夕木春央のレビュー一覧

  • 絞首商會

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    大正時代、海外の古典ミステリーを読んでいるようで小気味よい。
    謎解きも、この時代だとなんだか新鮮である。

    このシリーズ、次作長編を読むのが楽しみだ。

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    2023年09月13日
  • サーカスから来た執達吏

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    大正時代を舞台にした物語。
    主人公の華族の子女、鞠子ちゃんと、奇抜な服装をした元サーカス団員のユリ子ちゃん。
    対照的な2人が、ある途絶えた華族家の隠された財宝を探す謎解きミステリー。
    めちゃくちゃ派手な物語では無いけれど、キャラクターが躍動していてワクワクします!

    2人が可愛らしくて読んでいて楽しかったです!!
    鞠子ちゃんには2人のお姉さんがいて、そのお姉さん達と鞠子ちゃんの関係性が、なんだか少し胸にきました…
    鞠子ちゃんとユリ子ちゃんの物語が終わってしまうのが寂しくて最後めっちゃゆっくり読んでしまいました笑
    また2人(+かつよさん)のお話が読める日が来ると嬉しいな…!

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    2023年09月03日
  • サーカスから来た執達吏

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    華族のお嬢様が借金取りとしてやってきたサーカスの少女と組んで、悪辣な伯爵以下のライバルたちと宝探し競争をする羽目になるという痛快冒険活劇!、の形を借りたミステリ。この手のお話ではミステリ要素は欠かせないものの、通り一遍というか、形ばかりのものになるのが通例である。ところが本作ではその部分が異様に力が入って、クライマックスでが活劇としては異形の「名探偵」による謎解きが、ちゃんと関係者一同を集めて始まったりする。大ネタがつるべ打ちされるこの謎解きは圧巻。実に楽しい。それはそれとして、一応活劇の形を借りたのだから、もう少し手に汗握らせてくれてもよかったかなという気はしないでもない。

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    2023年08月25日
  • 時計泥棒と悪人たち

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    7作からなる連作短編集。大正期に画家の井口と泥棒の前科を持つ同級生の蓮野が奇妙な事件を解決する、と言うもの。時代の雰囲気や言葉少なに展開される2人の会話も惹かれる。1話の事件が最後の章で完結される構成も素晴らしい。

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    2023年07月25日
  • 時計泥棒と悪人たち

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    画家の井口が相談事を持ちかけたのは、元泥棒で今は論文の翻訳をしている友人の蓮野である。

    元泥棒相手に物騒な相談というのも問題ありだが…。

    井口の父が美術収集家に売った置時計が贋物で、近々、その収集家である加右衛門氏が美術館を造設するという。展示して贋物とわかり大恥をかく前になんとかしてほしいと病床で譫言をいう。
    さて、どうするか…どうなるか。

    この加右衛門氏の美術館を始め全6作。
    ちょっと風変わりで違う目線で人を見る蓮野が、警察抜きに次々と解決していく。
    少しワクワクとしてくるのも否めない。



    【加右衛門氏の美術館】
    【悪人一家の密室】
    【誘拐と大雪 誘拐の章】
    【誘拐と大雪 大雪の

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    2023年07月06日
  • 時計泥棒と悪人たち

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    ネタバレ

    キャラクターの紹介がやや唐突だな、と思ったが、
    どうやらシリーズもの?らしい。

    ミステリーなのだが、トリック等の謎解きよりも、
    「そういう動機だったのか?」を楽しむタイプの作品。
    どの犯人も、動機がちょっと普通じゃない。
    あきれたり、ゾッとしたり。

    個人的には、もっと蓮野のパーソナリティに迫ってほしかった。
    他作品を読めばわかるのかな?

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    2023年06月17日
  • 時計泥棒と悪人たち

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    執達吏と同じ世界線での物語。
    個人的には執達吏よりもこちらの方が好みだった。
    元泥棒の蓮野と画家の井口が次々と奇怪な事件に巡り合い解決していくのだが、謎解きは意外性もありながら納得感のあるもので、テンポよく読むことができた。
    このミステリ飽和時代に、キャラクターにエッジを立てすぎることも、奇想天外な叙述トリックを使うこともなく読み応えがある、作者の地力を感じさせる一冊。

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    2023年05月07日
  • 時計泥棒と悪人たち

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    『方舟』のおもしろさから即買い。方舟のような華やかさのあるタイプの本ではありませんでしたが、6篇のお話がそれぞれ絡み合って楽しく読めました♫

    君が泥棒か?
    一僕が泥棒です。

    シュールな会話だなぁ

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    2023年05月01日
  • 絞首商會

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    四人の容疑者から犯人を捜し出す、典型的なフーダニットと思いきや、そもそも何が起こっているのかが分からないホワットダニットだろうなあ、これは。何故、元泥棒が探偵役に駆り出されたのか? 何故、容疑者たちは犯人捜しに熱心すぎるのか? 何故、警察が捜査した後の部屋が荒らされて、証言をした後の証人が襲われるのか? これらの謎にそれまでの風景が一転する感じで、明快な答えが返ってくる、ドミノ的な終盤のロジックは圧巻。うひょひょひょひょとか歓声を上げてしまった。実に愉しい。
    あと、文体がかなり特異。新青年傑作集の類いに目を通しているミステリ好きには言うまでもないだろうが、これは大正期から昭和初期にかけてのミス

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    2023年01月27日
  • 方舟

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    ネタバレ

    こっっっっわ!!!!!!

    自分が生き残りたい、これ以上の殺害動機はない。
    自分は犯人じゃ無いから死なない。できれば誰も死んでほしくは無い、でも生贄は決める。

    色々深読みしてたらまんまと手のひらで転がされた。もっと単純やったし、あの時も!あの時のセリフも!と後から気づく伏線たちで一気読み。
    けどずっと閉鎖的な空間で息が苦しくて、地下とか海底とか狭い所が苦手な人には結構きついかも…。

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    2026年03月23日
  • 方舟

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    ネタバレ

    読解力が無さすぎたので、地下2階から巻き上げて岩を落としたら地下一階側へは上がれないという描写がどういう感じなのかイメージしにくいまま最後まで進んでしまいました。ネタバレサイトで巻き上げ機械の設置場所及び落下位置を見てやっと納得した感じです。

    ミステリー自体はよく出来ていて謎解きのパートは非常に面白かったですが、期待値を上げ過ぎたせいで最後のどんでん返しは細かい伏線を綺麗に回収したって気持ちにはなれませんでしたので星3です

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    2026年03月22日
  • サーカスから来た執達吏

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    「方舟」「十戒」ときて、夕木作品の毒気に味を占め、次なる作品をと思い、手に取った一冊。

    正直、イメージとはだいぶ違った展開で、とてもすっきりとした読後感。これはこれでいい!!主人公が世間の悪に触れ、成長?していく様子やユリ子の並外れた地頭の良さと言動とのギャップなど魅力的なポイントがたくさん。ただ、どうしても方舟の経験から最後までユリ子に対して警戒が解けなかったため、読み終わった後、少し拍子抜け感があった。もちろん、自分のせいなんだけどね。

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    2026年03月21日
  • 十戒

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    ネタバレ

    身の上を語るシーンが最初の方にあり、読みながら「こいつもしや…」と思っていたが、ただ再登場ではなかったことに驚いた。偽の推理を作るために、それらしい証拠まで残してしまうなんて、恐ろしすぎる。ラストの唐突な幕切れとともに、そうと察せられて思わずうなる。

    2回目読み返すと、1回目とは全く違ったストーリーとして楽しめそう。しばらく間を空けてからまた読み直そうと思う。面白かった。

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    2026年03月20日
  • 方舟

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    ネタバレ

     登場人物と設定が変わっただけで、社会と隔離された場所で、特定の小集団の中から第一第二と殺人が起きる教科書通りの古典的ミステリー小説である。密室の中で全員に対する死が迫る中、犯人を特定したら犯人が自分を犠牲にして全員を助ける行動に出ることが物語の前提となっている。しかし客観的に考えてあの状況下で犯人を特定する心理的余裕があるとは思えず、犯人を特定したところで、犯人が自分を犠牲にして全員を助けるとは思えずに、前提条件にリアリティを感じらず登場人物にシンクロして物語に入り込めなかった。地震により地下施設に閉じ込められ、一人の犠牲で多数が生還する等の設定もかなり強引に感じ、リアリティを感じられなかっ

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    2026年03月18日
  • 方舟

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    有名だし、ミステリー好きとしてはずっと気になっていた作品。
    みんなが感じている通り、アガサクリスティを感じるクローズドサークル系。最初の電波がないとか戻れないとかの展開が早すぎて、ご都合主義すぎないか、、?と思ってしまった。
    そう思ってしまうと、なんだか色々わざとらしく感じて、こういうミステリーに自然さを求めるのは間違っているけど、途中からあまり集中して読めなかった。
    ラストは驚きあり、どんでん返しありでとても面白い。バッドエンドなのも良い。

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    2026年03月16日
  • 方舟

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    久しぶりのガッツリサスペンスでした。
    クローズドサークル作品というのもあり、 実際に閉塞感や息苦しさを感じるほど没入していました。
    すごく読みやすかったです。
    私だったらどうするだろうと考えると余計にわけがわからなくなってすごく満足度の高いお話でした。

    ただ、私自身読みながら色んな事を想像してしまってそれを上回ってはなく、「ええええ!!!」とはなったけど私が期待し過ぎてしまいました(笑)

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    2026年03月16日
  • 十戒

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    『方舟』に続く作品とされてる。
    とても読み易く、謎を考えながらサクサクと読み進めた。誰が犯人なのだろうと思案しながら、そのロジックを楽しんだ。

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    2026年03月13日
  • 十戒

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    「方舟」に続き2冊目
    インパクトは「方舟」の方が強い、今回のはザ・ミステリー!の環境もの(これでもか、というくらいのクローズドサークル)
    ただ個人の感想だけれども、環境が環境だけにちょっとお腹いっぱい感はある。途中の描写もよく分からないところが多かった

    ミステリー好きなら好き、ただあんまり本読まない人にはおすすめしないかな

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    2026年03月12日
  • 十戒

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    ネタバレ

    伯父さんが交通事故で亡くなり、父に伯父さんの所有していた島に誘われた。
    そこをリゾート開発するための視察で、
    リゾート開発の会社の人、工務店の人、不動産の人などと共にそのなつかしい島に向かう。
    桟橋が一つ。あとは切り立った崖。島の真ん中に作業小屋があり、バンガローがいくつか。そして別荘がひとつ。
    草むらのあるゾーンとないゾーン。木はなく見渡しがいい。
    別荘の伯父の部屋のいつもの場所には鍵がない。しかも、ここに誰かが使っていた形跡がある。なんだこれ?伯父は誰かに貸していたのか?
    ただ、父は伯父の家から念のためにカギをもってきていたので、バンガローも作業小屋も入ることができた。
    作業小屋にいってみ

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    2026年03月09日
  • 方舟

    匿名

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    あとがきが素晴らしい

    有栖川先生によるあとがきが秀逸。考察が素晴らしくて、ストーリーにより深みを持たせている。これを読んでもう一度読み返してみようと思った読者もたくさんいると思う。私もその一人だ。

    #ドキドキハラハラ #ダーク

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    2026年03月06日