芦沢央のレビュー一覧

  • 汚れた手をそこで拭かない

    Posted by ブクログ

    いやー面白かった。
    写実的な描写で読みやすく、スラスラと読みやすかった。
    ほんと、全ての話が自分の隣にありそうな感じで、面白かった

    0
    2026年08月02日
  • 今だけのあの子

    Posted by ブクログ

    この本を買った日、偶然にも芦沢央さんが「#この作品を発掘してほしい」という旨のポストをしており、それがプチバズしていました。「著書の中でも知名度は低いが自信作」とのこと。イヤミスの名手ですので今回も構えながら読み進めましたが、5篇ともホッとできるオチが待っていました。しかしオチに至るまでの運びはThe芦沢央な不穏感で、この緊張と弛緩から生まれるカタルシスが最高。登場人物の繋がりや時系列から読み取れる情報量も多く、語らずして読者に察させるのも巧いなぁと。著者イチオシも納得の傑作でした!

    0
    2026年08月01日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    芦沢央さん3冊目。私はすっかりあなたの虜です。イヤミス?ヒトコワ?そんなありふれた言葉で括ることなかれ。短編集だと侮ることなかれ。まるでプールを端から端まで潜水してごらんと言われたかのように、辛く苦しく、もがくほどに深く深く…特に「姉のように」の息苦しさは尋常ではなかったです。先に読んだ「悪いものが来ませんように」もそうでしたが、母と子の愛ゆえの残酷さを書くのがうますぎます。 深みにはまってプールの底についてしまうと思いきや、5作目=表題作では水面の光が射し込み少しホッとしました。

    0
    2026年07月31日
  • 悪いものが、来ませんように

    Posted by ブクログ

    芦沢央さん2冊目。重いし暗いのに続きが気になってページをめくる手が止まらない。何度も息が詰まるような、胃がムカムカするような嫌な感覚になる。それなのに一文一行に惹き込まれて目が離せない。 緊張とか動揺とか失望とか、そういう人間の表現描写が非常に緻密で、そこにリアルを感じました。

    0
    2026年07月31日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    単なる短編ホラーではない傑作でした。 途中何度か、読み進めるのが嫌だな…と感じた瞬間があったくらい、気がつくと自身の背後に恐怖が張り付いていました。 何気ない日常でふとこの話が頭をよぎるとき、しばらく或いは一生、ぞくりとした感覚が蘇りそうです。

    0
    2026年07月31日
  • あなたが正しくいられたとき

    Posted by ブクログ

    芦沢さん2作目!自分の読解力がなくて、え??ってなった話もあったけどおもしろかった。ちゃんと理解できる力がほしい。
    いちばんはじめのお話は、桃太郎みたいだなあと思った。桃太郎の正義と鬼の正義は違うよね。正しいことをする人がいつも正解なわけではないしその正しさによって苦しむ人が存在するんですよね。誰かのヒーローは誰かの悪になり得るのがこの世界。気をつけようがないよな、と思いました

    0
    2026年07月31日
  • あなたが正しくいられたとき

    Posted by ブクログ

    前回「おまえレベルの話はしてない」を読んだ時は話の展開についていけずイマイチな印象を抱いていましたが、色んな短編が揃っていて、どれを読んでも濃淡があり読みやすさがありました。
    こういう味が揃ってない作品もいいなと思いました。
    人によって感じ方が違うかもしれないと思い面白さが増すと思います。

    0
    2026年07月28日
  • 汚れた手をそこで拭かない

    Posted by ブクログ

    短編集で読みやすかったし、面白くてあっという間に読み終えてしまった!
    人の嫌な面がたくさん描かれている作品だけど、そこがくせになる。ちょっとしたごまかしや悪意が、取り返しのつかない状況へと転がっていく展開がリアルすぎて、読んでいて終始ヒヤヒヤした気持ちになった、、
    露骨な悪人が出てきたり、わかりやすい気持ち悪さがあるわけではなく、もしかすると自分も同じようなことをしちゃうかもと思えてしまう、絶妙な人の歪み・不気味さが描かれてて魅力的だなと思った。最初の「ただ、運が悪かっただけ」が一番好きだった。

    0
    2026年07月20日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    GOATで知って気になっていた芦沢央の本を初めて読みました。
    GOATのどの短編も好きだったので期待していましたが、期待を大幅に超えるくらい好きでした。

    ここ2〜3年で怪談に目覚め、YouTubeで怪談師を見たり、実際に怪談ライブに行ったりしてます。
    話し手にはそれぞれ得意なジャンルやスタイルがあり、
    例えばこっくりさん一つとっても話し手によって全く違う語り口になります。
    そこが怪談の面白いところであり、この怪談師のこういう話好きなんだよなと発掘する楽しさもあるんです。

    この面白さ・楽しさがこの本には詰まっていました。
    心霊としてはよくありがちな事象ながら、心霊としてちゃんと怖い上に人の怖

    0
    2026年07月19日
  • 夜の道標

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    バスケをしている少年2人と、パートをしている中年女性、刑事の2人がそれぞれの視点の主となって語られる一つの事件にまつわる話。

    障害者に関わる話でした。時代も時代で、今となっては「そんなことがあったのか」と絶句するような話。私もそういうものがあったことすら知らず、優勢手術で調べてしまいました。
    あまりにも障害者を尊重していないものですが、一方で望まぬ妊娠を生み出してしまう、加害者になる可能性があるというのもまた事実で。非常に難しいですね。母の気持ちも、戸川先生の想いも、もちろん阿久津の気持ちも想像ができますし、誰も悪くない……(母親のやり方はまずかった)
    戸川先生は何故殺されたのか、はっきりと

    0
    2026年07月19日
  • 神の悪手(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    3話目まではかなり楽しく読んでいたのだけど…
    4.5話目はあんまりわからなかった
    棋士も奨励会員も、凡人の想像の範囲外で生きてあるんだろうなぁ

    0
    2026年07月16日
  • 汚れた手をそこで拭かない

    Posted by ブクログ

    すごく嫌な短編集でした。読み返したくないな...と思うくらい。わりと身近で起こりそうな、少し顔形を変えて誰にでも起こりそうな話ばかりなのがやけにリアリティがあって、余計に嫌というか、厭でした。

    0
    2026年07月16日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」
    作家の“私”は短編小説の依頼を受けるのだが​​──

    実話感とフィクション感の塩梅がちょうど良い。
    それぞれの話が繋がっていくところ。
    ぞくっとする余韻の残る終わり方。
    とても面白かったです!

    0
    2026年07月15日
  • 悪いものが、来ませんように

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    女と女、家族の話。
    語り部の主観によって人間の印象はいくらでも変わる、という話でもありました。でもそうなると小説の登場人物はどうしたら……?語り部の主観でしか読者はイメージを掴めないのですが……?

    文句なく面白かったです。最後、少しだけ救いがありました(更生的な意味で)



    奈津子が紗英の母親なのかな、というのは少し考えていたところだったので、当たって嬉しかったです。

    奈津子の母、大志の母は出てくる一方、紗英の母って話の中にしか出てこないんですよね。あと、友達は夜に既婚者の家へ来て旦那さん含めた3人で食卓を囲まないと思うので……。そういう違和感で気がつけました。

    0
    2026年07月15日
  • 汚れた手をそこで拭かない

    Posted by ブクログ

    短編集って、だいたい表題になっているお話とその他◯作、みたいな構造が多い気がするけど、この作品には、表題と同じタイトルの作品はない。

    なんでこんなタイトルつけたんだろう・・・と思って振り返って、すぐに気づいた。

    このお話はどれも、汚れた手をたまたま深く考えもせずに手近な場所で拭こうとした人たちの末路だ。

    日常にはいろんな落とし穴があって、私たちは毎日のように小さな失敗やズル、ちょっとした勘違いや油断を見せながら人と関係している。

    その都度、正せることもあれば、なんだかなぁなぁにすませてしまうこともある。

    それこそ、うっかり汚してしまった手を、そこらにあった自分にとっては都合の良い布で

    0
    2026年07月15日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    そうきたか!というのが最高…。うわー!と声が出てしまうような内容がほんとに好き。姉のようにが共感と紙一重の感情に頷きが止まらなかった。

    0
    2026年07月10日
  • あなたが正しくいられたとき

    Posted by ブクログ

    全部面白かった。一番良かったのは標題作。「正しい人」って昔から周りにいたが、正しさは時に大間違いになり得るのだなと。

    0
    2026年07月08日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

    Posted by ブクログ

    どれも面白く、サクサク読めた!特に荒木あかねさん、初読み作家さんでしたがその他の作品も読んでみたいと思いました。事件自体の謎についてや犯人につながる気になるポイントがうまく散りばめられていて、先が気になり読んでいて面白かった。今度他の作品を買いに行こうと思います!そして方丈貴恵さんのはキャラのアクが強くて最高。好きですね。文春文庫さんのアンソロジーは他にも色々あることを知り、他のシリーズもぜひ読みたい。

    0
    2026年07月02日
  • 罪の余白

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「おまえは、加奈の日記を読んだはずだ。加奈がどんな思いをしていたか、全部横で見ていたじゃないか。安藤さん、つらかっただろうな──おまえがそう言ったんだ」  声が徐々に震え、最後は言葉にならなくなる。堪えきれず、左目から涙がこぼれ落ちた。熱い感触が頰を滑る。「なのにどうして──それで反省することができない」  咲は、感情をすべて封じ込めたような無表情を崩そうとしない。  安藤は唐突に気づいた。いくら言葉を重ねても、目の前の人間に届くことはないのだということに。言葉は重ねれば重ねるほど一つひとつが薄くなっていって、一向に厚みを増さない。

    もうここの文章に尽きる。
    おもしろかった。人を変えることな

    0
    2026年07月02日
  • 汚れた手をそこで拭かない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    すごく面白かった

    各章で出てくる「汚れ」
    それを隠そうとする当人の弱さだけでなく、その周りにいる人物さえも不気味さを覚えた。
    汚れた手を「汚れたけど洗った手」ではなく
    「元から汚れていなかった手」にしたいという
    人間の本性のようなものがこの作品からはすごく伝わった。

    個人的に好きな編は「ミモザ」だと感じた。
    本書(文庫本)の解説にもあったが
    「悪い事をしたから悪いことが起きるとは限らない」
    という瀬部の発言には、正直恐ろしさを感じた。
    しかし「人の弱さを利用する人間」だけを恐ろしいと感じたのではない。私は利用された人間は自らも逃げ場を消してしまう現実に恐ろしさを感じた。

    0
    2026年07月01日