夕木春央のレビュー一覧
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有栖川有栖デビュー35周年企画。
レジェンド作家へのリスペクトを胸に、気鋭の人気作家が執筆した、豪華トリビュート。
2024年が有栖川有栖さんのデビュー35周年という事で、その記念企画で豪華作家陣が一堂に会したトリビュート・アンソロジーです。
ひと言でいうと、めっちゃ豪華な有栖川有栖作品二次創作アンソロジーって感じ。
それぞれの作品も、前情報なく読んだらご本人の作品だと思わず考えてしまうような「完コピ二次創作」から、ホラーミステリ、ダークな雰囲気と作家さんのカラーがしっかり出たものまで。バラエティに富んでいて面白い。
個人的なお気に入りは、作風の完コピに徹した青崎有吾さん『縄、綱、ロー -
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半分ほど、読んだことある先生がいらっしゃった
有栖川有栖先生のファンなので、これは!と読んでみたらあらまぁ、なんて豪華なアンソロ!!
とても面白かった
特に「完コピ」をめざした青崎先生の
縄、綱、ロープ
1番すきだった
読みながらあー、有栖川有栖の世界だなぁと
あとがきで完コピ二次創作との記載をみて
なるほど、やっぱり、さすが
と思いました
主に火村先生シリーズだったけど、
今村先生の
型取られた死体は語る
の学生アリス、江神さんもよかった
懐かしいメンバーの名前に学生アリスシリーズを読み返したくなった
有栖川有栖先生のファンと言いながら全て読破してるわけではないので、心霊探偵気になる -
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作者デビュー作『絞首商会』に連なる蓮野と井口のコンビによるシリーズ第3作。
本作では井口の世に出していない絵画が盗作されるという不可解な事態が発覚。井口が参加する画家の集まりのメンバーがその容疑者となるが、捜査の過程でその中に贋作しているものがいることが判明、さらにはメンバーが次々と殺されていき…という展開。盗作犯、贋作犯、しまいには殺人犯といった物騒な面々を交えた「画家人狼」とでも言うべき混沌とした展開に。
本作ではこれまでとは趣向を変えてもっぱら井口が蓮野不在のままに探偵活動を展開していくやにみえるが、やはりそこは終盤に真打ち登場とばかりに真相を見通した蓮野の名探偵ぶりが痺れる。そして、も -
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有栖川有栖デビュー三十五周年記念トリビュート
錚々たる作家が7人も参加していてすごく豪華な短編集
「昨今のミステリ界を牽引する作家の中には、世代的に有栖川有栖作品に親しんだ経験を持つ人が多いことに着目」した企画とのこと
有栖川有栖作品には魅力的なキャラクターが多く存在するので書きやすくもあり、書いてみたかったのではないかと思う
有栖川有栖らしさの完成度で言うと
『クローズド・クローズ』 一穂ミチさん
『縄、綱、ロープ』 青崎有吾さん
『型どられた死体は語る』今村昌弘さん
は上手かった が、上手いだけに所々で本家らしくない違和感のある表現が気になってしまう
でもまたそれも良しと思える
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有栖川有栖デビュー35周年記念トリビュート企画に参加した作家たちのアンソロジー。
名だたる作家の完成された作品に有栖川先生の幾つかの本をもう一度振り返りたくなるほど。
何も知らされなければ有栖川先生が書いたのでは…と思いそうでもあり、とても楽しめた。
各々作家さんのこれまでのイメージが少し違って見えたりして短編であるのが残念なほどで、もっと堪能したかったという気分。
個性が光り、それぞれの特徴も魅力もあった。
どれも良かったが、一穂ミチと夕木春央が特に好き。
○縄、綱、ロープ〈青崎有吾〉
○クローズド・クローズ〈一穂ミチ〉
○火村英生に捧げる怪談〈織守きょうや〉
○ブラックミラー〈白井智之