夕木春央のレビュー一覧

  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    人気ミステリ作家たちによる有栖川有栖作品のトリビュート短編集。
    恥ずかしながら有栖川有栖作品をほぼ読んだことがなかったのですが、この短編集のあまりのクオリティの高さに本家もぜひとも読まねばとなった次第。
    中でも、青崎有吾「縄、綱、ロープ」は本格ミステリのお手本のような短編。犯人が被害者を拘束するために使用した証拠品として縄、綱、ロープとそれぞれに対応した容疑者が浮かび上がり、そこから鮮やかな解決をつけるだけでなく、キレイなオチまでつけてしまうところがあまりに見事。
    もう一つ、白井智之「ブラックミラー」も容疑者が一卵性双生児で、2人の共犯によるなりすましが疑われる本格的なアリバイ崩しもの。本格でありながらもあまりに白井智之らしいトリック、そしてその犯行描写に顔をしかめつつも、想像の斜め上を行くトリックの出来栄えには感嘆せずにはいられない。有栖川有栖自身が書いているように、他の作家も含めてトリビュート作品に出すにはもったいないようなすばらしいアイデアを惜し気もなく作家陣が投入しており、そういう点でも有栖川有栖リスペクトを感じずにはいられない。

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    2025年08月22日
  • サロメの断頭台

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    蓮野氏がかなり魅力的でした。
    美しく、素っ気なく、無駄な言動や行動も無く、
    嘘をつけない人格で、以前の稼業は泥棒で、
    乗馬姿でシボレーに乗ってやってくるんですよ。
    どんだけですか!
    井口氏の奥様の紗江子さんも魅力的です。
    夫婦のやりとりが気に入ってます。
    物語の終盤には、顔を覆いたくなる描写があり、
    一気に惹き込まれました。

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    2025年08月10日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    有栖川有栖さんのトリビュート短編集。

    以前から気になる存在でありつつ、何から読んだらいいかわからなくて手を出せていなかった作家さん。

    今回こんな形で、有栖川作品ちょっとつまみ食い、みたいにして味わえたので、読んでみてよかった!
    原作を知らなくても十分楽しめる作品集。でも知っていたらにやりとするところも、たくさんあるんだろうな。

    よし、オリジナルもこれから少しずつ読みます!楽しみ。

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    2025年07月18日
  • サロメの断頭台

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    ラストの展開で、突然頭に劇的で悲劇的な情景が浮かんで時間かけて読んだかいがあったと思えた。

    最後まで蓮野がミステリアスすぎて行動の理由とかあやへの思いなどよくわからなかったし、なんで泥棒って設定なんだ?って思ったけど別作品にも登場する人物なのね、、!

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    2025年07月01日
  • だから捨ててと言ったのに

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    短編なのでサクサク読めた。
    今回の書き出しテーマは『だから捨ててと言ったのに』…だいたい恋愛絡みか、夫婦関係こじらせ系が多かったように思う。
    誰に対して言っているかで、作者ごとに思い付く話が違い、個性があって面白い。
    アンソロジーは、知らない作家さんを知って、見つける機会にもなる。
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    ↓読んだ中で印象に残ったもの。

    ●良い話
    砥上裕將『母の箪笥』
    金子玲介『恋文』

    ●じわじわ来る系
    潮谷験『無理解』
    五十嵐律人『累犯家族』
    背筋『こわくてキモくてかわいい、それ』

    ●設定の世界観が独特
    黒澤いずみ『捨てる神と拾う神』
    舞城王太郎『食パンと右肘』
    多崎礼『海に還る』
    麻耶雄高『探偵ですから』

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    個人的には、金子玲介さんの『恋文』が一番馬鹿っぽく軽いテイストが面白かった。
    また、多崎礼さんの『海に還る』は短編の設定にしては面白い。短いから逆に良かったのかな?

    潮谷験さん『無理解』と、五十嵐律人さん『累犯家族』は、表題テーマらしいイメージ。

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    2025年05月31日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    有栖川さんの作品では、作家アリスシリーズは別に好きではなく、学生アリスシリーズが大好物な私です。今をときめくミステリーの新鋭たちが有栖川さんの世界を舞台に小説を書き、その中に学生アリスがあると聞いて買ってしまいました。二次創作でも学生アリスと会えて嬉しかったです。でも、どの作品も魅力溢れる短編集となっていました。

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    2025年05月25日
  • サーカスから来た執達吏

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    子爵家令嬢の鞠子と、執達吏のヨリ子、ふたりのバディ探偵もの。
    とある財宝を探すお話なんだけど、そこに殺人事件も加わって謎が謎を呼ぶ展開。
    謎解きは痛快ですっきり、面白かった〜。
    続きでないかなあ。

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    2025年05月24日
  • だから捨ててと言ったのに

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    「だから捨ててと言ったのに」という1文から始まるショートストーリー集。このシリーズは全て読んでいるが、毎回色んな作家さんの作品が読めるので楽しみ。今回のもバラエティに富んでいて面白かった。
    「パルス、またたき、脳挫傷」岡崎隼人
    「海に還る」多崎礼
    「探偵ですから」麻耶雄嵩
    この3編が特に意外性があって良かった。

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    2025年05月19日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    有栖川有栖デビュー35周年企画。
    レジェンド作家へのリスペクトを胸に、気鋭の人気作家が執筆した、豪華トリビュート。


    2024年が有栖川有栖さんのデビュー35周年という事で、その記念企画で豪華作家陣が一堂に会したトリビュート・アンソロジーです。
    ひと言でいうと、めっちゃ豪華な有栖川有栖作品二次創作アンソロジーって感じ。

    それぞれの作品も、前情報なく読んだらご本人の作品だと思わず考えてしまうような「完コピ二次創作」から、ホラーミステリ、ダークな雰囲気と作家さんのカラーがしっかり出たものまで。バラエティに富んでいて面白い。

    個人的なお気に入りは、作風の完コピに徹した青崎有吾さん『縄、綱、ロープ』と、ほろっと心にしみる一穂ミチさん『クローズド・クローズ』。あえて記念アンソロジーでそんなタイトルにするかっていう、夕木春央さん『有栖川有栖嫌いの謎』も茶目っ気があって好き。

    私は有栖川有栖さんの作品を網羅しているというほどには読めてはいないんですが、有栖川有栖さんファンならもちろん、それぞれの作家さんのファンでも、もしくは全くの初見でも十分に楽しめる一冊だと思います。

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    2025年05月14日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    半分ほど、読んだことある先生がいらっしゃった

    有栖川有栖先生のファンなので、これは!と読んでみたらあらまぁ、なんて豪華なアンソロ!!
    とても面白かった

    特に「完コピ」をめざした青崎先生の
    縄、綱、ロープ
    1番すきだった
    読みながらあー、有栖川有栖の世界だなぁと
    あとがきで完コピ二次創作との記載をみて
    なるほど、やっぱり、さすが
    と思いました

    主に火村先生シリーズだったけど、
    今村先生の
    型取られた死体は語る
    の学生アリス、江神さんもよかった
    懐かしいメンバーの名前に学生アリスシリーズを読み返したくなった

    有栖川有栖先生のファンと言いながら全て読破してるわけではないので、心霊探偵気になる、
    まだ読んでない火村先生の話も読まなくちゃ、と改めて有栖川有栖ファンになった一冊でした

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    2025年05月06日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    作品にあまり触れたことはなかったが、十分楽しめる内容であり、最後の解説と合わせて満足度の高い一冊だった。

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    2025年05月04日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    実力者ばかりが揃ったレジェンド有栖川有栖に捧げるトリビュート作品!

    有栖川有栖作品読んでなくても楽しめましたが、読んでる方はより楽しめるはず!?

    個人的には阿津川辰海のお話が好きでしたが、良作ばかりの本でお腹いっぱい!

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    2025年04月22日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    ひとつのテーマに沿ったアンソロジーはよくあるけれど、1人の作家さんを軸にしたトリビュートって聞いたことない気がして新鮮でした。
    でもよく考えたら音楽ではトリビュートはよくあるし、漫画家の先生もよく違う漫画家さんの有名なキャラを書いて公開していたりするので、そんな感覚に近いですね。
    有栖川さんの小説はそんなに数は読んでませんが、それぞれにその作家さんらしさと有栖川先生へのリスペクトが感じられたので単純に面白かったです。小説でもこういったトリビュート、色んな作家さんのも読んでみたいと思いました。

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    2025年04月20日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    有栖川有栖トリビュート本。
    トリビュート本初めて読んだ。元ネタはあまりわからないけどこういうのもいいね。
    夕木先生、阿津川先生、織守先生あたりおもしろかった!
    夕木先生ほんとおもしろすぎて笑った笑
    阿津川先生のやつみたいな読みやすくて構築的でコミカルさもありつつツイストしていくやつが早くこの世のミステリーの水準になってほしい。久々に心に潤いが満たされました。
    こういうやつがもっと読みたい…!
    この話みたいなのは何で読めるんだろう?

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    2025年04月20日
  • だから捨ててと言ったのに

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    色んな短編があって面白かった。
    ちょっと理解できない話や良く分からなかった話もあったけど、個人的には「母の箪笥」「海に還る」が好きだった。

    こわくてキモくてかわいい、それ 一体何だったのだろう…??

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    2025年04月13日
  • サロメの断頭台

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    作者デビュー作『絞首商会』に連なる蓮野と井口のコンビによるシリーズ第3作。
    本作では井口の世に出していない絵画が盗作されるという不可解な事態が発覚。井口が参加する画家の集まりのメンバーがその容疑者となるが、捜査の過程でその中に贋作しているものがいることが判明、さらにはメンバーが次々と殺されていき…という展開。盗作犯、贋作犯、しまいには殺人犯といった物騒な面々を交えた「画家人狼」とでも言うべき混沌とした展開に。
    本作ではこれまでとは趣向を変えてもっぱら井口が蓮野不在のままに探偵活動を展開していくやにみえるが、やはりそこは終盤に真打ち登場とばかりに真相を見通した蓮野の名探偵ぶりが痺れる。そして、もう1人の探偵による「冷たい方程式」とも言うべき冷徹の論理とその実行というのが探偵物の根幹はあくまでも探偵の良心や倫理によってでしか保障されていないのだということを痛感させられる。
    そして、ラストのこれまで淡々、飄々としていた蓮野の内面を垣間見せるようなある女性との関係性はハードボイルド的なかっこよさがある。

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    2025年04月09日
  • サーカスから来た執達吏

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    ネタバレ

    面白かった!
    サーカス出身のユリ子と子爵令嬢の鞠子。
    二人のやりとりがなんとも良い。
    お嬢様言葉の鞠子ちゃんが読んでるうちに可愛くて可愛くて。鬱屈してて暗めなところも良い。
    全ての伏線を丁寧に回収して謎が解かれてすっきり。
    鞠子ちゃんの中で割り切れなかった絢子姉さんへの想いが、最後昇華していくところはじんと来た。

    推理ものでもあり、鞠子の成長物語でもあり、素敵な話でした。
    家事も乗馬も怪文書作成もできるようになった鞠子と、真実を見つけるユリ子のお話また読みたいな。

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    2025年03月29日
  • 絞首商會

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     謎の秘密結社『絞首商會』、その団体と関わりがあると噂される人物の刺殺事件、元泥棒の探偵、ガチガチのロジックで導きだされる真相が大正時代の雰囲気と合わさって魅力的な本格ミステリーに仕上がっていた。「やはり本格ミステリーって最高だなぁ。」と再認識出来たのも良かった。

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    2025年03月22日
  • サロメの断頭台

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    過去に夕木作品を何度か読もうとして、どれもなんだか合わないと思って途中で断念しましたが、今回はサロメの題材に惹かれて何とか読み切りました!
    途中まではやっぱりなんか合わない!読みにくい!登場人物のだれにも共感できない!と思ってましたが、最後の2章くらいで、ここまで読んでよかった〜と思いました。
    最後の最後にようやく登場人物に思い入れができて、彼ら、彼女らの身に起きたことを思って泣きたくなりました。

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    2025年03月01日
  • 絞首商會

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    解決編に至る過程にヒントがさりげなく散りばめられていた。しかし果たして凡庸な自分には読み解くことはできませんでした。
    視点が何人かに変わるのもよい。
    科学捜査が発達していない時代設定で限られた事実のみで真相に行き着いたのは少々出来過ぎ感も?蓮野氏に次の出番があれば心して読み進めたいです✨

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    2025年02月26日