芦沢央のレビュー一覧

  • おまえレベルの話はしてない

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    ネタバレ

    夢って呪いなのか。

    夢を叶えたはずなのに、どんどん壊れていく芝。
    途中で諦めて、東大卒弁護士という社会的には成功した大島。

    将棋の中の世界では、天才の中の天才しか生き残れない。
    生き残っても、走り続けないと壊れてしまう。
    AIという答えのようなものが出てきてしまって今は、さらに厳しい世界なんだろう。
    誕生日を祝えない、将棋以外の知識も経験も得られない。そんな狭い世界は幸せなんたろうか。
    でも諦めて社会的成功を掴んでも、諦めた事実から幸せを感じられない。

    夢ってなんなんだ。素敵なものじゃなくて呪いなのか。
    読んでて苦しかった。

    最後、2人で何も考えず指せているといいな。

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    2025年11月28日
  • バック・ステージ

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    一つ一つの話はそこそこ面白いけど、連作短編の域を出ず、バラバラのピースが繋がる感覚はあまりなかったなぁ…
    演出家に騙される話と、中学時代の同級生を別の同級生と勘違いしてたが結果気づく話と、離婚した主婦の話はは無くても成立してた気がする…

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    2025年11月27日
  • 魂婚心中

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    知らずに読んだが、SF短編集でどの話も設定が突飛でどうなるのか分からない。

    魂婚心中
    新しい角度の推し活。推し活が深みにハマると、こうなるかもと少し思い当たる所を感じつつ読めた。

    ゲーマーのGlitch
    RTAって、こんなことをしてるのかと、知らない世界を覗き見た。RTA動画が見たくなる。

    この世界には間違いが七つある
    これを題材にする視点が凄い。その発想はなかった。
    綺麗なオチ。

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    2025年11月26日
  • おまえレベルの話はしてない

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    ネタバレ

    将棋のプロになれたものの、勝利を中々得られず成績がふるわない芝、プロにはなれず弁護士として活動するが、ずっと未練の残る大島。

    リアルで手触りのある日常の吐きそうな絶望が、すごく解る感じ。
    プロになれたとて厳しい世界で、それでもその光景に焦がれる気持ちも解り…
    道を違えた2人が、友達で居られますように。

    0
    2025年11月26日
  • おまえレベルの話はしてない

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    ネタバレ

    将棋のことはなんにも分からないんですが。でも夢を叶えてもその夢を維持するにはさらなる実力が必要っていうのと、夢を諦めて違う世界で成功してもどこかで妬ましい気持ちがあるっていうのがしんどく、読んでいてしんどい。芝君が幸せそうに見えないのは結局、「夢を叶えても幸せになれないじゃないか」っていう読み手である私自身の嫉妬みたいなもんなんだろうか。芝と大島のどっちが幸せなんだろうとか。読みながら色々と自分の中の黒い部分も見えてきた。反省したい。

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    2025年11月25日
  • バック・ステージ

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    今まで読んできた芦沢央さん作品は心が抉られる感じだったけれど、こちらはまさかの終始ほっこり優しい物語だった。ムカつく澤口にイライラしつつもしっかり成敗されたし、2人のちょっとキュンもあったりしてなんて読後爽やかなんでしょう。

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    2025年11月25日
  • 罪の余白

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    3.4

    芦沢先生の物語に出てくる嫌な女性像の解像度が毎度毎度高くてびっくりする。イヤミスたまらん。
    大きな伏線回収等はないけれど、復讐心を持った父親の表現がものすごい熱量で書かれているのが圧巻だった。

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    2025年11月24日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    ネタバレ

    どれもミステリーというよりサスペンスの要素が強く、人が怖かった。「絵の中の男」が特に背筋が凍った。
    タイトルは短編集でよくある方式で、複数ある話のうち、最終話の特徴的なフレーズを抜き出したものだったけれど、一貫してつけられるサブタイトルだったと思う。
    どれも胸糞は悪いけれど、綺麗なオチがあった。
    叙述トリックにしてやられたときは悔しみながらもまんまと読み返してしまった。
    リフレッシュの時間に読むには重たかったが、短編集ということもあって引きずられすぎず読めたと思う。

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    2025年11月23日
  • 雨利終活写真館

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     芦沢さんデビュー2年目のハートウォーミングヒューマンミステリー。イヤミスではなく仄かな希望が見えるのが私の好み。雨利と道頓堀がいいキャラだ。後書きを読み、芦沢さんの作品への真摯な向き合い方を知った。芦沢さんのファンになってしまった。

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    2025年11月23日
  • 夜の道標

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    最後までどうして弦が殺人を犯してしまったのかよく分からなかった。自分自身でさえもどうしてこんな行動をとってしまうのだろうと思う事をよくやっている。でも、どうしてそうなったの!!??と思う登場人物が沢山出てきてザワザワとした気持ちになった。

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    2025年11月22日
  • 夜の道標

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    ネタバレ

    芦沢さんの本は初めて。スケールは大きくないがよくまとまっていた。最近犯人当てのものばかり読んでいたが、こういった動機を探るストーリーに、過去の優生保護法の暗闇を重ねた展開が重みを与え、こんな小説もいいなと思えた。当たり屋ケンちゃんのような小学生のパートは、構成としての脆さもあるし、警察側の深堀りは今一つだけど、全体として読み心地は悪くはなかった。タイトルは、あ、こういうことだったのかと思わせることで秀逸。

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    2025年11月21日
  • おまえレベルの話はしてない

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    3月のライオンやハチワンダイバーなどの将棋漫画が好きなので本書を見つけた時は、これはいけるなと思いながら手に取りました。

    普通に物語としては面白かったです。何か劇的な展開でもあれば評価はもう少し高くできたと思います。

    奨励会三段リーグでの過酷な戦いや、プロ棋士になってからの辛さがよく分かる内容でした。1年間でプロになれるのはたったの4人。人生を賭けるほどの思いで挑んでも9割が脱落する世界は、人を狂わせるほどのドラマがそこにあります。

    本書はプロになれた者と脱落して違う人生に進んだ者たちの悲喜交々が、読者を楽しませてくれます。

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    2025年11月20日
  • おまえレベルの話はしてない

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    ただ好きだという事だけでいい気がするけど、勝敗がある世界ではなかなか難しいのかも。
    勝敗がない世界は、それはそれで自分に納得行かせるのが難しい気がするけど。

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    2025年11月19日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    ネタバレ

    じんわり怖い感じ。別個の話だと思ってたところに共通点が浮かび上がってラストに向かう感じがゾワゾワで良かった。現実味とホラーのバランス型。

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    2025年11月16日
  • 僕の神さま

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    読み終えた後に残るイヤな感じ。作者は嫌らしいが、イヤミスの分類になるようだ。帯コピーに「あなたは後悔するかも知れない。第一話で読むのをやめればよかった、と。」
    小学生の「僕」は同級生の水谷君を「神さま」と呼んでいる。博識ぶりと何でも解決する推理力を持った水谷君は、同級生みんなにそう呼ばれている。だから僕は何でも相談するし、金魚のフンのようにくっついて他の人が相談するのも聞いている。
    ある日、亡くなった祖母が作った桜の塩漬けを溢して駄目にしてしまった。普通ならここで祖父に白状して詫びるところを神さまに相談して隠し、事件を起こす。何だかどっちも悪いし、事件の原因を神さまが知っていたような気がする。

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    2025年11月16日
  • だから捨ててと言ったのに

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    前回読んだ他シリーズでも思ったんだけど、金子玲介さんのショート・ショート、個人的には好きなんだなぁと確信にいたりました。
    ラストのタワシかわいかったー。

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    2025年11月15日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読みやすい。
    短編集なのであっという間に読み終わる。
    最初の「目撃者はいなかった」は、仕事の発注をミスしてそれを隠す話。芦沢央の作品でプールの水を止め忘れた小学校教師の話があったけど、それと似てる。なんで隠すかな?
    1番面白かったのは「姉のように」事件を起こしたお姉さんと同じように容疑者ならないように‥って思っていたら娘を虐待しちゃった話。
    イヤイヤ期あるよねー。イライラするよね。懐かしいと思いながら、イヤイヤ期の子供と戦う主人公の気持ちを考えて泣きそうになった。よく頑張ったね。でも殺しちゃダメだよw

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    2025年11月15日
  • 夜の道標

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    ネタバレ

    刑事が職場で冷遇されているという設定、阿久津を匿う女は物語上必要不可欠だったのだろうか?
    2人の性描写は阿久津が強制不妊施術を受けさせられていたことの伏線でもあると思うけど、生々しさが少ししんどかった。
    桜介も小学生と思えば不自然な言動ではないだろうけど、友情というかもはや執着に近い気がする。

    物語の根幹に関わっている旧優生保護法という重いテーマも、扱いきれているのかよく分からない。

    阿久津と波留の関係性は良かった。

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    2025年11月15日
  • だから捨ててと言ったのに

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    「だから捨ててと言ったのに」
    という冒頭しばりの掌編アンソロジー。

    「捨てる」とは、その対象との別れを意味するわけで。25編ある物語の多くに「別れ」から連想させる「死」が漂っています。
    掌編でありながらスッキリ終わらせているものもあれば、これは序章なのかな?続きが欲しいな、なものも。
    いずれの作品もツマラン!な印象は無く、そつなく書かれているかと。

    お気に入りは
    『パルス、またたき、脳挫傷』岡崎隼人
    『重政の電池』荒木あかね
    『恋文』金子玲介
    『こわくてキモくてかわいい、それ』背筋
    『探偵ですから』麻耶雄嵩

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    2025年11月13日
  • もの語る一手

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    将棋にまつわるアンソロジーとは知らず、青山美智子さんの名前を見つけ早速読んでみると1話目からジーンと来る。将棋が全くわからなくても一話一話引き込まれていく。もし将棋に詳しかったらもっとワクワクできるのかもしれない。
    実は貴志祐介さんのお話のオチが良くわからなくて解説が欲しかったが、ちょっと探しただけでは見つからなかった。
    「お前レベルの話はしていない」は大島版のみなので、芝版もあとで読んでみたい。

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    2025年11月13日