芦沢央のレビュー一覧

  • 汚れた手をそこで拭かない

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    日常で起こる「汚れ」の積み重ねがストレスになっていく。
    感情移入すればするほどストレスになります。「汚れ」をどこで拭けばいいのか、何が正解だったのか、わかりません。

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    2026年09月10日
  • 罪の余白

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    高校の転落する女生徒のモノローグ的な所から始まる不穏な空気をまとった小説。
    冒頭から、萩原朔太郎の『自殺の恐ろしさ』を思い出す。

    「自殺に就いて考へるのは、死の刹那の苦痛でなくして、死の決行された瞬時に於ける、取り返しのつかない悔恨である」

    この女生徒の死は転落死なのか自殺なのかと、失意のどん底にいる父親は苦悩する。妻が命と引き換えにこの世に遺した娘。その娘の死。
    原因を探るうちに父は娘の遺した日記に辿り着く。そこに記されていた事実…。

    複数の人物の視点から描かれる構成で、日記の内容が明らかになる前から、娘の死はいじめによるものだったことが分かってくる。
    真相を知りたい父親と、それを隠し

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    2026年09月10日
  • 悪いものが、来ませんように

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    ネタバレ

    ずっと暗い。
    何もしらず読んでたからまんまと騙された。
    読んでて???な部分は確かなあったけども
    奈津子やばすぎ。

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    2026年09月08日
  • 嘘と隣人

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    ネタバレ

    退職した元刑事・平良正太郎の平穏な日常に降りかかる事件の数々。
    ストーカー、マタハラ、痴漢冤罪、人種差別、SNS誹謗中傷など、身近な悪意が白日の下に晒される連作ミステリ。
    捜査権限を失った男が事件の向こうに見るものとは。

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    2026年09月07日
  • 夜の道標

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    今月から生活道路の制限速度は30km/hへ。道標が無くても常識や認識が変わる。国も人も変わってく。過去は過去、今は今の事情があって、そこは酌む。でも、後悔や悲痛な叫びこそ、未来を変える道標なのでは?

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    2026年09月07日
  • あなたが正しくいられたとき

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    導入がまず面白い。推測される結論までの流れがスムーズ。結末は違うもので、その逆転も無理がなくむしろ納得させられる構成になっていて素晴らしい。

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    2026年09月05日
  • おまえレベルの話はしてない

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    ネタバレ

    続けていたら、やめていたら。今の選択を肯定できるだけの強さも自信も無いけど、選んだ選択肢を信じて進み続けるしかない。道が別れようが同じだろうが、結局戦う時はひとり。でも最後の台詞好きだなあ、二人とも将棋を続けていたら出なかった言葉な気がする。

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    2026年09月04日
  • 悪いものが、来ませんように

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    ネタバレ

    母親になる苦しさと、母親になれない苦しさの両方が描かれていて、重たかった。自分が将来どうなるかは分からないけど、母親になったらきっとたくさん悩んだり苦しんだりするんだろうなと思う。子どもはかわいいと思うけど、子どもをかわいいと思うのが当然とされている世間の空気は良くないんだろうな。その考えが母親になった人たちを追い詰めることがありそう。子育てをしていたら、かわいいと思えない瞬間だって普通にあるだろうし。
    奈津子が娘をかばって殺人犯として捕まったのは、自分が母親から受けた精神的な虐待への復讐という側面もあったのかなと思った。あなたの育て方が悪かったから殺人を起こした、と母親に突きつけて復讐したか

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    2026年09月03日
  • 悪いものが、来ませんように

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    見事な叙述トリックに騙された。
    不思議な場面が多かったが、なんとなく読み進めていたら「まさかの」というやつ。

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    2026年09月02日
  • だから捨ててと言ったのに

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    ネタバレ

    河村拓哉さんの『ミックス』が好き。Youtuberさんだとは知らなかった。このシリーズは書き手との出会いがやっぱり楽しい。

    累犯家族
    重政の電池
    その。をよく見ろ
    海に還る
    猟妻
    擲たれた手紙

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    2026年09月05日
  • 嘘と隣人

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    短編集。
    定年退職した刑事が、相談事を持ち込まれたり、現役時代の事件を思い出す話。
    短編だから大事件みたいなのは無いんだけど、痴漢冤罪を敢えて被る夫とか、自殺した外国人労働者とか、インフルエンサーの嘘投稿の話とか、
    最初の?が読み進めるうちに違う方向へ開ける感じがとても面白かった。

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    2026年09月01日
  • 夜の道標

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    最初、何の繋がりもなかった3組(桜介&波留、豊子、平良)がどう関わってくるんだろう?ってところから、読み進めるにつれてどんどん関わり合ってくるのが面白かった。

    物語の終盤とかで突然タイトルが出てくるとテンション上がるな
    信じていいものがわからない中で唯一の、夜の道標、だったんだね、やっぱり何事も背景を知ってしまうと一概に判断できなくなってしまうね

    ただ、特に平良周り、不要な描写も多かったような...?いつか関係するのかと思ったらしなくて若干拍子抜けしている

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    大人になって、一人でいることの気楽さにも関係が終わるときのあっけなさにも慣れて、若い頃よりもず

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    2026年09月01日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    芦沢央さん著書の『火のないところに煙は』

    【あらすじ】
    怪談を書くことになった「私」のもとに集まる、身近な人々が体験した不可解な出来事。全5編の怪談モキュメンタリー作品。最後の「禁忌」で、これまでの怪談が思わぬ形で一本の線へと結びついていく。

    【感想】
    感情を過度に煽らない淡々とした語り口が、怪異をかえって現実のものとして感じさせる。文章も非常に読みやすく、怪談の語りと作者の視点を織り交ぜた世界観に入り込める。

    短編集として読み進める中では、怪談特有の「なぜその怪異が起きたのか」という原因や背景がすべて明かされるわけではなく、「結局、あれは何だったのだろう」と引っかかる余白を残しながらも

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    2026年08月30日
  • 今だけのあの子

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    女の友情を題材にした短編ミステリ5編。リアルでゾクっとするけど、ほっこり終わる感じ。「届かない招待状」に一票。

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    2026年08月30日
  • 夜の道標

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    あっという間に読み終えた。次々と視点が変わるのも展開があって良かった。登場人物の感情もストレートに書かれていないものの、わかりやすく入り込みやすかった。

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    2026年08月29日
  • 夜の道標

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    暗くて救いの少ないストーリー。だけど、一気に読ませる。自分が住んでいるところにかなり近い設定が、すごく興味深く感じたのと、なぜ彼が?という疑問が最後まで読ませたのだと思う。もう一度、と言われたら多分読まないけど。

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    2026年08月27日
  • 最後の一行 white

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    最後の一行で本当に世界がひっくりかえったのかと考えると、全ての作品がそうであったかは考えさせられました。個人的に、人魚の骨を拾い往く、がとても気に入りました。

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    2026年08月27日
  • 今だけのあの子

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    ネタバレ

    全体的に一部が繋がっている部分もあって
    感動しながら楽しめた。
    いつもの芦沢さんとはちょっと雰囲気が違っていて
    イヤミス風?だと思っていたら
    ほっこり感動系のお話が多くて、それもよかった。

    1 届かない招待状
    最初イヤミス的な雰囲気だと思って身構えていたら
    何となくもしかしてこうなのかな?と思ったことが
    合ってた。
    親友だからこそ言えなかったんだろうな、と
    苦しくなりつつも
    優しい気持ちになる終わり方でよかった。


    2 帰らない理由
    帰りたくない理由がお互い違うのに
    お互いが不安になって帰らないのがおもしろい。
    たしかに見られたくない趣味とかあったら
    そうなるかも⋯。
    この時は嘘ついてしま

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    2026年08月26日
  • あなたが正しくいられたとき

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    6作とも驚きがあった!
    短編だからスラスラ読めたし、
    次の作品がどんどん読みたくなるくらい面白かった
    ちょっと不気味なところもあり、
    共感できる生々しい感じもあって
    とても読んで良かった!!

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    2026年08月26日
  • あなたが正しくいられたとき

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    それぞれが独立した全く違うテイストの短編集
    どれも先が気になる展開で、あっという間に読み終えました
    イヤミス感は控えめで、純粋なミステリとして非常に面白かったです
    なかでも十時と奥平の刑事コンビが登場する2編は、2人の会話が独特でコミカル
    特に十時のキャラクターがいいので、ぜひ今後の長編小説などで再登場してほしいところです
    また「投了図」は、芦沢さんの短編集のラストを飾るにふさわしい将棋もので、趣のある作品でした
    『あとがき』では芦沢央さんご自身による各短編の解説があり、こちらも非常に興味深く読めました

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    2026年08月26日