芦沢央のレビュー一覧

  • 最後の一行 white

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    金子玲介さんの短編が収録されているので、手に取ったが、斜線堂有紀さん、芦沢央さんと豪華なラインナップで驚いた。(法月綸太郎さんも有名だと思うが、あまり知らない。)

    「最後の一行」として最もインパクトがあったのは、金子玲介さんの短編だった。
    ふわふわのうさぎのような物体と少年との交流を通し、全体的に暖かな空気が流れているように感じた。物体は健気にもしばらくは自分の星に帰らず、少年が大人になるまで見守ると言ってくれるのだが、段々と弱り果てていく。
    ああ、これ死んじゃうんだろうなと思うが、最後の一行で衝撃的な事実が明らかになる。
    少年はものすごく後悔したと思うが、私はこの終わり方は嫌いじゃない。

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    2026年02月17日
  • 最後の一行 white

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    2026年。以下4作家のアンソロジー。“最後の一行”で見ていた景色が変わるーー。
    「ゼリーに満たされて・金子玲介」テンポが良くて、一番楽しめたな。最後の一行きいてるし。
    「人魚の骨を拾い往く・斜線堂有紀」人肌を切り裂く岩肌がある洞窟。人魚食べると不死身になるんだよね。
    「次はあんたの番だよ・法月綸太郎」のりりん、苦手になってしまった。初期のは好きなんだがw
    「ひび割れ・芦沢央」ブラック企業のリフォーム屋。最後の一行きいている。

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    2026年02月23日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    なんとも後味と胸糞が悪いものが多く読むのに一呼吸いる感じの本。だけどそのどれもが最後の展開にゾッとし、引き込まれていく。個人的には「ありがとう、ばあば」「姉のように」が面白かった(面白いって言い方して良いかはわからないけど)。ミステリーとしてもサスペンスとしても評価が高いのが頷ける本だなと思いました。

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    2026年02月13日
  • 罪の余白

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    1/21

    芦沢央さんの処女作。
    いじめの話は読んでいて辛い。
    学校が自分の世界全てだと思ってしまう心理もわかるけど、もし自分の子供がこのような状況になったらどうするだろう、と考えながら読んでしまった。

    ドラマ版も配役ぴったりでよかった。

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    2026年02月13日
  • 罪の余白

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    娘の学校での転落死を受け入れられず、死の真相を解明しようとする父親と、隠蔽しようとするいじめの主犯のクラスメイト2人。
    ラストの展開は父親にとってせめてもの救いだったのではないだろうか。
    悲しさも胸糞悪さもあり、余韻が残る作品だった。
    これがデビュー作って、芦沢央さん凄い!

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    2026年02月12日
  • 罪の余白

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    自分の子供が自殺したと思った父親が、子供が何故自殺したのかを調べる話。
    学校でのやり取りの場面はなんだか息が詰まる展開で、大人になれば「ひとりでいること」に対してのハードルは下がるが、思春期特有のそれを恥ずかしいと思う気持ちが分かるようで、煩わしかった。

    何かで見たが、日本と違って海外ではいじめをした人を病院に入れるらしい。
    人をいじめるなんて、病気だ。ということで、日本だと加害者よりも被害者を守ることが多いが、実際病院なんだろうと思う。
    打算で狡猾で自分を魅せるのが上手い子は、大人が思うよりも多くいるし、そういう子を早く見つけ出す方法が何かしらないのかなと思った。

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    2026年02月10日
  • おまえレベルの話はしてない

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    プロ棋士になったにも関わらず燻り自暴自棄になっている芝とプロになる夢を諦め弁護士になるも鬱屈を抱える大島の話がそれぞれの視点から描かれる

    芝の気持ちが少し詠みにくく感じて自己分析の上で諦めた大島視点の方が理解しやすかった

    パラリーガルの井野からすれば大島も弁護士になれた、自分が叶えられなかった夢を叶えている存在なんだけどそこには中々気付きにくい

    渦中の人にとっては上には上がいて自分はまだ下で足掻いている状態
    そこで死にものぐるいで戦って勝てなければ死んでいるのも同じなんたろう

    餓えとか枯渇した状態から逃げたくても逃げられない
    そういう世界でしか生きられない人がプロになるのかもしれない

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    2026年02月04日
  • だから捨ててと言ったのに

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    いろんな作家さんが集まった短編集。始まりはみんな同じ文章からなのに十人十色で、作家さんの人数分だけ、想像できないような物語が広がって楽しい。まだ手にとった事のない作家さんの作風も知れるし、これからもっと読書の幅が広がりそう^-^私のお気に入りは『パルス、またたき、脳挫傷』『母の箪笥』『海に還る』『切れたミサンガ』『探偵ですから』

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    2026年02月04日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『姉のように』
    最後の最後のどんでん返し、かなりよかった。自分も近い年齢の子どもを持つ親だけど、こんなに思い詰めてしまう人もいるよな…救われたらいいのにな…と辛い気持ちに。

    0
    2026年02月02日
  • 夜の道標

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    ストーリーは、私塾の元教え子の男が、私塾の経営者兼先生に手をかけてしまいある事情から匿われて
    いるという設定
    また、もう一人の親から虐待を受けている小学生の
    男の子もいて、二人の話が軸になっている。
    殺人犯として指名手配されてしまい、かつての内部告発から窓際に追いやられた刑事と相棒の部下が、
    班場も縮小された事件として、殺人犯の捜査を続けて、元教え子の足取りを追う。
    先生は元教え子の恨みを買うような過去は見えなかったが、ラストに進むにつれ、ある背景が見えてくる。
    ネタバレになるから書けないが、動機がショッキングな事情からだった。
    男の子は父の虐待から生きる気力も削がれていくが、自分のことを真剣

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    2026年01月26日
  • 最後の一行 white

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    ゼリーに満たされて/金子玲介★★★
    人魚の骨を拾い往く/斜線堂有紀★★★⭐
    次はあんたの番だよ/法月綸太郎★★★★
    ひび割れ/芦沢央★★★★

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    2026年02月07日
  • 夜の道標

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    芦沢央さん、2冊目。
    “作家生活10周年記念作品”らしいが、皆さんの★も多かったこの本にしてみた。

    「仲村桜介」「長尾豊子」「平良正太郎」「橋本波留」の四人の視点から語られる物語。
    「バスケ好きの少年」「惣菜店のパート社員」「上司からいびられ捜査が行き詰った事件だけを押し付けられている刑事」「父から『当たり屋』を強要されている桜介の同級生」の、その背景と今の立ち位置が丁寧に語られて、ずんずんと読まされる。
    それらの話が、どうつながっていくのかと思っていたが、その四人の視点からでしか語られない、五人目の登場人物を中心に巧く結びついていく。

    『数年前から「正しさが変わること」について考えるよう

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    2026年01月25日
  • 今だけのあの子

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    どのお話も展開が面白かった。
    昔ドラマのセリフで聞いた「女の友情ハムより薄い」
    女の友情は単に薄いだけじゃない繊細で脆くてもっともっと深いところにあるをうまく表現した短篇集

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    2026年01月25日
  • もの語る一手

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    タイトルどおり将棋にまつわるお話たちです。「おまえレベルの話はしてない」は別で読んだことがあったので流し読みでした。「桂跳ね」は史書の解説みたいで、読むのが苦しかったです。将棋のルールをそもそも知らないので、そこが分かればもっと楽しめたのかもしれません。全体としては満足です。

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    2026年01月25日
  • 今だけのあの子

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    ネタバレ

    「女の友情」を集めた短編集。
    ドロドロした不穏な始まりから、終盤にかけて謎が解けていき、おそらくハッピーエンドと呼ばれる結末なんだと思う。

    ただ私は、一般的なハッピーエンドで感じる爽やかな「良かった!」という感じよりも、砂を噛んだような嫌なザラザラ感が残ったんだよな。

    それは面白くなかったということではなく、あまりにも描写がリアルで自分の心の中にある嫉妬とか、疑念とかが炙り出されるからなんだと思う。
    芦沢央さんの作品は初めて読んだけど、このリアルな描写を他の本でも感じてみたくなった

    私は1番最後の『正しくない言葉』が1番好きでした。
    それぞれのお話に緩い繋がりがあるから、それを探すのも楽

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    2026年01月16日
  • 夜の道標

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    4人の視点で進んでいく物語。

    それぞれの思惑がリアルに感じ、桜介と波留の視点は少々辛い。

    何故1996年が舞台なのか。
    実在する事件や社会的に騒がれたドキュメンタリーやバラエティが入り混じって進む。一気読みでした。

    阿久津弦とはどういう人間なのか。
    彼からの視点が読みたかった。


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    2026年01月12日
  • だから捨ててと言ったのに

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    簡単に読める短編集。
    この作品集の中で好みの作品は、
    無理解 潮谷験
    お守り代わり 真下このみ
    ミックス 河村拓哉
    累犯家族 五十嵐律人
    吊るし柿の家 高田崇史
    猟妻 谷絹茉優

    悪意を持った人間の行動を描いた物語が面白く読めた。

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    2026年01月11日
  • だから捨ててと言ったのに

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    作品紹介・あらすじ

    こんなことになるなんて!
    1行目は全員一緒、25編の「大騒ぎ」。

    早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
    ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。

    『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第四弾。

    *****

    25編からなるショートショート集。
    Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第4弾とのこと。既に第3弾と第6弾は読み終えた。
    最初の一文

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    2026年01月09日
  • 魂婚心中

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    SFミステリ短編集、もう少し長く読みたいなと思う話とちょっとよく分からないなと思う話もあり楽しめました。

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    2026年01月05日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    2019年、本屋大賞ノミネート作品。
    現代の問題を浮き彫りにした、ミステリ五篇作品。

    特に傑作は『姉のように』。
    事件を起こした姉のようにならないために、自分の娘への虐待の衝動を抑えようとする話。
    主人公の「私」は周囲の目を気にして、被害妄想が膨らみ、「夫」にも理解して貰えず、孤独を抱いていた。
    ひとつの歯車が狂い出すと、歯止めが聞かない悪い方向へと進み、情況は容赦なく、児童虐待へと進み出す。
    そんな主婦たちの心理を徹底的に捉えていた。

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    2025年12月26日