芦沢央のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
普段家族が将棋をABEMAやNHKで見ているので、多少の馴染みはある。
棋士の頭の中は本当に未知の世界。芝の章は文章にも癖があって読みにくいけど、これが自分には理解できない棋士の頭の中なのかなぁと思いながら読んだ。
AIの導入で、棋士がミスするのを楽しむエンタメになった…… 的な文(うろ覚え)を読んだ時、終盤で大逆転する盤面は確かにおもしろくはあるなぁ…… と棋士の気持ちも考えずに思っていた。将棋を楽しむにハードルを下げてくれたAIは偉大だけど、弊害もあるのかもしれない。
大島の章の、芝との差を感じてしまうところや、奨励会の厳しさ、辞めることへの葛藤が苦しくて、フィクションだけど、かなり取材 -
Posted by ブクログ
ネタバレ怪異を扱う作品ではあるが、幽霊や超常現象といった怖さよりも、メンヘラ気味の彼氏や、お祓いを執拗に頼む女性、関わるのが大変そうな隣人など、人間そのものの怖さが強く感じられた。また、物語の中で登場人物が立て続けに亡くなっていく展開には少し戸惑いを覚えた。占い師の正体や榊桔平の行方など、最後まで明確に語られない部分が多く、謎が残る終わり方だった。〜だったのだろうか?と読者に解釈を委ねる書き方が特徴的で、なかなか考えさせられる作品だなと感じた。読みやすい文章で、ほどよい没入感もありスラスラ読むことができた。他の作品も読んでみたいと思う。
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Posted by ブクログ
ネタバレプロローグが秀逸。
ここに奈津子のリアルな母親像があることで第一章からの奈津子も引き続きその年代のまま母親だと錯覚した
▪️違和感
・夕飯を作りにくる関係
・車を出す関係
・髪を切る関係
▪️ひっかけ
・公民館の裁縫メンバーが二十代。
※年齢が離れているからかもしれないとの記載もあり
・第三章でリリの父親が寝てる描写がでてくるが、その後の証言が柏木貴雄
▪️ヒント
・この場を失えば私が社会と繋がっていられる場所は一つもなくなってしまう→紗英とのつながりは社会ではない
・p.78 電車の中での奈津子の注意→同級生にしては大人びてるが単純に引率者としての振る舞い
・p.120 庵原和子の -
Posted by ブクログ
私の父は根っからのホラー好きだ。
私がまだ子供の頃。
夏のテレビ番組は心霊番組が一強だった。
アンビリーバボーで一般者投稿の心霊写真を見る特集をやっていたり、ほんとうにあった怖い話が今よりコンスタンスに放送されていた。
記憶は曖昧だが、嵐の相葉くんが心霊スポットに行く企画をやっていた番組もあった。
そんな番組を酒を煽りながら観ている父は、なぜか楽しそうで内容が進むたびにこういうのだ。
『なんだこれ、インチキか?笑』
父には霊感がなく、見えたりも感じたりもしない。
なのに心霊番組を観るのは、見えないものを『疑う』ことが楽しいからだ。
私はそんな父を見ながら同じように思っていた。
こ