芦沢央のレビュー一覧
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私は将棋が好きで、自分も将棋で遊ぶことがあるし、様々なコンテンツやメディアを通して、奨励会に関するエピソードはそれなりに聞いて楽しんできた。
だから、「アンチ青春小説」だなんて帯にかかれていたことも、なんとなく想像できたし、奨励会の中にいる主人公のダークな一面が垣間見れるお話なのだろうと予想もしていた。
そしてある意味では正しかったし、所々に散りばめられた将棋業界の用語や言い回し、慣用句だったりもニヤニヤしながら、主人公のダークサイドな感情を追いながらも、どちらかというと楽しく読めていた気がする。
いやしかし、後半の「大島」パートでその空気は一変した。
これまで「芝」目線で語られていた -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者の芹沢さんがこの本を執筆するにあたって実際に経験した6編に渡る怪談集。
1話目は「神楽坂怪談」を書くように依頼があって書き上げた怪談。
2話目は、1話目を読んだ君子さんという方の実体験を書き上げた怪談。
3話目は、その2話目の件で連絡を取ったついでに上司である榊さんが思い出して芹沢さんに話した内容を書き上げた怪談。
4話目は「小説新潮」の校閲担当者が不動産会社勤務の飲み仲間に3話目の話をした流れで怪異が起こる家の話をされて、その内容を書き上げた怪談。
5話目は、その飲み仲間の不動産会社社員に4話目の話をしたところ、さらに別の同業者がお祓いをしてくれる霊能者を探しているらしいという話になり -
Posted by ブクログ
ネタバレ塾講師戸川勝弘が殺害された。
被疑者の阿久津弦は行方不明。
バスケ部で同級生の仲村桜介と橋本波留。
波留は父親の指示で当たり屋をして生計費を稼いでいた。
スーパーで働く長尾豊子、たまたま会った同級生阿久津弦を家に匿うことに。
それぞれの登場人物別に物語が進んでいって、どう交わっていくのか期待しながら読み進める。
食事に困った波留が猫に導かれたどり着いたのが阿久津が匿われている家の庭。そこで窓越しに波留から食べ物をもらううちに、自分が当たり屋である事を話すように。
二人で初めて家の外で会い、それが波留の父親に見つかり当たり屋の見本を見せろとしらしめるために阿久津が父親に車でぶつかる。
そ -
Posted by ブクログ
ネタバレこんなにも読むのが辛く、苦しい本は読んだことがないです。
同じ歳くらいの子どもを持つ母親として、そしてどちらかといえば(自分は母親になるべきじゃなかったのでは?と思う意味では)繭子寄りの自分にとっては共感なんでしょうか、震えるほど怖くなりました。
自分は大丈夫だと思う一方で、自分の子供がいなくなる恐怖を背後に感じながら、自分の子供が泣いている姿を思い浮かべながら読んでしまったので、本を読んでいるのが電車の中だったとしても涙目だったと思います。
本当に辛くて帰ってからは焦るように子どもを保育園に迎えに行って、抱きしめました。
実際に自分が他の子と取り替えをするかといえばたぶんしないけど、してし