芦沢央のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
米澤先生の「満願」を思い起こす珠玉の短編集。日常系ミステリーの最高峰。もはやホラー?最初は些細な出来事だったのにちょっとした出来心から思いもよらぬ顛末に。
古くは「嫌われ松子の一生」でしょうか。主人公が転落していく物語は。そこまで壮大ではないですが各編の主人公は日常の中で悪いほうに悪いほうに選択して少しずつ追い詰められていきます。
この描写が見事で心臓バクバクが止まりません。なぜこうしなかったの!?と心の中で叫びつつ、ああ自分もきっと選択してしまうだろうという諦観。
ひとつひとつが長編を読んだかのような満足感が得られます。一緒に絶望してみませんか。
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Posted by ブクログ
ネタバレ目撃者はいなかった
すごく嫌な手汗を掻いた。自分のためにしか証言できない主人公は、最後に真実を言えるのかな。
ありがとう、ばあば
他人の死を軽く扱った結果自分に返ってくるという、自分を死に向かわせる伏線をばあばが自分で張り続けてるのが面白い。
絵の中の男
先生が夫を殺した理由と鑑定士の元へ持ち込まれた贋作の関係性を回想していく。最初に提示された情報と真実がかけ離れているほど物語はギャップが生まれて面白くなるなと思った。
姉のように
どんでん返し×イヤミス。主人公の周囲(特に夫)の無理解と娘が的確に嫌なことをしてくるのに、イライラしてしまった。終盤じわじわ気付かされるどんでん返しにやられた -
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Posted by ブクログ
Boy Meets Girlではなく、少年が逃亡犯とめぐり逢ってしまう物語。だが、その少年も逃亡犯も、どこか様子がおかしい。
少年・波留が小学6年生という設定は秀逸だと思う。成長の個人差が大きく表れる時期で、大人びた子もいれば、まだまだ子供らしさの残る子もいる。そんな中、家庭環境のためにさまざまなことを諦めざるを得なかった波留は、無理に大人ぶっている子供だ。
一方の逃亡犯、阿久津弦は、明らかに何らかの障害を抱えている。
そんな二人の逃避行は、どうあがいても長続きするはずがなく、あっけなく終わりを迎える。それでも、その道中にはバディもののようにずっと見ていたくなる空気感があった。
ただし -
Posted by ブクログ
この一冊にこの作者のこの作品。
どの作品も重厚でした。
贅沢な一冊です。
作家さんてすごいなぁ、と特に感じたのは
一話あたりのページ数です。
この短いページ数でこの内容を紡ぐことができて
さらには登場人物たちのキャラクターをたたせる。
どのお話も人物たちのキャラクターが現実にいるような
リアルさがある。
物語の構成もしっかりしていて、この頁数で
よく物語のまとめができるな。
と、そういう観点からもおすすめします。
一話がしっかりしているので、一話読み終わると
本を一冊読み切った感じがして、
次の話にすすんだとき前の話を思い出すのが
難しかったくらいです。
それぞれの作家さんの別の未読本に