芦沢央のレビュー一覧
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ネタバレ塾講師が殺害された事件を巡って、警察・犯人を匿う女、そして小学生の桜介と当たりやをさせられている波留。これらの人たち目線で物語が紡がれていき、最後に交わっていき真実が明らかになっていく。
夜の道標というタイトルの秀逸さが沁みる物語だった。道標というと目的地までの方向や距離を示すもので、夜には暗くて遠くが見えないため助けになるものとなる。
しかし、それが人生に置き換えられたとき、それでも良い意味に捉えられると思うけど、この物語では悪い方向、なにもわからない暗闇を歩いているからこそ、従わざるを得ない道しるべとなってしまっていた。犯人の阿久津や波留、また阿久津の親、殺害された塾講師も良いと信じて行っ -
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4人の作者による短編集。
なかでも。
金子玲介「ゼリーに満たされて」
メチャクチャ面白かった!!
星新一のショート作品を彷彿とさせる!
超高度知的生命体の異星人と何をやってもダメな主人公の康太。2人の出会いと日々の生活が織りなすストーリー。
異星人のゼリ郎は自信をなくす康太対し、「康太は努力する事ができる。感謝する事ができる。それは何より素晴らしい!」
このセリフ単純だが、凄く好き。
作者の作品をみたら、「死んだ山田と教室」作者だったのね。作風好きかも!!
斜線堂有紀「人魚の骨を拾い往く」
ホラーとミステリーがバランスよくて良かった!
デビットフィンチャーの映画のような感じ!
人魚は -
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ネタバレどんでん返し系。
真実を知った後再読したい系。
中盤より少し後ぐらいでネタバレがさらっとされており、「えっ」と思い小説の二度見をした。
途中までなぜか人物同士の関係がわかりづらく、読み進めづらさを感じていたが、その時に色々仕掛けられていたのだろう。
読み終わった後にプロローグだけ読み返してみたが、その部分がとても秀逸だったことに気づく。
この時点でもうすでに騙されていたのだ。騙される土台が作られていたのだ。と
たった8ページだが、されど8ページ。
どちらの方向に過剰すぎても毒親になってしまうんだなーと思った。
失礼な表現かもしれないが、女性のアク・エグみが丁寧に描かれていておもしろかった。 -
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ネタバレ作品の舞台の街が、私の故郷の近くだ。なんだかそれが面白かった。
波瑠が虐待を受けている、というのが一番ショックだった。
無邪気とも見える桜介。波瑠を心配しているクラスメイト。
本当は、手を差し伸べれば、波瑠に助けの手を差し伸べる人たちはたくさんいるのだ。
でも、渦中の人間にはそれが分からない。
波瑠だけではない。渦中の人間って、分からないもんなんだ。
閑話休題。
障害を持つ子供、障害と言っても重度なわけではない。それでも本人たちにしてみたら大きなことで。
俺は〇〇ができないから、人の気持ちを想像することができないから、空気を読むことができない。
そんな人たちは、かなりの人数がいると思わ -
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ミステリー小説との触れ込みで読み始めた
カリスマ監督率いるダンスカンパニーが舞台となる。
主役に選ばれた藤谷誠が新作の公演直前で姿を消してしまう。
殺される被害者が終盤までこの人だと予測していた
が、すっかりミスリードされた!
藤谷誠と恋愛関係になった女性たち、藤谷誠の代役に選ばれたダンサー等の視点で物語が進んでいくに
連れて関係者の過去や性格が見えてくる。
芦沢央は、短編の名手だと思っていたが長編作もしっかりとした構成や緊迫感のある描写で読み応えがあった。
ダンスの知識がなくても十分にダンサーの世界がどれほど過酷な競争社会かなのかが伝わってきた。 -
Posted by ブクログ
四編の短編集。どれもモヤモヤする系で読み心地はよろしくないので、この作家陣のファンとか、新しい作家探したい人とか、イヤミス系嫌いじゃない人にお勧めです。とりあえずどれも面白かったです。
「ゼリーに満たされて」金子玲介
頭に声が鳴り響き、網で助けたウサギっぽい何かは超高度知的生命体。まわりとうちとけられない、ケーキ屋の息子、小5の森康太は徐々にそいつと仲良くなっていく。そいつはゼリーが好きらしくて毎日康太の作ったゼリーを食べていた。
金子玲介さん、本当に会話文が面白いですね。最後の1行以外は結構明るい感じで楽しく読みました。
「人魚の骨を拾いに往く」斜線堂有紀
子どもも少ない離島に残る人魚の伝説 -
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ネタバレ初めて読む芦沢央さんの作品。もっと早く知っておきたかった作者。
『イヤミス』×『どんでん返し』
紗英と奈津子という二人の視点で交互に物語が進むのですが、それぞれの視点で描かれた後に、謎のインタビュー記事のようなものが挟まれます。特にインタビューを受けている人間も、この2人とは少し距離のある人物で前半は進むのです。この中で、2人が何がしの事件にかかわっていくこともわかるけれど、その全貌は明らかになるどころか、むしろモヤモヤとした違和感ばかりが募っていきます。
ただ、途中でその違和感が一気に解消され、そこからは、巡るページが止まらず、読後は解説を読み、そこからはエピローグに戻って違和感を一つずつ取