芦沢央のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
芦沢央さん『夜の道標』
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1. 背景、テーマ:1996年、「正しさ」が変容する過渡期の闇
物語の舞台は1996年から1998年。
それは現代のような「発達障害」という概念が定着する前夜です。「精薄(精神薄弱)」という言葉がまだ公然と使われ、旧優生保護法の影が色濃く残る時代です。
法律や社会が掲げる「支援」や「善意」が、実は当事者を深く傷つけ、否定するものであったとしたら?
本作は、「良かれと思ってなされたことが、人を死に追いやる」という救いのない逆説をテーマに、時代が生んだ悲劇を浮き彫りにします。
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2. 物語の中心人物:交錯する「持 -
Posted by ブクログ
芦沢央先生の作品初なんですが、読み終わった後は凄い、怖い、重い、辛いという言葉が一気に感情と共に押し寄せてきます。
5編の各話全く異なるストーリーで、それほど長くもなくあっという間に読み終えてしまうんですけれど、その一話一話の濃密なお話は、読み手を抗えない欲求の中に即沈ませてしまう没入感があります。
お話も登場人物も違うものでありながら、どれも追い詰められていく人間の心理描写、感情、それらが非常にリアリティで、自分が体験しているわけでもないのにその人物になったような感覚で、怖い辛い嫌だと思いながらも、ページを捲る手が止まりませんでした。
感じる命の危機感、人生の絶望感、心通わせている相手の本心 -
Posted by ブクログ
思わず両腕を撫でさすりたくなる、何とも言えない色々な恐怖を感じる作品。
何もないのに、何もしていないのに、ただ自分は読んだだけなのに。読み手をも巻き込み捉え、逃げを絶たれたような感覚に陥ります。
ただの読者だからってだけで無事に済むと思うな。そう、不気味にこちらを見てニタリと笑われたかのような読後。
いや、怖い。めっちゃ怖い。なんて作品だよっ!となる。良い意味で。
読む手が止まらないのは『許されようとは思いません』と同じ。巻き戻し読み直しをさせられたのも同じ。ゾッとせずにはいられない、終盤にかけての加速する繋がりと恐怖と真相。この話の構築と仕掛け、驚愕と面白さはクセになりそうです。
視覚で見せ -
Posted by ブクログ
はい!芦沢央さん!
タイトルがええ感じ!
短編6つ!
モキュメンタリーみたいな感じになってるのか。小説新潮さんに協力して貰って…
「染み」
占い師怖い!
良く駅ビルとか、道端におられるけど、占って貰った事はない。酔った勢いとかで、占って貰って暴言吐いたりしなあように気をつけよ!
「お祓いを頼む女」
何か怖いとしか思えんけど。
お祓いムリに頼まれて、更に、払祓う義務があるみたいに…
狂ってるとしか思えんけど…
実は…
「妄言」
お隣りの世話好きのおばちゃん。
世話以上に色々介入して来る。
浮気の現場見たとか…
ネタとしては、ちゃんと理由があって怖いけど、近所のおばち -
Posted by ブクログ
少年のモノローグから始まるんで、てっきり青春の闇系かと思ったら壮大な闇だったなぁ。
少年の友情と毒親貧困問題、塾長殺人事件と指名手配犯、それを追う2人の刑事が入り乱れる。
今でこそ指名手配男の言動の不自然さに気づくけど、物語の時代設定上では理解されにくかったかもしれない。
時代のせいだと片付けるには、あまりにも苦しい話しだった。
さて、ではどうすれば良かったのか。
彼らの問題は誰にも解決できない、21世紀の現在でも答えは見いだせていない。
頭で理解していても解決に至らない。
少年達がどうなったのか、犯人は捕らえられたが、その後の審判や刑事のその後は一切語られない。
語りようもないのだ。バ