芦沢央のレビュー一覧

  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    ネタバレ

    近頃3冊並行して読むようになりました。寝床に持ち込んで読むのは単行本、それより前に家で座って読むのは厚めの文庫本、そして外出時に持参するのは、頁を開くさいに手が疲れるほどには分厚くない文庫本あるいはホラー本。だって夜に読むのは怖いんだものと思いながら昼間に持って出かけて読みはじめたら、帰宅後薄暗くなってからも読むのをやめられず。

    ノンフィクションじゃないよね、モキュメンタリーだよねと祈りながら読む。書評までもそう来るのねとビビって笑いました。

    欲を言えば切なさがほしい。第5話はもっとそうなり得そうでしたから。ギュッと心を掴まれたい。

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    2026年02月12日
  • 罪の余白

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    自分の子供が自殺したと思った父親が、子供が何故自殺したのかを調べる話。
    学校でのやり取りの場面はなんだか息が詰まる展開で、大人になれば「ひとりでいること」に対してのハードルは下がるが、思春期特有のそれを恥ずかしいと思う気持ちが分かるようで、煩わしかった。

    何かで見たが、日本と違って海外ではいじめをした人を病院に入れるらしい。
    人をいじめるなんて、病気だ。ということで、日本だと加害者よりも被害者を守ることが多いが、実際病院なんだろうと思う。
    打算で狡猾で自分を魅せるのが上手い子は、大人が思うよりも多くいるし、そういう子を早く見つけ出す方法が何かしらないのかなと思った。

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    2026年02月10日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    解説来るまで、自分の終わりを感じて、薦めてくれた友人を少し恨んでしまった。ごめん。だって、怖い〜〜、

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    2026年02月05日
  • 嘘と隣人

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    イヤミスのジャンルになるのかなぁ?
    小さな保身とか、ちょっとした悪意とかそーゆーものが当初の形を変えて歪んだ結果になるみたいな話だった。
    元刑事の正太郎の身近に起こる出来事と、過去の時間が絶妙に絡んでいて面白い。
    シリーズ化してほしい

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    2026年02月05日
  • おまえレベルの話はしてない

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    プロ棋士になったにも関わらず燻り自暴自棄になっている芝とプロになる夢を諦め弁護士になるも鬱屈を抱える大島の話がそれぞれの視点から描かれる

    芝の気持ちが少し詠みにくく感じて自己分析の上で諦めた大島視点の方が理解しやすかった

    パラリーガルの井野からすれば大島も弁護士になれた、自分が叶えられなかった夢を叶えている存在なんだけどそこには中々気付きにくい

    渦中の人にとっては上には上がいて自分はまだ下で足掻いている状態
    そこで死にものぐるいで戦って勝てなければ死んでいるのも同じなんたろう

    餓えとか枯渇した状態から逃げたくても逃げられない
    そういう世界でしか生きられない人がプロになるのかもしれない

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    2026年02月04日
  • だから捨ててと言ったのに

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    いろんな作家さんが集まった短編集。始まりはみんな同じ文章からなのに十人十色で、作家さんの人数分だけ、想像できないような物語が広がって楽しい。まだ手にとった事のない作家さんの作風も知れるし、これからもっと読書の幅が広がりそう^-^私のお気に入りは『パルス、またたき、脳挫傷』『母の箪笥』『海に還る』『切れたミサンガ』『探偵ですから』

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    2026年02月04日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『姉のように』
    最後の最後のどんでん返し、かなりよかった。自分も近い年齢の子どもを持つ親だけど、こんなに思い詰めてしまう人もいるよな…救われたらいいのにな…と辛い気持ちに。

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    2026年02月02日
  • 嘘と隣人

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    違う視点で推理する読んだ事のない小説。
    もっとスカッと解決してほしいけれど、実際はこんな感じなのかもと納得してしまう自分もいる。続きもありそうで、そんな伏線も感じられて上手だなぁ

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    2026年01月29日
  • 嘘と隣人

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    身近で起こった大事件の裏にはあのいい人のそんな意外な1面と密やかな悪意が込められていた。と、想像すると背筋がゾクッとなる怖い話でした。
    あり得て欲しくないけど全く身の回りで起こるはずがないとは言い難い絶妙な塩梅なのが更に恐ろしかったです。

    いくつかの複数の事件が出てきますが、主人公という語り部は同じ人なので読みやすかったです。

    芦沢さんの御本は人の悪意の描写が本当に巧みで、良いなと思いました。

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    2026年01月26日
  • 悪いものが、来ませんように

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    最初は日常が書き綴られていて、イヤミスのような展開なのかと思っていたが、いきなり事件が起こって、思っていた展開とは別に動き出して驚いた。
    なんだか色々と違和感があったが、終盤で一気に話が見えてきて驚いた。
    最後は気づいたら涙が滲んできて、なんだか究極の愛のカタチを見た気がした。

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    2026年01月26日
  • 夜の道標

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    ストーリーは、私塾の元教え子の男が、私塾の経営者兼先生に手をかけてしまいある事情から匿われて
    いるという設定
    また、もう一人の親から虐待を受けている小学生の
    男の子もいて、二人の話が軸になっている。
    殺人犯として指名手配されてしまい、かつての内部告発から窓際に追いやられた刑事と相棒の部下が、
    班場も縮小された事件として、殺人犯の捜査を続けて、元教え子の足取りを追う。
    先生は元教え子の恨みを買うような過去は見えなかったが、ラストに進むにつれ、ある背景が見えてくる。
    ネタバレになるから書けないが、動機がショッキングな事情からだった。
    男の子は父の虐待から生きる気力も削がれていくが、自分のことを真剣

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    2026年01月26日
  • 最後の一行 white

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    ゼリーに満たされて/金子玲介★★★
    人魚の骨を拾い往く/斜線堂有紀★★★⭐
    次はあんたの番だよ/法月綸太郎★★★★
    ひび割れ/芦沢央★★★★

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    2026年02月07日
  • 夜の道標

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    芦沢央さん、2冊目。
    “作家生活10周年記念作品”らしいが、皆さんの★も多かったこの本にしてみた。

    「仲村桜介」「長尾豊子」「平良正太郎」「橋本波留」の四人の視点から語られる物語。
    「バスケ好きの少年」「惣菜店のパート社員」「上司からいびられ捜査が行き詰った事件だけを押し付けられている刑事」「父から『当たり屋』を強要されている桜介の同級生」の、その背景と今の立ち位置が丁寧に語られて、ずんずんと読まされる。
    それらの話が、どうつながっていくのかと思っていたが、その四人の視点からでしか語られない、五人目の登場人物を中心に巧く結びついていく。

    『数年前から「正しさが変わること」について考えるよう

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    2026年01月25日
  • 今だけのあの子

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    どのお話も展開が面白かった。
    昔ドラマのセリフで聞いた「女の友情ハムより薄い」
    女の友情は単に薄いだけじゃない繊細で脆くてもっともっと深いところにあるをうまく表現した短篇集

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    2026年01月25日
  • もの語る一手

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    タイトルどおり将棋にまつわるお話たちです。「おまえレベルの話はしてない」は別で読んだことがあったので流し読みでした。「桂跳ね」は史書の解説みたいで、読むのが苦しかったです。将棋のルールをそもそも知らないので、そこが分かればもっと楽しめたのかもしれません。全体としては満足です。

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    2026年01月25日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    ネタバレ

    久々に、一日で読み切れるほどちょうど良い長さと、読む手が止まらない面白さを持ち合わせる小説でした。
    伏線を散りばめておいて終盤で一気に回収していく小説は、ミステリーでもホラーでも一気読みしたくなります。
    本を読んでいる側にも災いが伝播して来そうな仕掛けや、登場人物がこの後どうなったのか・どうなるのかが想像できる後味の悪さも良かったです。
    しっかりオチが用意されているモキュメンタリー系のホラーは、怖いというより面白くて好きだなと思いました。

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    2026年01月24日
  • 悪いものが、来ませんように

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    ミステリーの中でも、主人公(探偵や警察)を騙すタイプと、読者を騙すタイプがありますが、この本は完全に後者でしょう。
    家系図マジックといいますか、途中から「えっ、そうなの」とまんまと騙されてしまいました。
    愛情とは時に狂気で、愛情を注ぐ相手にすら理解出来ないこともあるけど、その愛憎を上手くトリックに入れ込んでいるなと思いました。

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    2026年01月22日
  • 悪いものが、来ませんように

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    すき!
    この騙し今まで何度もされてるのに、
    また騙されちゃった(^o^)
    もう一度読み直したい!

    最近は人気なものを順番に読んでるんだけど、
    妊娠系多くない?
    これって今みんながある話題ってこと?
    それとも昔からずっとみんなが悩む課題なの?

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    2026年01月20日
  • 嘘と隣人

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    警察を定年退職した平良正太郎のもとには、知人たちから次々と調べてほしいと依頼が舞い込む。
    戸惑いながらも、解決しようと調べるのだが、余計なことは伝えない方がいいと、分かっても心の中にとどめたりもする。真実が全てではない。今さら明かして事を荒立てても、誰の得にもならない。よく考えて、口にしなくては。しかし、つい口を滑らせて、口は災いのもと。

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    2026年02月01日
  • 今だけのあの子

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    ネタバレ

    「女の友情」を集めた短編集。
    ドロドロした不穏な始まりから、終盤にかけて謎が解けていき、おそらくハッピーエンドと呼ばれる結末なんだと思う。

    ただ私は、一般的なハッピーエンドで感じる爽やかな「良かった!」という感じよりも、砂を噛んだような嫌なザラザラ感が残ったんだよな。

    それは面白くなかったということではなく、あまりにも描写がリアルで自分の心の中にある嫉妬とか、疑念とかが炙り出されるからなんだと思う。
    芦沢央さんの作品は初めて読んだけど、このリアルな描写を他の本でも感じてみたくなった

    私は1番最後の『正しくない言葉』が1番好きでした。
    それぞれのお話に緩い繋がりがあるから、それを探すのも楽

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    2026年01月16日