夕木春央のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『方舟』を読み終えてまず感じたのは、これは「どんでん返しがすごいミステリー」という一言では片付けられない作品だということだった。
物語の舞台は、地震によって出口を失った地下建築。水没まで残された時間はわずかで、全員が助かる方法はない。生き残るためには、誰か一人が犠牲にならなければならない。さらに、その極限状態で殺人事件まで起きる。この設定だけでも十分引き込まれるが、本作の面白さは「犯人は誰か」という謎以上に、「極限状態で人はどんな選択をするのか」を描いているところにある。
読み進めるうちに感じるのは、閉鎖空間そのものより、人間同士の空気が少しずつ壊れていく怖さだった。誰か一人を犠牲にしなけ -
Posted by ブクログ
ネタバレ二時間半ぐらいで一気読みしてしまった。
物語の状況設定として、地下に作られた閉鎖空間の中で登場人物たちが殺人犯を探していくというストーリーで、みんな地下に閉じ込められてしまっているので、その閉塞感や、こうしないと出られないみたいな緊迫感のようなものが始終つきまとっている感じがあり、「面白い」というより「緊張感のある」読書体験だったように思う。
殺人事件とその犯人を探すというところ自体は、そんなにトリックがすごいということはないし、推理の展開についても、探偵役を見ていて「賢いなあ」と思うぐらい。
本当のポイント、一番賢い存在は探偵役ではなくて犯人であり、犯人が生き残るという逆転現象が起こって -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!
過去2作を読んでるからこその構成。
方舟と対比する形での結末は予想通りといえば予想通りではあるけれど、美してくて良いと思う。
どいつもこいつも殺人犯なので同情の余地がないはずなのに、生活の営みを共にしていると少しずつ情が湧いてくる不思議…
最後の三國への容赦ない仕打ちには読んでる私も心がめちゃくちゃにされました。
純然たる善意を見せた相手に何の罪悪感もなく殺しておいてよかったと思える彼女とは到底一緒に暮らせません…。
途中濃厚なセッ…シーンが挟まれて「誰得なんですか?」と思いつつも普通にピロートークの矢林が可愛くてBLの萌えを感じてしまったことを懺悔します。私は罪人です。 -
Posted by ブクログ
超★5 待ちに待ってた方舟シリーズ最新刊、今回のお題目は「殺人犯にならなければ脱出できない」
■あらすじ
不動産経営をしている康之とその恋人沙織は、山奥のとある場所を訪れていた。マンションの店子だった女性が行方不明になってしまい、その手掛かりを追ってきたのだ。そこは「楽園」と呼ばれる岩壁に囲まれた秘密めいた空間、二人は楽園の住民に捕えられてしまった…
■きっと読みたくなるレビュー
超★5 おもろい! 待ちに待ってた『方舟シリーズ』の最新刊、今回もたっぷりと絶望を味わえます。いや今回はハッピーエンドかもしれない。ただこれまで以上に鬱々とさせられることは間違いないです(どっちなんだ
今回のお