夕木春央のレビュー一覧
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有栖川有栖デビュー三十五周年記念トリビュート
錚々たる作家が7人も参加していてすごく豪華な短編集
「昨今のミステリ界を牽引する作家の中には、世代的に有栖川有栖作品に親しんだ経験を持つ人が多いことに着目」した企画とのこと
有栖川有栖作品には魅力的なキャラクターが多く存在するので書きやすくもあり、書いてみたかったのではないかと思う
有栖川有栖らしさの完成度で言うと
『クローズド・クローズ』 一穂ミチさん
『縄、綱、ロープ』 青崎有吾さん
『型どられた死体は語る』今村昌弘さん
は上手かった が、上手いだけに所々で本家らしくない違和感のある表現が気になってしまう
でもまたそれも良しと思える
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大正時代が舞台のミステリ。
夕木春央は方舟も十戒も好きだけどこちらのデビューシリーズは舞台設定にしり込みして(現代ものが好き)手を出さずにいたのをようやく買いました。
おもしろかった!
現代ものはゴリゴリのロジックのうつくしさが売りでキャラクターにはそこまで労力を割いていない印象だが、こちらはキャラクターが生き生きと、また作家の好みだろうが舞台設定も楽しげに書かれ活かされていて良い。ミステリとしてもおもしろく、そこそこの長さの中、散らばり広がり続けるだけだった謎が一気に収束して物悲しさと哀れさが浮き上がるラストがなんとも言えない。
女性キャラクターたちが魅力的なので今後のシリーズでも活躍す -
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話題だから読んでみよう、「方舟」の人だし、と思ったらシリーズもので失敗!『絞首商會』『サーカスから来た執達吏』『時計泥棒と悪人たち』油絵画家・井口と元泥棒の蓮野の大正ミステリシリーズの系譜でした。登場人物を知ってないと、あれ?これ誰だっけ?と、余計なところで話を読むのが詰まっちゃいます。前作のエピソードとか出てくるし。せっかくキャラ立ちが良い話なのに楽しめなくてもったいなかったなぁ。肝心の内容ですが、画家の井口は高額で購入しようとした絵に、同じ絵がアメリカにあったと言われ買取を保留されます。ほとんど誰にも見せていない絵なのになぜ?それと並行して仲間内でサロメに見立てた連続殺人が。477ページの
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ネタバレ面白かった!夕木春央さんの作品は『方舟』に続いて2作目だが、どちらも最後の謎解きシーンが鮮やか。『方舟』は割と一直線で進み一撃で仕留める構成に対し、本作は謎が多すぎて一体何が起こっているのかわからないまま読み進めた。しかしあらゆる謎が太い一本の紐のように収斂していくのが気持ちよく、視界が晴れていくようだった。こちらの方が個人的には好み。
また、「探偵」という役割の欺瞞や無責任さが繰り返されていたことが印象に残っている。蓮野は仕方なく巻き込まれる形で探偵役を引き受けることになるが、真実を突きつけ糾弾するわけではない。あくまでも傍観者である。つじつまを合わせるのは真実を知った当事者である。その -
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ネタバレ「サロメの断頭台」を先に読んだのでシリーズ1作目の本作を遡り読んでみた。
気になっていた、井口夫婦や蓮野、峯子らの人物像が深堀出来たことは勿論良かったが、作品自体もなかなか良い。冗漫な前中半を読んでいる時は「あぁ、デビュー作なんで慣れてないんだろうなぁ、しかし長い…」と思っていたのだが、後半、その冗漫な伏線がつながっていく。所謂トリック構成も良いのだが、そのつなげ方が一ひねりあって(詳しくは書けないが、犯人捜しを逆手にとってそう来るかって感じ)面白い。
話題作方舟とはまた違ったウェット感があるが、このシリーズもまたくせになりそう -
Posted by ブクログ
ネタバレなんか自然に、捕まった泥棒が仲間に入ってるなと思ったらそもそも蓮野さんがメインのシリーズものなのね。
『方舟』→『十戒』から来ての今作だったので全く知らずにみなさんの感想で知った。
なので最初は時代背景も現代だと思ってたのに、宝石入った時計が五千円〜とか言い出したあたりで急いで描く脳内背景を修正した。
盗作犯を見つけるはずが次々と殺人事件も起こり、これは盗作と関係あるのか?なぜ『サロメ』に屍体がなぞらえてあるのか?
推理パートはちょっと読むのがだれてくるところもあった。
たまに出てくる岡嶋あやはなんでこんな絵のモデルになったくらいで高飛車なの?と思ってたけど解決パートでめちゃくちゃ事件の中心