芦沢央のレビュー一覧

  • 汚れた手をそこで拭かない

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    結末がどうなるのか、早く続きが読みたい!と思える短編集。どれも設定が面白かった。身近でありそうな、でも自分は巻き込まれたくない、逃げたくなるような話ばかりだった。まさに汚れた手をどこで拭けばいいの?と困惑してしまう。面白かったので、この著者の他の作品も読んでみたい。

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    2025年11月15日
  • 夜の道標

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    1996年、横浜市内で塾経営者が殺害された。
    事件発生から二年、容疑者として指名手配されている阿久津弦は未だに捕まらずにいた。

    小学6年生の仲村桜介。
    そのバスケ友達の橋本波留。
    刑事である平良正太郎。
    謎の男を匿っている長尾豊子。
    その四人の視点で物語は進んでいく。

    波留は父親から当たり屋をさせられていて、ご飯代もろくにもらえず、いつしか長尾豊子の家の地下に住んでいる男に食べ物をもらうようになる。

    塾経営者だった戸川勝弘は、知的障害や発達障害、学校に馴染めない子を、それぞれの個性を見極めながら勉強を教えていた。
    被疑者である阿久津弦もその教え子の一人だった。

    阿久津弦は結婚していた時

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    2025年11月14日
  • 夜の道標

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    登場人物それぞれの思い、言葉が読み取れて
    友達とのやり取り、仕事の上司と部下のやり取り
    どれも読んでいて大切にしたいと思った、
    何度も繰り返し読んでみたいと思った
    その度に感じる思いが変わる気がする、それも楽しめそうな作品。

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    2025年11月14日
  • 嘘と隣人

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    5話のオムニバス
    主人公は同じ
    最後繋がるかなと思ったが特に繋がらなかった。

    各話短くて読みやすい

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    2025年11月13日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    汚れた手を が良かったから次は長編を、、と中身を見ずに買いましたら、また短編集的な泣

    でも少し変わったアプローチで、世にも奇妙な物語のタモリ=作者。ストーリーテーラーの立ち位置で実話のように進みます。

    それぞれの話は、めちゃ面白い!宇宙!

    次こそ事前に調べて同作者の長編を(2回目)

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    2025年11月12日
  • 嘘と隣人

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    直木賞候補作

    警察を定年退職した老人が、過去の担当事件を回想したり、退職後に身の回りで遭遇したトラブルを追いかけたりする連作短編集

    各編で昨今の社会問題が違和感ない形で取り入れられている点や、提示した謎に対して短い中でも綺麗に真相解明している点がよくできた小説だと感じた

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    2025年11月12日
  • 悪いものが、来ませんように

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    まんまと騙された、。
    6章あり、一章進むごとに登場人物への疑問とか疑念が湧いてくるけれど、それが何に繋がるのか全く想像を超えてきて面白かった。
    それ以上に母親や女であること、家族であることに対する訴えかけというか、重たい何かがすごく心を突き刺してきた。

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    2025年11月11日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    神楽坂を舞台に怪談を書く依頼を受けた作者。作者の体験した話を書き短編を掲載。その後無作為に選択した話には共通点があった。評判の占い師、霊能者。
    「妄言」はほんとに同情する。結構ありそうな隣人ガチャの失敗例かも…

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    2025年11月11日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    ネタバレ

    実話風ホラー
    というか、最後解説を読むまで実話と思ってて、えっこれ発行していいやつ!?と思った笑

    ちゃんと怖いし面白い…
    最近流行ってるホラーに比べて、全部の怪奇が伏線回収されないところがまた怖さを増させてる…

    ミステリーにしては、ホラーに寄ってる

    怖くて、なるほどともなって良かった

    ちょっと今年はホラーが熱いね!!
    もう秋になっちゃうから萎んじゃったら悲しい

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    2025年11月10日
  • おまえレベルの話はしてない

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    表紙買いしてしまいました。
    2人の視点から語る、2話構成となっていますが、後のお話読んだことがあるぞ?
    「もの語る一手(講談社)」に収録されていました。
    文章量はさほど多くないのに、質量がすごい。
    将棋の棋士の凄まじさを描いた本はたくさんありますが、将棋の世界から離れた者、残った者、両視点から描き、芦沢央のえぐり出すような登場人物の内面表現があいまったら、それはもう大変なことになるんです。

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    2025年11月10日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    すべての物語において、途中読み飛ばしてしまいたくなるような、罪悪感?焦り?そういった『嫌だ〜!』な気持ちを感じてしまいました。
    芦沢先生は、どうしようもない人間の習性を描くのが、本当に上手だと思います。

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    2025年11月08日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    良質なミステリー短編集でした。
    どの作品もラストにぞっとさせられますが、「忘却」「ミモザ」の2作品、文字だけで映像が出てくる感じです。このまま2時間枠ドラマ化できそうなくらい、上手すぎる出来でした。
    「ミモザ」は、もしかすると「えっ、これで終わり?」と思われる読者もいらっしゃるでしょうが、その後を想像するとゾッとします。
    心理的にがつんとくるミステリーばかりで、ホラーのような恐怖感ではなく、まさに日常、誰にでも起こりうるであろう怖さです。

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    2025年11月06日
  • いつかの人質

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    最初から最後までずっと惹きつけられたままでした。
    こんなに人物それぞれの個性があって、理解出来ない考え方する人がいて、でもそれも当人にとってはその時の100%なんでしょうね。なんかすごかったです。

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    2025年11月03日
  • おまえレベルの話はしてない

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    表紙とタイトルの勢いで、読みたくなってしまう本。2章に分かれていて、プロ棋士になった芝悠大が語りの前半と、二段で棋士を諦めた大島の語りが後半。2人は小学生の頃からのつきあいで、大島が奨励会をやめてからもつきあいは続いている。
    芝が勝てなくて辛い状況にあるので全体的に暗い雰囲気で読むのがキツイです。しかも、芝の追い詰められたような頭のなかが文章で表現されているので、前半は特に圧迫されたような苦しさ。読み心地重視の人は読まないように。
    諦めることができた大島も、そこからのリカバリーで世間的にはめちゃくちゃ勝ち組なんだけど、棋士の世界で負けたという思いがあるから楽々と生きていない。
    棋士になるという

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    2025年11月02日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    人の心とは恐ろしいもの。表向きの顔からは想像が出来ない事を秘めている。
    そんななんともやりきれない思いをさせられるストーリーがオムニバスで綴られている。今自分が密かに秘めている闇も、皆が持ち得るものだ、とちょっとだけ安心するかも⁈

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    2025年11月02日
  • 嘘と隣人

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    物語そのものは退職した警察官が主人公でその生活自体はゆったりと、どこか温かい感じ。
    でも短編それぞれに嘘が紛れていて、それに気づくとゾワっとする、その感じが良くて、楽しめました

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    2025年11月01日
  • 嘘と隣人

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    身近な謎を元刑事の主人公が解き明かしていく短編ミステリ。
    すぐ隣に転がっていそうな話なのがまたリアルで、ちょっとした嘘をキーワードに謎が解けていく時が面白い!!
    謎が解けてもハッピーエンドとはならなかったりするし、果たしてこれで良かったのだろうかと思う場面もあるけれども、話として面白く、サクサク読めた。

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    2025年11月01日
  • 悪いものが、来ませんように

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    終盤えっえっええええ??ってなってまた最初のページから読み返してしまった…伏線回収えぐい!
    映像ではなく本だからこそできる表現!

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    2025年10月31日
  • 嘘と隣人

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    なかなか頭を使う小説でした。さーっと読めない。よく読まないとどこかに伏線があって、ここかあ!と思う。刑事を引退した正太郎にちょっとした事件を解決して欲しいと隣人から頼まれるが…。あまりにも嘘つきが多くて最後まで気が抜けない。

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    2025年10月31日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    どれも短編で読みやすく、わかりやすく、人間が一度は陥ったことのあるだろう感情を抉ってくる感じ。面白かった。

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    2025年10月29日