芦沢央のレビュー一覧

  • 貘の耳たぶ

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    ネタバレ

    繭子は自分で産んだ子どもを、同じ日に産まれた郁絵の子どもと取り替えてしまう。
    繭子は事実を隠したまま、郁絵は我が子を取り替えるられたとは知らず4年がすぎた。
    あるきっかけにより取り違えが発覚。

    郁絵の「残念だったね」一言がきっかけだった。
    繭子は分娩に時間がかかり自然分娩から帝王切開になったのだった。
    一方郁絵は45時間以上の陣痛に耐え、出血多量になりながらも自然分娩で出産。
    繭子は我が子をこんな自分が育てたら不幸、我が子には幸せになってほしいと取り替えてしまう。
    第一章は繭子、第二章は郁絵の目線
    どちらの母の気持ちもわかるだけに辛い。
    できればこのままバレずに…バレても繭子の仕業とバレない

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    2023年03月10日
  • カインは言わなかった

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    それぞれの視点で見て感じたことが、組み立てられて、結末へ繋がる。些細なことが積み重なって重要性を帯びてゆく。独特な世界観に惹き込まれて、追われるように一気読みした。

    読み終えて、タイトルを目にして、あぁそうか、と妙に納得してしまった。

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    2023年02月10日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    ネタバレ

    辻堂ゆめ「十四時間の空の旅」
    凪良ゆう「表面張力」
    城平京「これは運命ではない」
    木元哉多「どっち?」
    阿津川辰海「成人式とタイムカプセル」
    芦沢央「この世界には間違いが七つある」

    ひとつめ:怖い話になるかと思ってたら、意外とハートフル。
    でも、思春期の娘の父親への憎悪や、
    あの時期の転校とか、そう簡単には癒やされないのでは?と思う。
    でも、家族愛が伝わったのは良かったよね。

    ふたつめ:さすが!面白く読めました。
    スピンオフなら先に本編読みたかったなぁ。
    誰が一番怖いかって話だけど、さりげなく病んでる人がいて
    大丈夫かな?と思う。一番心配な人はお祓いされたら大丈夫かな?

    みっつめ:虚構推

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    2023年01月27日
  • 貘の耳たぶ

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    自分が産んだばかりの息子を、新生児室に寝ている同じ日に生まれた隣の子供と入れ替えるというありえない行為を、誰もが実行してしまう可能性があるかもしれないと思えるほどの精神状態の描写を表現している。その後のいつバレるか分からないとビクビク暮らす日々、入れ替えられた家族の精神描写もリアルすぎて読み始めると止まらなかった。

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    2023年01月16日
  • カインは言わなかった

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    ネタバレ

    自分にとって初めて読む芦沢央さんの作品。

     大勢の他人の前で批評される緊張感。
    批評者の一言にカッと頬が熱くなる瞬間。
    HHカンパニーでの場面はリアルすぎて心臓がキュッと掴まれたように痛く、自分がその場に立たされている様で、呼吸が浅くなりました。

     その反面、他の場面では各登場人物の心情や言動を俯瞰的に捉えて読み進めたように思います。
     
     抱えきれない現実にぶつかった時、心を整理するために人は、それらしい原因を求めたがるものです。
    原因と結果が結びつけば、感情にケリをつけて埋葬することができる。
    実際には、ただ埋葬しても勝手に成仏するわけじゃないのに。

     登場人物たちは、みんな気持ちが

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    2022年10月27日
  • カインは言わなかった

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    ノンストップ・ミステリーと謳っているのも納得。ページをめくる手が止まらなかった。
    角田光代さんの解説がすべてを言い表してた。

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    2022年08月09日
  • 本格王2022

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    みんな良かったです!
    読んだことのない作家さんのお話は興味深く、次に読む本をどれにしようかな~、と迷ってます!

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    2022年07月13日
  • 貘の耳たぶ

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    ネタバレ

    取り違え出産の話。どうか、リクにもコウタにも幸せになってほしい。リクが結果的に繭子の元へ行かなくてよかったと思う。コウタと父親の玄関先で離れ離れになるシーンでは涙が出そうになってしまった。最後に、繭子視点のストーリが欲しかった。取り違え発覚以降の繭子の心情がどうだったのか気になる。

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    2022年05月16日
  • 貘の耳たぶ

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    福山雅治主演の映画「そして父になる」では看護師が故意に取り違えたが、この作品は母親が取り替えた。でもそこには悪意なんてものはなく、十分に同情する状況でもあるし、なにより子供を愛していた。仮に取り違えなくても愛しただろうに。そして取り違えられた側ももちろん。同情してしまう感情もあり、でも取り返しのつかなすぎることでもあり。はやく映像化してたくさんの人に知ってほしい作品

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    2022年01月24日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    6人の作家による6話の短編集。気に入った作品は作者の他の作品も読んでみたい。特に辻堂ゆめと阿津川辰海は気になる。

    辻堂ゆめ「十四時間の空の旅」
     小5から高2まで父おやの転勤で4年のアメリカ生活から誕生日にビジネスクラスで帰国する。
    思春期を馴染めない外国で過ごす事になった恨みから父を毛嫌いする娘。
    我が家もこんな感じかも。この話はとても好き。

    凪良ゆう「表面張力」
     アパートの取り壊しで見つかった壁一面のお札の謎。
    怨念か?

    城平京「これは運命ではない」
    恋愛物の定番の様な出会いを何度も繰り返す謎
    先輩の謎解きがすごい。

    木元哉多「どっち?」
    妻の友人との不倫を解消しようとするが。

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    2021年05月14日
  • 悪いものが、来ませんように

    購入済み

    何度読んでも泣いてしまう

    芦沢さんの作品は初めてで、先入観も持たずに読んだのでしっかり騙されました。確かにもう一度読み返したくなる。女性、母親、幼少時代…自らに重なる部分があり、後半は涙が滲んでしまいました。タイトルがとても良い。他の作品も読んでみたいです。

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    2021年04月10日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    窓やドアのつまみに糸を引っかけて、外から引き鍵をかける-単純で使い回されたミステリーのお約束のトリック。では、このトリックを使うと宣言してしまうのは?
    5人の作家が同じトリックを使い、まったく別の物語を作り出す。

    物語の中にはたくさんの密室トリックがあふれているけれど、現実の事件ではまず存在しない。手間がかかるし、成功する可能性も高くないだろう。読みながらそう思うことも多々あるし。
    それを逆手に取った『似鳥鶏』の『このトリックの問題点』を始め、それぞれひねりが効いていて、とても面白かった。
    一番気に入ったのが、突如部屋に出現した金の仏像と正体不明の彼女『彩瀬まる』の『神秘の彼女』。男子大学寮

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    2019年01月22日
  • 猫ミス!

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    新井素子さんと小松エメルさん目当てで買いましたが、どなたも面白くて買ってよかった!
    ただ、推理を期待する方は物足りないかもです。「猫どろぼう猫」「オッドアイ」の風味が味わい深く好みでした。

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    2017年11月03日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    読んでいる途中。
    嫌な人の表現がめちゃくちゃ上手い…!
    人間の嫌な部分が生々しくて、特に2話目は観察者羞恥といったような嫌さ!
    後味の悪さからこれはイヤミスになるのかな?

    プールと、隣人の電気屋さんの物語が印象的です。

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    2026年05月03日
  • いつかの人質

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    三人称視点とインタビュー形式のこの方式と、全体の空気感(たとえ幸せで平和であっても)がイヤのなかに尖ったミステリー要素が入ってるのが大好き。
    「悪いものが来ませんように」がもっと欲しかったのでうれしかった。

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    2026年04月29日
  • 嘘と隣人

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    サクサク読める短編集といったかんじ。
    人間の心の奥の嫌なところが見え隠れする物語。
    かといって、凄く重いわけでなく、恐ろしいわけでもなく、ミステリー初心者でも楽に読めると思う。
    ライトに面白かった。

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    2026年04月27日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    身近な生々しさを詰め込んだ短編集。
    手の汚れは拭えない。でも同じ立場になったら、きっと私も逃げ道を探すんだろうなと空恐ろしくなった。

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    2026年04月26日
  • 嘘と隣人

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    定年退職し隠居の身となった元刑事が、角度を変えた視点で事件の裏側の真相を解き明かす短編集。
    1番面白いと思ったのは「かくれんぼ」考え方を変えなければいけないのかぁ…
    表題作の真犯人は早めに当てられたけど、事件内容の全ての真相までは分からなかった
    悪意怖い

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    2026年04月26日
  • いつかの人質

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    最初の誤った誘拐事件から始まり、再度同じ女の子が誘拐されてしまう話。

    ライブに行く行かないの家庭内での話の後の、友達同士の会話ですごく胸を締め付けられた。
    無邪気な悪を感じた気がして、誘拐されてしまったあとその子たちはどう思ったのかが描かれなかったのは残念だった。

    真相に近づくにつれ、確かに声の病気は一切なかったなと思った。
    事件のきっかけも、納得はしたが理解できなかった。
    どう考えても狂気じみてるが、愛がこんなにも歪んでしまうものなんだと怖くなった。

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    2026年04月24日
  • 最後の一行 white

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    どんでん返しに近いものもあれば、そのストーリーをより深いものに落とし込むような一行もあり、改めて一行の文章の力を強く感じた。

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    2026年04月21日