なのはなぜか。
容疑者として疑われている者たちは、警察よりも先に真相を追おうとしているのはなぜか。
様々な謎が、たびたび発生するが、最終的に緻密に回収されていく。本格ミステリー好きは、好みの一冊かもしれない。
犯行動機を知ったとき、ん?と疑問に感じたが、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ話題作を二冊連続で一気読みさせていただきました。
マジで、このタイミングで言うことではないんだけど私自身がどんでん返しものが好きじゃないということに気づいた。あとクローズドサークルものも、あんまり好きじゃない。追い込まれていく人間の心理描写とか歪な愛情とかを眺めるのが好きで、そういった点であんまりトリック重視の人間じゃないんだと思う。だから、あまり間にうけないで聞いてほしい。
夕木さんの作品2作品目なんだけど、犯人の魔性の魅力はなんなんだろうと思った。そして主人公である里英の陰った魅力。正直レズビアンという言葉で表すのは申し訳ないけれど、初対面であったのにも関わらず、綾川さんと里英はお互い -
Posted by ブクログ
ネタバレあらすじをみて面白そうだと思ったし、実際ストーリーは複雑に絡み合っているものではあったんだけど、どうも入り込めなかった感はある。
終盤まではあまり盛り上がるポイントがないというか平坦なように感じてしまった。
連続殺人事件が起きてはいるのだけど……
あと私が勝手に『サロメ』の内容とリンクしてる部分が多いのかな?と想像してしまっていたけど、そこまででもなかったなぁと。
登場人物の見た目やおおまかな筋は『サロメ』からとっている部分が多いけど、登場人物の内面がリンクしてるとかいうことはあまりなかったように思う。
ラスト100ページほどは先が気になり一気に読めたし、犯人の最後の仕掛けも大掛かりかつ残 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
この作品は、読みながら事件の真相を推理していく過程そのものが面白いというよりも、読者一人ひとりの価値観が試されるところに面白さがあると思った。自分ならどうするのか。脱出するために犯人を犠牲にできたのか。そして、主人公でさえできなかった「犯人と一緒に犠牲になる」という決断を、自分は下すことはできたか。
自分が生きるために他人を犠牲にしてしまう人間の怖さや、でもそれを完全に否定できない自分がいる残酷さを感じた。極限状態であなたならどんな選択をするか、その残酷な問いを読者に突きつけるような物語だった。ラストの章「エピローグ」の緊張感と面白さ今までにない程で、あの短いページ数の中で衝撃的 -
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