芦沢央のレビュー一覧

  • 汚れた手をそこで拭かない

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    胸がドキドキする度に、ページを捲る手が震える。進むことが怖いのに、面白い。現実にも起こり得そうな内容がより良い。

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    2026年08月28日
  • 悪いものが、来ませんように

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    ネタバレ

    騙されました!途中から「ん?どういうこと?」と分からなくなる場面があったけど最初の方は「めちゃくちゃ仲が良いけれど今は環境が違う友達」だと思い込んでいた。友達だとしても二人のべったり具合には驚くが二人の関係を知るとさらに驚愕。犯行後のそわそわ、ハラハラする感じも楽しめました。

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    2026年08月28日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    5話ある短編集。サクッと読めるのも良かった。全部ゾクッとする感じで怖くて最高だった。リアルな怖さだし後味が悪くて嫌な感じ…これは面白い。個人的にはすごく好き。芦沢央さんの作品はこういうゾクッとするようなものが多く結構好き。

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    2026年08月27日
  • 貘の耳たぶ

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    ネタバレ

    気の迷いで我が子と別の子のネームタグを取り替え、4年育てる繭子。もともと自分に自信がないので他人からの言葉を額面以上に受け取ってしまう。帝王切開だから(自然分娩の郁絵に)負けた、そんな理由って。別の事柄が原因で親子関係が無いと郁絵夫婦が騒がなければ繭子はそのまま育てたのだろうか。彼女ならやりそう。そして航太と璃空の性質の違いが読者にわかるようなイヤっぷり、最高かも。引っかかるワード『交換』私だけではないと思う。元の親に戻すことに決まり、そんなタイミングで告白する繭子。裁判!と言い張る繭子の母親も奇妙だし、結局ふたりとも引き取り育てる郁絵夫婦も、それがベストだったのか読み終えてまだ考えている。

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    2026年08月26日
  • 悪いものが、来ませんように

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    母親と子供の関係性について考えさせられる作品。読み進めていくと、ある瞬間から途中で止めることができなくなる。引き込まれました。

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    2026年08月20日
  • 悪いものが、来ませんように

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    ネタバレ

    単行本で既読。
    紗英、奈津子、鞠絵、梨里ちゃんはどういう関係性?
    なっちゃんは親友ではなかった。ほぼ登場人物は女性、男性は影が薄いのも不気味。奈津子がお母ちゃんに否定されたから、奈津子は子どもを友だちのように愛し育ててきた。子どもを愛するって何だろう。昨日、薬丸岳の『Aではない君と』を読んだこともあり死別する瞬間まで答えはわからないのだろうと思った。この作品はミステリーなのでそこまで感じなくていいのかもしれないけど。この作者は本当に見たくないところをえぐりだすのが上手い。

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    2026年08月17日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    イヤミス短編集。巻末の解説も解像度が高くて良い。「手を汚す」とはそういうこと。日常の隣にあるような、そんな罪。

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    2026年08月10日
  • おまえレベルの話はしてない

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    将棋はわからないが、将棋界のあまりにも厳しい世界を垣間見た気がする。

    主人公のプロ棋士の芝と、棋士になることをあきらめ弁護士になった大島と、二人の目線で書かれている。

    棋士の収入を、色々検索してみると、
    藤井壮太さんで、2億円越え。
    Ⅽ級クラスで月15万円ほど。

    一人前のプロ棋士は、
    幼いころより、将棋に向かい合い、プロになることを夢見て、奨励会にはいれたとしても、年間5人に一人。

    大島が弁護した依頼者の話しは、一番胸を打った。
    子供の望む未来の為、親が必死でサポートしようとする、現代の子育て中の親たちも多分同じように無理をしている人は多いと思う。

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    2026年08月05日
  • 悪いものが、来ませんように

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    ネタバレ

    出産適齢期女の私は途中めちゃしんどかった笑
    紗英と奈津子はどう見ても仲が良すぎる女友達にしか見えなくて、お互いに相手の内情を知りたい欲求とか癒しを求めてる?雰囲気が、たまにバイセクシャル?と思うこともあった
    私も勘が悪すぎて、第6章の奈津子の証言で初めて全て全てがトリックだったとわかりました、、これより前から気付ける人は居るのだろうか。
    大志の母親の聞き取りで、両家顔合わせに紗英と母親が揃ってセパレートワンピースで来た、というのも奈津子とおそろいで、という訳だったのだ。
    藤田香織氏の解説でかなり満足したので、一旦未読の積読を読み進めるが、機会があればまたぜひ読みたい。

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    2026年08月05日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    タイトルそういう意味か!って思いました。日常の中に自然に事件と謎解きが入ってくる話ですが、首突っ込みたがる探偵気取りの登場人物とかいなくて本当に自然なのがよかった。

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    2026年08月04日
  • 今だけのあの子

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    この本を買った日、偶然にも芦沢央さんが「#この作品を発掘してほしい」という旨のポストをしており、それがプチバズしていました。「著書の中でも知名度は低いが自信作」とのこと。イヤミスの名手ですので今回も構えながら読み進めましたが、5篇ともホッとできるオチが待っていました。しかしオチに至るまでの運びはThe芦沢央な不穏感で、この緊張と弛緩から生まれるカタルシスが最高。登場人物の繋がりや時系列から読み取れる情報量も多く、語らずして読者に察させるのも巧いなぁと。著者イチオシも納得の傑作でした!

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    2026年08月01日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    芦沢央さん3冊目。私はすっかりあなたの虜です。イヤミス?ヒトコワ?そんなありふれた言葉で括ることなかれ。短編集だと侮ることなかれ。まるでプールを端から端まで潜水してごらんと言われたかのように、辛く苦しく、もがくほどに深く深く…特に「姉のように」の息苦しさは尋常ではなかったです。先に読んだ「悪いものが来ませんように」もそうでしたが、母と子の愛ゆえの残酷さを書くのがうますぎます。 深みにはまってプールの底についてしまうと思いきや、5作目=表題作では水面の光が射し込み少しホッとしました。

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    2026年07月31日
  • 悪いものが、来ませんように

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    芦沢央さん2冊目。重いし暗いのに続きが気になってページをめくる手が止まらない。何度も息が詰まるような、胃がムカムカするような嫌な感覚になる。それなのに一文一行に惹き込まれて目が離せない。 緊張とか動揺とか失望とか、そういう人間の表現描写が非常に緻密で、そこにリアルを感じました。

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    2026年07月31日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    単なる短編ホラーではない傑作でした。 途中何度か、読み進めるのが嫌だな…と感じた瞬間があったくらい、気がつくと自身の背後に恐怖が張り付いていました。 何気ない日常でふとこの話が頭をよぎるとき、しばらく或いは一生、ぞくりとした感覚が蘇りそうです。

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    2026年07月31日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    GOATで知って気になっていた芦沢央の本を初めて読みました。
    GOATのどの短編も好きだったので期待していましたが、期待を大幅に超えるくらい好きでした。

    ここ2〜3年で怪談に目覚め、YouTubeで怪談師を見たり、実際に怪談ライブに行ったりしてます。
    話し手にはそれぞれ得意なジャンルやスタイルがあり、
    例えばこっくりさん一つとっても話し手によって全く違う語り口になります。
    そこが怪談の面白いところであり、この怪談師のこういう話好きなんだよなと発掘する楽しさもあるんです。

    この面白さ・楽しさがこの本には詰まっていました。
    心霊としてはよくありがちな事象ながら、心霊としてちゃんと怖い上に人の怖さも乗っかっているという。
    怪談師だと夜馬裕さんに近いタイプでした。

    他の作品も読みたいです。


    余談ですが
    八百屋のお七の話が、サイコパス診断でお馴染みの「また会えるから」でびっくりしました。
    また丙午に生まれた女性は気性が荒いという迷信の出どころでもあったんですね。
    点と点が繋がってストーリーと関係ないところで感動しました。

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    2026年07月19日
  • 夜の道標

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    ネタバレ

    バスケをしている少年2人と、パートをしている中年女性、刑事の2人がそれぞれの視点の主となって語られる一つの事件にまつわる話。

    障害者に関わる話でした。時代も時代で、今となっては「そんなことがあったのか」と絶句するような話。私もそういうものがあったことすら知らず、優勢手術で調べてしまいました。
    あまりにも障害者を尊重していないものですが、一方で望まぬ妊娠を生み出してしまう、加害者になる可能性があるというのもまた事実で。非常に難しいですね。母の気持ちも、戸川先生の想いも、もちろん阿久津の気持ちも想像ができますし、誰も悪くない……(母親のやり方はまずかった)
    戸川先生は何故殺されたのか、はっきりと語られません。ただ「子どもはほしくない、ほしかった」という言葉が……親ですら理解できなかった気持ちが……つらいな……。

    人間は自分と違うものを怖がる性質があり、障害者に関してもそうなのだろうなと思います。私も電車で独り言を言ったり奇声を上げている人のことを怖いと思っています。でも、阿久津って好かれてるんですよね。女性からも、豊子からも、波留からも。決して悪い人じゃないんですよ。こういうところに障害者に関わるものの難しさがあると考えていて、私の中でもずっと答えが出せていません。新しく考えるきっかけになったので、本作を読めて良かったな。

    波留くんの話もきつすぎたんですけど、最後にちょっとだけすかっとできるところがありました。無垢な子どもは救われてほしいですね。

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    2026年07月19日
  • 神の悪手(新潮文庫)

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    3話目まではかなり楽しく読んでいたのだけど…
    4.5話目はあんまりわからなかった
    棋士も奨励会員も、凡人の想像の範囲外で生きてあるんだろうなぁ

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    2026年07月16日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」
    作家の“私”は短編小説の依頼を受けるのだが​​──

    実話感とフィクション感の塩梅がちょうど良い。
    それぞれの話が繋がっていくところ。
    ぞくっとする余韻の残る終わり方。
    とても面白かったです!

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    2026年07月15日
  • 悪いものが、来ませんように

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    ネタバレ

    女と女、家族の話。
    語り部の主観によって人間の印象はいくらでも変わる、という話でもありました。でもそうなると小説の登場人物はどうしたら……?語り部の主観でしか読者はイメージを掴めないのですが……?

    文句なく面白かったです。最後、少しだけ救いがありました(更生的な意味で)



    奈津子が紗英の母親なのかな、というのは少し考えていたところだったので、当たって嬉しかったです。

    奈津子の母、大志の母は出てくる一方、紗英の母って話の中にしか出てこないんですよね。あと、友達は夜に既婚者の家へ来て旦那さん含めた3人で食卓を囲まないと思うので……。そういう違和感で気がつけました。

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    2026年07月15日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    そうきたか!というのが最高…。うわー!と声が出てしまうような内容がほんとに好き。姉のようにが共感と紙一重の感情に頷きが止まらなかった。

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    2026年07月10日