芦沢央のレビュー一覧

  • 汚れた手をそこで拭かない

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    5つの短編集。

    日常に密む人間の悪意、後悔、不完全さ
    ほんのわずかな不運、油断や過ち、傲慢さ…

    印象に残ったのは 埋め合わせ
    に出てくる プールの水を流しっぱなしにしてしまった教師の話…

    リアリティがありすぎて。

    そして最後のミモザ。
    その男と関わってしまったことによる後悔と断ち切れない弱さ

    日常系のミステリが好きな人にはとても刺さる話の数々なんじゃないかと思った

    最後の解説の 彩瀬まるさんの文章も非常に素晴らしいのでそこも含めて読んで欲しい作品です。

    人間って不完全だね。

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    2026年02月02日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    5つの短編が収められた連作短編集で、登場人物の「罪」や、その後の転落を描く

    ・ただ、運が悪かっただけ: 過去の出来事に苦しむ夫婦
    ・埋め合わせ: 小学校教諭がプールに関連した秘密を隠す
    ・忘却: 老夫婦と隣人の秘密
    ・お蔵入り: 映画監督の描く狂気
    ・ミモザ: 元恋人との関係を描く物語

    人間の後ろめたさや、隠蔽しようとして事態が悪化する様子が描かれており、人間の脆さを巧みに描写した短編集です。

    ずっと気になってた本
    短編で読みやすいけど、寝る前に読む本ではなかったです笑 特に最後のミモザは、、

    派手な事件が起きるわけじゃないけど
     ・日常の些細な選択
     ・「自分ならどうする?」っ

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    2026年02月01日
  • 嘘と隣人

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    違う視点で推理する読んだ事のない小説。
    もっとスカッと解決してほしいけれど、実際はこんな感じなのかもと納得してしまう自分もいる。続きもありそうで、そんな伏線も感じられて上手だなぁ

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    2026年01月29日
  • 嘘と隣人

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    身近で起こった大事件の裏にはあのいい人のそんな意外な1面と密やかな悪意が込められていた。と、想像すると背筋がゾクッとなる怖い話でした。
    あり得て欲しくないけど全く身の回りで起こるはずがないとは言い難い絶妙な塩梅なのが更に恐ろしかったです。

    いくつかの複数の事件が出てきますが、主人公という語り部は同じ人なので読みやすかったです。

    芦沢さんの御本は人の悪意の描写が本当に巧みで、良いなと思いました。

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    2026年01月26日
  • 悪いものが、来ませんように

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    最初は日常が書き綴られていて、イヤミスのような展開なのかと思っていたが、いきなり事件が起こって、思っていた展開とは別に動き出して驚いた。
    なんだか色々と違和感があったが、終盤で一気に話が見えてきて驚いた。
    最後は気づいたら涙が滲んできて、なんだか究極の愛のカタチを見た気がした。

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    2026年01月26日
  • 夜の道標

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    ストーリーは、私塾の元教え子の男が、私塾の経営者兼先生に手をかけてしまいある事情から匿われて
    いるという設定
    また、もう一人の親から虐待を受けている小学生の
    男の子もいて、二人の話が軸になっている。
    殺人犯として指名手配されてしまい、かつての内部告発から窓際に追いやられた刑事と相棒の部下が、
    班場も縮小された事件として、殺人犯の捜査を続けて、元教え子の足取りを追う。
    先生は元教え子の恨みを買うような過去は見えなかったが、ラストに進むにつれ、ある背景が見えてくる。
    ネタバレになるから書けないが、動機がショッキングな事情からだった。
    男の子は父の虐待から生きる気力も削がれていくが、自分のことを真剣

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    2026年01月26日
  • 最後の一行 white

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    ゼリーに満たされて/金子玲介★★★
    人魚の骨を拾い往く/斜線堂有紀★★★⭐
    次はあんたの番だよ/法月綸太郎★★★★
    ひび割れ/芦沢央★★★★

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    2026年02月07日
  • 夜の道標

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    芦沢央さん、2冊目。
    “作家生活10周年記念作品”らしいが、皆さんの★も多かったこの本にしてみた。

    「仲村桜介」「長尾豊子」「平良正太郎」「橋本波留」の四人の視点から語られる物語。
    「バスケ好きの少年」「惣菜店のパート社員」「上司からいびられ捜査が行き詰った事件だけを押し付けられている刑事」「父から『当たり屋』を強要されている桜介の同級生」の、その背景と今の立ち位置が丁寧に語られて、ずんずんと読まされる。
    それらの話が、どうつながっていくのかと思っていたが、その四人の視点からでしか語られない、五人目の登場人物を中心に巧く結びついていく。

    『数年前から「正しさが変わること」について考えるよう

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    2026年01月25日
  • 今だけのあの子

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    どのお話も展開が面白かった。
    昔ドラマのセリフで聞いた「女の友情ハムより薄い」
    女の友情は単に薄いだけじゃない繊細で脆くてもっともっと深いところにあるをうまく表現した短篇集

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    2026年01月25日
  • もの語る一手

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    タイトルどおり将棋にまつわるお話たちです。「おまえレベルの話はしてない」は別で読んだことがあったので流し読みでした。「桂跳ね」は史書の解説みたいで、読むのが苦しかったです。将棋のルールをそもそも知らないので、そこが分かればもっと楽しめたのかもしれません。全体としては満足です。

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    2026年01月25日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    ネタバレ

    久々に、一日で読み切れるほどちょうど良い長さと、読む手が止まらない面白さを持ち合わせる小説でした。
    伏線を散りばめておいて終盤で一気に回収していく小説は、ミステリーでもホラーでも一気読みしたくなります。
    本を読んでいる側にも災いが伝播して来そうな仕掛けや、登場人物がこの後どうなったのか・どうなるのかが想像できる後味の悪さも良かったです。
    しっかりオチが用意されているモキュメンタリー系のホラーは、怖いというより面白くて好きだなと思いました。

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    2026年01月24日
  • 悪いものが、来ませんように

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    ミステリーの中でも、主人公(探偵や警察)を騙すタイプと、読者を騙すタイプがありますが、この本は完全に後者でしょう。
    家系図マジックといいますか、途中から「えっ、そうなの」とまんまと騙されてしまいました。
    愛情とは時に狂気で、愛情を注ぐ相手にすら理解出来ないこともあるけど、その愛憎を上手くトリックに入れ込んでいるなと思いました。

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    2026年01月22日
  • 悪いものが、来ませんように

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    すき!
    この騙し今まで何度もされてるのに、
    また騙されちゃった(^o^)
    もう一度読み直したい!

    最近は人気なものを順番に読んでるんだけど、
    妊娠系多くない?
    これって今みんながある話題ってこと?
    それとも昔からずっとみんなが悩む課題なの?

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    2026年01月20日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    ずっと嫌なかんじ、心がずっとそわそわざわざわ落ち着かない(いい意味です)

    短編小説はサクサク読める分物足りなさを感じるほうなのですが、どれも暗い重みがあってよかったです

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    2026年01月18日
  • 嘘と隣人

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    警察を定年退職した平良正太郎のもとには、知人たちから次々と調べてほしいと依頼が舞い込む。
    戸惑いながらも、解決しようと調べるのだが、余計なことは伝えない方がいいと、分かっても心の中にとどめたりもする。真実が全てではない。今さら明かして事を荒立てても、誰の得にもならない。よく考えて、口にしなくては。しかし、つい口を滑らせて、口は災いのもと。

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    2026年02月01日
  • 嘘と隣人

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    保身や承認欲求を満たすために嘘をつく5つのストーリー。自分ちょっとした嘘が身近にいた人の人生に影響を及ぼす怖さ。
    最後の『嘘と隣人』では、SNSの投稿は、全てが真実とは限らない事を知った上で楽しむ必要がありそう。

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    2026年01月18日
  • 今だけのあの子

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    ネタバレ

    「女の友情」を集めた短編集。
    ドロドロした不穏な始まりから、終盤にかけて謎が解けていき、おそらくハッピーエンドと呼ばれる結末なんだと思う。

    ただ私は、一般的なハッピーエンドで感じる爽やかな「良かった!」という感じよりも、砂を噛んだような嫌なザラザラ感が残ったんだよな。

    それは面白くなかったということではなく、あまりにも描写がリアルで自分の心の中にある嫉妬とか、疑念とかが炙り出されるからなんだと思う。
    芦沢央さんの作品は初めて読んだけど、このリアルな描写を他の本でも感じてみたくなった

    私は1番最後の『正しくない言葉』が1番好きでした。
    それぞれのお話に緩い繋がりがあるから、それを探すのも楽

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    2026年01月16日
  • おまえレベルの話はしてない

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    あっという間に読めました。
    何と言ったらいいのか、20代の頃の何かに夢中になっていた夏のモヤモヤしてた自分を思い出して苦しく切なく感じながら読めました。
    芦沢央さん、オススメです!

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    2026年01月14日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    ネタバレ

    初めてホラー小説に挑戦。

    著者の芦沢氏が見聞き、体験した怪異を連続短編としてまとめたもの。最初の自己語りにエッセイ味を感じてきついかと思ったけど、全然そんなことなくてガッツリ創作だったので楽しめた。

    この本の面白いところは著者の怪異経験の大元が「謎のおばさん」に帰着するという謎のループをその円環から一つ離れた第三者として読者が観測し続けるという不思議な入れ子構造になっているところにあると思う。

    過去のツイートや榊桔平というライターをあたかも実在しているように描いていて、細部まで抜かりないところも緻密さが伺える。

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    2026年01月14日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    ネタバレ

    まずタイトルが秀逸
    【ホラーXミステリー】
    5話まではちょっと怖いけど、腑に落ちない点の方が気になり、無理にオチがないのがリアルで怖いのかなーくらいでスッキリしないまま読み進めていたが
    最終話で一変。怒涛の伏線回収
    腑に落ちなかった点が見事に繋がっていき、鳥肌が止まらなかった。
    【フェイクドキュメンタリー】
    現実とフィクションの境目が分からなくなる仕掛けが巧妙。語り手の「私」が著者で前作のタイトルも出てきたり、登場するオカルトライターは最後まで実在すると思い込んでしまった。

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    2026年01月14日