夕木春央のレビュー一覧

  • 時計泥棒と悪人たち

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    大正浪漫漂う雰囲気と、悪人たちの大胆な発想。
    難解なトリックと想像もできない動機に驚かされるのを心待ちに読み終えて、今はとにかく、人間の考えることは突拍子もないと感じています。

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    2023年07月01日
  • 時計泥棒と悪人たち

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    『方舟』が2023本屋大賞にノミネートされたほか、様々なミステリーランキングにランクインする著者の最新作。

    画家の井口と翻訳家で元泥棒の蓮野のコンビが主役のミステリー短編集。
    結構なボリュームがあり、さくさく行けるのと、なかなか進まないものと分かれた。
    時代はロシア革命から3年後というから、1920年大正時代だろう。
    なんとなくきな臭い空気が漂い、色々な物事にうさん臭さが感じられる。

    一話目は、画家の井口自身が、自分の父親の窮地のために蓮野を頼って泥棒をはたらこうとするもの。
    そういう解決方法しか浮かばないんかい!と言いたくなるが、今とは違った階級社会、勝手も色々と違ったのだろう...。

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    2023年06月24日
  • 絞首商會

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    登場人物や時代など、全部がバラバラだったはずなのに、最後には絡み合ってて、真実は重いし苦しいけど、そこに蓮見さんの、嘘のない姿がアクセントになって、背筋が伸びる感じもする。
    なかなか最初は読み進めるのに時間がかかったけど、最後の探偵が真実を明かしていくところは、なるほど!となりつつも、やっぱり哀しみをまとっていく‥目に見えないけど、実在するらしい存在に囚われて判断を誤っていくことって現代でもあるよなぁと。

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    2023年03月09日
  • 絞首商會

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    ややこしい話だった。
    蓮野さんのキャラはすごく好きな感じ。

    泥棒を「無責任なものかね。大変な責任を持たないといけないさ。失敗したら牢屋に入らなきゃいけない仕事なんてそう無いだろう」と言ってしまう感じとか。

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    2023年02月12日
  • 絞首商會

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    ネタバレ

    時代的なことを想像しながらの読み方としては面白かった。
    トリック的にもね、まあそうするか…
    デビュー作ということもあり、大味な部分もあったことは確かだし、後味もあまりよくないところもある。

    それでもこの厚さを飽きずに読ませてくれる面白さはあったかな。

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    2023年01月29日