芦沢央のレビュー一覧
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〇届かない招待状
結婚式に自分だけ呼ばれない謎
〇帰らない理由
仲の良くない同級生と今は亡き友人の部屋でばったり二人きりになってしまいお互い何かを隠している…?
〇答えない子ども
自分の子どもの絵が、ママ友の子どもに盗まれた…?でも関係にヒビ入るの怖いしなんて言おう…
〇願わない少女
興味も無い夢を追いかけ続ける理由は、大好きなあの子と一緒にいる理由がほしかったから
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感情がたくさん揺さぶられて楽しかった。
どのお話も、えーー?!なんでー?と困惑するような展開があり、常に心地よい緊張感と好奇心に駆られ、短編とは思えないほど夢中で読み進めた。 -
Posted by ブクログ
芦沢央さんって、灰色で背中がゾクッてなるような怖い世界観を描く名手だと思っていますが、この作品のなんとあったかいこと
読み終わったあと、前を向いていけるような気持ちにさせてくれます
あとがきで作家としての葛藤と作者さまがずっと大切にしていることが『自分が怖いと感じていること』
今回でいえば
「わだかまりを残す死」
をこんな風に形にできる作家って凄いと感嘆して、最後まで作品を楽しませていただきました
余談ですが…
デジタルが主流になって、写真って手軽になりすぎて、逆に写真自体あまり撮らなくなったよねぇ~。と友人と話したことをきっかけに写真(スマフォで)を撮るようにはなったり…
それこそ遺影に -
Posted by ブクログ
ネタバレ短編集なのに、一つの物語の満足度がすごい。
人の気持ち悪いところや薄汚いところを描写するのが上手すぎる。
でも最後の話はホッとするというか、ちょっと救われる内容で読み応えがあった。
フィクションではあるけれど、実際に現実でこういう人いるんだろうな、、気味が悪いなぁと感じた。
特に最初の話の「目撃者はいなかった」は、確かに男が自分の過ちを隠そうとすること自体が悪いんだけど、それにしても、女の静かな怒りというか、、事故(事件)を使って男をどん底に落としていく様がまぁ怖い。
最愛の人を失った人はなんだってできるんだ。。
親族が子供への虐待で捕まったという話も、読んでいてすごく辛くなったし、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わってやるせなくなる逃亡ものの話
若干、染井為人の『正体』と同じ読後感(テーマ然り、内容はかなり異なるのだが)
それぞれのパートの挟み方は有名なノベルゲームの『街』形式
場面と登場人物が変わっても展開の惹きつけのうまさと巧妙さで、ストレスなく読めるし、それぞれの人物たちが近づいていく様は鳥肌もの
そして、今では考えられない、旧優生保護法という法律の存在がこの物語の根底にあり、2.3年前に書かれた物語ではあるのだが、過去の過ちを改めて見つめ直すためのストーリーであったように感じた
また、中盤以降と読み終わった後、2度ほどタイトルの意味を深く考えさせられる、そんな悲しくも素晴らしい物語 -
Posted by ブクログ
『夜の道標』は、間違いなく傑作だった。
特筆すべきは、登場人物それぞれの緻密な心の動きだ。あまりに感情移入してしまい、気がつけば「犯人がこのまま逃げおおせてほしい」と願っている自分がいた。
彼女の文体には独特の癖がある。読み進めるうちは「何のことだ?」と戸惑う描写も多いが、後から周到な説明が入ることで、霧が晴れるようにすべてが繋がっていく。その構成の妙こそが、彼女の真骨頂と言えるだろう。
以前読んだ『悪いものが、来ませんように』は、正直言って読んでいて気持ちの良いものではなかったが、今作は素晴らしい。闇を描きながらも、読後に残る静かな震えは別格だ。