夕木春央のレビュー一覧
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大正14年—―子爵家の三女である鞠子は、借金の担保としてサーカス団出身の不思議な少女・ユリ子に身柄を預けられた。
鞠子が家の借金を返済する方法は、関東大震災を経て捜索不可能となった財宝を探し当てることのみ。暗号解読に未解決事件、天真爛漫なユリ子に振り回されながら、鞠子は暗号と未解決事件の謎解きに挑む。
10代の少女たちが自分たちの力だけで困難に挑む、まるで児童書の冒険物語のようなミステリー小説でした。
主人公たちがとても魅力的ですね。
サーカス団出身でなにやら怪しげな過去を持つユリ子は、とにかく自由で驚くほど裏表がない。
対して鞠子は心が家柄に縛られている。鞠子がユリ子との冒険を通じて自分を -
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ネタバレ友達のおすすめきっかけでこの本に。
途中まで、方舟の構造とか、細かい話があんまり頭に入ってこなくてぼんやり読み進めてましたが、後半、というかラストの緊張感が尋常じゃなかった。とにかく怖い。犯人があの人だってところまではまあそういう場合もあるよね、って感じだったけど、動機と、犯人が見つかってからの一転にはもう言葉が出ない。怖い。夜寝る前に怖すぎてあえて呑気なbgmに付き添ってもらいました、、
一番感情移入したのは矢崎一家。目の前で父親亡くすって、、、その割に描写はなんかあっさりしてて、全体的に、心理状態にあんまり共感できなかった。皆淡白だなあというか。でもたしかにミステリーとかそっちが好きな人は -
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ネタバレ2026.01.22 (木)
短編で手に取りやすく読んだことのない作家さんも多い中、読みやすかった。
金子玲介目当てで購入したけど、いくつか気に入った作品があって嬉しかった。
岡崎隼人 「パルス、またたき、脳挫傷」
砥上裕將 「母の箪笥」
五十嵐律人 「累犯家族」
荒木あかね 「重政の電池」
金子玲介 「恋文」
背筋 「こわくてキモくてかわいい、それ」
多崎礼 「海に還る」
柾木政宗 「切れたミサンガ」
夕木春央 「擲たれた手紙」
麻耶雄嵩 「探偵ですから」
この作品たちが好きだった。なかでも 「重政の電池」が1番良かったかも。余韻も好きだった。 -
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『方舟』『十戒』が衝撃的だったのでずっと気になっていた一冊。
「わかりにくい」というレビューをよく見かけるので躊躇していたけど、火村シリーズでとても聴きやすかった三好翼さんがナレーターだったので聴いてみたくなった。
ハードルを上げすぎずに、デビュー作であることをふまえて読み始めた。
舞台は大正時代。探偵の蓮野と助手の井口、そして彼らを取り囲む人々が魅力的。
特に女性陣がただ守られるだけの存在ではなく、頼もしさがあるのがとても良かった。
芯のある女性が描かれる物語には惹かれる。
探偵一人の独壇場ではなく、「チーム蓮野」っぽさを感じ始めてからグッと面白くなった。
“無政府主義”や“秘密結社