芦沢央のレビュー一覧

  • おまえレベルの話はしてない

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    出た当初にサイン本で購入したのに、読み終わる喪失感が嫌で、半年以上読まずに取っておいた本を一気読み。
    将棋界のことをこれだけ文学として昇華して書けるのはスゴイなあと感嘆。けど純文学体で書くことは読者側にとっての必然性がない気も(でも芝の心中の表現はこのほうがいいのかもだし)。
    生粋の将棋ファンとしては、棋士や観戦記者の方以外でこれだけ将棋界や棋士のことを描ける作家に感謝。(『神の悪手』はオールタイムベスト級に好き)
    なお、奨励会に興味ある人は、大崎善生『将棋の子』と合わせて読むのがオススメ。

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    2026年03月28日
  • 神様の罠

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    アンソロジーはいつも読まない作家さんの作品に出会えるのでたまに読むのですが、正直一作のクオリティがイマイチだなと思うことがたまにあって。今回は作家さんが豪華で期待も大きくなってしまいましたが、見事に期待を超えてきました。さすが!
    大山さんだけ初読み作家さんでした(ドラマでは拝見してました。)が面白い‼︎他の作品もチェックしてみたいと思います。

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    2026年03月27日
  • 罪の余白

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    女子高生がここまで堂々と大人に突っかかって来れるのかと思いましたが、内容は面白かったです。
    被害者の父がまるで加害者であるように仕向けるところなど、読みどころが沢山あって、次の展開が気になって一気読みました。
    全体的にドロドロしているので、読み終わりはあまりスッキリとはいきませんでした。

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    2026年03月26日
  • 夜の道標

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    1996年、塾経営者が殺害された事件から物語は動き出します。
    犯人の足取りが掴めぬまま2年が経過し、事件を追う窓際刑事と相棒、当たり屋をさせられている小学生とその友人、そして犯人を匿う女性。

    4人の視点が複雑に絡み合いながら進む展開。
    ​「なぜこの年代という時代設定なのか?」という疑問が浮かびますが、真相が解き明かされるにつれ、むしろこの時代だからこそ描き得た、そして成立した物語なのだと深く納得させられました。

    登場人物たちの揺れ動く心理描写が非常に巧みで、それぞれの苦しい選択や行動の理由が理解できてしまいます。

    ​タイトルの「夜の道標」という意味についても、解説にある「何が正解なのか、

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    2026年03月25日
  • 夜の道標

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    登場人物たちの心情などが細かく表現されていて、またそれがどれも納得できるというか違和感がない。それだけに何が正解だったんだろうと考えてしまう感じ。あとがきにも書いてあったけど、この夜の道標というタイトルがまたいい。

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    2026年03月25日
  • 僕の神さま

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    ゆったりとしたはじまりからの展開の変化に振り回されてどんな結末になるんだろう?と気になって一気に読んでしまった。子どもの視点での自由と不自由、限界を思い出して少し懐かしいような、切ないような気持ちになった。

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    2026年03月24日
  • 今だけのあの子

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    良い意味で裏切りのある、
    女の友情をテーマにした短編集。

    「今だけ」の友情なんだけど、その時間が未来を作っていたり、その「今だけ」が人生の集大成だったり、色々考えさせられる良い話が多かった。

    どんでん返しというほどではないが、それなりにあっと驚く仕掛けもあって、一気読みできるタイプの作品。

    イヤミスが好きな人にも優しい気持ちになれる話が好きな人にもどっちにも刺さりそうなので、万人にオススメできる良作。

    湊かなえ原作のWOWOWドラマみたいな感じで、それぞれ制作したら面白そう。

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    2026年03月21日
  • 罪の余白

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    父親の娘への愛情が切なかった。絶望の中に居ても冷静に分析している親子。
    後半ラストが気になり一気読みした。

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    2026年03月15日
  • 嘘と隣人

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    読書備忘録974号。
    ★★★★。

    ものがたりの舞台が、たまプラーザからあざみ野、鷺沼あたり!
    梶ヶ谷に住んでたシンタローとしては親近感バツグン!
    コナミスポーツたまプラーザ店に毎週通って、「金妻」を地で行く妙齢の美しい女子と悶々としながら一緒に汗を流していたのが懐かしい!

    おっと、さてさて備忘録。連作短編です。

    【かくれんぼ】
    主人公の初老男性、平良正太郎。警官を引退した。妻の澄子。
    歯が痛い!たまプラーザの歯医者に。
    治療を終えて駐輪場に行くと、娘、歩美のママ友からチャリを貸してくれと。
    貸したは良いけど、借りパクちゃうやろなと。
    そして、近所の公園では事件が起きていた・・・。
    なるほ

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    2026年03月15日
  • 魂婚心中

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    途中まで読みづらいし、あまり好みではないような話ばかりだったが、最後二つの話はとても面白く評価が変わった。

    あとがきを読み芦沢央さんが女性なのを初めて知った。

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    2026年03月15日
  • 悪いものが、来ませんように

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    合間に関係者のインタビューが挟み込まれ、何らかの事件があったのだなとはわかるのだが、詳細は語られない。登場人物の距離感にも違和感を感じつつ、終盤にピースが揃って全体像が明らかになったときに、思わず「えっ」と声が出てしまった。

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    2026年03月14日
  • だから捨ててと言ったのに

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    数ページで読み終わる短編を集めたアンソロジー小説。作者が全て異なるため、話が複雑になればその分読みづらさとして認識されてしまう作者が出てしまうのは、仕方ないかもしれない。

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    2026年03月14日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    古本屋さんでみかけ、タイトルが気になり読んでみることに。
    こういう人怖、大好きです。

    5編の闇深ーいお話。

    ストーリーもよく作り込まれているし、文章も読みやすい。
    うわぁ嫌だなと思うけど、読んでいってしまう。
    とても引き込まれた。

    『目撃者はいなかった』は一つの仕事のミスからあれよあれよいう間にとんでもない展開になるが、「これさえ隠してしまえば、バレなければ」というなんかわかるなぁというところが自分ごとのように思い、読みながらドキドキしてしまう。

    『姉のように』は子育てをしてきた身としてはわかる部分もあり、読んでいて苦しくなってくる。
    でも最後に「あっ」となったところがいい。

    初めて

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    2026年03月05日
  • だから捨ててと言ったのに

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    文体の合う合わないで小説を選びがちなので、
    こういうオムニバスではいろいろな著者の文体を少しずつ味見できるのが有難い。

    同じ書き出しでも、ミステリーになったりホラーになったり青春小説になったりとジャンルも色々楽しめた。

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    2026年03月04日
  • 雨利終活写真館

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    ミステリー度合いが心地よく、優しい空気感が流れていて個人的にはとても好きなお話だった。
    遺影専門の写真館、風変わりな店主、心の折れた主人公となんだかストーリー展開が予想されてしまう感じだったのにラストまで温かい気持ちでかけぬけた。10年たって加筆修正された芹沢央さんのプロ意識も伺えるあとがきも良かった。

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    2026年02月28日
  • 僕の神さま

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    隣の博士のドラえもん並の発明品を使いこなしてる、
    見た目は子供・中身は大人って事になってる、
    メガネの小学一年生探偵の百万倍、
    大人でスマートな小学生探偵だと思う。
    五年生だけど。

    僕が切ない。
    大人にだって勇気のない人はいるんだよ。
    人の人生背負える水谷くんの方が特殊なんだからね。
    僕のお母さんも勇気のある人だよ。尊敬する。

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    2026年02月27日
  • 今だけのあの子

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    「○○ない××」というタイトルになっている5つのお話が入った短編集。
    読み進めていくと、最初の印象とは全く違った様子が見えてくる。
    ある話の主人公が別の話にも登場する等、全体を通してうっすら繋がりがあるところが良かったです。

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    2026年02月23日
  • 悪いものが、来ませんように

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    うわぁ〜依存ってこういうことか…ってなりました。
    お互いに支え合うことは良いことだけど、なくてはならないまでいってしまうと重いというかなんというか…
    そしてどんでん返しに驚かされました…

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    2026年02月22日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    短編だからか、書き方の妙なのか、読んでて疲れない。
    長編も読んでみたくなった。
    リアルに有りそうな人間の堕ち方や怖くてイヤーな結末。
    でも爽やかな感じも有って不思議。

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    2026年02月21日
  • 最後の一行 white

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    タイトルに“最後の一行”とあるわりには、最後の一行にインパクトはない。
    四編とも、短編集の中の脇役としておもしろい作品って感じで、なぜこの四編で一冊作られたのか不思議。
    (しかもwhiteってなってるから、blackがあるのかと調べたら今のところないみたい)

    その中でも『次はあんたの番だよ』は、最近法月綸太郎シリーズを読み始めたばかりの私には嬉しいサプライズ。
    まだ『雪密室』しか読んでない私には、ものすごくアップデートされた法月親子も新鮮だった。
    これも短編にギュッとまとめちゃってるから詰め込みすぎな感じがあったけど、もう少し長いストーリーにしたらもっとおもしろそうだったな。

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    2026年02月20日