芦沢央のレビュー一覧
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ネタバレ猫を撫でながら読みたくなる本かと思ったら全然そんな事なかった笑
秋吉さんの「呪い」と菅野さんの「オッドアイ」が良かった!!
・黒猫ナイトの冒険 ★★★★
新井素子さんという初めて読む作家さんの話。
カラスのキングとの関係が良い!
捨て猫だったのを保護されたけど、あったかいものを助けにまた迷い猫に。
その後カラスのキングのおかげ?で元のお家に戻る事に。
飼い主さんの心配な気持ちがクソわかる〜
最後はほっこり。
・呪い ★★★★★
イヤミスの女王、秋吉理香子さんの話〜
この前の話がほっこり系やったしこの本はそーゆー系の短編かと思ったら通常通りの秋吉さんの話やった。
大好き!!
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Posted by ブクログ
ネタバレ芦沢さんの作品好きなんですよね。
面白かったです。
まずとにかく、モヤッとさせるのが上手い。
ミステリー部分は丁寧に組み立てられているため真相にとてもスッキリとできるのに、読後のこのモヤモヤ感。それが好き。
なんと言うのかな、人間の嫌な部分、見たくない部分、を描くのが上手いよなあ。
江間夫妻や優奈、優奈の母もですね。決して根っからの「悪人」では無いのだけど、それぞれにとても傲慢に感じる。
でもそれは、きっと誰もが持っているもので、それが見方によっては、描き方によっては、気持ち悪くて押し付けがましい傲慢さとして感じられる。怖いなあ。自分の中にもあるんだろうな、直視するのが怖いだけで。
終わ -
Posted by ブクログ
産院で衝動的に自分の産んだ子と他人の子を取り替えてしまった母親が、精神的に追い詰められていく様を描いた前半。後半は、その4年後に取り替えられていたことを知った母親側の苦悩を描く。
読み手が男性か女性か、出産の経験の有無、普通分娩か帝王切開か、子育て時に専業主婦か仕事を持っていたかなど、その立ち位置によって受け止め方や衝撃度が大きく異なる作品だと思う。
私は子育てを終えて久しいが、二人の母親の苦しみが途切れることなく伝わってきて、胃が痛くなるような読書だった。
読後も、将来二人の子ども、特に取り替えた親の子どもが事実を知ったときどうなるのかを想像してしまい、憂鬱な気分がしばらくは抜けなかった。 -
Posted by ブクログ
待ち合わせの間に訪れた本屋で、サイン本を見つけて衝動買いした本です。
タイトルも表紙のデザインも印象的です。そして、なんというか、呼吸がしにくくなるような小説でした。どの登場人物にも親しみが湧かず、それでいてどの人物の感情も(横暴としか言いようのないような誉田の想いさえ)よくわかるような妙な心持ちがしました。バレエの公演や練習風景など自分には全く馴染みがないのに、飛び散る汗まで見えるようでした。
先が気になって一気読みしましたが、最後はあっけなく感じました。また、主要な登場人物である女性2名、あゆ子と有美の読み分けがしにくく、途中混同してしまうことがありました。
ただ、誉田が誠に言った『言えな -
Posted by ブクログ
いろんなシチュエーションの推理小説なので、それぞれ楽しめる。
決して殺人事件の犯人捜しだけじゃないんだ。
特に面白かったのが浅倉秋成さんの「糸の人を探して」。
冴えない、モテない大学生の河瀬倫義が、友だちに誘われて5×5の合コンに行く(その友だちは用事があり来れない)。しかも自分に好意をもっている女性がいると聞かされており、気合いが入っての参加だ。
行ってみると、この世の人かと思うような素晴らしい女性ばかり。それどころか、皆河瀬に好意的に話をかけてくる。
しかし後にあとの4人は、お付き合いを避けた方がよい人たちだとわかる。
名前を聞いておらず、いろいろな情報から赤い糸で結ばれるべき女性を推理し