芦沢央のレビュー一覧
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ネタバレ元々芹沢さんの作品は好きだったのですが、今回のは終わり方が絶妙に嫌ぁな感じで、相変わらず凄く好みのお話しでした!言い方が合ってるかは分からないですが、清々しいほどの絶望感を味わえて良いですね!しかも、想像がつく、実際身近に起こってもおかしくないレベルの話しだから、余計に良かったのかなと思いました。
「お蔵入り」では、あの時もそう言ってましたよね、の所ででそうくるかぁ!!ってなって盛り上がり、「ミモザ」の最後の旦那さんが見て見ぬふりしてたって分かった時はゾクッとして、好きでしたねー。あれ、靴は?って思ってたからなおさら。解説でも書いてましたが、悪いことをしたから悪いことが起きるとは限らないんだよ -
Posted by ブクログ
芦沢さんの作品は、『火のないところに煙は』から虜にになってしまい定期的に読みたくなります。でも不思議と何故か内容を忘れてしまいがちなのです笑
ここまでハマると処女作を読んでみたくなり手にしてみました。短編作家さんのイメージがあったので今回も短編かなと思っていたら長編でした。とはいえどこか短編のような構成なので読み易かったです。
とても処女作とは思えないくらい構成がしっかりしていて相当多くのものを読んだり書いたりしてきたんだろうなと感じました。
芦沢央っていうのはペンネームみたいで辻村深月さんの『凍りのくじら』の芦沢理帆子と小野不由美さんの『十二国記』に登場する「陽子」から央としたようです -
Posted by ブクログ
ネタバレ感嘆!!!!!!!!てっきり、山本文緒的な、ヒューマンドラマ的な話かと思いきや、ミステリーだったとは!!!!
確かに、所々ちょっと引っかかるような、でもスルーもできてしまうほどの小さな違和感があったけれど、まさかそういうことだったなんて!と、一度読み終わった後、すぐ最初から読み直した。
ミステリーだけれど、ミステリーだけではなくて、夫婦、母娘関係にも深く刺さるものがあった。
奈津子と紗英は社会的地位が正反対(母と不妊、専業主婦と社会人、友人(表面的であれ)の有無)なのに、根底にある「母に愛されたい」という欲求は一緒で、どんな人であろうと誰かの子どもであり、親には無償の愛を求めるものなんだと思