芦沢央のレビュー一覧

  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    解説によると、作者の一人称で書かれた、フェイクドキュメンタリー怪談、というジャンルにあたるようである。
    とりあえず読み終わったら念のため榊さんの名前で検索してみたくなる。それだけ現実とフェイクの境界を曖昧にするのが上手い。
    登場人物の心理描写も自分と近いものが多く(2話のキミコ先生が電話をあしらう部分が個人的にはツボ)、それもあってとても読みやすく、読みやすいがゆえに怖さもあった。
    描き下ろしでなく、小説新潮の不定期連載からこの本を作ったのはすごいな。

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    2026年05月03日
  • 夜の道標

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    ネタバレ

    読み終わってやるせなくなる逃亡ものの話
    若干、染井為人の『正体』と同じ読後感(テーマ然り、内容はかなり異なるのだが)
    それぞれのパートの挟み方は有名なノベルゲームの『街』形式
    場面と登場人物が変わっても展開の惹きつけのうまさと巧妙さで、ストレスなく読めるし、それぞれの人物たちが近づいていく様は鳥肌もの
    そして、今では考えられない、旧優生保護法という法律の存在がこの物語の根底にあり、2.3年前に書かれた物語ではあるのだが、過去の過ちを改めて見つめ直すためのストーリーであったように感じた
    また、中盤以降と読み終わった後、2度ほどタイトルの意味を深く考えさせられる、そんな悲しくも素晴らしい物語

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    2026年05月01日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    ネタバレ

    各々独立した短編かと思ったら、1人の話にしゅうやくされていく、ホラーミステリー。
    事実は小説よりも奇なりとよく言うけれど、これは事実なのかそれともフィクションなのか。

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    2026年04月22日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    描かれているのはホラーでもミステリーでもなく、
    日常の中に自然と溶け込む生身の人間の不正。そこ
    から生じる親近感のある恐怖。全ての話が秀逸。

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    2026年04月20日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    4.3/5.0

    人間の闇部分がSっ気たっぷりに描かれていて、ゾワゾワした。
    そしてシンプルにどの話も面白かった。

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    2026年04月19日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    どれも違う感じで楽しめた!
    神秘の彼女が1番好きかな〜。大叔母のこともよかった。
    最後のやつはクレセント錠のトリック使ってる?分かんなかった。話は良かった。

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    2026年04月15日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    ネタバレ

    最初から正直に言ってたらそうはならなかったのに…
    自業自得でどんどん取り返しのつかない状況に陥っていく様がとてつもなくリアルかつ読み心地さらりと描かれていく。
    こんな日常で誰しも有り得そうな小さな小さなボタンの掛け違いを、めちゃくちゃハラハラしながら読めるのは、筆者の筆力がすごいからだと思う。

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    2026年04月15日
  • 僕の神さま

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    すごく好きな作品です!
    さくさく読めるのにしっかりした内容で
    話の展開のスムーズさやミステリー性もあって、まだまだずっと読みたいと思ってしまいました。
    続編が出たら嬉しいです。

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    2026年04月09日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    芦沢さん
    タイトルが良い!
    なんか、昔、良くこんな言葉で怒られたような…(−_−;)

    内容と関係ないけどの短編5つ

    「ただ、運が悪かっただけ」
     こんなんで悩むか…
     ほんまに、運悪かったとしか思えんけど…
     でも、理屈くささで、掘り返してみると…
     運やないんか…
     日頃の行いやん…_| ̄|○


    「埋め合わせ」
     まぁ、結果良かったんやから、ええか!
     って感じ。
     ミスって、色々、小細工したけど…
     何やったんや…とは思うけど。


    「忘却」
     年取ると忘れるもんな。
     自身が忘れた事が、とんでもない事態を起こしたかも?って恐怖する事があるかもしれんな。
     こんな上手く答えが分かるわ

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    2026年04月05日
  • 夜の道標

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    『夜の道標』は、間違いなく傑作だった。

    ​特筆すべきは、登場人物それぞれの緻密な心の動きだ。あまりに感情移入してしまい、気がつけば「犯人がこのまま逃げおおせてほしい」と願っている自分がいた。

    ​彼女の文体には独特の癖がある。読み進めるうちは「何のことだ?」と戸惑う描写も多いが、後から周到な説明が入ることで、霧が晴れるようにすべてが繋がっていく。その構成の妙こそが、彼女の真骨頂と言えるだろう。

    ​以前読んだ『悪いものが、来ませんように』は、正直言って読んでいて気持ちの良いものではなかったが、今作は素晴らしい。闇を描きながらも、読後に残る静かな震えは別格だ。

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    2026年04月04日
  • いつかの人質

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    小さな頃、誘拐事件に巻き込まれた愛子が再び誘拐されてしまう。その犯人と理由が驚く。グイグイ惹きつけられ、気がつくとラスト。

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    2026年03月30日
  • 夜の道標

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    殺害された塾講師、被疑者であり逃亡中の元教え子、殺人犯を匿う女、捜査を続ける刑事、父から虐待を受ける少年、その事実を知りながら何もできない同級生、などなど、様々な視点が徐々に繋がっていく大作ミステリー。

    本作は1996年が舞台となっており、そのころ実際に起こった事件やカルチャーが多数登場する。

    とあるきっかけで無気力になってしまった少年(桜介)が、自宅でただただファイナルファンタジー6をプレイするシーンがある。

    なんとなくゲームをしているだけのシーンに見えなくもないが、桜介の自宅には当時高価だったSFCもFF6も買ってもらえる経済的余裕があり、当たり屋をして稼がなければならない波留の貧困

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    2026年03月29日
  • 最後の一行 white

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    ネタバレ

    総合的に、面白かった!!というか怖かった!
    個人的には金子さんの『ゼリーに満たされて』がダントツで好き。
    本当に最後の一行で「ゼリ郎ーーーーーーー!!!!!」って心の中で叫びました。

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    2026年03月20日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    子ども向けの児童文学とは侮れぬほど、ガチで怖い作品ばかり!!

    子どもだけじゃなく、かつて「夜の子どもたち」だった大人にも読んでほしい作品

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    2026年03月20日
  • 夜の道標

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    面白かった!遅ればせながら初めてこの著者の本を読んだ。丁寧な人物や心情の描写と流れるような物語の動きがすーっと入ってきて、深いところにいったい何があるのか気になって2日でイッキ読み。人の生殖を管理すること、罪人と悪人、親の愛、、登場人物たちそれぞれの揺れる想いや上辺からはなかなか見えない深層を丁寧に掬い取り、深く考えさせられる重いテーマの秀逸なミステリー。山田詠美さんの解説もさすが。他の作品も読んでみよう。

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    2026年03月17日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    - 脛に傷のある人たちの短編集。「やらかしてしまう」ときの人間心理をよくついている。
    - 世の中のニュースでは「なんでこんなバカなことをしてるんだろう」って思うことがよくあるが、そういう人たちもきっときっかけは、ここで書いてあるような些細なことなんだろう。
    - それが顕著に表れているのがプールの水を間違えて抜いてしまった小学校教師の話。ごまかそうとごまかそうとするたびにどんどんドツボにハマっていく様が非常に面白い。
    - 日常の中にある些細な落とし穴的な部分、ある種の小さな判断ミスによって、滑落していくさまを描いた作品。
    - いつ自分がそっち側にいってしまうかわからないという、そんな気持ちで読め

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    2026年03月15日
  • 夜の道標

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    桜介お前って奴は!
    「みんなやってる」をキーワードに
    殺人事件、当たり屋など
    何故そこに行き着いたのか?
    犯人、女、父、母?そして僕ら!一見繋がない話が
    少年の想いを紡ぐ様に…
    「嘘と隣人」に繋がる平良正太郎の刑事時代のストーリー

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    2026年03月11日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    心をえぐる短編集、どの登場人物の焦り、恐怖、後悔、いらだち、不安といった感情に共感でき、自分も登場人物達のような結末を迎える可能性に震えた作品。

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    2026年03月08日
  • 最後の一行 white

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    はじめましての金子さんのゼリ郎が一番好き。
    こういう短編集は、未読の作家さんへの興味をもつきっかけになるから良い。

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    2026年03月07日
  • 夜の道標

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    普段古い本ばっか読んでいてミステリもそんなに読まないので、1年以内に文庫化された本を読むのは新鮮。どうかなと思っていたが、惹き込まれた。

    ドタバタぐにゃっとしたオチが苦手なのだが、そうした印象は受けず、その後どうなるのか想像の余地を残す最後も良かった。

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    2026年03月05日