芦沢央のレビュー一覧

  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    城平京がベスト作品だなあと読み進めたラストの芦沢央

    やられました
    タイトルも見事です

    やられた系ミステリーが好きな自分には100点満点の星5!

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    2026年04月12日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    人の心にある暗い部分の言語化が魅力的。暗い表情でイヤな気持ちになるし、息の詰まるような展開なのに、没頭してしまう。最近お気に入りの作者。
    『目撃者はいなかった』ではひとつの嘘から抜け出せず悪い方向に転がって止められなくなる展開。『許されようとは思いません』では祖母の本当の思いに辿り着いたときの結末が良かった。

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    2026年04月07日
  • 神の悪手(新潮文庫)

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    将棋の話がある短編集と思ったら5編とも将棋の話で驚き。面白いのがまた凄い。
    テーマが寄りすぎててちょっとダウン。頭で棋譜が並べられる人が読むとめっちゃおもろいと思います。

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    2026年04月05日
  • 悪いものが、来ませんように

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    ネタバレ

    完全に騙された。
    殺戮に至る病、系の、登場人物に関してのだましが炸裂し、まさにもう一度読みたくなるような作品。

    新たに得られた価値観などがあるわけではないが、
    描写の仕方により、”母と娘の歪な関係”が薄れる効果をもたらしている

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    2026年04月05日
  • 今だけのあの子

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    内容をすぐ忘れがちなのでメモ形式で逐次的に記録していくことにする!

    [1話]
    ・おそらく表題作
    結婚式に呼ばれない理由と報復の内容がミステリ的に進行。
    途中で不自然に挟まれる犯罪者の親戚を持つとどう?みたいな話がキーになる。これがあまりに不自然なのでそこに反転性(?)を持たせることを予測不可能の主張にしている。ただ、オチは残念に感じる。単に友達の親が自分の元親でしたとしかならない感が否めない。復讐しないオチは現実的で好きかも。

    [2話]
    個人的にすごく好きな設定。高校生の二人が過去を回想しながら進んでいく物語。無理にどんでん返しをしようとしていない感が逆に好きかも。この手の話でよくある取り

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    2026年05月19日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    短編集でサクサク読み終わった。
    登場人物の、焦ったり必死だったり苦しい感情が伝わってきて、ぎゅーっとなりながら読んだ。
    特に、イヤイヤ期の娘を必死で世話するお母さんがリアルでしんどかった。
    子役のマネージャーやってる祖母の話は、最後かなりドキっとして面白かった。

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    2026年03月29日
  • 神の悪手(新潮文庫)

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    ネタバレ

    将棋を題材にしたミステリ短編集。
    将棋界だからこそのミステリ展開だったけど、そこから普遍的な考え方みたいなものが感じられた。『弱い者』、『ミイラ』では対局、詰め将棋の中で感じられる違和感に真剣に向き合って真相に至る。表題の『神の悪手』では、棋譜の通りに打てばアリバイが証明できるという、まさに神が用意したかのような筋書きに逆らって、棋士として無意識に棋譜から逸れる最善手を打ってしまう。なにが正しいのかは分からないが、神が用意した筋書きは人としては悪手を連ねた筋書きで、表題を見事に表しているように思った。
    また『恩返し』では、自作の駒が選ばれなかったことが「結果」ではなく、「手段」だと表現されてい

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    2026年03月28日
  • おまえレベルの話はしてない

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    出た当初にサイン本で購入したのに、読み終わる喪失感が嫌で、半年以上読まずに取っておいた本を一気読み。
    将棋界のことをこれだけ文学として昇華して書けるのはスゴイなあと感嘆。けど純文学体で書くことは読者側にとっての必然性がない気も(でも芝の心中の表現はこのほうがいいのかもだし)。
    生粋の将棋ファンとしては、棋士や観戦記者の方以外でこれだけ将棋界や棋士のことを描ける作家に感謝。(『神の悪手』はオールタイムベスト級に好き)
    なお、奨励会に興味ある人は、大崎善生『将棋の子』と合わせて読むのがオススメ。

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    2026年03月28日
  • 神様の罠

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    アンソロジーはいつも読まない作家さんの作品に出会えるのでたまに読むのですが、正直一作のクオリティがイマイチだなと思うことがたまにあって。今回は作家さんが豪華で期待も大きくなってしまいましたが、見事に期待を超えてきました。さすが!
    大山さんだけ初読み作家さんでした(ドラマでは拝見してました。)が面白い‼︎他の作品もチェックしてみたいと思います。

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    2026年03月27日
  • 罪の余白

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    女子高生がここまで堂々と大人に突っかかって来れるのかと思いましたが、内容は面白かったです。
    被害者の父がまるで加害者であるように仕向けるところなど、読みどころが沢山あって、次の展開が気になって一気読みました。
    全体的にドロドロしているので、読み終わりはあまりスッキリとはいきませんでした。

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    2026年03月26日
  • 夜の道標

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    1996年、塾経営者が殺害された事件から物語は動き出します。
    犯人の足取りが掴めぬまま2年が経過し、事件を追う窓際刑事と相棒、当たり屋をさせられている小学生とその友人、そして犯人を匿う女性。

    4人の視点が複雑に絡み合いながら進む展開。
    ​「なぜこの年代という時代設定なのか?」という疑問が浮かびますが、真相が解き明かされるにつれ、むしろこの時代だからこそ描き得た、そして成立した物語なのだと深く納得させられました。

    登場人物たちの揺れ動く心理描写が非常に巧みで、それぞれの苦しい選択や行動の理由が理解できてしまいます。

    ​タイトルの「夜の道標」という意味についても、解説にある「何が正解なのか、

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    2026年03月25日
  • 夜の道標

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    登場人物たちの心情などが細かく表現されていて、またそれがどれも納得できるというか違和感がない。それだけに何が正解だったんだろうと考えてしまう感じ。あとがきにも書いてあったけど、この夜の道標というタイトルがまたいい。

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    2026年03月25日
  • 僕の神さま

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    ゆったりとしたはじまりからの展開の変化に振り回されてどんな結末になるんだろう?と気になって一気に読んでしまった。子どもの視点での自由と不自由、限界を思い出して少し懐かしいような、切ないような気持ちになった。

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    2026年03月24日
  • 今だけのあの子

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    良い意味で裏切りのある、
    女の友情をテーマにした短編集。

    「今だけ」の友情なんだけど、その時間が未来を作っていたり、その「今だけ」が人生の集大成だったり、色々考えさせられる良い話が多かった。

    どんでん返しというほどではないが、それなりにあっと驚く仕掛けもあって、一気読みできるタイプの作品。

    イヤミスが好きな人にも優しい気持ちになれる話が好きな人にもどっちにも刺さりそうなので、万人にオススメできる良作。

    湊かなえ原作のWOWOWドラマみたいな感じで、それぞれ制作したら面白そう。

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    2026年03月21日
  • 罪の余白

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    父親の娘への愛情が切なかった。絶望の中に居ても冷静に分析している親子。
    後半ラストが気になり一気読みした。

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    2026年03月15日
  • 嘘と隣人

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    読書備忘録974号。
    ★★★★。

    ものがたりの舞台が、たまプラーザからあざみ野、鷺沼あたり!
    梶ヶ谷に住んでたシンタローとしては親近感バツグン!
    コナミスポーツたまプラーザ店に毎週通って、「金妻」を地で行く妙齢の美しい女子と悶々としながら一緒に汗を流していたのが懐かしい!

    おっと、さてさて備忘録。連作短編です。

    【かくれんぼ】
    主人公の初老男性、平良正太郎。警官を引退した。妻の澄子。
    歯が痛い!たまプラーザの歯医者に。
    治療を終えて駐輪場に行くと、娘、歩美のママ友からチャリを貸してくれと。
    貸したは良いけど、借りパクちゃうやろなと。
    そして、近所の公園では事件が起きていた・・・。
    なるほ

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    2026年03月15日
  • 魂婚心中

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    途中まで読みづらいし、あまり好みではないような話ばかりだったが、最後二つの話はとても面白く評価が変わった。

    あとがきを読み芦沢央さんが女性なのを初めて知った。

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    2026年03月15日
  • だから捨ててと言ったのに

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    数ページで読み終わる短編を集めたアンソロジー小説。作者が全て異なるため、話が複雑になればその分読みづらさとして認識されてしまう作者が出てしまうのは、仕方ないかもしれない。

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    2026年03月14日
  • だから捨ててと言ったのに

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    文体の合う合わないで小説を選びがちなので、
    こういうオムニバスではいろいろな著者の文体を少しずつ味見できるのが有難い。

    同じ書き出しでも、ミステリーになったりホラーになったり青春小説になったりとジャンルも色々楽しめた。

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    2026年03月04日
  • 雨利終活写真館

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    ミステリー度合いが心地よく、優しい空気感が流れていて個人的にはとても好きなお話だった。
    遺影専門の写真館、風変わりな店主、心の折れた主人公となんだかストーリー展開が予想されてしまう感じだったのにラストまで温かい気持ちでかけぬけた。10年たって加筆修正された芹沢央さんのプロ意識も伺えるあとがきも良かった。

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    2026年02月28日