芦沢央のレビュー一覧

  • おまえレベルの話はしてない

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    芦沢央さん、今までとちょっと違った作風な気がしました。

    この小説を読んで、まず思ったのが「才能の大きさ」についてです。

    狭い世界では才能がある立場にいても、才能が厳選された集団の中で、その才能が必ずしも開花するとは限らないんですよね。
    現実的には、道半ばで諦める人の方が多そうです。

    将棋の小説はいくつか読んできましたが、読むたびに、とにかく厳しい世界だと感じます。
    しかも、かなり若いうちからその道一本の人生を歩まなければ、上には行けない世界。

    若くして職業を一本に絞らなくてはならないリスクは、もはや博打そのものです。

    この小説に登場するメインキャラクターは、“芝”と“大島”の二人です

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    2026年05月30日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    ずっと喉元に手を回されているような読み心地。1ヶ月分のイヤな気持ちを味わわせていただきました。
    お気に入りは『ミモザ』

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    2026年05月30日
  • あなたが正しくいられたとき

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    6編からなる短編集。
    川辺で行った同窓会のBBQで川に落ちた元カノ・黒川の娘を助けたが、あることに疑問を感じる消防士「あなたが正しくいられたとき」
    渾身の作を書き上げだと思ったら、似たようなweb小説があった作家の話「代償」
    元カレから金をせびられたアイドル活動をする女性の行末「薄着の女」
    主人公の息子と同い年の子どもが殺されるという事件が発生。その犯人が、主人公が住む街をうろついているらしいという噂が流れ…。「立体パズル」
    寝たきりの祖父の面倒をみる青年は、スマホアプリで無料マンガを読むことを楽しみにしていたが…。「待てば無料」
    地方の古本屋を営む夫婦。コロナ禍に地元で将棋のタイトル戦が開催

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    2026年05月29日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    面白かった!
    知らぬ間に入り込んで縁を作ってしまった感覚になる。
    物語について自分で考えることもできるし、縁についてもそれぞれの感性で楽しむことができる。
    怖さがあってハラハラドキドキという楽しみもありつつ、考えさせられることもあって、楽しかった
    あまり霊的な怪奇現象を信じていない主人公の視点だからこそ、論理的な部分にそーだそーだ!と思いながら、主人公がえ、?って思う箇所では思わずそう思ってしまっているそんな没入感のある作品でした

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    2026年05月29日
  • あなたが正しくいられたとき

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    ⭐︎4

    表題作に惹かれたのだけれど、あまり楽しめず…
    それ以外の作品をものすごく楽しめました。

    「薄着の女」「代償」この2作が特に好きでした( ◠‿◠ )
    薄着の女は見事裏切られたというか、没入感が凄まじかったです!

    今まで手に取った短編があまり響かなかったので、
    やや短編に苦手意識はありましたが、手に取って良かった〜!!と思えた本でした⭐︎

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    2026年05月28日
  • いつかの人質

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    最後まで読んでも犯人の動機がいまいちしっくりこなかったが、それが異常ってことなのかもしれない。
    ある特定の人物だったり、安心、名誉、夢などに依存してしまうと、それを手放さないで済むなら誰かを傷つけたり、悪く言ったり、成長できなくても構わないなど盲目になりがち。
    下手したら既に共依存していて簡単には抜け出せないかもしれない。
    結局一番相手のためになっているのは、わざわざキツくても本音で話してくれる赤の他人なのかもしれないなと思った。

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    2026年05月26日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    夢中になって一気読みしてしまった。世にも奇妙な物語を見ているみたいだった。何がフィクションで何がノンフィクションなのかが分からなかった。それが面白い要因だと思う。そこまでホラー要素はないように思えたので、ホラーが苦手な人にもお勧めしたい。(私がホラー耐性があるのかもしれないが)

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    2026年05月25日
  • 夜の道標

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    第76回日本推理作家協会賞受賞作とのこと
    塾経営者が殺され犯人は逃走し二年たっても行方不明
    各章4人の視点で描かれながら物語はすすむ
    序盤はなんの接点もない4人なのでそれぞれの物語が
    それぞれに展開していきちょっと退屈感も
    ありましたがでもやはり交わりだすのでした
    実際に今回のような人っているわけで接し方は
    難しそうな感じもしましたし
    当時のやりかたはどうなのかと、もちろん理解できる
    部分もあるんですが・・・
    物語としては楽しめましたです

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    2026年05月24日
  • あなたが正しくいられたとき

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    ネタバレ

    表題作がとんでもなく面白かった。
    こういう主人公が逆に……みたいなので主人公のお姉ちゃんがお前は昔からそう、だから他の人の気持ちが理解出来ないんだよ!お前の正しいで自分だけ気持ちよくなってるだけなんだよって突きつけられる、さいこう!

    ただこの話より面白いのはなくて、他のも普通に面白いけども、1話目にガツンってやられた影響でそのあとの話も同じくらいの衝撃を欲しがったせい。
    立体パズルと投了図はなかなか良かった。
    立体パズルのお父さんと息子の関係が特別縁故者の父子関係に似てる、最近同じ系統の話ばっかり読みまくってこういう父子物もいいな〜とホクホクしてます。父子ものはどれだけ読んでもいいですからね

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    2026年05月24日
  • 夜の道標

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    ネタバレ

    塾講師が殺害された事件を巡って、警察・犯人を匿う女、そして小学生の桜介と当たりやをさせられている波留。これらの人たち目線で物語が紡がれていき、最後に交わっていき真実が明らかになっていく。
    夜の道標というタイトルの秀逸さが沁みる物語だった。道標というと目的地までの方向や距離を示すもので、夜には暗くて遠くが見えないため助けになるものとなる。
    しかし、それが人生に置き換えられたとき、それでも良い意味に捉えられると思うけど、この物語では悪い方向、なにもわからない暗闇を歩いているからこそ、従わざるを得ない道しるべとなってしまっていた。犯人の阿久津や波留、また阿久津の親、殺害された塾講師も良いと信じて行っ

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    2026年05月24日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    ただ、運が悪かっただけ
    思わぬ場所でどんでんがあって、ちょっと拍子抜け。悪意も事故も、紙一重。

    埋め合わせ
    同業として胃の痛い話。前もこんな仕事のミスをどうにか誤魔化す話見て疲れた。そして最後のどんでん。これはもう貧血起こすわ。

    忘却
    悲しい話。人が死ぬとか痴呆とか、ちょっとした悪意が無自覚になるとか。きっかけに痴呆は必要だけど、展開にも必要なのかと考えすぎた。

    お蔵入り
    めっちゃ嵐やん、相葉くんやん。学校へ行こうやん。相手役は堤真一。

    ミモザ
    怖いわぁ。男みんな得体がしれない。真綿で締めるってこんな感じ。きちんと説明すれば分かりそうだけど、ほんの一歩出ているためにもう戻れない。

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    2026年05月20日
  • 最後の一行 white

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    4人の作者による短編集。

    なかでも。
    金子玲介「ゼリーに満たされて」

    メチャクチャ面白かった!!
    星新一のショート作品を彷彿とさせる!
    超高度知的生命体の異星人と何をやってもダメな主人公の康太。2人の出会いと日々の生活が織りなすストーリー。

    異星人のゼリ郎は自信をなくす康太対し、「康太は努力する事ができる。感謝する事ができる。それは何より素晴らしい!」
    このセリフ単純だが、凄く好き。
    作者の作品をみたら、「死んだ山田と教室」作者だったのね。作風好きかも!!

    斜線堂有紀「人魚の骨を拾い往く」

    ホラーとミステリーがバランスよくて良かった!
    デビットフィンチャーの映画のような感じ!
    人魚は

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    2026年05月18日
  • 悪いものが、来ませんように

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    ネタバレ

    どんでん返し系。
    真実を知った後再読したい系。
    中盤より少し後ぐらいでネタバレがさらっとされており、「えっ」と思い小説の二度見をした。

    途中までなぜか人物同士の関係がわかりづらく、読み進めづらさを感じていたが、その時に色々仕掛けられていたのだろう。
    読み終わった後にプロローグだけ読み返してみたが、その部分がとても秀逸だったことに気づく。
    この時点でもうすでに騙されていたのだ。騙される土台が作られていたのだ。と
    たった8ページだが、されど8ページ。

    どちらの方向に過剰すぎても毒親になってしまうんだなーと思った。
    失礼な表現かもしれないが、女性のアク・エグみが丁寧に描かれていておもしろかった。

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    2026年05月17日
  • 悪いものが、来ませんように

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    過去に読んだことがあったこちらの作品を再読。オチを知りながら見ると色んなところに伏線が散りばめられていたことに気付き驚きの連続。オチを知っていてもなお面白い。映画にはできない、本だからできる素晴らしいトリック。面白い。

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    2026年05月17日
  • 悪いものが、来ませんように

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    ところどころ違和感があって気持ち悪いなと思いながら読んでいたら、ああそういうこと!
    そういう系の本だと思ってなかったからびっくり、読み返してスッキリ

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    2026年05月17日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    怪異がじわじわとこちらを侵食してくるような一冊。第一話『染み』は秀逸。本なのに、視覚的にも背筋が凍る場面があって、文字には不思議な力があるなあと思った。

    「動物の死骸を見ても、かわいそうって思っちゃダメだよ」と、子どもの頃両親に教えられたことを思い出した。

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    2026年05月15日
  • 夜の道標

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    ネタバレ

    勤務中にお客様に勧められて読んだ

    子供にとっての親は唯一で絶対的な存在すぎて怖いなと思った。桜介がずっと真っ直ぐで、波留が自分の意思で父親の話を出来てよかった。

    話が進むにつれて関係ないように思えた登場人物が絡んでいく話は好きで面白かったし、すごく難しい訳でもなくて読みやすかった。

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    2026年05月14日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    誤魔化し、都合の良い思い込み、被害妄想etc…
    自分の都合良い解釈をしてしまったことによりあらぬ真実、結末がぎゅっと詰まった短編集。
    特に好きなのは「ありがとう、ばあば」と「絵の中の男」。
    「姉のように」は痛々しすぎて辛い…

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    2026年05月13日
  • 夜の道標

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    ネタバレ

    作品の舞台の街が、私の故郷の近くだ。なんだかそれが面白かった。

    波瑠が虐待を受けている、というのが一番ショックだった。
    無邪気とも見える桜介。波瑠を心配しているクラスメイト。
    本当は、手を差し伸べれば、波瑠に助けの手を差し伸べる人たちはたくさんいるのだ。

    でも、渦中の人間にはそれが分からない。
    波瑠だけではない。渦中の人間って、分からないもんなんだ。

    閑話休題。

    障害を持つ子供、障害と言っても重度なわけではない。それでも本人たちにしてみたら大きなことで。
    俺は〇〇ができないから、人の気持ちを想像することができないから、空気を読むことができない。
    そんな人たちは、かなりの人数がいると思わ

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    2026年05月12日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    ネタバレ

    薄々「そういうことだろうな」って思うところと、「そうなの?」ってびっくりするところがあって、推理要素のあるモキュメンタリーホラーみたいで面白かった。文章がちゃんと小説だから読んでる感じは「残穢」っぽかった。ラスト一気に落ちてく感覚になって良かった。登場人物がとても興味深くて、探したい気分になった。でも怖いからやめます。

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    2026年05月10日