芦沢央のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
将棋を題材とした短編集。
将棋を知らない方でも楽しめる作品だと思います。
悪手というのは文字通り、失敗な悪い手という事。
どれも、なぜその悪手を指してしまった(指された)のか、ホワイダニット(Why done IT)を求める短編。
勝たない為に指す悪手、自分の未来に繋がると信じて指してしまった悪手、自分の世界と実世界の乖離があったために指してしまった悪手、そしてなぜ悪手を指してしまうのか指したらどう自分と折り合いをつけるのか、指した当人にとっては良手でも他人には悪手に見えたり様々。
将棋ミステリーとして、どれも面白かった。
奨励会の辛さとか詰将棋とか、将棋を知っているとなお面白く読めたか -
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