芦沢央のレビュー一覧

  • あなたが正しくいられたとき

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    表題作にはドキッとした。
    絶対に正しいと思う行動や言動でも、側からみると単細胞なうざい人間になっているかもしれない。

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    2026年09月23日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    日常で起こりうるほんの些細な汚れから、主人公達はどんどん追い込まれていき、人の醜い汚い部分を感じされる1冊だった。
    何が正解かどこで間違えたか、そんな事はもう証明しようが無いが、人間の精神部分の脆さを考えさせれられた。

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    2026年09月21日
  • 嘘と隣人

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    元刑事さんの関わる、嘘から始まる物語の短編集。しっかりカタのつくものもあれば、真相は分からないけど…ってものもあり、なのにあまりモヤモヤせずになるほどねと納得できる話ばかり。結構昔を舞台にした話も、今を生きる人の回顧録としてならさらっと受け入れられるなと妙な自分のポイントに気付いてしまった。

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    2026年09月20日
  • 今だけのあの子

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    芦沢央さんと言えば、冷や汗かくような日常のひりひりを描くのが上手いイメージですが、本作はホロリとするものも多かった。
    特に「答えない子供」が好き。
    女の友情(笑)みたいな冷笑目線ではなく、かといって無条件に礼賛するものでもなく、関係性のグラデーションが面白かった。
    現実はこう上手くはいかなくて、疑心暗鬼なままこじれるのかもしれませんが…

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    2026年09月16日
  • 神様の罠

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    ネタバレ

    6作ともとても面白かった。短編なので普段読まない作家さんの作品もサクッと読めたのが良かった。
    印象に残ってるのは乾くるみさんの夫の余命。さすが乾くるみさんって感じで読み返すと2度面白いと思った作品でした。

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    2026年09月16日
  • 神様の罠

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    コロナ禍のお話がいくつかあり、自宅待機してた頃の気持ちとか思い出しました。
    「2020年のロマンス詐欺」が特に。孤独な環境から闇バイトに引き摺り込まれる様子が、まさにこんな感じなのかも、と思わされました。

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    2026年09月16日
  • 悪いものが、来ませんように

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    ページを捲る手が止まらない、あっという間に読み終えてしまった。主な登場人物は2人。周りの人達の証言が間に入り、少しずつ事件の輪郭がはっきりしていく。
    えっと、つまり、どういうこと?と先が気になりすぎる。

    可愛い我が子には、悪いものが来て欲しくない。その親の思い…わかる。
    実は、この話のようなことが、あちこちで起こっているんじゃないだろうか?

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    2026年09月15日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    芦沢央4冊目。ほんと人の内面を嫌な感じで抉り取る力はすごい。どれも良かったが個人的にはイヤミス感たっぷりの姉のように、仕掛けも良い。最後の許されようとは、は読後感が良くラストにふさわしい。
    しかし、作者は将棋小説も書けるし多才だね。

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    2026年09月14日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    世のイヤミス小説は、他人事として捉えられるが、
    ドラマチックなバックボーンがない登場人物たちが、取り返しのつかない状況に至る本作は、「あり得てしまう絶望」として繊細に描かれている。
    思いっきり感情移入して、人生終わったと言わんばかりの絶望を体験できる本。

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    2026年09月13日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    自業自得って気もするけど、不運だったんだよ。悪意はないのに、責任負わされて後ろめたい気持ちになっちゃってさ。何とかしようとするほどにドツボって世の常なのね。密やかにそっとスルーしてほしいけどなー。

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    2026年09月13日
  • 夜の道標

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    殺された人も分かっていて犯人も分かっている。なぜ殺したのか。
    その動機が、単なる動機ではなく、逃亡している犯人の不可思議とあいまって、人のあり方のかなしさを表す。そこに少年の「現在」が混ざり、人に関するながいながいドラマが出てくる。
    ちょっと、龍の声を聞きに行きたくなるじゃない

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    2026年09月12日
  • 神の悪手(新潮文庫)

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    将棋、棋士のストーリー×ミステリー
    正直、将棋が趣味な人なら何倍増で楽しめる作品。
    将棋はサッパリなので、詰将棋のストーリーは、
    難解?
    将棋を全く違う戦いとしてプロの棋士と指していた
    少年の話。
    誤って先輩棋士を死なせてしまったかもと考えなが
    らタイトル戦に挑戦する棋士の話。
    いずれもラストが曖昧なまま終わってしまう

    事故による脳障害で、リハビリにより独特な感性を
    得て、将棋を指す若手棋士の話。
    将棋の駒を作る職人の話。
    将棋縛りの作品だったけど飽きさせない文章は、
    さすが!芦沢作品は短編が真骨頂だと感じた

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    2026年09月11日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    知らず知らずのうちに何かと縁を作ってしまうことがある…これがリアルですごく怖い。
    これ実話なのかな!?と引き込まれる作品でした。

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    2026年09月10日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    日常で起こる「汚れ」の積み重ねがストレスになっていく。
    感情移入すればするほどストレスになります。「汚れ」をどこで拭けばいいのか、何が正解だったのか、わかりません。

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    2026年09月10日
  • 罪の余白

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    高校の転落する女生徒のモノローグ的な所から始まる不穏な空気をまとった小説。
    冒頭から、萩原朔太郎の『自殺の恐ろしさ』を思い出す。

    「自殺に就いて考へるのは、死の刹那の苦痛でなくして、死の決行された瞬時に於ける、取り返しのつかない悔恨である」

    この女生徒の死は転落死なのか自殺なのかと、失意のどん底にいる父親は苦悩する。妻が命と引き換えにこの世に遺した娘。その娘の死。
    原因を探るうちに父は娘の遺した日記に辿り着く。そこに記されていた事実…。

    複数の人物の視点から描かれる構成で、日記の内容が明らかになる前から、娘の死はいじめによるものだったことが分かってくる。
    真相を知りたい父親と、それを隠したい娘の友人。将来芸能の仕事に就きたいと日ごろから意識している、圧倒的美をもって生まれた娘の友人。ロックされたパソコンに遺された日記を巡り、父と娘の友人が接触する。
    この攻防がスリリングに描かれていてぐいぐいと読み進める。復讐は何も生まない、という言葉は何の意味もなくて、その思いが生きる原動力になっていく父親。
    どうしてこうなっちゃったの、と思いつつ、未来の自分の為に経歴に傷を残さない事を第一に行動する娘の友人。
    息を飲む展開と、どこにもいけない閉塞感。そこから展開される怒涛の後半。
    全てが最悪の方向に進んでしまう悲しい運命。
    作中、闘魚・ベタの描写が印象的に登場する。瓶で飼育される姿をなんだかよく見るこの魚の生活空間が、色んな閉塞感を感じさせる一冊。

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    2026年09月10日
  • 悪いものが、来ませんように

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    ネタバレ

    ずっと暗い。
    何もしらず読んでたからまんまと騙された。
    読んでて???な部分は確かなあったけども
    奈津子やばすぎ。

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    2026年09月08日
  • 嘘と隣人

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    ネタバレ

    退職した元刑事・平良正太郎の平穏な日常に降りかかる事件の数々。
    ストーカー、マタハラ、痴漢冤罪、人種差別、SNS誹謗中傷など、身近な悪意が白日の下に晒される連作ミステリ。
    捜査権限を失った男が事件の向こうに見るものとは。

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    2026年09月07日
  • 夜の道標

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    今月から生活道路の制限速度は30km/hへ。道標が無くても常識や認識が変わる。国も人も変わってく。過去は過去、今は今の事情があって、そこは酌む。でも、後悔や悲痛な叫びこそ、未来を変える道標なのでは?

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    2026年09月07日
  • あなたが正しくいられたとき

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    導入がまず面白い。推測される結論までの流れがスムーズ。結末は違うもので、その逆転も無理がなくむしろ納得させられる構成になっていて素晴らしい。

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    2026年09月05日
  • おまえレベルの話はしてない

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    ネタバレ

    続けていたら、やめていたら。今の選択を肯定できるだけの強さも自信も無いけど、選んだ選択肢を信じて進み続けるしかない。道が別れようが同じだろうが、結局戦う時はひとり。でも最後の台詞好きだなあ、二人とも将棋を続けていたら出なかった言葉な気がする。

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    2026年09月04日