夕木春央のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アンソロジー作品『有栖川有栖に捧げる七つの謎』を読みました。
有栖川有栖のデビュー35周年記念のトリビュート作品です。
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予想をはるかに超える名編ばかり
それにしても、ここまでやりますか?――有栖川有栖、思わず脱帽
レジェンドへのリスペクトを胸に人気作家7名が全力執筆!
真正面から挑戦する超絶技巧の本格ミステリから、女子高に潜入する火村とアリスや不可解なダイイング・メッセージに挑む江神たちEMCの面々まで。
「気鋭の作家が本気で遊んだら、こんなものを書いてしまうのか?」と有栖川有栖を感嘆させた一度限りの豪華トリビュート。
有栖川有栖による解説を収録。
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2024年(令和6年)に”有栖川ワールド"を自由に使って短篇を競作するトリビュート企画として、文藝春秋の発行する『別冊文藝春秋』と『オール讀物』の2誌に掲載された7篇を収録して、同年に刊行された作品です。
■前口上 有栖川有栖
■縄、綱、ロープ 青崎有吾
■クローズド・クローズ 一穂ミチ
■火村英生に捧げる怪談 織守きょうや
■ブラックミラー 白井智之
■有栖川有栖嫌いの謎 夕木春央
■山伏地蔵坊の狼狽 阿津川辰海
■型取られた死体は語る 今村昌弘
■有栖川有栖による解説
レジェンドへのリスペクトを胸に人気作家7名が全力執筆! 真正面から挑戦する超絶技巧の本格ミステリから、女子高に潜入する火村とアリスや不可解なダイイング・メッセージに挑む江神たちEMCの面々まで……「気鋭の作家が本気で遊んだら、こんなものを書いてしまうのか!?」と本家も感嘆した豪華トリビュート。
有栖川有栖が執筆したと思うような作品から、これまでの有栖川有栖作品とは少し作風に違いを感じる捻りのある作品まで……有栖川有栖の世界観が再現されたトリビュート作品で、とても愉しめました、、、
そんな中で最も印象に残ったのは、探偵役である臨床犯罪学者・火村英生と、ワトソン役の推理作家・有栖川有栖(アリス)のコンビが活躍する作家アリスシリーズ(火村英生シリーズ)のパスティーシュとして秀逸だと感じた青崎有吾の『縄、綱、ロープ』……火村は推理だけで犯人の使用した道具を見抜けるか!? 作家アリスシリーズ(火村英生シリーズ)としてのクオリティが高く、推理部分の完成度も高く、面白かったです。
その他では、、、
同じく作家アリスシリーズ(火村英生シリーズ)のパスティーシュで、火村とアリスが女子高に潜入し、制服盗難事件の真相を探る一穂ミチの『クローズド・クローズ』、
有栖川有栖の本そのものを題材にした作品で、有栖川有栖作品を全て読んでいるのにも関わらず、作品を酷評する男の謎を解く夕木春央の『有栖川有栖嫌いの謎』、
が印象に残りましたね……久しぶりに本家本元の有栖川有栖作品を読みたくなりました。 -
Posted by ブクログ
「方舟」「十戒」といった衝撃作を世に送り出す前の、夕木春央さんの初期作品。デビュー作の「絞首商會」と同様に大正時代を舞台としており、むしろ近年のパニック・ミステリー路線のほうが、ファンからすれば異質に映るのかもしれません。
現代語とは微妙に異なる言い回しに最初は戸惑いながらも、読み進める手は止まりません。
執達吏のユリ子と子爵令嬢の鞠子。立場も性格も対照的な二人が、隠された財宝を追う謎解きに挑みます。
物語は、執達吏(しったつり)として奔放に振る舞うユリ子と、彼女に振り回される子爵令嬢・鞠子が隠された財宝を探し出す謎解きミステリー。
作中に登場する暗号の難易度はまさに「超ド級」で、自力で解明できた方は名探偵レベルと言っても過言ではないはずです。物語が進むにつれ、奔放なユリ子に振り回される鞠子にシンクロしてしまい、思わず「なにをおっしゃってますの?」と口調が移りそうになる楽しさがありました。
ミステリーとしての骨太さに加え、少女たちの冒険譚としての高揚感も味わえる一冊です。
そして、読後にふと頭をよぎるあの一文。
「こんにゃくがはいっています」
意味を知ったときの感覚は、ぜひ物語の中で。 -
Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
こんなことになるなんて!
1行目は全員一緒、25編の「大騒ぎ」。
早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。
『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第四弾。
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25編からなるショートショート集。
Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第4弾とのこと。既に第3弾と第6弾は読み終えた。
最初の一文は必ず「だから捨ててと言ったのに」で始めなければならない、という括りがある。
他のシリーズと同様に玉石混交。ただ他のシリーズよりも本書の方が面白い作者が多かった。ただ、飛び抜けて面白いというわけではなかった。
以下が面白かった作者。
須藤古都離
黒澤いづみ
岡崎隼人
砥上裕將
清志まれ
舞城王太郎
高田崇史
背筋
多崎 礼
谷絹茉優
夕木春央
最果タヒ
このうち清志まれはいきものがかりの水野良樹のペンネーム。谷絹茉優はChevonというバンドのヴォーカリスト。ミュージシャンが二人参加している。
上記の中では砥上裕將と夕木春央が特に良かった。歳を取ると、こうした小さな感動話に思わずウルっとしてしまう。そして最果タヒの文章。詩人だからなのかもしれないけれど、とても心に響いてきた。 -
ネタバレ 購入済み
おもしろい
ネタバレ含みます
全体として整合性もとれていてテンポも良く最後の意外な結末も面白かった
ひとつだけ、さすがに犯人の判断が速すぎる
不測の地震からあのスピード感で殺人までの決意はやや無理があるように感じました -
Posted by ブクログ
ネタバレ真相が衝撃的だった。盗作犯と贋作犯は別物だとは思わなかった。すぐに激怒するあやのことが最初はわからなかったけど、真相がわかると納得できる。あやになってから美しさの価値を知って苦しかったのだろう。酷い強姦もされて知ってる者たちは隠すことしかできなかったし、当時はそれが最善だったけど、時子は救われないままだったんだろうな。最後に光枝さんに寄り添ってもらえて、真相を知った峯ちゃんが泣いて怒ってくれてようやくあやとして生きれるようになったのかなって思った。
蓮野さんも、周囲の人間が傷つかないようにあんだけ気を遣いまくってたら、そら人間嫌いにもなる。でも、それは井口のこともあやのことも大切ってことだよねとも思う。