芦沢央のレビュー一覧

  • 悪いものが、来ませんように

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    娘を溺愛する女性と、なかなか子供ができない女性とが関係する、とある事件のお話(?)。

    事件の被害者は序盤で明らかになり、誰が加害者なのか、関係者インタビューを交えながら物語は進み、後半とある事実が明らかになり、さらなる展開に

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    2025年12月13日
  • 悪いものが、来ませんように

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    途中で「ん?ずっと勘違いしていた?」とまるで自分が間違って解釈していたのでは!とトリックのように思わせられていたことに驚いた!
    でもそこで全部納得したというか、なるほどー!と思わせられるのがすごい!
    最初は隣の芝生が青く見える系の話かとちょっとガッカリしたけど、この展開はよかった!

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    2025年12月10日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    ネタバレ

    星4.7

    むかし、フジテレビでやっていたホラーオムニバスドラマ「トリハダ」
    これが大好きで、毎回録画して観ていて、そこから派生した「ドクロゲキ」というオムニバスドラマがあって、それを思い出した。
    個人的に、読後感がその感じ。

    派手な事件や事故やトリックは無いし、凶悪な悪者が登場するわけではない。
    ただ、悪意は存在するし、人は死ぬ。
    その悪意もそうだし、そこに追い詰められる心理も、ごく身近に起こりうる範囲の話だということが素晴らしくイヤな気持ちにさせてくれる。

    かつて「M-1グランプリ」で、かまいたちのお二人が披露した傑作漫才「ポイントカード」
    この審査で松本人志さんが言っていた「寄り添っ

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    2025年12月10日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    イヤミス短編集。どの話も構成がよく練られていて読み進めるほど体に巻きついてしまった縄が縛られていく感覚。毒と分かっていながら離れられない面白さ。「目撃者はいなかった」「姉のように」がお気に入り。

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    2025年12月09日
  • 夜の道標

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    今年の文庫で売出し中。小生初、芦沢央さん。推理作家協会賞受賞作。日本の犯罪系・逃走系ミステリー、層厚いしレベル高いし、途中で止められないなーと一気読み、結末はあの話に繋がってて、もう怒涛でした。

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    2025年12月07日
  • 夜の道標

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    ネタバレ

    父親に当たり屋をさせられている小学生「橋本波瑠」
    波瑠の同級生の「桜介」
    過去にお世話になった塾講師を殺害した疑いで逃げ続ける男
    学生時代その男に密かな恋心を抱いていた「長尾豊子」
    二年間行方が知れない殺人容疑の男を追い続ける刑事「平良正太郎」と「大矢」コンビ

    それぞれの視点で描く物語。

    殺害の動機は障害を持つ男が親の身勝手で不妊治療をさせられ、子供が出来なくさせられていたことによる悲しい真実。
    旧優生保護法という現在では人権侵害ともとれる法律が関わっていた。

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    2025年12月07日
  • 夜の道標

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    前半は少し退屈なのが、中盤からそわそわし始めて、後半は怒涛の展開なり、ラストは深い感動に包まれる本でした。登場人物がみんな地味なのもよかったです。
    一気読みしてすごくおもしろかったけど、似たような構成の本がありそうな気もする。

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    2025年11月29日
  • 猫ミス!

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    猫が出てきて幸せそうならもうなんでもハナマルにしちゃうけど。
    やっぱ長岡弘樹さん作品は良かった!
    知らない作家さんだと、菅野雪虫さんも良かった!
    芦沢央さんと恒川光太郎さんはもともと好きなので…

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    2025年11月29日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    サクッと読めるしゾクッとするし面白かった。
    千葉大文学部の女性作家で、話の展開も速くてまた読みたいと思った!
    5話あるなかで4話は復讐や虐待など、人間の嫌な部分が滲み出るイヤミスだったけど、最後の1話はハッピーエンドで少しだけ心がほっこりした。

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    2025年11月22日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    ネタバレ

     著者は学生時代の友人から、怪現象に悩む友人について相談を受ける。その現象の核心と思われるとある“占い師”について情報を集めるため、この話を怪談として掲載する。すると、新たな怪異が舞い込む。次々に集まった怪異を単行本としてまとめようとする中、別々の怪異の繋がりに気づいてしまう。

    【感 想】
     個別の怪談として誌面に掲載された話が、次へ次へと繋がっていくことで、読みながら、「本当だったら…」とワクワクさせられるフェイク・ドキュメンタリーだった。
     小野不由美さんの『残穢』や、背筋さんの『近畿地方のある場所について』も好きだった。このフィクションと現実の境界が曖昧になって、物語に引き込まれる感覚

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    2025年11月21日
  • おまえレベルの話はしてない

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    面白かった。
    が、人によって評価が大きく分かれる作品だと思われる。
    将棋がテーマの小説であるが、実際の勝負の描写は少なく、胸のすくような逆転劇が描かれることはない。将棋(或いは奨励会)に翻弄される若者たちの内省が作品の主であり、看板に偽りありと感じる読者も一定数いるであろう。また、登場人物たちの抱える痛みはこちらにもダイレクトに伝わり、辛い読書になる人もいると思われる。
    だが、筆者の確かな筆致による精緻な感情描写は、間違いなくお勧めできるものなので、そういった作品が好きな方は、是非将棋モノの看板を外して読んでみてほしい。スカッとはしないが、深く心に刻まれる小説だと思う。

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    2025年11月19日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    ネタバレ

    どれもリアルにありそうな些細な嘘や誤魔化しから展開する胸糞悪い短編集。※褒め言葉です
    私は「お蔵入り」が特に好き。殺人者をこんなに自分と近く感じたのは初めてかもしれない。
    本書が好きな人は、米澤穂信さんの『満願』も絶対ハマります。

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    2025年11月18日
  • 悪いものが、来ませんように

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    面白かった。
    子どもは可愛いからなぁ。
    終盤で「え?」ってなった面白い話でしたね。
    めっちゃ面白かった。

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    2025年11月15日
  • 嘘と隣人

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    ネタバレ

    読みやすくて面白かった!

    『かくれんぼ』については、機内モードにしてスマホを使い続ける理由が弱いなとは思った。

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    2025年11月14日
  • 悪いものが、来ませんように

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    ネタバレ

    汚れた手をそこで拭かない の作者だった。面白かった記憶があって、悪いものが、来ませんように も最高に良かった。
    ここまでミステリーだと思わず、"まさに騙される快感"を味わえた。
    まさか自分が騙されていると思わないのと、ゆっくり考える間も惜しむほどストーリーが面白くて次へ進んでしまうからあれよあれよとどんでん返しが繰り返されて読みながら顔がすごかったと思う(笑)驚きと混乱と戻って読み返して感嘆するの繰り返し(笑)
    最後、実はこれが真実でした〜ちゃんちゃん。ってミステリーの綺麗な形で終わらず、なんかいい話風になっていたのも個人的にかなり良いポイントだった!

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    2025年11月12日
  • 貘の耳たぶ

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    子育て世帯にぶっ刺さり
    最初は変な事件を起こした変な人の話で終わるのかと思いきや主題は別の所にあって
    子供との本当の関わり方を考えさせられる内容
    素晴らしかったです

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    2025年11月11日
  • 嘘と隣人

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    本書は、元刑事が身近な事件や相談事に関わっていく物語である。よくある警察OBが現役警察の事件にオブザーバー的に関与する設定ではなく、あくまで捜査権限を失った立場から、身近な事件の真相解明に挑む姿が描かれている。
    事件の真相にたどり着くまでには、主人公が過去に担当した事件を振り返り、そこからヒントを得ながら、過去と現在の事件の真相に気づいていく。
    明らかになる真実は、身近な人を不幸にし、「知らなければよかった」とさえ思わせるものだ。
    物語に登場する「嘘」は、誰かを守るためのものでもありながら、結果的に人を傷つけていく。その「嘘」を見抜いたとしても、誰も救われない現実が残る。
    読後、私は身近な人の

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    2025年11月10日
  • 夜の道標

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    すごくよかった。どんな会話があって何が起こったのか、全ては語られないところも、奥行きがあって素敵だなと思った。人として未熟でもその時点での自分の考えや正義をしっかり持った、いい奴がいっぱい出てくる小説っていいよね…(逆の嫌なやつも出て来るけど)

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    2025年11月09日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    日常のどこかにありそうな手を汚してしまう瞬間。その時に生まれる、焦りや戸惑いや恐れ、といって様々な感情を鋭く切り出すことで、読んでいる者の感情を揺さぶっていく。どの作品も短いながらも完成度が高く、筆者の力量を感じざるを得ない。

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    2025年11月08日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    かなり話題だったので、読んだら短編集でした(あまり好きじゃない)

    また、色んな人がイヤミスだと書かれていて、オヤスミの仲間かなと思っていたら『嫌なミステリー』の略。

    なるほど。

    内容はかなり濃いものばかりでしたし、話の続きがどうなったか気になるイヤミスでした(すぐアウトプットするスタイル)

    他の作品も読んでみたい。オヤスミ。

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    2025年11月08日