芦沢央のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ終活専門の写真館、つまり遺影を撮ることを専門としている写真館を舞台とした、日常系ミステリー小説。
ミステリー自体は存在感のある副菜的な扱いで、主菜は主人公黒子ハナの心に秘めた家族との屈託について。この娘、とんでもなくタイミングと運の悪いことが時折あって、そりゃ屈折もするわ…というかこの程度の屈折で済んでいるのが偉いと思えるくらい。
10年以上も前の作品で、文庫化にあたって手を入れているらしいが、最近の芹沢作品に比べるとちょっと違う感もあるし、ホームズ?役の雨利カメラマンの扱いがぞんざいすぎ等のアラもあるけど、ラストにハナの未来に明るさが見えたので良し -
Posted by ブクログ
将棋好きとして読んでみた
プロ棋士になってもうだつの上がらない男とプロ棋士になることもできなかった男の話
世の中藤井聡太みたいな主人公ばかりではないし
そのライバルキャラや脇役になることすらできない
背景のような存在でどんな惨めな状態でもそれでもその人たちなりに生きていかなくてはいけない
その人たちなりの悩みや葛藤、後悔を引き摺りながら
後戻りもできないし
開き直ってがんばることもできない
わかりやすい絶望もないが
救いはなく呪いを抱えて生きる
そんな暗くて重い話
最後のオチは明るいようだがきっとそんなことじゃこの先は変わらないんだろうなとも思う
将棋漫画も増えてきたけれど漫画じゃこういう心理