芦沢央のレビュー一覧

  • 魂婚心中

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    名前だけずっと拝見していた初読の作家さんでした。6つの短編集ですが、現実世界と地続きのSFという側面の作品からは三崎亜記さんのようなイメージを受けました。ハイファンタジー的な現実離れしたSFよりはそういったものの方が好みなので、なかなか良かったです。

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    2025年01月09日
  • 罪の余白

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    ネタバレ

    だけどもう、ああ、間に合わない。
    の2回目の登場で慌ててメモ。1回目でも十分死の間際を表していたと思ったけど、ダブルミーニング。

    だから、自分はこうなってもなお生にしがみついてきたのではないか。自分が死んだら、誰が加奈を覚えていてくれるのだろう。もうマスコミでは取り上げられることもない。加奈の祖父母だってあと何年生きられるかわからない。月じクラスの子たちだって、今は衝撃を受けていてもすぐに日常に戻っていってしまうだろう。だとすれば加奈は、自分がこの世に存在したという証をどこに残せばいいのか。

    これまでの芦沢央ほどのどんでん、という話ではなかったが、狡猾な悪女と父親の駆け引きがスリリングで読

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    2024年12月21日
  • 罪の余白

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    この人、追い詰められる側の人間を描くのが本当に上手い。
    気づけば同調して自分もハラハラしている。
    彼女達の浅薄を嘲笑いながらも、全く理解できないわけじゃない。
    自意識過剰、一人行動が恥ずかしい、教室内のヒエラルキー。
    日々そういうものを感じながら、学生時代を送った人は多いんじゃないかな。
    でもそうか、ただやり返すだけが復讐ではないのか。

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    2024年12月18日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    白井さんの短編が気になって購入。斬新どんでん返しではないけれど楽しめる一冊。
    白井さんのは短編でもしっかり多重推理入れてくるところが好き。あとわかっているのに、最初の方からあちこちに伏線ありまくりなのが、これこれ〜となる。内容が内容なので人には勧めにくいけれど好きだなぁ。

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    2024年12月14日
  • バック・ステージ

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    初めての芦沢作品。
    生きづらさを抱えて日々を過ごしている登場人物が繊細なタッチで描かれている。
    読み進めるにしたがってそれぞれの伏線がいつの間にか自然に繋がっていくのが心地よかった。

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    2024年12月08日
  • 僕の神さま

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    ネタバレ

    1章で感動してたら次の章から突き落とされた。
    虐待許さない。

    好きじゃない相手でも生理関係は女同士で助け合うのあるあるだよね〜!

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    2024年11月19日
  • 猫ミス!

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    今まで4作品くらい"猫のアンソロジー"を読んでいるけど一番面白かったかも。

    ただ、
    ミステリーというよりイヤミスっぽかったり、
    ホラー要素もある作品もあるので、表紙のポップさには似つかわしくないかな。

    後半の作品が特に楽しかった。
    個人的には、『オッドアイ』が好きかな。
    『呪い』の嫌な後味の終わり方も好き。

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    ↓以下、大まかなあらすじ。

    ●新井素子『黒猫ナイトの冒険』
    ⇒日常ほんわか系。
    まだ子猫で元野良、黒猫(ナイト)目線の話。
    カラス(キング)との戦い。

    ●秋吉理香子『呪い』
    ⇒日常~イヤミスへ。
    猫好きな大学生…ぼ

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    2024年11月12日
  • 神の悪手(新潮文庫)

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    ネタバレ

    将棋はまったくわかりませんが、それにまつわる人々の心情が、痛いほど伝わってきました。自分自身がその場面に出くわした時のように、一番辛い未来はどんなものなかの、何通りもの先を想像して、不安が押し寄せる。といった感じの繰り返しで、疲れました(笑)

    将棋がわかるともっと面白いんでしょうか。将棋が楽しめる能力が欲しかったです。

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    2024年11月10日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    ネタバレ

    読み友さんが読んでいて気になっていた本、作家さんが有力者揃い。芦沢作品は既読だったのでスルー。辻堂作品「十四時間の空の旅」は高校1年女子の尖った行動と周りのホンワカ家族のお話。父親の仕事で小学校で海外転向を余儀なくされ、また高校1年で日本に帰国する1人旅。その日本へのフライトはビジネスクラス。ドキドキ感の中で色んなハプニングが襲う。サングラス+黒尽くめの男が!オチは笑えた。城平 作品「これは運命ではない」はオチがわからなかったのがフラストレーション。阿津川作品「成人式とタイムカプセル」はさすがの内容。④

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    2024年10月30日
  • 罪の余白

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    読んでいて物凄く苦しくなる。
    娘が突然亡くなってしまった父親の心、友人だと名乗る同級生の心、全てが自分のことのように感じるほどの描写に心が痛くなる。
    心が元気な時に読むことをお薦めしたい。

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    2024年10月19日
  • 罪の余白

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    咲が賢すぎて、捕まえることは叶わないかと思った。でも、聡の心理学の知識や覚悟の強さで、捕まえることができて、スカッとした。

    でも、いじめさえなければ聡は加奈と一緒にいられたはずなのに、咲と加奈が友だちとして相性が合わなかっただけで、なんでここまで奪われなきゃいけないんだって悔しくなった。

    いじめで子どもたちが自殺してしまうニュースがときどき流れる。でも現実では、その後に遺族がこの話のような復讐を遂げることは少ないと思う。殺人罪になってしまうし、亡くなった子どもが、自分の家族が人を殺めることを悲しむって想像するからなのかな。
    今日もいじめたやつは今日ものうのうと生きているのに、大切な我が子は

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    2024年10月18日
  • 僕の神さま

    匿名

    購入済み

    神様と呼ばれる小学生、落ち着いていて賢くて優しくて、色んな謎を解き明かしてくれる。大人でもそんな人なかなかいない、大人になった彼らも見てみたい。

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    2024年10月04日
  • 本格王2022

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    短編って
    全てのストーリーが面白いってないですね。
    ひとりひとりの作家は
    それぞれ面白くて好きなのに…
    読む側の集中力の問題でしょうか?

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    2024年09月07日
  • いつかの人質

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    久しぶりにしっかり長編が読めて
    のめり込んで一気に読みました。

    長編には長編の良さがある!
    愛子の気持ち、出来事を考えると苦しく
    幸せを願わずにはいられない。

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    2024年08月21日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    密室にまつわる5編の作品が載っている。
    第一話は「このトリックの問題点」。密室事件にまつわる白玖の推理と俺(真中)の、麦ちゃんをめぐる突飛な行動が面白い。
    第二話は「大叔母のこと」。すでに亡くなっている天才ケーキ職人だった大叔母が残したもの(遺産)を主人公である女性とその彼氏の二人で、密室での盗難事件を解いていく。
    第三話は「神秘の彼女」。突然枕元に現れた盧遮那仏像の話。現実と夢が交錯する。同室の玄馬先輩の仮想の彼女と工学部の美人女子大生鴻巣の意外な関わりが面白い。
    第四話は「薄着の女」。女優として少しずつ仕事が増えていく中で、過去の繫がりが引き起こした殺人事件。どう逃げ切るか。
    第五話は「世

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    2024年08月21日
  • 僕の神さま

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    ネタバレ

    主に小学校が舞台の日常系ミステリ連作短編で、全四章+エピローグの構成。

    第一章は亡くなった祖母が作った桜茶をダメにしちゃった主人公が、自らそれを作って祖父に飲んでもらったら、祖父が体調をくずしちゃう、という内容。

    途中、子猫の存在が絡んでくるところに少し違和感を覚えましたが、祖父の体調不良の原因に絡んできて納得。しかし真の原因は……題材的に友井羊さんの「スイーツレシピで謎解きを」を連想させられました。

    第二章はクラスメイトの川上さんに関するエピソードが二つ。一つは同じクラスの女子に突然バケツの水を浴びせられるお話。もう一つは父親のパチンコ通いをやめさせる話。

    バケツの水の件は、偶然タイ

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    2024年08月15日
  • 僕の神さま

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    小学五年生の"僕"と、同じクラスの友人で色々な謎や相談事を解き明かしてくれることからみんなから"神さま"と呼ばれる水谷くん。
    日常の謎や学校の噂、クラスメイトの困り事を解く連作ミステリー。

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    2024年08月10日
  • 貘の耳たぶ

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    ネタバレ

    繭子に自然分娩以外を否定的に伝えてしまった助産院は非常に罪な事を言ってしまったと思う。その一方で郁絵の義母が言った、帝王切開での出産は赤ん坊へのリスクを母親が引き受けてあげるのだといった肯定的な言葉を繭子が聞いていたらどうだったのか。
    繭子と郁絵はそれぞれに悩みを抱えながら子育てに邁進しており、頭が下がる思いで読んだ。ハッピーエンドになることはないと分かっていてもどこかに皆が幸せと感じる落とし所はないかと読み終わった今でも思わずにはいられない。
    繭子も郁絵も素敵な母親であったと思う。

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    2024年08月05日
  • 神の悪手(新潮文庫)

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    将棋、もしくはその周辺のミステリ。
    タイトル作も面白いが、個人的には「恩返し」が面白かった。将棋の駒を彫る職人の話。

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    2024年08月05日
  • 僕の神さま

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    最初は、おじいちゃんと孫が出てきて、二人とも優しそうな感じだったので、ほんわかほほえましい話かなと思ってい読み進めてました。でも、桜茶を勝手に入れ替えるところから一気に不穏な雰囲気になってきて、どうなっちゃうのと思いながら結局最後まで重かったです。やっぱり、戦争のくだりは、深く考えざるを得ないですね。

    小学5年生の子供が、ここまで考えていたら、人生生き辛いだろうなと同情します。「僕」の成長物語だと、解説には書いてありましたが、誰しもがたどり着く解答ではないです。11歳という年齢に、どんな意味があったのかは、わかりませんでした。

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    2024年07月20日