【感想・ネタバレ】僕の神さまのレビュー

あらすじ

「知ってる? 川上さん、親に殺されたらしいよ」僕が通う小学校で広がった、少女の死の噂話。川上さんは父親から虐待を受けていたが、協力を得られないまま転校したと聞いていた。しかも彼女の怨念が図書室の「呪いの本」にこめられたという怪談にまで発展する。日常のさまざまな謎を解決し、僕も「神さま」と尊敬する水谷くんは、噂の真相と呪いの正体に迫るが……。ラスト世界が反転する、せつないミステリー。

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感情タグBEST3

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人から一目置かれたい気持ち、一目置かれている人の気持ち。
一緒にいたら自分も特別な存在になれた気になるけど、それと同時に湧き上がる劣等感。
子どもだからこそ、大人びているからこそ、抱えている言葉にできない気持ち。

わたしがあの頃、人と対峙したり組織に属するたびに、感じていた苦しさがよみがえってきて、なんとも言えない気持ちだった。

佐土原くんは、新学期をどう過ごしたんだろうか。

0
2025年10月08日

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めっちゃ面白かった。
小5ってこんなこと考えたりして生きてたっけな…
謎の内容も謎解きの鮮やかさもエピローグの終わりも完璧か。
続編で探偵になった神さまの話を書いてもらいたい。
めっちゃ良かった。

0
2025年09月21日

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小学生の男の子視点の連作ミステリー。
春から始まり夏秋冬、そしてもう一度来る春の訪れの時、見せられる結末はジワリと心に沁み込ませ、強く刻み込まれる。
それぞれのお話は別のようでいて、しっかりとラストに回収される。読んでいると芦沢先生テイストにグイグイ持っていかれる。
切なさ、もどかしさ、やるせなさ、狡さ。やんわりきゅぅっと締め付けられる。
子供らしい主人公に聡明過ぎる水谷くんの関係性、そしてそれぞれの心の内が着地する最後、どんな表情で「彼」は「彼」を見ていたんだろうか。
映画のワンシーンをみているようでした。好きだなぁ。
それにしても水谷くんはカッコ良すぎではないですか!小学生!?って何度思った事か。
個人的に一話の「春の作り方」が好き。おじいちゃんと共に涙ぐんでしまった。

0
2024年07月09日

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ネタバレ

四季を通じての主人公と『神さま』と呼ばれるクラスメイトをメインとしたストーリー。
裏表紙のあらすじや帯を見て、一話目はこんなかわいらしい話?と思ったら...
だんだんと話が重くなってきます...
『神さま』の推理は楽しめる部分でもありました。

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2024年03月22日

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最初は、おじいちゃんと孫が出てきて、二人とも優しそうな感じだったので、ほんわかほほえましい話かなと思ってい読み進めてました。でも、桜茶を勝手に入れ替えるところから一気に不穏な雰囲気になってきて、どうなっちゃうのと思いながら結局最後まで重かったです。やっぱり、戦争のくだりは、深く考えざるを得ないですね

小学5年生の子供が、ここまで考えていたら、人生生き辛いだろうなと同情します。「僕」の成長物語だと、解説には書いてありましたが、誰しもがたどり着く解答ではないです。11歳という年齢に、どんな意味があったのかは、わかりませんでした。

1
2024年07月20日

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ネタバレ

読みやすかった
都合の悪いことは全部無かったことにするために常に水谷くんが正しいと思い込んでしまっていた「僕」の気持ちは少し共感した
自分の間違いを素直に受け入れられる強さが必要だと学んだ

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2025年03月08日

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運動会の騎馬戦での、勝利に近づくための作戦を論理的に提示してメンバーを説得しチームがまとまっていくくだりに感心。チームを導いた真の理由も別にあって…というエピソードが印象的でした。

0
2025年02月17日

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ネタバレ

1章で感動してたら次の章から突き落とされた。
虐待許さない。

好きじゃない相手でも生理関係は女同士で助け合うのあるあるだよね〜!

0
2024年11月19日

匿名

購入済み

神様と呼ばれる小学生、落ち着いていて賢くて優しくて、色んな謎を解き明かしてくれる。大人でもそんな人なかなかいない、大人になった彼らも見てみたい。

0
2024年10月04日

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ネタバレ

主に小学校が舞台の日常系ミステリ連作短編で、全四章+エピローグの構成。

第一章は亡くなった祖母が作った桜茶をダメにしちゃった主人公が、自らそれを作って祖父に飲んでもらったら、祖父が体調をくずしちゃう、という内容。

途中、子猫の存在が絡んでくるところに少し違和感を覚えましたが、祖父の体調不良の原因に絡んできて納得。しかし真の原因は……題材的に友井羊さんの「スイーツレシピで謎解きを」を連想させられました。

第二章はクラスメイトの川上さんに関するエピソードが二つ。一つは同じクラスの女子に突然バケツの水を浴びせられるお話。もう一つは父親のパチンコ通いをやめさせる話。

バケツの水の件は、偶然タイムリーにX(旧Twitter)で同様のエピソードを見ていたので既視感がありました(時系列的には本書の方が先に世に出てるとは思いますが)。真相を知った後、表層的な情報だけで断罪するのは良くないな、と反省させられました。

父親の話は若干イヤミス感?を覚えます。ただ、川上さんの結末は明確に描かれていないので、おそらく先々の伏線になるのだろうと予感。

第三章は運動会の騎馬戦エピソード。ここでの水谷君は神さまや名探偵というより、諸葛孔明バリの名軍師。張飛みたいな?ガキ大将をも動かす統率力もなかなかで、将来大物になりそう。

しかし水谷君が今回動いた理由はクラスの勝利のためではありませんでした。その理由はおおむね予想ができていたので、やっぱりな、という感じ。

第四章については……心理トリックみたいなお話は私には難しくて、正直よく理解できてないです。ただ、ドラマとしては「僕」がクローズアップされて面白かったし「たすけて」を書いたのは誰?という謎が残って印象深いものでした。

そしてエピローグで明かされる真相。川上さんの件は予想がついていたものの、明確に無事がわかってホッとしました。水谷君の「僕」評の中での、一線を超えた人が引き返せなくなるお話は、現実社会でもちょくちょく目にするものだったので、はっとさせられました。

全体を通して、もしかしたら自分の周りで起きていたかもしれないという、ありふれた日常の中でのお話だったためか、入り込みやすくてスムーズに読むことができた気がします。

ただ、軽快に読める内容に対してエピローグの内容が心にズシッと来るものだったのは意外でした。そのためか、予想外に深く印象に残る作品になったかもしれません。

0
2024年08月15日

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小学五年生の"僕"と、同じクラスの友人で色々な謎や相談事を解き明かしてくれることからみんなから"神さま"と呼ばれる水谷くん。
日常の謎や学校の噂、クラスメイトの困り事を解く連作ミステリー。

0
2024年08月10日

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こども✖️謎解きミステリーと聞いて、この結末を想像できる人はどのくらいいるのだろうかと本を閉じて考えてしまった。こどもならではの純粋さゆえにあらゆる出来事が誤魔化しなくむき出しになっていて、それが時には残酷に日常に存在している。タイトルである「僕の神さま」が、読後、異なる意味に聞こえてくる。こどもであることのせつなさや、精神的に大人になることのせつなさを感じた。

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2024年07月15日

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僕が頼りにしてしまうのは、みんなから「神さま」と呼ばれている水谷くんだ。
桜漬けの瓶を僕の不注意で落としてしまい、楽しみにしている祖父にどう取り繕うかと相談したのは、水谷くんで…。
この第一話から気になる謎解きだと読み進めていくと第二話からは、転校して行った川上さんの少し重い話になり、第三話、第四話といろいろな出来事を挟みながらも川上さんのことにも繋がる連作短篇になっている。

小学生らしからぬ水谷くんの洞察力に驚く。
それだけではなく人の感情も読みとることができ、どのようにすれば良いのかを瞬時に判断している。
小学五年生なのにとても冷静でもあり、軽い謎解きと思えない。





0
2024年05月22日

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ネタバレ

第1話「春の作り方」
第2話「夏の「自由」研究」
第3話「作戦会議は秋の秘密」
第4話「冬に真実は伝えない」

エピローグ 春休みの答え合わせ

小学5年生の「僕」が
神様のように頼っている「水谷くん」に
助けてもらう連作短編集

↓↓ネタバレ

猫が!酷い目に!遭います!

序盤がほんわかしたお話だから
油断していると後半どんどん物騒になっていきます。
人死はないけれど。
おばあさんは最初から亡くなってはいる。

作り方を覚えていることを
しみじみされて良かったな、と思う。

最後、水谷くんと距離を置くことを決めた僕。
これからどうなるんだろう?
助けての秘密は明かされる時がくるのだろうか。

初回限定でwebでおまけが読めたらしいから、
そこで触れられてたかも?(憶測)

追記:
親に守られて当然の子、と、
その親から危害を被る子との格差が浮き彫りになる
物語、でした。
主人公が前者で、川上さんは後者。
水谷くんはどちらがわなのだろう。

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2024年05月18日

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帯にひかれて購入。
したが、想像とは違う内容だった。
コナンのような、頭の切れる友人をもつ子が主人公。
子供の、人間の思考回路がわかりやすく丁寧に描かれているので、すごく納得できるし、共感できるところがとてもよかった。
子供だっていろいろ考えている。大人の言ってることも感覚としてかもしれないけど理解しているし、大人よりも空気を読んでいる。だから、子供だと侮って無下に扱ってはいけない。大人の手助けは必要だけど、一人の人間としてなるべく対等に接したい。

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2024年04月22日

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読み終えた後に残るイヤな感じ。作者は嫌らしいが、イヤミスの分類になるようだ。帯コピーに「あなたは後悔するかも知れない。第一話で読むのをやめればよかった、と。」
小学生の「僕」は同級生の水谷君を「神さま」と呼んでいる。博識ぶりと何でも解決する推理力を持った水谷君は、同級生みんなにそう呼ばれている。だから僕は何でも相談するし、金魚のフンのようにくっついて他の人が相談するのも聞いている。
ある日、亡くなった祖母が作った桜の塩漬けを溢して駄目にしてしまった。普通ならここで祖父に白状して詫びるところを神さまに相談して隠し、事件を起こす。何だかどっちも悪いし、事件の原因を神さまが知っていたような気がする。
この後で同級生の女子からの相談にも乗るのだが、これも大事件を引き起こす。その事の解決策が少女を殺させた、という疑いも。
僕の優柔不断さと、神さまの知っていて事件を引き起こすような言動に、どうしても引いてしまう。やはりイヤミスは苦手なのかも知れない。

0
2025年11月16日

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ネタバレ

一話でやめておけば、と最後のあたりに進むにつれ強く思うお話。
生きててよかったのかどうか。
神様はすべてを背負ってそれでもまた頼られれば手を貸す。神様じゃないけど誰よりも神様らしい。大人になったらどうなるのだろうか。

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2025年10月23日

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1年を通して起きる様々な謎を神さまと呼ばれる水沢くんが解決。これはこれでいいけど、やっぱり芦沢さんはイヤミスがいい笑。小学生が賢いなぁとは思いつつ、ミステリーとしては筋が通っていて読みやすい。

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2025年06月29日

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ネタバレ

ほのぼのとした雰囲気の中で川上さんの話はゾッとした。けれど終始、主人公と同じように水谷くんに救いを求めてしまっていて、最後はなるほどなと思わされた。
登場した子たちは全員幸せになってほしい。

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2025年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

凪良氏との対談に登場した本。
最後怖い、との事だが全く予想外の方向性であった。

小学生5年生。中学生ほどではないけれど、低学年のようでも無く、対人関係や個性など他人と比較し始めたような。。
けれど「神様」と呼ばれる彼は本当に別格である。
主人公も割と冷静に周囲を観察するタイプだろうか。

美術の絵の具の回では、道徳の教科書にも似たような話があったのでそうではないか、とも思ったけれど
本当に別の意味での血液だったら酷い虐待だけれども。。どっちだったのだろう?
もしこんな事件がなかったら、主人公の初恋?の思いや行動は全く違ったものになっていただろうに。。


ラスト、小学生時代、自分だったらそこまでの気持ちをもって対人関係に向き合うだろうか。
それとも曖昧なままでは付き合えないからこその神様、なのだろうか。
6年生になっても、同じクラスになったとしたら、どういう風に接したのだろう。


サラリと読めるようでいて、登場人物達の真意は表面上ではつかみきれない。。感想文をかけ、と言われたらものすごく難しい。。

『図工の時間は、いつもちょっとだけわくわくして、同じくらいがっかりする。…頭の中で思い描くものが、どうしても上手く形にならないのだ。…夢中で手を動かして…でも、ふと気づくと、あれ、となっているのだ。…どんな完成形を目指いていたのかもわからなくなり、まあ大体こんなものかとあきらめたところでチャイムが鳴るのだ。』

『「逆に訊くけど、収まった話をもう一度蒸し返して何かいいことがある?」』
収まった、と出来ること事自体が少ない。。凄い。。

『どうして、こんなふうに僕自身にも上手く言葉に出来ない気持ちを言い当てられるんだろう。』

『「見たものをありのままに話しているつもりでも、その人が持っている印相によって話の中で出てくる情報は変わる」』
例の少年探偵の決めセリフがすりこまれてしまっているからなぁ。。ある意味弊害というか。。

『胸の奥が疼くような落ち着かなさ』
『なんで水谷君はこんなにかっこよくできるんだろう。…余計なことなんて、考えていないからだ。』
自覚の無い恋心を、作家さんたちはどう表現するのだろう。

『僕は、こうやって育てられたんだ。…子どもを危ない場所に連れて行きたくない、悪いものから守りたい、とそう当然のように考えてくれる親に。』

『相手に聞いてもらえていなくても、…一人、先に歩いて、後から誰もついてきていなくても構わない。』

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2025年01月29日

Posted by ブクログ

小学生が主人公でコナンのような少年が登場するミステリー。
「殺したなんかしたくなかったから、たくさん殺すことにしたんだ」とナチスの行った残虐行為について語る部分があるけど、このあたりの一節がこの小説を高めているように思った。

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2025年01月26日

Posted by ブクログ

単行本で読んでいたことをすっかり忘れて文庫版を買っていた。
表紙やあらすじを見てパッと手に取ったので、昔と本の好みは変わってないのかも。
個人的に“切ない”よりも“しんどい”と感じた。
少年少女が主人公の物語を読むと心臓がキュッとなる。
水谷くんのような子供になりたかった。
だけど子供の頃の私は「僕」や「川上さん」に近い人間だった。
だからなのか、こういう子供の無力感と心の脆さを見せつけられると項垂れてしまうんだよなあ。

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2024年09月08日

Posted by ブクログ

読みやすかった。ミステリとしてはそこそこ。神様に押し込むのは理解したり近づいたりせずに側にいられて便利でいいよね。川上さんが救われていますように。

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2024年08月24日

Posted by ブクログ

僕は、小学5年生
“神さま”は、同級生の水谷くん
小学校でおきるちょっとした謎を
神さまが冷静に解決していく
第一話から四話まで四季を絡めて小学生の一年を
第一話の「春の作り方」が優しい嘘で素敵でした

ミスエリー部分は、子供には難しいかなと思うところもあるけれど、小学生らしいストーリー
自分が小学生のその昔、ホームズとか乱歩とかがミステリーの入り口だったから
小中学生にも挑戦して欲しい

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2024年07月11日

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ネタバレ

日常の様々な謎や悩みを解決してみんなから「神さま」と呼ばれる小学生・水谷くんと同級生の僕がささやかな困りごとに挑む穏やかな第一話のスタートが、第二話の川上さんの登場で子どもにはどうしようもできない現実の厳しさへ引っ張られていく。
エピローグの「殺したりなんかしたくなかったから、たくさん殺すことになった」というナチスに関する一文が痛烈。間違ってなんかいないと思いたいから、それを否定してくれる理屈にしがみついてしまう危うい心理。これを伝えたいがために書かれた作品なのかな。
成長した二人にまたどこかで再会したい。

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2024年06月08日

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芦沢央さんの作品だったので構えて読みましたが、ほっこりして物事を解決しようとする姿に可愛さもあり小学生ならではの出来事で話が進んで行くかと思いきや...2話目でズシンときて、第3話の運動会での水谷くんの神さまっぷりときて、第4話、エピローグで徐々に明らかになる真実は少し切なかったかな。
解説でも書いてありましたが、エピローグは刺さりましたね〜

未完成な小学生らしさもあり、成長を感じられる場面もありました。

水谷君みたいな小学生になりたかったと思ったり、「僕」に感情移入しながら楽しめました。

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2024年05月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

僕の神様、って何だろうと気になって読み始めた本。
小学5年生の僕とクラスメイトで悩みや相談事を何でも解決してくれる水谷くんのお話。水谷くんはその推理力から、みんなから神様と呼ばれている。早速タイトルの理由がわかった。

僕と水谷くんが直面する事件?は、春に僕の祖母が作っていた桜漬けの瓶を割ってしまったことから始まり、夏に同級生の川上さんが受けている虐待、秋には運動会の騎馬戦、冬には呪いの本と一年を通した話になっている。
それぞれの謎解きはなるほどなぁという感じだし、それぞれの話が短編のようで読みやすい。んだけど!個人的に心にグッと残るものが少なかったかな。読みやすいし面白い作品ではあるんだけど、心に残る何かがあるかというと…という感じ。

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2024年05月05日

Posted by ブクログ

タイトルで気になって読んでみた。
何でも解決できる少年、水谷くんのおはなし。最初は小学生らしい、『桜の塩漬けこぼしちゃった!たすけて水谷くん!』という感じからはじまるのだが、だんだん虐待を受けている女の子の話になっていき、雲行きが怪しくなっていく…………。
最初からは想像できない重めのお話。ミステリかというと、どうかな……という感じなので、ミステリを期待するならあんまりおすすめできないかも。

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2024年04月14日

Posted by ブクログ

芦沢央さんの作品は何冊か読んでいて新しく文庫化されていたので手に取りました。
主人公は小学生の僕。
「知ってる?川上さん、父親に殺されたらしいよ」
僕の小学校で広まった噂。川上さんは虐待を受けていた。転校してしまった彼女は死んでしまった。
しかも彼女の怨念が図書室の「呪いの本」にこめられたという怪談にまで発展する。
僕やクラスメイトが「神様」と尊敬する水谷くんと一緒に噂の真相と呪いの正体に迫る。

小学生の目線で進む物語は読みやすくて僕と水谷くんのやりとりが面白い。連作短編集で日常で起きる小さな謎から川上さんの噂まで少し重い内容もあります。
僕や水谷くんのような小学生が今現実にもいるのかなと思いながら楽しく読めました。

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2024年04月08日

Posted by ブクログ

芦沢央さん初読みの『僕の神さま』の概要と感想になります。

概要です。
小学五年の僕は「神さま」と一緒に学校生活を送っている。何でも謎を解いてしまう神さまのような存在、そう水谷くんだ。
水谷くんと僕が遭遇した謎に、水谷くんは鼻の下を擦りながら冷静に情報を分析して明快に解く姿は、僕にとって名探偵より神さまと思える神々しさがあった。そうだ、水谷くんは神さまなんだ。そうでなくてはならないんだ…。

感想です。
芦沢央さん作品はネットや書評動画で見聞きする限り、イヤミス系が多いのかなと思っていましたが、本作は日常の謎を解いていく連作短編集で読みやすかった印象を持ちました。ゾワッとするホラーミステリではなく、ちょっとだけ色合いが変わるミステリですので、芦沢央さん未読の方は初読みしやすい作品かもですね♪

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2024年03月20日

Posted by ブクログ

神さまと呼ばれてみんなから頼りにされている水谷くん。主人公は彼に憧れる男の子。小学生のほんわか謎解きものかと思って読んでいたら急にきな臭くなって、やっぱり芦沢央だなという感じだった。
この後主人公の気持ちが楽になるような後日譚が読みたいなぁ。

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2024年03月12日

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