芦沢央のレビュー一覧

  • 悪いものが、来ませんように

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    母親と子供の関係性について考えさせられる作品。読み進めていくと、ある瞬間から途中で止めることができなくなる。引き込まれました。

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    2026年08月20日
  • 悪いものが、来ませんように

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    ネタバレ

    単行本で既読。
    紗英、奈津子、鞠絵、梨里ちゃんはどういう関係性?
    なっちゃんは親友ではなかった。ほぼ登場人物は女性、男性は影が薄いのも不気味。奈津子がお母ちゃんに否定されたから、奈津子は子どもを友だちのように愛し育ててきた。子どもを愛するって何だろう。昨日、薬丸岳の『Aではない君と』を読んだこともあり死別する瞬間まで答えはわからないのだろうと思った。この作品はミステリーなのでそこまで感じなくていいのかもしれないけど。この作者は本当に見たくないところをえぐりだすのが上手い。

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    2026年08月17日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    イヤミス短編集。巻末の解説も解像度が高くて良い。「手を汚す」とはそういうこと。日常の隣にあるような、そんな罪。

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    2026年08月10日
  • あなたが正しくいられたとき

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    ネタバレ

     変な言い方だけれど、どれもこれも後味が悪くて気分がいい。特に気に入ったのは、十時警部シリーズだ。あとがきによると、予想外の形で生まれたキャラクターのようだが、この警部のおとぼけキャラがクセになる。
     特に『時間がたてば無料』では、十時警部のズレた感覚が、ストーリーの皮肉さに拍車をかけていた。そもそも、健一がコスパを求めるあまり介護を後回しにし、痛ましい事故を起こして自らの人生を棒に振ること自体、皮肉な話だ。このうえ健一は、自らの関与を隠蔽したことで、十時警部から、あたかもアリバイ工作まで仕掛けた知能犯であるかのように推理され、否定できない状況に進展する。
     タイパやコスパが求められる現代。目

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    2026年08月08日
  • おまえレベルの話はしてない

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    将棋はわからないが、将棋界のあまりにも厳しい世界を垣間見た気がする。

    主人公のプロ棋士の芝と、棋士になることをあきらめ弁護士になった大島と、二人の目線で書かれている。

    棋士の収入を、色々検索してみると、
    藤井壮太さんで、2億円越え。
    Ⅽ級クラスで月15万円ほど。

    一人前のプロ棋士は、
    幼いころより、将棋に向かい合い、プロになることを夢見て、奨励会にはいれたとしても、年間5人に一人。

    大島が弁護した依頼者の話しは、一番胸を打った。
    子供の望む未来の為、親が必死でサポートしようとする、現代の子育て中の親たちも多分同じように無理をしている人は多いと思う。

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    2026年08月05日
  • 悪いものが、来ませんように

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    ネタバレ

    出産適齢期女の私は途中めちゃしんどかった笑
    紗英と奈津子はどう見ても仲が良すぎる女友達にしか見えなくて、お互いに相手の内情を知りたい欲求とか癒しを求めてる?雰囲気が、たまにバイセクシャル?と思うこともあった
    私も勘が悪すぎて、第6章の奈津子の証言で初めて全て全てがトリックだったとわかりました、、これより前から気付ける人は居るのだろうか。
    大志の母親の聞き取りで、両家顔合わせに紗英と母親が揃ってセパレートワンピースで来た、というのも奈津子とおそろいで、という訳だったのだ。
    藤田香織氏の解説でかなり満足したので、一旦未読の積読を読み進めるが、機会があればまたぜひ読みたい。

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    2026年08月05日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    タイトルそういう意味か!って思いました。日常の中に自然に事件と謎解きが入ってくる話ですが、首突っ込みたがる探偵気取りの登場人物とかいなくて本当に自然なのがよかった。

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    2026年08月04日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    いやー面白かった。
    写実的な描写で読みやすく、スラスラと読みやすかった。
    ほんと、全ての話が自分の隣にありそうな感じで、面白かった

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    2026年08月02日
  • 今だけのあの子

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    この本を買った日、偶然にも芦沢央さんが「#この作品を発掘してほしい」という旨のポストをしており、それがプチバズしていました。「著書の中でも知名度は低いが自信作」とのこと。イヤミスの名手ですので今回も構えながら読み進めましたが、5篇ともホッとできるオチが待っていました。しかしオチに至るまでの運びはThe芦沢央な不穏感で、この緊張と弛緩から生まれるカタルシスが最高。登場人物の繋がりや時系列から読み取れる情報量も多く、語らずして読者に察させるのも巧いなぁと。著者イチオシも納得の傑作でした!

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    2026年08月01日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    芦沢央さん3冊目。私はすっかりあなたの虜です。イヤミス?ヒトコワ?そんなありふれた言葉で括ることなかれ。短編集だと侮ることなかれ。まるでプールを端から端まで潜水してごらんと言われたかのように、辛く苦しく、もがくほどに深く深く…特に「姉のように」の息苦しさは尋常ではなかったです。先に読んだ「悪いものが来ませんように」もそうでしたが、母と子の愛ゆえの残酷さを書くのがうますぎます。 深みにはまってプールの底についてしまうと思いきや、5作目=表題作では水面の光が射し込み少しホッとしました。

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    2026年07月31日
  • 悪いものが、来ませんように

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    芦沢央さん2冊目。重いし暗いのに続きが気になってページをめくる手が止まらない。何度も息が詰まるような、胃がムカムカするような嫌な感覚になる。それなのに一文一行に惹き込まれて目が離せない。 緊張とか動揺とか失望とか、そういう人間の表現描写が非常に緻密で、そこにリアルを感じました。

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    2026年07月31日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    単なる短編ホラーではない傑作でした。 途中何度か、読み進めるのが嫌だな…と感じた瞬間があったくらい、気がつくと自身の背後に恐怖が張り付いていました。 何気ない日常でふとこの話が頭をよぎるとき、しばらく或いは一生、ぞくりとした感覚が蘇りそうです。

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    2026年07月31日
  • あなたが正しくいられたとき

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    芦沢さん2作目!自分の読解力がなくて、え??ってなった話もあったけどおもしろかった。ちゃんと理解できる力がほしい。
    いちばんはじめのお話は、桃太郎みたいだなあと思った。桃太郎の正義と鬼の正義は違うよね。正しいことをする人がいつも正解なわけではないしその正しさによって苦しむ人が存在するんですよね。誰かのヒーローは誰かの悪になり得るのがこの世界。気をつけようがないよな、と思いました

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    2026年07月31日
  • あなたが正しくいられたとき

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    前回「おまえレベルの話はしてない」を読んだ時は話の展開についていけずイマイチな印象を抱いていましたが、色んな短編が揃っていて、どれを読んでも濃淡があり読みやすさがありました。
    こういう味が揃ってない作品もいいなと思いました。
    人によって感じ方が違うかもしれないと思い面白さが増すと思います。

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    2026年07月28日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    短編集で読みやすかったし、面白くてあっという間に読み終えてしまった!
    人の嫌な面がたくさん描かれている作品だけど、そこがくせになる。ちょっとしたごまかしや悪意が、取り返しのつかない状況へと転がっていく展開がリアルすぎて、読んでいて終始ヒヤヒヤした気持ちになった、、
    露骨な悪人が出てきたり、わかりやすい気持ち悪さがあるわけではなく、もしかすると自分も同じようなことをしちゃうかもと思えてしまう、絶妙な人の歪み・不気味さが描かれてて魅力的だなと思った。最初の「ただ、運が悪かっただけ」が一番好きだった。

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    2026年07月20日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    GOATで知って気になっていた芦沢央の本を初めて読みました。
    GOATのどの短編も好きだったので期待していましたが、期待を大幅に超えるくらい好きでした。

    ここ2〜3年で怪談に目覚め、YouTubeで怪談師を見たり、実際に怪談ライブに行ったりしてます。
    話し手にはそれぞれ得意なジャンルやスタイルがあり、
    例えばこっくりさん一つとっても話し手によって全く違う語り口になります。
    そこが怪談の面白いところであり、この怪談師のこういう話好きなんだよなと発掘する楽しさもあるんです。

    この面白さ・楽しさがこの本には詰まっていました。
    心霊としてはよくありがちな事象ながら、心霊としてちゃんと怖い上に人の怖

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    2026年07月19日
  • 夜の道標

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    ネタバレ

    バスケをしている少年2人と、パートをしている中年女性、刑事の2人がそれぞれの視点の主となって語られる一つの事件にまつわる話。

    障害者に関わる話でした。時代も時代で、今となっては「そんなことがあったのか」と絶句するような話。私もそういうものがあったことすら知らず、優勢手術で調べてしまいました。
    あまりにも障害者を尊重していないものですが、一方で望まぬ妊娠を生み出してしまう、加害者になる可能性があるというのもまた事実で。非常に難しいですね。母の気持ちも、戸川先生の想いも、もちろん阿久津の気持ちも想像ができますし、誰も悪くない……(母親のやり方はまずかった)
    戸川先生は何故殺されたのか、はっきりと

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    2026年07月19日
  • 神の悪手(新潮文庫)

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    3話目まではかなり楽しく読んでいたのだけど…
    4.5話目はあんまりわからなかった
    棋士も奨励会員も、凡人の想像の範囲外で生きてあるんだろうなぁ

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    2026年07月16日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    すごく嫌な短編集でした。読み返したくないな...と思うくらい。わりと身近で起こりそうな、少し顔形を変えて誰にでも起こりそうな話ばかりなのがやけにリアリティがあって、余計に嫌というか、厭でした。

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    2026年07月16日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」
    作家の“私”は短編小説の依頼を受けるのだが​​──

    実話感とフィクション感の塩梅がちょうど良い。
    それぞれの話が繋がっていくところ。
    ぞくっとする余韻の残る終わり方。
    とても面白かったです!

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    2026年07月15日