芦沢央のレビュー一覧

  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    芦沢央先生の作品初なんですが、読み終わった後は凄い、怖い、重い、辛いという言葉が一気に感情と共に押し寄せてきます。
    5編の各話全く異なるストーリーで、それほど長くもなくあっという間に読み終えてしまうんですけれど、その一話一話の濃密なお話は、読み手を抗えない欲求の中に即沈ませてしまう没入感があります。
    お話も登場人物も違うものでありながら、どれも追い詰められていく人間の心理描写、感情、それらが非常にリアリティで、自分が体験しているわけでもないのにその人物になったような感覚で、怖い辛い嫌だと思いながらも、ページを捲る手が止まりませんでした。
    感じる命の危機感、人生の絶望感、心通わせている相手の本心

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    2026年02月20日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    思わず両腕を撫でさすりたくなる、何とも言えない色々な恐怖を感じる作品。
    何もないのに、何もしていないのに、ただ自分は読んだだけなのに。読み手をも巻き込み捉え、逃げを絶たれたような感覚に陥ります。
    ただの読者だからってだけで無事に済むと思うな。そう、不気味にこちらを見てニタリと笑われたかのような読後。
    いや、怖い。めっちゃ怖い。なんて作品だよっ!となる。良い意味で。
    読む手が止まらないのは『許されようとは思いません』と同じ。巻き戻し読み直しをさせられたのも同じ。ゾッとせずにはいられない、終盤にかけての加速する繋がりと恐怖と真相。この話の構築と仕掛け、驚愕と面白さはクセになりそうです。
    視覚で見せ

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    2026年02月20日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    ネタバレ

    本作では自分でしでかした事をごまかそうとする人が多かったですが、しでかした事の大小は違えど誰もが何かをごまかそうとしたことがあると思います。ごまかしの策を練っているときって視野が狭くなるのですね。気づく人には滑稽に見えているでしょう。何作かは、あらら~と思いながら読みました。
    どの角度から人の悪意がぬっと出てくるかを楽しめました。

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    2026年02月18日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    ただのホラーやミステリーじゃない短編集。
    出口のない状況、どこへでも転がってそうな話がつづき、冷や汗が止まらなかった。
    同じではないといえど、誰もが一度は陥ってるだろう類の冷や汗ものの八方塞がりのような境遇たちが続きます。
    自分の過去の状況にひっぱり戻されたようで、共感せざるを得ない
    めちゃおすすめです。
    『埋め合わせ』というプールの話が一番好きでした

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    2026年02月17日
  • 悪いものが、来ませんように

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    紗英と奈津子。ふたりの視点が交互に描かれ、物語が進んでいくのだが。

    盛大に騙されました。面白かったー!
    所々うっすら違和感を覚えていたのは、そういうことだったかー!となりました。
    やっぱり私は固定観念にとらわれがちなんだなぁと。
    でも感が鈍い分、ある意味めちゃくちゃ楽しめていると思うのでヨシ。

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    2026年02月16日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    とても読みやすく全ての物語が面白かった
    また読みたい!

    文章を読んでいるだけなのにこんなにも読んでいて怖いと思うのは凄い
    どの話も読み応えがありつつ更にその後、先の続きがきになった

    1つ目の話が特に好き、これはミステリではなく読んでいて大事に読み進めたいと思うような綺麗な物語だった

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    2026年02月16日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    はい!芦沢央さん!
    タイトルがええ感じ!

    短編6つ!

    モキュメンタリーみたいな感じになってるのか。小説新潮さんに協力して貰って…

    「染み」
     占い師怖い!
     良く駅ビルとか、道端におられるけど、占って貰った事はない。酔った勢いとかで、占って貰って暴言吐いたりしなあように気をつけよ!

    「お祓いを頼む女」
     何か怖いとしか思えんけど。
     お祓いムリに頼まれて、更に、払祓う義務があるみたいに…
     狂ってるとしか思えんけど…
     実は…

    「妄言」
     お隣りの世話好きのおばちゃん。
     世話以上に色々介入して来る。
     浮気の現場見たとか…
     ネタとしては、ちゃんと理由があって怖いけど、近所のおばち

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    2026年02月15日
  • 夜の道標

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    少年のモノローグから始まるんで、てっきり青春の闇系かと思ったら壮大な闇だったなぁ。

    少年の友情と毒親貧困問題、塾長殺人事件と指名手配犯、それを追う2人の刑事が入り乱れる。
    今でこそ指名手配男の言動の不自然さに気づくけど、物語の時代設定上では理解されにくかったかもしれない。
    時代のせいだと片付けるには、あまりにも苦しい話しだった。

    さて、ではどうすれば良かったのか。
    彼らの問題は誰にも解決できない、21世紀の現在でも答えは見いだせていない。
    頭で理解していても解決に至らない。

    少年達がどうなったのか、犯人は捕らえられたが、その後の審判や刑事のその後は一切語られない。
    語りようもないのだ。バ

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    2026年02月13日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    めっちゃ面白い。
    「目撃者はいなかった」は最高ですねー
    全部面白かったしどんでん返しが凄い
    面白かったです。

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    2026年02月11日
  • 夜の道標

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    ネタバレ

    なんとも重く、最後まで重い…
    この先、この子はどうやって生きていくのか…
    描かれていないこれからが大変そうだ

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    2026年02月10日
  • 悪いものが、来ませんように

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    騙された!!!!
    まんまと罠にハマってしまった!!
    というか、いつのまにか作者の手のひらで転がされていた、、!!

    全部がネタバレになりそうであまり語れないが、先入観って怖い。
    共依存も、怖い。

    ″最後まで読んだら
    もう一度読み返してみたくなる″
    本当にそんな一冊だった。

    素晴らしいどんでん返しをありがとう。

    2026.2.9(月)

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    2026年02月09日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「目撃者はいなかった」で主人公がどんどん追い詰められていく感じがとてもゾワゾワして、最後の結末もそうくるか〜!と、大満足だった。

    「姉のように」はすっかり騙されてしまった。こういうどんでん返しものは何回読んでもハマってしまうなぁ。

    「ありがとう、ばぁば」は途中でトリックに気づいたけど、ばぁばがほんとに善意の塊すぎてしんどかったな…

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    2026年02月09日
  • 嘘と隣人

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    短編小説ということを知らず、短編はやや苦手なのでなんだ〜〜と思いながら読み進めましたがめちゃくちゃ面白かったです!意外な人物の想像もできない思惑にゾクッとさせられました(^ω^)

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    2026年02月07日
  • 罪の余白

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    海外ドラマでもよくあるけど、先に結果がわかってから何故こうなったかを繰り広げられる、この構成が大好き。この本もその一つでめちゃくちゃ読み応えある。

    いじめが理由とはいえ計画的な自◯でなく、衝動的にこうなってしまったところもかなりリアルで、この複雑な気持ちから始まるのがまた引き込まれました。普通なら死人に口無しなところを、敢えて表現しているのが斬新。

    生々しさも含めて表現が素晴らしかったしよく考えさせられる作品でした。

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    2026年02月06日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    数ある短編集の中でも、かなり面白かったです。
    起承転結がしっかりしているし、オチもしっかりしていて、楽しく読むことが出来ました。

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    2026年02月02日
  • 雨利終活写真館

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    遺影専門の写真館「雨利写真館」を舞台にしたハートフルミステリー!写真館を訪れる心にわだかまりを抱えた人達の様々な謎が解きほぐれていくと心がホッコリします!

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    2026年02月01日
  • おまえレベルの話はしてない

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    ネタバレ

    これは青春小説なのかな。普通なら、芝サイドと謙吾サイドの2章にしても良さそうなものだけれど、芝の章と大島の章という2部構成なのがちょっと意外だった。タイトルを言葉だけで解釈しようとすると、上から目線に思えてしまうけれど、タイトルの意味は、逆に下から目線(見上げている感じ)なのだろうな感じられた。なかなか思ったようにいかないことも多くて、又吉直樹『火花』に似ている印象を受けた。

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    2026年01月31日
  • 悪いものが、来ませんように

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    ネタバレ

    え?は?やられたぁぁ!!!
    ってなってからは、1回頭の中を整理しないと落ち着かない、そんなどんでん返し。
    前情報ほぼなしで読んだから、作者の思う通りにはめられた笑
    他の方も書かれているけど、とっても気持ち悪い。自分の母が奈津子のような行動をしてきたら、愛情よりも嫌悪感が勝つ。

    一卵性母娘。なるほどこういうことか。
    極端な例ではあるかもしれないけど、愛情って少なくても大きすぎても弊害が生まれる。
    特に、親から子への愛の在り方は、子の人格形成に大きく関わる。愛が大きいのは悪いことじゃない。子どもを心から大切に思うのはあたりまえだ。でも、「親」という立場を踏まえて、子どもの成長とともに一定の距離を

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    2026年01月29日
  • 悪いものが、来ませんように

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    ネタバレ

    叙述トリックらしいというのは聞いていたし、なので少々穿った目で(ここがトリックか!?)などと思いながら読んでいたのにまんまと騙された。
    けれど騙された!というアハ体験だけでなく、紗英と奈津子の半ば共依存的なお互いへの思い、その湿度が種明かし後にじわじわと効いてくる。発露の仕方やその結果は歪でも、根底には確かに愛があったんだろう。娘夫婦の家や情事を覗く奈津子の異常性と、我が子に降りかかる災難から守ってやろうとする母性。
    それを踏まえてタイトルを見返すと居心地の悪くなる思い。

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    2026年01月26日
  • 最後の一行 white

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    ネタバレ

    4名の著者による短編集

    【ゼリーに満たされて】
    宇宙人(ゼリ郎)と小学生の少年の心温まる物語。
    最後のウソは切ない。
    【人魚の骨を拾い往く】
    友人達のせいで、好きな女性が死に全員に復讐していくクライムホラー作品。人魚はいた!!

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    2026年01月26日