芦沢央のレビュー一覧

  • 神の悪手(新潮文庫)

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    5つの物語からなる短編集
    どれも将棋がテーマでありながら一つ一つ違うストーリー
    どれも奥が深く、短編集にするのがもったいないくらい

    1話め 弱い者
    大震災後の避難所が舞台
    被災者を元気づけるための復興支援で将棋を指していた北山八段は、おぼつかない手つきながら時折鋭い手を指してくる少年に惹きつけられる。ところが強いはずの少年が詰めを誤り悪手を打つ。それも二度も。
    試合後の表彰式で少年へ「奨励会に入らないか」と提案する北山。さらに「内弟子にならないか」とも。
    そこではじめて少年だと思っていたその子が、実は女の子であったことを知る…
    避難所で起きていた犯罪。見知らぬ人が夜中に布団に入ってきていた事

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    2025年12月01日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    人間の裏の部分を詰め込んだような短編集で、イヤミス好きの私はとても好みの内容だった。

    芦沢央さんの作品をもっと読みたい。

    以下は各話の感想。

    【目撃者はいなかった】
    5作の中で1番嫌な気持ちになった。主人公が嫌いだけど、バレそうになるたび心臓が痛い。なぜか共感してしまうのは、誰しも過去に失敗を嘘で隠そうとした経験があるからなのか。

    【ありがとう、ばあば】
    おばあちゃんを締め出した理由が、サイコパス診断テストに出てきそうだと思った。ずっと不穏でドロドロした感じが面白かった。

    【絵の中の男】
    本作で1番ミステリーぽい話。話がどう進むのか分からず夢中で読んだ。哀愁のある感じがしてすきだった

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    2025年12月01日
  • 悪いものが、来ませんように

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    最初は三姉妹なのかと思ったけど、途中から奈津子と紗英は友達なのかと思い、読み進めたらまさかの親子!
    最初に「……?どうゆう関係なの?」って思ったけど勝手に姉妹って解釈したのは自分なんですよね。

    大志が死んだ時も、毒を盛った描写が無いから「あれ?いつ麦茶に毒盛ったの?」って思ったけど、慌てようから殺したのは奈津子だって勝手に読み進めた。

    謎が解けてから、「だよねー!?なんか違和感あったんだよー!」って。
    違和感あるのに読み進めて勝手に解釈して騙されちゃう。
    あー、面白かった!
    こんなに一気読みした小説は久しぶりでした!

    ⭐︎−1なのは、ちょっとおピンクな描写や女特有の色々があって、子どもや

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    2025年11月30日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    「姉のように」が特に印象に残った。
    まだ結婚もしていないし子どももいないけれど、もし自分もこうなってしまったら……と想像しただけで恐ろしくなる。

    初めは「抜け出さなきゃ」と思っているのに、いつの間にか悪循環に飲み込まれていく。
    ダメだと分かっているのに抗えない、その苦しさが痛いほど伝わってきた。

    ニュースで取り沙汰される虐待死の裏にも、こんな背景が潜んでいるのかもしれない。
    ただ表面の出来事だけでは測れない、複雑で残酷な現実。

    そして最後のどんでん返し。
    思わず「え?」と声が出てしまうような衝撃で、最初から読み返してしまった。

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    2025年11月28日
  • 雨利終活写真館

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    読みやすくて楽しめました
    湿っぽくなりがちな生前遺影写真から、こんなに優しいお話が生まれるんですね、驚きました
    人に歴史あり、ハートフルミステリーでした

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    2025年11月25日
  • もの語る一手

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    綾崎隼さんが将棋のアンソロジーに寄稿してると聞いては読まないわけにはいかない!
    今回の綾崎さんの作品は、「僕らに嘘が一つだけ」の2人と同世代の朱莉さんが主人公。もう一度僕らに〜も読み返した上で、こちらも読み返したいな。

    一話目は青山さんのお話らしく、前向きな気持ちになる門出の話。
    葉真中さんは初読み。ただただ少年の手腕に鳥肌。
    弟子にしたかった少年を冤罪から救うという白井さんの話にはびっくり。そういう将棋との絡め方もあるのか。
    橋本さんも初読み。この一戦を勝てば夢が叶うという相手への対応って悩ましい。そこで手を抜かれて夢を叶えること、本気で相手してもらって破れること。
    芦沢さんは気になってい

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    2025年11月24日
  • 悪いものが、来ませんように

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    タイトルはよく聞くけど、何となく機会がなく手に取らなかった本。

    もっと早くに読めばよかったな〜
    めちゃくちゃ面白いじゃんか!
    というのが率直な感想。

    複数人の視点の語りで真実に近づくところや、ドロドロした感情の描かれ方などが湊かなえさんの作品に似ている気がした。イヤミスはやっぱり面白い。

    ミスリードされていることに気付かず、なっちゃん母の証言の場面で「紗英が孫」と言った瞬間思わずページを巻き戻した。解説を読んで気が付いたが、たしかに在学中に妊娠して梨里が産まれたとしたら、年齢に矛盾が起きなっちゃんが紗英の姉であることに説明がつかない。

    「騙される気持ち良さ」本当にこの通り。ラストにもど

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    2025年12月24日
  • 夜の道標

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    初読みの作家さん
    たまたま書店で推されていたので手に取りましたが心を深く揺さぶられました。読んで良かった。

    ミステリーという謎解きよりもそれぞれが抱える闇の部分が絡み合う人間描写が主体

    殺人犯を匿う女
    虐待を受ける少年とその友達
    殺人事件を追う刑事
    そして殺人犯

    それぞれの視点描写に自然と引き込まれ、罪と救いが何たるかを考えさせられる作品

    それぞれの生き様が深く心に刺さりました

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    2025年11月20日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    伏線や考察を張り巡らせる系のホラーで読みにくいのは、感じ取って欲しすぎて赤ペンで書いたぐらいわかりやすく何度も出てきたり、妙に細かい描写になったりするところ。だけどこの本は仕掛けに気を取られず最後まで読めた。うっすら気づきはするものの、繋がりがなさそうな事案が次々起きる上に、その事案自体も不可思議で面白い。
    1番面白いのは、ラスボス(?)ともいえる占い師の存在がついぞ表舞台に出てこなかったところ。いるの?いないの?何者?っていうのが分からないまま、怪異が続いて終わる。能力バトルになったりせずに、ある意味オチを見せずに終わるのが面白かった。

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    2025年11月20日
  • 罪の余白

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    著者の処女作。

    娘の死から暴走する父親、真実を隠蔽しようとする同級生。悲しく、重い。
    たぶん好みが分かれる作品だと思うけど、自分は大好物でした。

    ベタの特徴や、アスペルガー疑いの心理学教授といった一癖あるオリジナリティもあるが、似たような話も結構あるから満点にはならず。

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    2025年11月18日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    ホラーとの出会いはぬーべー。
    それから映像や音声を通して色んなホラーのコンテツを楽しんだが、文章で感じるのは初めてだった。

    映像や音声と文章が決定的に違うのは能動的である事で、より脳内の深い所まで呪われるような感覚。
    眠りが浅くよく夢を見る、これからの夢が炎の中に苦しむ自分になりそうトホホ…

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    2025年11月17日
  • 夜の道標

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    んー、最初色んな人が出てきて、どう繋がっていくのかな?と思っていたら、、、
    表には見せていない姿と感情がある人物ばかりで、、、
    悲しい物語だった。

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    2025年11月16日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    モキュメンタリー手法のホラー作品。こういう手法の話は初めてで面白かった。

    解説を読んで、作品に出てきた芹沢央さんのツイートが、現実でも投稿されているなどの仕掛けの細さに気づき驚かされた。

    もっと芹沢央さんの作品が読みたくなった。

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    2025年11月16日
  • 夜の道標

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    1996年、横浜市内で塾経営者が殺害された。
    事件発生から二年、容疑者として指名手配されている阿久津弦は未だに捕まらずにいた。

    小学6年生の仲村桜介。
    そのバスケ友達の橋本波留。
    刑事である平良正太郎。
    謎の男を匿っている長尾豊子。
    その四人の視点で物語は進んでいく。

    波留は父親から当たり屋をさせられていて、ご飯代もろくにもらえず、いつしか長尾豊子の家の地下に住んでいる男に食べ物をもらうようになる。

    塾経営者だった戸川勝弘は、知的障害や発達障害、学校に馴染めない子を、それぞれの個性を見極めながら勉強を教えていた。
    被疑者である阿久津弦もその教え子の一人だった。

    阿久津弦は結婚していた時

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    2025年11月14日
  • 夜の道標

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    登場人物それぞれの思い、言葉が読み取れて
    友達とのやり取り、仕事の上司と部下のやり取り
    どれも読んでいて大切にしたいと思った、
    何度も繰り返し読んでみたいと思った
    その度に感じる思いが変わる気がする、それも楽しめそうな作品。

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    2025年11月14日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    汚れた手を が良かったから次は長編を、、と中身を見ずに買いましたら、また短編集的な泣

    でも少し変わったアプローチで、世にも奇妙な物語のタモリ=作者。ストーリーテーラーの立ち位置で実話のように進みます。

    それぞれの話は、めちゃ面白い!宇宙!

    次こそ事前に調べて同作者の長編を(2回目)

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    2025年11月12日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    神楽坂を舞台に怪談を書く依頼を受けた作者。作者の体験した話を書き短編を掲載。その後無作為に選択した話には共通点があった。評判の占い師、霊能者。
    「妄言」はほんとに同情する。結構ありそうな隣人ガチャの失敗例かも…

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    2025年11月11日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    ネタバレ

    実話風ホラー
    というか、最後解説を読むまで実話と思ってて、えっこれ発行していいやつ!?と思った笑

    ちゃんと怖いし面白い…
    最近流行ってるホラーに比べて、全部の怪奇が伏線回収されないところがまた怖さを増させてる…

    ミステリーにしては、ホラーに寄ってる

    怖くて、なるほどともなって良かった

    ちょっと今年はホラーが熱いね!!
    もう秋になっちゃうから萎んじゃったら悲しい

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    2025年11月10日
  • おまえレベルの話はしてない

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    表紙買いしてしまいました。
    2人の視点から語る、2話構成となっていますが、後のお話読んだことがあるぞ?
    「もの語る一手(講談社)」に収録されていました。
    文章量はさほど多くないのに、質量がすごい。
    将棋の棋士の凄まじさを描いた本はたくさんありますが、将棋の世界から離れた者、残った者、両視点から描き、芦沢央のえぐり出すような登場人物の内面表現があいまったら、それはもう大変なことになるんです。

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    2025年11月10日
  • いつかの人質

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    最初から最後までずっと惹きつけられたままでした。
    こんなに人物それぞれの個性があって、理解出来ない考え方する人がいて、でもそれも当人にとってはその時の100%なんでしょうね。なんかすごかったです。

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    2025年11月03日