芦沢央のレビュー一覧

  • 汚れた手をそこで拭かない

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    ネタバレ

    この本のタイトルってうまいな。

    巧妙な手口の事件ではなく、日常に起こり得る事故や事件を、なんの計画もなく、付け焼き刃で隠蔽しようとして、結局はもっとひどい結果を招く。そんな短編集。

    『ただ、運が悪かっただけ』
    唯一、主人公側が救われている。
    たまたま不幸な家族を見たと忘れていった方がいい。

    『埋め合わせ』
    プールの水。考えたことなかったけど、相当な時間とお金がかかることなのねぇ。
    普通に給料もらってたら、とりあえず払える金額なのに、金払ってすみませんと謝罪すればよいものの、ここまで、マイナスになってしまうとは。

    『忘却』
    裏の顔はわからないものだ。自業自得といえばそうだと思う。知らぬ間

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    2026年05月25日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    初芦沢。こんな暑い夏にぴったりな作品。特に第五話が良かった。怪異をこんな風に捉えたことなんて、ただの一度もなかった…。怖く、そして悲しく……しかし優しい物語だと思った。いろんな賞にノミネートされるのも頷けるとても素晴らしい作品でした!
    ……ここまでが【第五話】まで読んだ感想。

    で、最後まで読んだ感想としては「書評」まで含めてひとつの作品だということ。また読者を巻き込んだ恐怖小説としては最高峰だと思う。

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    2026年05月24日
  • 嘘と隣人

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    読みやすくて、意外な結末にゾワゾワした。
    何気なくついた嘘や、自己本位な行動のせいで、事件があらぬ方向に進んで、真実が見えなくなってしまう。
    しかし、主人公がたまたま介入したせいで、知りたくもなかった真実が見えてしまう……
    こういうのを読むと、今ニュースで報道されているものが必ずしも正しいわけではないし、SNSで感心させられる記事を見ても、誰かの意図や悪意に踊らされているだけなのかも…… と思ってしまう。

    作者の作品の中では闇は薄めだと思うけど、ちょうど良かった。

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    2026年05月21日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    ネタバレ

    日常で起こる「個人的なやらかし」を描いた五篇からなる短編集。
    その「やらかし」をどのタイミングで清算するかということを表したタイトルが秀逸。

    黒歴史というには大き過ぎるし、大事件というには小さ過ぎる、絶妙なラインの嫌な出来事を、登場人物達の生々しすぎる内面描写とともに描かれていて、どの話も読んでいて「ほら言わんこっちゃない」ってなる。
    五篇とも目先にある「ひとまずやり過ごす手段」を取るせいで、最小限のリスクを逃していくのがリアルで辛い。

    『ただ、運が悪かっただけ』
    この短編集のテーマ的に「一発目のジャブ」という丁度良い「嫌さ」を感じられる。

    『埋め合わせ』
    「嫌さ」で言ったらダントツ。

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    2026年05月21日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    誰もが一度は経験する「こんなつもりじゃなかった」という後悔、息苦しさ、冷や汗、焦りを描いたじっとりと嫌な気持ちになる短編集。いずれも分量としては短いのに、人間の生々しさが美しいほど醜くくて、満足感の高い読後感だった。

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    2026年05月20日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    素晴らしい
    全編オチがすごかった。
    「汚れた手をそこで拭かない」というタイトルからして、親が子に呆れているような、なんとなく嫌な雰囲気のある言葉がまさにピッタリ。
    主人公たちが、後ろめたい事柄である「汚れた手」を自分で拭けていないところが面白い。

    特に「忘却」がすごくよかった、、

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    2026年05月13日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    初めましての芦沢央さんの本を読んでみる。
    圧巻。短編集5本すべて良かった。
    ただのどんでん返しではなく、返された後にもうひと返しもふた返しもあって、ふぇ〜ってなる。
    別の芦沢さんの本も読んでみよう。

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    2026年05月12日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    なんなんだこれは…
    短編ミステリーで後味最悪。
    でも考えさせられ、とにかく刺さって…
    ただの「イヤミス」とは言えない作品だった。

    人はこういうところ、あるよね。

    そう思う部分が、自分と相手と両方の行動、発言で見つかる。
    それは、「それこそが人間」ということであり、リアルに「他人事」ではない事象だからか。

    解説まで秀逸していた。

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    2026年05月10日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    ネタバレ

    めちゃすき!ミステリーなんだけどフィクションぽさがなくて、わたしたちの生活のすぐ隣に潜んでいるような怖さがリアルでよかった。汚れた手をそこで拭こうとするから、どこかで辻褄が合わなくなって怖い思いをするんだな。1作目のハシゴのやつと3作目の電気のやつはまあ主人公は悪くないけど、だからこそ人の怖さが鮮やかに描かれていたような、気もする

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    2026年05月04日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    解説によると、作者の一人称で書かれた、フェイクドキュメンタリー怪談、というジャンルにあたるようである。
    とりあえず読み終わったら念のため榊さんの名前で検索してみたくなる。それだけ現実とフェイクの境界を曖昧にするのが上手い。
    登場人物の心理描写も自分と近いものが多く(2話のキミコ先生が電話をあしらう部分が個人的にはツボ)、それもあってとても読みやすく、読みやすいがゆえに怖さもあった。
    描き下ろしでなく、小説新潮の不定期連載からこの本を作ったのはすごいな。

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    2026年05月03日
  • 夜の道標

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    ネタバレ

    読み終わってやるせなくなる逃亡ものの話
    若干、染井為人の『正体』と同じ読後感(テーマ然り、内容はかなり異なるのだが)
    それぞれのパートの挟み方は有名なノベルゲームの『街』形式
    場面と登場人物が変わっても展開の惹きつけのうまさと巧妙さで、ストレスなく読めるし、それぞれの人物たちが近づいていく様は鳥肌もの
    そして、今では考えられない、旧優生保護法という法律の存在がこの物語の根底にあり、2.3年前に書かれた物語ではあるのだが、過去の過ちを改めて見つめ直すためのストーリーであったように感じた
    また、中盤以降と読み終わった後、2度ほどタイトルの意味を深く考えさせられる、そんな悲しくも素晴らしい物語

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    2026年05月01日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    嫌な人の表現がめちゃくちゃ上手い…!
    人間の嫌な部分が生々しくて、特に2話目は観察者羞恥といったような嫌さ!

    後味の悪さからこれはイヤミスになるのかな?

    プールと、隣人の電気屋さんの物語が印象的です。
    今後もニュースを見たりしたら思い出しそうでじわじわきてますw

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    2026年05月03日
  • あなたが正しくいられたとき

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    デビュー15周年記念短編集とのことでミステリーを超えた心理描写が半端ない作品ばかり、それぞれ読んでいて意表をつく考えさせることばかりでした。十時警部が活躍する2作がおもしろかったです。「代償」のweb小説と似た小説を執筆ところが読んでいて手に汗握り、読みふけってしまいました。あなたもぜひ傑作短編集を読みふけって下さい。

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    2026年04月29日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    ネタバレ

    各々独立した短編かと思ったら、1人の話にしゅうやくされていく、ホラーミステリー。
    事実は小説よりも奇なりとよく言うけれど、これは事実なのかそれともフィクションなのか。

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    2026年04月22日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    描かれているのはホラーでもミステリーでもなく、
    日常の中に自然と溶け込む生身の人間の不正。そこ
    から生じる親近感のある恐怖。全ての話が秀逸。

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    2026年04月20日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    4.3/5.0

    人間の闇部分がSっ気たっぷりに描かれていて、ゾワゾワした。
    そしてシンプルにどの話も面白かった。

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    2026年04月19日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    どれも違う感じで楽しめた!
    神秘の彼女が1番好きかな〜。大叔母のこともよかった。
    最後のやつはクレセント錠のトリック使ってる?分かんなかった。話は良かった。

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    2026年04月15日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    ネタバレ

    最初から正直に言ってたらそうはならなかったのに…
    自業自得でどんどん取り返しのつかない状況に陥っていく様がとてつもなくリアルかつ読み心地さらりと描かれていく。
    こんな日常で誰しも有り得そうな小さな小さなボタンの掛け違いを、めちゃくちゃハラハラしながら読めるのは、筆者の筆力がすごいからだと思う。

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    2026年04月15日
  • 僕の神さま

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    すごく好きな作品です!
    さくさく読めるのにしっかりした内容で
    話の展開のスムーズさやミステリー性もあって、まだまだずっと読みたいと思ってしまいました。
    続編が出たら嬉しいです。

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    2026年04月09日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    芦沢さん
    タイトルが良い!
    なんか、昔、良くこんな言葉で怒られたような…(−_−;)

    内容と関係ないけどの短編5つ

    「ただ、運が悪かっただけ」
     こんなんで悩むか…
     ほんまに、運悪かったとしか思えんけど…
     でも、理屈くささで、掘り返してみると…
     運やないんか…
     日頃の行いやん…_| ̄|○


    「埋め合わせ」
     まぁ、結果良かったんやから、ええか!
     って感じ。
     ミスって、色々、小細工したけど…
     何やったんや…とは思うけど。


    「忘却」
     年取ると忘れるもんな。
     自身が忘れた事が、とんでもない事態を起こしたかも?って恐怖する事があるかもしれんな。
     こんな上手く答えが分かるわ

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    2026年04月05日