夕木春央のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ『方舟』『十戒』に続く三作目。特殊設定のクローズドサークルはこの聖書シリーズ?の華の一つであり、本作は「誰か1人を殺さなければ閉ざされた集落から出ることができない」というものである。楽園とは指名手配犯が隠れている場所であり、その異常性に加えて罪を共有することで物資運搬の役割をさせるという発想が面白い。
とはいえ、このシリーズは設定の成立が力業である反面、疑問に感じる箇所も多く、外からの闖入者はアシがつくので簡単に殺すわけにはいかないのは道理であるにせよ、物資の補給係にするとはいえ自分たちの誰か1人を犠牲にするというのは少し納得がしにくいものがある。それなら拷問を続けて精神的に支配するなり、カ -
Posted by ブクログ
ネタバレ結末があまりしっくり来なかった。
正直綾川の正体も初登場からそんな感じはしていたので、そこまで衝撃的ではなかった。
終盤の事件を解き明かす場面は文字を追うことに必死だったが、解明してからの残るページ数的にも先の結末が読めてしまった。いつ爆破するのか分からない緊張感が良かったのだが、そのハラハラも消化不良。
「方舟」は先客が物語には登場しないので、そこを掘り下げる必要も薄かったわけだが、今回はそうはいかない。がっつり先客が登場しているわけだし、あれだけ物語の重要な要素であったのに、結局何のために爆弾を作っていたのかの疑問というノイズが読後に残ってしまう。
総評すると今作の「十戒」は「方舟 -
Posted by ブクログ
ネタバレ矢野口、死ぬ。
犯人からの指示『矢野口は犯人の正体を知ろうとしたために死んだ』
『地面に残った長靴の足跡を消さなければならない。以上のことが正しく遂行されなかった場合には起爆装置が差動する』
→やはり、無敵過ぎる。。爆弾で脅せばやりほうだいじゃん。。
矢野口、ナイフで刺されて死亡。
彩川さん、矢野口のスマホ、こっそ。ウィンドブレイカーに隠して盗んでた。
スマホからやりとりを見る。
矢野口は小山内と知り合いにだぅた。何か企んでいた。その二人が殺された。
藤原は指示に逆らい、爆弾を無効化、あるいは島を脱出しようとしたため、死んだ。
足が切断されているのを発見。
藤原の死体は分割され、海に廃棄 -
Posted by ブクログ
「方舟」、「十戒」でお馴染みの夕木春央氏のデビュー作。舞台は第一次世界大戦が絡む大正時代で、あるとき屋敷の庭に屍体が発見される。殺された人間の背景を辿ると「絞首商会」という秘密結社と深く関係しており、この死は誰のどういった目的でなされたのか。
個人の犯行か、組織の犯行か。
探偵役として抜擢されたのは、犯行現場の屋敷に過去泥棒として犯行を行った者なのはなぜか。
容疑者として疑われている者たちは、警察よりも先に真相を追おうとしているのはなぜか。
様々な謎が、たびたび発生するが、最終的に緻密に回収されていく。本格ミステリー好きは、好みの一冊かもしれない。
犯行動機を知ったとき、ん?と疑問に感じたが、