夕木春央のレビュー一覧
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ネタバレ面白かった!
まず巨大で怪しげな地下建築という舞台が良い。また、水没までのタイムリミットが1週間というのも絶妙だと思った。
すぐに岩を落として助けを呼びに行くという方法も取れない理由があるし、何よりすぐ助けを呼びに行くからと約束されても水没までに救助が来る確証が持てない状態で待つ役割を担いたいわけがなく…、結局誰が残るかは決める必要がある。この、犠牲者(になるかもしれない人)を出さずに脱出はできないという状況に納得できるか?という部分が面白さに影響してくると思うが、とても上手く設定されていると思った。
探偵役の翔太郎は落ち着いてて頼もしく、推理も論理的。ただ犯人については途中からなんとなくこの -
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ネタバレすっっっごく面白かった
まだ読んでない人にはぜひお勧めしたい!!!!
話サクサクで読みやすい
読んでる間にいつのまにか、自分も方舟に閉じ込められたうちの1人のような感覚になっていた
翔太郎の解説がわかりやすい
頼りになるし論理的で、ラストのラストまで犯人だと疑ってた
誰かと共犯なのかもとも
私の思惑は全部間違ってて、名探偵の推理でスッキリ解決?と思ってたのに
20ページにも満たない最後のエピローグでぜんぶひっくり返った
「愛されてない人は、愛されてる人より生きてる価値が低いって言ってるようなもの」
「愛する誰かを残して死ぬ人と、誰にも愛されないで死ぬ人と、どっちが不幸かは、他人が決めて -
Posted by ブクログ
初めてのミステリーです。
どなたかの書き込みに十戒を読むなら方舟を読んでから、と助言があったので方舟から読ませていただきました。
ハラハラが止まらなかった。眠れなくなるので夜は絶対に読まない、と心に決めて昼間だけ読みました。
地下室というシチュエーションなら当然そうなるだろうと予測はついたが、そこからエンディングまで刻々と危機が迫る様子と次々に起こる不可解な殺人事件。想像しただけで怖かった。
もし私が方舟に閉じ込められたとしたら、どうしただろうか、最後にどうしても柊一が言えなかった言葉を私だったら言えるだろうか…
それとは別に、今の自分は普段から注意力、想像力がなさすぎると痛感しました。もし -
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夕木先生の前作『方舟』で魅了された一読者です。
方舟でかなりハードルが上がる中、次作『十戒』では何を見せてくれるのか…
結果は期待を裏切らない傑作でした。
殺人が起きた孤島で、主人公たちは犯人に課せられた10個の掟(十戒)を守らなくてはならない。
ミステリーにおいて鉄板の犯人探しや、露骨な誰かを疑う描写がない中で、それでもたしかに感じる張り詰めた空気…
方舟でも感じた「気味の悪さ」を感じられました。
解説にて青柳先生が述べている通り、今作は2周目で異様に輝く作品だと思います。
1周目では気に止めなかった会話に伏線を見つけられるだけではなく、夕木先生の描く魅力的な犯人像を、より鮮明に感じること -
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井口・蓮野シリーズでいちばん好き。
この物語に限らず、夕木作品はロジックの組み立てとその提示・開示が鮮やかで大好きなんですが、今作は複数の事件が絡み合ってて、AとBの関係、BとCの関係、AとCの関係⋯って感じでこんがらがっちゃいそうなのに、蓮野が説明し始めるとすーっと理解できるようになるの、本当に凄い筆力だと思います。
大体いつも解決編は井口と同じタイミングで(そうだったのか…!!)って思って読んでるのですが、今作では井口よりほんのちょっと先に謎の一部に気づくことができたので嬉しかったです。
シリーズが進むごとに強くなっていく紗江子さんも好きだし、大人の女性になりつつあって将来に思い悩む峯