芦沢央のレビュー一覧

  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

    購入済み

    怖い

    初めから最後まで怖い、怖い。
    でも、面白かった。
    でも、やっぱり怖い。

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    2026年01月06日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    人々の何気ない生活の中で芽生える、疑念や不安や焦燥を見事に表現されていて、どの話も『気づいたらこうなっていた』感じでした。
    長期連休中で、何か読書でも、と手に取った一冊でした。短編集ということもあり、もっと軽い足取りで読み進められる気軽な一冊だと思っていました。
    確かに足取りは軽い、というか、先が気になってどんどん早足になっていく感じでした。
    1作目から涙腺が緩み、その後からは胸の真ん中で白地のなかの小さな黒い点がもやもやもやもやと薄く、でも確実に広がって濃くなっていく感覚です。
    結果を見るのが怖い。でも、それぞれの環境や感情に引っ張られていきました。自分に起きたことじゃない、と言い聞かせない

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    2026年01月03日
  • おまえレベルの話はしてない

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    将棋の世界を描くときに必ず出てくる、奨励会のはなしと26歳という年齢。
    奨励会の同期で、ともに26歳の青年2人をそれぞれ描く。
    一人目は無事にプロ棋士になったが思うように勝つことができない芝。もう一人は早々に退会し、東大を出て弁護士になった大島。
    ともに何かしらの成功をつかんだはずなのに、ぬぐえないコンプレックスと焦燥感。
    漠然としながらも、心のどこかを握りつぶされるような感覚。
    作者自身も何かを削りながら書いたんだろうなというのが伝わってくる作品でした。

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    2025年12月18日
  • 嘘と隣人

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    連作短編集。
    定年退職した元刑事が主人公。

    退職後の悠々自適な
    生活を送ろうと期待しつつも、
    日常の中でちょっとした事件や相談に巻き込まれ、
    そのたびに、刑事だった頃の事件とリンクする、
    ストーリーが出来上がっている。

    とても読みやすく、ミステリー要素も満載。

    職業病というか、体に染みついた刑事の感は、
    なかなか冴えわたり、
    のんびりとした生活はもどかしいだろう。

    探偵事務所、たぶんこのまま手伝いそう。
    そして、続編、あるいはシリーズ化になりそう。
    期待したい。

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    2025年12月18日
  • 夜の道標

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    「日本推理作家協会賞受賞作」なので

    きっと面白いだろうとワクワクしながら読み始めました





    横浜市内で塾経営者が殺された。

    事件発生から2年たった今も

    犯人と思われる男の行方は分かっていない。



    殺人犯を匿う女、

    虐待を受けている少年とその友人

    事件を追う刑事

    などなど、その人物の立場から物語がつづられる



    そして、それぞれの物語は絡み合いながら繋がっていく・・・



    面白い!

    読み始めたら先が気になって止まらなくなります

    休日の前の夜に、おすすめ!

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    2025年12月15日
  • 悪いものが、来ませんように

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    娘を溺愛する女性と、なかなか子供ができない女性とが関係する、とある事件のお話(?)。

    事件の被害者は序盤で明らかになり、誰が加害者なのか、関係者インタビューを交えながら物語は進み、後半とある事実が明らかになり、さらなる展開に

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    2025年12月13日
  • 悪いものが、来ませんように

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    途中で「ん?ずっと勘違いしていた?」とまるで自分が間違って解釈していたのでは!とトリックのように思わせられていたことに驚いた!
    でもそこで全部納得したというか、なるほどー!と思わせられるのがすごい!
    最初は隣の芝生が青く見える系の話かとちょっとガッカリしたけど、この展開はよかった!

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    2025年12月10日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    ネタバレ

    星4.7

    むかし、フジテレビでやっていたホラーオムニバスドラマ「トリハダ」
    これが大好きで、毎回録画して観ていて、そこから派生した「ドクロゲキ」というオムニバスドラマがあって、それを思い出した。
    個人的に、読後感がその感じ。

    派手な事件や事故やトリックは無いし、凶悪な悪者が登場するわけではない。
    ただ、悪意は存在するし、人は死ぬ。
    その悪意もそうだし、そこに追い詰められる心理も、ごく身近に起こりうる範囲の話だということが素晴らしくイヤな気持ちにさせてくれる。

    かつて「M-1グランプリ」で、かまいたちのお二人が披露した傑作漫才「ポイントカード」
    この審査で松本人志さんが言っていた「寄り添っ

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    2025年12月10日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    イヤミス短編集。どの話も構成がよく練られていて読み進めるほど体に巻きついてしまった縄が縛られていく感覚。毒と分かっていながら離れられない面白さ。「目撃者はいなかった」「姉のように」がお気に入り。

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    2025年12月09日
  • 夜の道標

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    今年の文庫で売出し中。小生初、芦沢央さん。推理作家協会賞受賞作。日本の犯罪系・逃走系ミステリー、層厚いしレベル高いし、途中で止められないなーと一気読み、結末はあの話に繋がってて、もう怒涛でした。

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    2025年12月07日
  • 夜の道標

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    ネタバレ

    父親に当たり屋をさせられている小学生「橋本波瑠」
    波瑠の同級生の「桜介」
    過去にお世話になった塾講師を殺害した疑いで逃げ続ける男
    学生時代その男に密かな恋心を抱いていた「長尾豊子」
    二年間行方が知れない殺人容疑の男を追い続ける刑事「平良正太郎」と「大矢」コンビ

    それぞれの視点で描く物語。

    殺害の動機は障害を持つ男が親の身勝手で不妊治療をさせられ、子供が出来なくさせられていたことによる悲しい真実。
    旧優生保護法という現在では人権侵害ともとれる法律が関わっていた。

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    2025年12月07日
  • 夜の道標

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    前半は少し退屈なのが、中盤からそわそわし始めて、後半は怒涛の展開なり、ラストは深い感動に包まれる本でした。登場人物がみんな地味なのもよかったです。
    一気読みしてすごくおもしろかったけど、似たような構成の本がありそうな気もする。

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    2025年11月29日
  • 猫ミス!

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    猫が出てきて幸せそうならもうなんでもハナマルにしちゃうけど。
    やっぱ長岡弘樹さん作品は良かった!
    知らない作家さんだと、菅野雪虫さんも良かった!
    芦沢央さんと恒川光太郎さんはもともと好きなので…

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    2025年11月29日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    サクッと読めるしゾクッとするし面白かった。
    千葉大文学部の女性作家で、話の展開も速くてまた読みたいと思った!
    5話あるなかで4話は復讐や虐待など、人間の嫌な部分が滲み出るイヤミスだったけど、最後の1話はハッピーエンドで少しだけ心がほっこりした。

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    2025年11月22日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    ネタバレ

     著者は学生時代の友人から、怪現象に悩む友人について相談を受ける。その現象の核心と思われるとある“占い師”について情報を集めるため、この話を怪談として掲載する。すると、新たな怪異が舞い込む。次々に集まった怪異を単行本としてまとめようとする中、別々の怪異の繋がりに気づいてしまう。

    【感 想】
     個別の怪談として誌面に掲載された話が、次へ次へと繋がっていくことで、読みながら、「本当だったら…」とワクワクさせられるフェイク・ドキュメンタリーだった。
     小野不由美さんの『残穢』や、背筋さんの『近畿地方のある場所について』も好きだった。このフィクションと現実の境界が曖昧になって、物語に引き込まれる感覚

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    2025年11月21日
  • おまえレベルの話はしてない

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    面白かった。
    が、人によって評価が大きく分かれる作品だと思われる。
    将棋がテーマの小説であるが、実際の勝負の描写は少なく、胸のすくような逆転劇が描かれることはない。将棋(或いは奨励会)に翻弄される若者たちの内省が作品の主であり、看板に偽りありと感じる読者も一定数いるであろう。また、登場人物たちの抱える痛みはこちらにもダイレクトに伝わり、辛い読書になる人もいると思われる。
    だが、筆者の確かな筆致による精緻な感情描写は、間違いなくお勧めできるものなので、そういった作品が好きな方は、是非将棋モノの看板を外して読んでみてほしい。スカッとはしないが、深く心に刻まれる小説だと思う。

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    2025年11月19日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    ネタバレ

    どれもリアルにありそうな些細な嘘や誤魔化しから展開する胸糞悪い短編集。※褒め言葉です
    私は「お蔵入り」が特に好き。殺人者をこんなに自分と近く感じたのは初めてかもしれない。
    本書が好きな人は、米澤穂信さんの『満願』も絶対ハマります。

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    2025年11月18日
  • 悪いものが、来ませんように

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    面白かった。
    子どもは可愛いからなぁ。
    終盤で「え?」ってなった面白い話でしたね。
    めっちゃ面白かった。

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    2025年11月15日
  • 嘘と隣人

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    ネタバレ

    読みやすくて面白かった!

    『かくれんぼ』については、機内モードにしてスマホを使い続ける理由が弱いなとは思った。

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    2025年11月14日
  • 悪いものが、来ませんように

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    ネタバレ

    汚れた手をそこで拭かない の作者だった。面白かった記憶があって、悪いものが、来ませんように も最高に良かった。
    ここまでミステリーだと思わず、"まさに騙される快感"を味わえた。
    まさか自分が騙されていると思わないのと、ゆっくり考える間も惜しむほどストーリーが面白くて次へ進んでしまうからあれよあれよとどんでん返しが繰り返されて読みながら顔がすごかったと思う(笑)驚きと混乱と戻って読み返して感嘆するの繰り返し(笑)
    最後、実はこれが真実でした〜ちゃんちゃん。ってミステリーの綺麗な形で終わらず、なんかいい話風になっていたのも個人的にかなり良いポイントだった!

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    2025年11月12日