芦沢央のレビュー一覧

  • 雨利終活写真館

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    祖母が残した遺言状をきっかけに遺影写真館で働くことなった主人公が、様々なお客さんからの相談事を通し自分自身を見つめ直すお話。
    人間関係のわだかまりは自身だけではどうにもならない時ってあるよなーと思いながら読んでました。
    もう少し雨利の人間性やハナと母のその後について、触れてみたいなと思いました。続編出ないかなぁ…

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    2025年08月01日
  • 雨利終活写真館

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    巣鴨にある遺影専門の写真館 元美容師のハナは祖母が何故母にだけ遺産相続の文言がなかったのか知る為に雨利写真館を訪れる そこで知った真相とは
    遺影を撮るその人達の気持ちに寄り添いながらハナも自分の気持ちと少しずつ向き合えるようになっていく

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    2025年07月29日
  • だから捨ててと言ったのに

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    ネタバレ

    前作より面白いのがなかったというか、意味が分からんのが多かった。真下みこと「お守り代わり」は前作に書いてたのの続きになってて、これは続けて読んだかいがあった。私なら絶対忘れちゃうもの。

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    2025年07月29日
  • 魂婚心中

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    芦沢央がSF書いたぞーっっ
    このミスにもSFに挑戦したいと書かれていたので期待してました
    NOVAに掲載もされたのもあり読みやすい作品が並んでますが
    「ゲーマーのGlitch」という作品がずば抜けて好みでした
    五感全てを連動させるヘッドギアをつけて行うゲームのタイムアタック大会の様子、という内容
    これは素晴らしい
    ゲームSFってそこそこあるけれどタイムアタックって所に目をつけたのが他にないのでは
    短編に向いたテーマだし、五感を連動させながらタイムアタックを行うから悲しくて涙流しながら笑うプレイヤーの映像は強烈でした

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    2025年07月28日
  • 雨利終活写真館

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    遺影を専門に撮り続けている写真館「雨利写真館」で繰り広げられる、心が暖まるミステリ短編集。
    恋人と仕事を失った元美容師のハナは、先月亡くなった祖母が撮影されたときの話をきくために、雨利写真館に立ち寄った。
    奇妙な遺言状を作っていた祖母の真意を知るためのことだった。
    その真意とは一体なんだったのか。
    様々な理由で遺影を撮る人たちに、寄り添って
    紐解くミステリ作品です。

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    2025年07月26日
  • 神の悪手(新潮文庫)

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    それぞれ将棋を題材とした五篇から成るノンシリーズ短編集。表題作「神の悪手」はプロ棋士昇格をなかなか果たせない主人公が対局前日に誤って殺人を犯してしまう。対局中にアリバイ工作が可能となる"一手"を見出だし… 対局しながらアリバイ工作するというアイデアが光る。惜しむらくはもう少し紙幅を割いて主人公自身のドラマを追いたかった。通常とは異なる変則ルールの詰将棋(「フェアリー詰将棋」というものがあることを初めて知った!)をミステリに落とし込んだ「ミイラ」も印象的。

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    2025年07月25日
  • 雨利終活写真館

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    遺影専門を掲げる写真館。
    そこで遺影を撮影した祖母の話を聞こうとハナは訪れる。母に遺産を残さなかった理由を知りたくて話を聞くうちに、祖母らしい茶目っ気のある演出に気づく…
    そして、その写真館で働き出したハナ。
    母を見殺しにしたかもしれない孫と上手くいかない息子。二人を和解させるために祖父が遺影の家族写真を撮ろうと提案。そして、孫の悲しい体質が判明し、家族は和解した。
    最後は、過去の写真を元に父親探しをする事に。
    亡くなったのは父かと思いきや、それは悲しい事実があった。
    写真の中にある故人の優しさが温かな気持ちにさせてくれる良い話!

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    2025年07月25日
  • 神の悪手(新潮文庫)

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    ネタバレ

    おすすめのミステリとあったので読んでみた。そうしたらどうやら将棋がメインの話らしく、内容の良し悪しはともかくびっくりした。将棋はちょっと嗜んだくらいで、棋譜も基本的なルールもそこまで分からないものの、物語自体はとても良質な短編集だった。個人的にひとつめとよっつめのお話が好き。ただこれをミステリとして扱うにはちょっと違うかなあということで星は低めにさせてもらった。ミステリではなく最初から将棋ものと書いていてくれたら評価は違ったかも。

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    2025年07月18日
  • 雨利終活写真館

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    写真館に訪れる人が抱える謎を解いていく、気持ちがほんわかする作品でした。読みやすかったです!
    雨利写真館の人たちを、もっと知りたかった。シリーズ化されるのかな?と気になりました。

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    2025年07月17日
  • 雨利終活写真館

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    ネタバレ

    1人目はヘアメイクになるハナ。謎好きのおばあちゃんが突然死して、遺産を叔父と叔母に残して母には残さなかった。遺言書に貼った切手がプレミアで遺言書の宛名の母が受取人ということだった。

    2人目は男だけで三世代で写真を撮りたい人。孫が色覚異常だと気付く。変な絵を描いたり、緑に赤い服を着て落ちた母親を視認できなかったり。(実際そこまで行く前に気づく人の方が多そうだけどなあ)

    3人目は30年ほど前の写真で妊婦と旦那が写ってる。旦那の葬式用でお腹の子供と思われた女性。父親の名前と遺影の名前が違い困惑するが、実はお腹の子供の遺影だった。

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    2025年07月16日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    背後からじわじわ怖いものが近づいてくる。
    そんなホラー感満載の短編ミステリー。

    芦沢央さんの描く物語は、ミステリーなのにホラーのようだ。

    ひとつのアクシデントを境に悪化していく事態にじわじわと追い詰められる恐怖を感じ、人の言動の裏に欲が見えた瞬間に背中がヒヤリとする恐怖を感じた。

    5つの短編ごとに異なる理由で、相手が傷ついてでもそうしたいという「人間の抗えない欲」のようなものを見せられた一冊だった。

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    2025年07月13日
  • もの語る一手

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「授かり物」 青山美智子
    「マルチンゲールの罠」 葉真中顕
    「誰も読めない」 白井智之
    「なれなかった人」 橋本長道
    「王手馬取り」 貴志祐介
    「おまえレベルの話はしてない(大島)」 芦沢央
    「女の戰い」 綾崎隼
    「桂跳ね」 奥泉光

    テーマは「決断」。
    藤井聡太さんを見ていると、ホントに楽しそうだからつい応援したくなる。だけど、実際中の人たちからしてみたらそんなものじゃない、……というのが伝わってくるアンソロジー。

    「女の戰

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    2025年07月13日
  • バック・ステージ

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    みんな日々何かを我慢したり何かを装ったり。
    ありのままでは生きにくいと感じながら、
    抑圧されながら生きる主人公たち。
    誰しもが少なからず感じていそうなそれらの感情がリアルで共感できる。
     
    全体的に軽めの内容でサクサク読める!
    でも個人的にはイヤミスが好きなので、私にはこの話はほっこりしすぎかな。
    重くていやーな気持ちになるやつが読みたい!

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    2025年07月12日
  • 神の悪手(新潮文庫)

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    将棋の話とは知らずに読み始めた。

    どの話も最後どうなったのかは明確に示されないため、もう少し先を知りたかったというのが本音。
    将棋の基本的なルールも知らないが、知らなくても読みやすく読むことができた。

    最後の駒師の話がおもしろかった。

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    2025年07月12日
  • 嘘と隣人

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    定年退職した元刑事•平良正太郎が、相談された事件を安楽椅子探偵よろしく持ち前の洞察力で推理していく連作短編集。中には過去自分が担当した事件の結末に当時と異なる解釈を施すケースもあり、刑事の記憶力と執念ってすごい!と感心した。
    総論、身の回りで偶発的に発生した事件を、自分の都合の良いように利用する人達のお話。ひねりが効いてて意外性はあるけれども、短時間にこんな悪知恵がはたらくか?とツッコミたくなる無理筋が多い印象。

    ◆かくれんぼ
    機内モードとGPSの関係は勉強になった。
    子どもを預けた母親、預かった母親、いずれの思考回路も理解に苦しむが謎は魅力的。

    ◆アイランドキッチン
    クレーマーかつストー

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    2025年12月14日
  • いつかの人質

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    12年前に誘拐された少女が、また誘拐された。
    当時の加害者家族の娘が容疑者にあがる…

    自分に足りないものを補うようなに依存し合う共依存の関係性
    被害者側の夫婦関係
    どちらも壊れている思えた
    物語が様々な人物の視点で書かれていてスピード感はあったが、イマイチ理解し難い部分もあったかなぁ

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    2025年07月05日
  • 罪の余白

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    ネタバレ

    いじめの被害者の親が加害者に復讐する話。
    心情の様子などが詳しく描かれていて、高校生の狡猾さを逆手にとって利用した計画が面白かった。

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    2025年07月02日
  • 悪いものが、来ませんように

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    助産院で働く紗英と、専業主婦の奈津子。

    二人の仲の良すぎる関係性に、読み進めるごとに違和感、気持ち悪さが大きくなっていくが、ネタバレでスッキリ回収された。

    どんなに仲が良い相手であっても常に本音を言えるわけではないけれど、相手に嫌われないように自分の良い面だけを見せ続けることは苦痛でしかない。

    「正しい生き方」なんてないのに、紗英や奈津子だけではなく、証言している関係者も、自分が作り出した正しさに囚われている。
    けれど、親や同じ環境で過ごす相手だけに交友関係が限られていたら、こうなってしまうのかもしれない。
    そんな怖さを感じた。

    芦沢央さんの作品は、ミステリなのにホラーのようだ。

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    2025年07月01日
  • だから捨ててと言ったのに

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    背筋さんが気になり借りました。
    同じタイトルで、短編でサクサク読めますが、もう少し読みたい作品も..ありました。

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    2025年06月29日
  • 僕の神さま

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    1年を通して起きる様々な謎を神さまと呼ばれる水沢くんが解決。これはこれでいいけど、やっぱり芦沢さんはイヤミスがいい笑。小学生が賢いなぁとは思いつつ、ミステリーとしては筋が通っていて読みやすい。

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    2025年06月29日