夕木春央のレビュー一覧

  • 方舟

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    ハラハラしたい!謎解きして爽快な気持ちになりたい!と思って手に取った。

    最後で犯人は分からず、結末への道のりも不穏で希望通り終始ハラハラした。夜に読み始めたことは後悔した。
    全員怪しい。その中でも、イレギュラーな状況下で終始落ち着いている翔太郎は違うだろうと思えた。この心強い名探偵が安定剤となったから、最後まで読み進めていけた。

    「名探偵コナン」や「謎解きはディナーの後で」みたいなライトなミステリーにしか耐性がない私は頭を抱えた。内容がベビーすぎるんだ。

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    2026年09月01日
  • サロメの断頭台

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    大正時代の画家の盗作事件から始まる『サロメ』を彷彿とさせる殺人事件。
    元泥棒という探偵をしない探偵役など、登場人物のキャラクターは強いし、何と言っても多い。
    中盤では画家の井口が見当違いの、と言ったら失礼か。
    ここで推理するのは早いだろ、っていう長い推考が多かったりで、読むのがキツかった。

    事件の回収劇はお見事で、繋げ方も嘆息しますが、もう少し短くできたのでは、と思ってしまう。
    また蓮野とあやのなんとも劇的な両思いは、時代小説にありがちなのですが、
    理解できないので、ないほうが良かったな。
    ああいう探偵役は特にね。

    -それでなお彼を所有することを望むのは、まるで、蓮野の生首を欲しがるような

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    2026年08月24日
  • 十戒

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    ネタバレ

    はっきり言うと最初に犯人なんとなくわかってしまった。設備整ってる館で寝汗?妙だな?と思ったら最後の最後大当たり〜。まさかですよね。探偵役し始めたから違うのかぁと思ったのにね。夕木先生の作品だいたい読んだけど、登場する女性たち強くないですか?なんか生きることに執着してるというか捕まりたくないというか。生きるのにそこまでするかって感じがします。
    この作品って、爆弾作ってた3人が本来の犯人役だったはずなんですよ。それをどうしようか悩んでたら殺されるとか犯人役の人からしたら、これから殺そうとしてたら殺されるとか理解不明になるもんですよね。
    終わりも完全犯罪で終わりだし、でもまあ死んだ人以外不幸に

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    2026年09月03日
  • 時計泥棒と悪人たち

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    夕木春央さんの大正作品の中では1番読みやすかったです。
    蓮野が淡々と語るホワイダニットが面白いです。

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    2026年08月20日
  • 十戒

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    ネタバレ

    方舟を読んだ後に読むべしとのことで一気読み。

    キャラが立ちすぎていたので、なんとなく犯人はこの人だろうなとは思いながら読み進めていた。
    最後に、まさかの主人公は犯人を知っていたというオチ。十戒に忠実に、読者にもそのことを隠していたという。
    その設定はとても面白いと思うし、読み返すと伏線はちゃんと張られていて見事だと思うが、
    セリフじゃなく語り手としての文章に違和感が多すぎる。
    明確に嘘はついてないとしても、たとえば犯人と会話する時の心の声としてその点に触れず淡々と状況を説明していくのは不自然であり、読者を騙すための都合の良い書き方になっているなと感じた。

    方舟とどうリンクするの?と思ってい

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    2026年08月19日
  • 絞首商會

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    著者は「箱舟」「十戒」の夕木春央氏。時は大正、血液学の博士が殺害され、その姪に調査を依頼された元泥棒とその友人がホームズとワトソン(ポワロとヘイスティングスの方が近いかも)のように事件の真相を探っていく。無政府主義のテロリスト集団やら血液鑑定、スマホうやパソコンなどがない時代という背景を上手く話に盛り込んだ極上のミステリーに仕上がっていた。細かい謎解きよりも殺人に至るまでの背景を味わう読み方がいいのかな。結構な苦さだったけど。

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    2026年08月19日
  • これが最後の仕事になる

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    ネタバレ

    同じ冒頭一行から24人が物語を立ち上げるという試みは、短編という形式の中で作家の個性が極端に浮き上がる面白さがあった。特に米澤穂信「時効」は、わずか6ページで伏線と反転を成立させる職人芸で、静かな論理の美しさが際立っていた。一穂ミチ「魔法少女ミラクルミルキー」は、可愛い設定を使いながら、人生の節目と喪失を静かに描く大人の物語で、最後の任務の“ささやかさ”が逆に胸に残る。ミステリー、SF、ホラー、ユーモア、社会派…ジャンルが毎話変わる短編なのに長編級の余韻を残す、豊かなアンソロジーだった。④

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    2026年08月14日
  • 絞首商會

    ネタバレ 購入済み

    文体に馴染めるかが肝

    設定が大正時代という事を踏まえて文体が古めかしく、あまり時代物を読まない私は読み難さを感じてしまいました。
    内容は面白かったと思います。
    ただ、皆が事件の真相に絞首商會が絡んでいると言い切る中、私は序盤で「本当かな?実は違うんじゃない?」といつもの穿った見方をしてしまっていたのでそこは驚きませんでしたが、他の事件の真相等は「そうだったのか!」と。
    御守りの話から災害の話になった時に「じゃあ、その時に取り違えがあったかもしれないって事か」と井口が全く思わないものなぁ。読者が察せる事に登場人物が気付かないとモヤモヤしますよね。
    ただ、その相手が誰だったのかまでは分からなかったので、最後にすっきりし

    #ドキドキハラハラ #シュール

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    2026年08月12日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    どの話も好きすぎる。
    死んだら骨と焼いてほしい。
    双頭の悪魔と、鍵の掛かった男と、この短編集を入れて焼いてくれ。
    エモすぎる。
    こんなにすごいのに、有栖川有栖先生の作品をある程度読んでることが前提だから人に勧めるのを躊躇してしまう。悔しい。
    寄稿している先生たちの愛がすごい。
    とても豪華。
    この企画を立てて作品にまとめてくれた方、ありがとうごさいます

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    2026年08月06日
  • これが最後の仕事になる

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    ネタバレ

    「これが最後の仕事になる」で始まる24編のショートショート。
    特におもしろかったのは、
    「二重螺旋の虚夢」
    「教壇にて」
    「アイドル卒業」
    「声」
    「時効」

    自分の知らない作家さんの作品も読めて、たまにはこういうのもいいなと思った。

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    2026年08月01日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    数々の著名な作家さんが参加した一冊です。それぞれの書きぶりがとても楽しく、有栖川作品を愛しているのだなというのが伝わってきます。私が好きだったのは、夕木春央さんの有栖川有栖嫌いの謎です。なぞが解けていく様がすっきりしますし、物語の中で有栖川有栖さんへのコメントをしているところがクスッときました。他の物語も面白かったです。

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    2026年07月21日
  • これが最後の仕事になる

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    これが最後の仕事になる。の一文で始まる24名の作家による短編集。
    おおむねひとさじの悪意が練り込まれていたが、いろんなテイストの話が読めて良かった。
    特に真梨幸子さんの話はやばかった。初真梨の洗礼を受けてしまった。

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    2026年07月10日
  • サーカスから来た執達吏

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    「方舟」が面白く、「十戒」がまさかのさらに数倍面白く、今回間を置いての夕木春央さん。確かに上記と比べると圧倒的な最後のどんでん返しはないものの、小説として面白かった。

    日本に一ミリも興味がないので、割と最近まで華族制度があり、伯爵なんて西洋チックな家が存在していたことすら知らなかった。

    どうやったら複雑な暗号文を作れるのか、自分で作った暗号を解いていく過程を自然に書けるのか、わかりやすく伝えられるのか、他作品でも思ったけど、作者は第三者目線で物事を見る天才だ。

    完成度の高い和風ミステリーをお望みの方におすすめです。

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    2026年07月02日
  • サーカスから来た執達吏

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    本屋大賞受賞作『方舟』の夕木春央氏による明治から大正を舞台にしたミステリー小説。ある意味必然的に「個」を殺した『方舟』と違い、本作品はユリ子を始めキャラが立っている。大正というミステリー界のホワイトスペースである奇怪な雰囲気を生かし、奇想天外な冒険活劇の様相も呈していてエンターテイメント性もたっぷり。
    謎解きのパートは私にとってはやや難解過ぎてよく理解できなかったが、ぜひ映像化していただきたいワクワクハラハラの作品だった。

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    2026年06月30日
  • 十戒 1巻

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    ネタバレ

    枝内島。

    部屋、何故か最近使った形跡。

    小屋に爆弾?

    朝起きると、小山内の死体。影下。背中にボウガン。

    玄関ポーチに紙。
    1 三日間、島の外に出てはならない。
    2 島外に殺人の発生を伝えてはならない。
    3 身内に帰宅が三日遅れることを連絡しなければならない。
    4 通信機器は所持してはならない。容器に納めること。必要が生じた場合のちらみんなの合意のもと使用。
    5 島外の連絡はお互いの監視下で行われなくてはならない。
    6 島内では複数人が30分以上同座してはならない。30分が経過する事ニ、最低5分は一人。
    7 カメラ等で記録してはならない、
    8 それぞれ寝室に一人のみ。他者を訪れる際はノッ

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    2026年06月19日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    作家「有栖川有栖」の作品のプロによる二次創作的なアンソロジー。豪華すぎる!有栖川作品を愛する作家さんたちによる本気の二次創作。本格ミステリーからややホラーなど、作家さんたちの特徴が垣間見えて2度おいしい。
    火村英生シリーズは最近読んで無かったから、また読みたくなった!

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    2026年06月06日
  • サーカスから来た執達吏

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    サーカスって楽しくもあり、
    怖くもありませんか?
    異国からやってきて
    一夜限りの不思議な世界へようこそ!みたいな。

    サーカス✖️大正時代、好きな人には堪らん!

    『方舟』『十戒』の夕木春央さんのデビュー2作目の長編ミステリ。令和の今とは少し違う世界観の中でのオハナシ。
    関東大震災が起こった大正時代。
    華族の繁栄と没落の中で巻き起こる
    100万円(超大金)の遺産を探すことになった
    子爵の3女鞠子と借金取りのユリ子の
    不思議なバディ小説でした。

    読み終えた直後の感想、
    「長いよ、夕木さん!でも良かったよ」
    というなんとも陳腐な・・・♪(´ε` )

    私の過ちは、併読してしまったこと。
    この作品

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    2026年05月01日
  • サーカスから来た執達吏

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    前作の絞首商會と舞台は同じ大正時代だが今作はとても読みやすく、あっという間に読み終わってしまった。華族の鞠子と元サーカス団のユリ子という交わることがなかった2人のコンビが読んでいて楽しかった。本作はミステリーサスペンスではなく、ミステリーに重きを置かれていたところもまた意外だった。方舟しか読んでいない方にはぜひおすすめしたい。

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    2026年04月16日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    アンソロジー作品『有栖川有栖に捧げる七つの謎』を読みました。
    有栖川有栖のデビュー35周年記念のトリビュート作品です。

    -----story-------------
    予想をはるかに超える名編ばかり
    それにしても、ここまでやりますか?――有栖川有栖、思わず脱帽
    レジェンドへのリスペクトを胸に人気作家7名が全力執筆!

    真正面から挑戦する超絶技巧の本格ミステリから、女子高に潜入する火村とアリスや不可解なダイイング・メッセージに挑む江神たちEMCの面々まで。

    「気鋭の作家が本気で遊んだら、こんなものを書いてしまうのか?」と有栖川有栖を感嘆させた一度限りの豪華トリビュート。
    有栖川有栖による解説

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    2026年03月24日
  • だから捨ててと言ったのに

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    数ページで読み終わる短編を集めたアンソロジー小説。作者が全て異なるため、話が複雑になればその分読みづらさとして認識されてしまう作者が出てしまうのは、仕方ないかもしれない。

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    2026年03月14日