芦沢央のレビュー一覧

  • 僕の神さま

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    神さまというあだ名を付けられるほど何でもお見通しな小学生らしからぬ小学生のお話。春夏秋冬+エピローグ春休みという構成で、春の章を読んで「芦沢央さんにしては珍しくほんわか日常ミステリか?」と思いきや…!! 秋の章の運動会のくだりは、自分が小学生だったときのワクワク感や、シンプルな勝ち負けの世界を叩きつけられた衝撃などが思い出された。今はもう弁当を食べるどころか、午前だけの開催で騎馬戦なんて野蛮な種目もないもんなぁと、少しおセンチになった。

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    2026年08月01日
  • バック・ステージ

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    連作短編集。今まで読んできた芦沢央作品の中でも、これはほぼザラつきのない明るい1冊という印象でした。 全体を通して恋愛オチに持ってくるのは、世のあらゆる作品の中では最もベタな展開とも言えますが、芦沢央が書いたという点で私は「なるほど、そうきたか」と感じました。

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    2026年08月01日
  • 最後の一行 white

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    blackから読んで、whiteも気になって手に取りました。短編集ということもあり、どの作者さんも設定が個性的だなーと感じました。好きなのは『ゼリーに満たされて』と『ひび割れ』です。この本のコンセプトである最後の一行のインパクトが強かったです。

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    2026年07月29日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    この一冊にこの作者のこの作品。
    どの作品も重厚でした。
    贅沢な一冊です。

    作家さんてすごいなぁ、と特に感じたのは
    一話あたりのページ数です。
    この短いページ数でこの内容を紡ぐことができて
    さらには登場人物たちのキャラクターをたたせる。
    どのお話も人物たちのキャラクターが現実にいるような
    リアルさがある。
    物語の構成もしっかりしていて、この頁数で
    よく物語のまとめができるな。
    と、そういう観点からもおすすめします。

    一話がしっかりしているので、一話読み終わると
    本を一冊読み切った感じがして、
    次の話にすすんだとき前の話を思い出すのが
    難しかったくらいです。

    それぞれの作家さんの別の未読本に

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    2026年07月27日
  • 悪いものが、来ませんように

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    騙された〜!
    遺体が見つかってからの残り数ページで、え?この後どうなるの?残り少ししかないけどちゃんと終わるの?って感じだったけどどんどん伏線回収。また最初から読み返したくなった

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    2026年07月26日
  • 最後の一行 white

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    最後に話が反転するような一行を携えた4つの物語。作家も豪華陣で短編といえども読み応え抜群だった
    1番惹き込まれたのは金子玲介先生の「ゼリーに満たされて」
    SFものだがどこか懐かしい雰囲気がありつつ、最後の一行はオチの驚きと再読という2種類の読後感があった

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    2026年07月25日
  • 悪いものが、来ませんように

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    女性というものが怖くなってしまうのではと思うような始まり。しかしながら…
    少しずつ、真実に近づいていく間に、別の感情が生まれていく。
    読んだ方と語りたい1冊でした。

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    2026年07月22日
  • 嘘と隣人

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    身近な悪意を題材にした話で、主人公の元刑事が淡々としているからか読みやすかった。「良い人」の裏の顔や、ストーカー化する人、SNSの悪意など、一度は聞いたことや見た事のある物が題材なだけに、ぞわりと来るものがあった。「元」刑事なので解決に乗り出すわけではなく、基本的には傍観しているからすっきりと終わらないが、むしろそこがリアルで良かった。

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    2026年07月21日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    芦沢央さんにハマって買った短編集。
    テーマが重めで、読んでいて気分が沈む部分もあるけれど、なぜ罪を犯してしまったのか、その過程には納得できる部分があって面白かった。
    犯罪者と自分の間には明確な境界線があると思いがちだけど、実はその境界線は思っているより曖昧なのかもと読んでいて感じた。だからこそ、自分は違うと思い込むのではなく、人の弱さを認めて気をつけることが大切な気がした。
    最後の話は村八分がテーマで重かったけれど、さり気ないホラー展開と、最後のどこか温かい?終わり方が好きだった。

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    2026年07月21日
  • 神の悪手(新潮文庫)

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    将棋に関連する短編集。

    将棋に関する知識がなくても十分に楽しめると思う。
    芦沢先生の書く、じっとりとイヤな後味を引く感じはしっかりと感じられて面白かった。
    個人的にはもう少しミステリ要素があっても良かったかなと思う。

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    2026年07月20日
  • 嘘と隣人

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    面白かった。ありふれた現代の日常の裏に潜む、ちょっとした闇を切り取った物語。特に女性のストーカーの話は、相当な恐ろしさだった。こんな人に目をつけられたら、もうどうしようもないよな、と。
    そうした闇を圧倒的な善で打ち砕くわけでもなく、ただそれに翻弄される人々の姿が描かれる。強く印象に残る、というほどの読後感ではないものの、文体も自分に合っており、最後まで楽しめた。

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    2026年07月19日
  • 嘘と隣人

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    ネタバレ

    1話:かくれんぼ
    2話:アイランドキッチン
    3話:祭り
    4話:最善
    5話:嘘と隣人

     主人公は同じの連作短編集でしたが、どれも人間の欲というものをこの作家さんはうまく描かれていました。「汚れた手をそこで拭かない」に匹敵する面白さでした。個人的には2話目の「アイランドキッチン」が良かったかなと思います。

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    2026年07月18日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    裏切りの捜査線
    警察ミステリーをテーマにしたアンソロジー。

    お見通し 米澤穂信
    有名な芸能人のコンサートに殺害予告が届く。警察はコンサート会場付近の公園で過去に逮捕歴のある男を見つけ取調べをする。そして公園からは男が以前に持っていたものと同じナイフが発見される。
    警察官の葛と丸山の酒の席での会話だが、警察官同士受け持っている事件の共有は出来ないが、偶然という形で丸山は葛に今回の事件の不満点を相談する。ある意味後味の良い作品であるが、米澤穂信独特の短編描写が見受けられとても面白い作品だ。
     何故、「ナイフがその場所から見つかったのか」という一つの疑問から衝撃の理由に連なっていく。

    メゾン・イ

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    2026年07月18日
  • 罪の余白

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    ネタバレ

    デビュー作でこのインパクトすごい。
    芦沢央の作品、3冊目だけど私はこの人の作品好きなんだなと確信した。

    プロローグからいきなり加奈が転落死するところで
    まず心を掴まれ、しばらく読み進み、

    30pの咲の"形よく膨らんだ大きな乳房、しっかりとくびれた腰、むだ毛の処理を欠かさない滑らかな肌──それらは既に母親が失ってしまった財産だと、咲は知っている。だから、見せつける。ねえ、お母さん。綺麗でしょう? まだまだ子どもだと思っているようだけど、私はもう、子どもじゃない。"

    の部分がもうほんっとうに性格悪くて嫌な奴で
    でもそこがリアルで、心鷲掴み。
    胸糞だけどページを捲る手が止ま

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    2026年07月16日
  • 夜の道標

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    ネタバレ

     色々な人がかわいそうで、途中から読む事が苦しかったですが、面白かったです。

     このような法律…制度?が存在していた事自体知らなかった為、衝撃的でした。
     弦さんは心から子供が欲しかったのだろうな…良い父親になれていただろうなと思いました。

     しばらく余韻に浸りたいと思います。

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    2026年07月16日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    どの話も怖!
    なんかズブズブと沼にハマり抜けられなくなる感じがなんとも怖い。
    ラストの話が1番やだなな

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    2026年07月16日
  • 雨利終活写真館

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    私、写真館というかちゃんとした所で写真撮ってもらったことってあったかなあ。
    基本的に写真苦手で割と避けちゃう。上司にはよく「今がいちばん若いねんから!!」とも言われる。
    なんか遺影とかはちゃんとした写真使いたい、めっちゃわかる。でもいつ死ぬかなんてわからんし、かといって早めに撮るのもなんかな、、、と思ったり。本当は毎年撮るのがベストかもだけど。うーん。
    写真は撮った方がいいよほんと。思い出が蘇るし。

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    2026年07月15日
  • 神様の罠

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    ミステリーのアンソロジー。色んな作家をお試しで読めるな、と思って古本屋で買った。たまに思い出したように行く小さな店。今回は、店主のマダムがしばらく留守にしていて、代わりにお客さんが「ちょっとそこまで出かけてらっしゃいます」と店番代わり。どうしよう買おうかなぁ、今日はやめようかなぁと思いながら、いつもは店主の背中側にあってなかなか手が出せない棚をじっくり見たりしていると、掘り出し物を見つけたり。やっぱ待つことに。おかげで買い過ぎず、少な過ぎず、良い本を買えた。

    さて、いきなり1話目からどんでん返し。これはやられた。短いこともあり、読み終わってすぐにまた冒頭から読み直した。乾くるみ『夫の余命』。

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    2026年07月13日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    米澤 穂信、方丈 貴恵、荒木 あかね、松嶋 智左、芦沢 央
    5人の人気作家によるミステリ短編集
    帯書きの「裏切り!衝撃!どんでん返し!!5人の人気作家が描く、珠玉の警察ミステリー」に惹かれて読みましたが・・・
    松嶋 智左の作品は警察小説?
    芦沢 央に至っては退職した刑事が探偵となって活躍・・・ま、面白かったけど(^_^;)
    重い話もありますが、概ね楽しめます。

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    2026年07月12日
  • 嘘と隣人

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    芦沢央さんの『嘘と隣人』を読んだ。落ち着いた端正な文体でベテランの書き手さんなのかなと思ったら、若手の、しかも女性だったので驚いた。適度な長さの短編で読みやすいのでサラッと読んで面白かったで終わってしまいそうだけれど、実は底冷えするような人間の業や闇を垣間見せる。巧い…怖い…

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    2026年07月12日