夕木春央のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夕木さんのデビュー作『絞首商会』の続編となる連作短編ミステリ。登場するのも前作と同じく元泥棒の蓮野と画家の井口のコンビ。この二人が中心となって事件を解決していく6編のミステリになっています。
まず分厚さにちょっと慄き…読もう読もうと思いながら後回しにしていたのですが、一旦読んでみると短編集ということもあり読みやすくてあっという間の読めてしまいました。話がバリエーションに富んでいてとても面白かったです。前作は正直少し間延びしていると感じる部分もあったのですが、今作は短編集ということで、謎の重さと物語の長さのバランスがちょうど良く感じました。
一番好きな話は『光川丸の怪しい晩餐』です。
故障し -
Posted by ブクログ
時代は、大正。秘密結社「絞首商会」に関わっていたと思われる博士が殺された。犯人らしき四人の人物。何故か、犯人を見つけたくて仕方がない様子。
“解決”での、真犯人の特定や発想にはとても驚きました。
なのだけど、何故なのか、読みにくいんです。物語の繋ぎが良くないのか、地の文がしっくりこないのか?
時代設定が、大正に期待していたのですが、特にその時代を感じません。
秘密結社「絞首商会」の設定に期待していたのですが、特に主要な事でなく。
探偵役の元泥棒の美青年の設定に期待していたのですが、特に活動的でなく。
だから、ちょっと長いのよ。読みたかった事が書かれてない割に長いのよ。
でも、デビュー作で、この