芦沢央のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
遺影専門の写真館『雨利写真館』で心にわだかまりを抱えた人たちと出会って様々な謎と向き合い、そして一歩前に踏み出していく希望と再生のミステリー
私は橋川さん家族のお話が特に好きでした。
『「こんな人だったな」-そう故人を偲ぶよすがとなるのが遺影なんですね』という作中の言葉がとても印象に残っています。
写真館の人たちについてもう少し深く知りたくなった!ぜひシリーズ化してほしい!!
読みやすくて心温まるお話しでした!そして、家族との時間を大切にしようと思いました
あとがきには、芦沢さんがこの作品を文庫化するまでのいきさつや思いが書かれていてよかったです。作家さんの作品に対する思いが知れるって -
Posted by ブクログ
ネタバレやるせない、何とも言えない、切ない
人の業
・目撃者はいなかった
・ありがとう、ばぁば
・絵の中の男
・姉のように
・許されようとは思いません
上記5つのイヤミス短編
目撃者はいなかった
大きくもないけど、小さくもない自分のミス
凄く引き込まれました!
バレない様に嘘をついてわかりやすく転落していく様子がもう目も当てられない(笑)
焦る気持ちが伝わってハラハラしちゃう。
姉のように
こちらは子供の虐待が出てくるので注意が必要
1番どんでん返ってました!
真剣に向き合っても、どんなに必死に頑張っても、思った様には育たないのが当たり前。
…わかってるけどね。
イライラする時だってあるよね -
Posted by ブクログ
人の心に潜む闇を巧緻なミステリーに昇華させた5編が収録されていました。
「汚れた手をそこで拭かない」のようなイヤミス感のある短編ミステリーでした!
目撃者はいなかった
ありがとう、ばあば
絵の中の男
姉のように
許されようとは思いません
『姉のように』が1番驚く結末でした!最後にえ?となって最初に戻って読み直して納得
伏線も張られていたのに全然気がつきませんでした
全編通して、登場人物の心理描写がすごく丁寧に描かれていると感じました。そのためか、物語が進んでいくと結末を知る怖さも感じてラストを知りたいような知りたくないような気持ちにさせられました!
『許されようとは思いません』は読後感 -