芦沢央のレビュー一覧

  • 嘘と隣人

    Posted by ブクログ

    読みやすい短編集。

    刑事職を定年退職した男が、現役の頃の習性でなんとなく聞いていた話や愚痴から、ちょこっとしたトラブルだけでなく、報道されるような事件まで解決のヒントになるような結果を出す。


    映像化するなら岩谷健司さんかな、と思ったら50代でした。

    定年どころか現役バリバリじゃないすか!ごめんなさい。

    0
    2026年06月27日
  • 汚れた手をそこで拭かない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どの章も人間の弱さや醜さがじわじわ滲み出ていて、読んでいて気持ちがざらつくのに、目が離せない感じがある。
    各話の感想を少し書く。

    第1章 ただ、運が悪かっただけ
    夫が自分の過去の罪を妻に語る。
    その回想の構成がうまく効いていて、ちょっとした謎解きのような面白さがある。
    妻が導いた答えが本当に正しかったのかはわからない。でも、もしそれで夫が少しでも罪の重さから解放されたのなら、それはそれで救いのある終わり方だったのかもしれないね。

    第2章 埋め合わせ
    これはもう、自業自得の一言に尽きる。
    一番腹が立ったのは、主人公が自分の失敗を子どもたちのせいにしようとしたところ。教師としてそれは違うだろ!

    0
    2026年06月27日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    いろんな短編なので、隙間時間にスラスラ読めた。どれも、どんでん返し系なので面白かった。予想もしてなかったことがあると、なるほど!ってなって面白かった。

    0
    2026年06月27日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    程よい怖さでサクッとスキマ時間に読むのにちょうどいい。終盤少し混乱して把握出来てない部分もあるので、ちゃんと伏線も理解出来たらより怖さが増すのだと思う。

    0
    2026年06月27日
  • 魂婚心中

    Posted by ブクログ

    SF要素の短編、5本?
    未来のゲーマー同士のゲーム対決は、想像を駆り立てるいい話だったけど、オチがよくわからない

    二十五万分の一は、短いながらもインパクトのある話だった

    閻魔帳の話、現実だったらさぞ行きづらい世の中
    に違いない…

    この世には間違いが七つある。マスターの正体が
    分かるとこの話の構造に驚かされた

    九月某日の誓い。これが一番良かった
    これだけで長編が作れてしまうのでは?

    魂婚心中。表題の話なんだが、あまり共感しなかったかな?
    芦沢作品は、短編の名手と感じた。

    0
    2026年06月26日
  • 今だけのあの子

    Posted by ブクログ

    解説を最後に読むと、時系列が見えてああ、そこで
    あの人が、あのエピソードが…と理解できた。
    サラッと読んでる時には気付き難かった
    短編なんだけど、共感できる話とそうじゃない話、
    オチが納得出来ない物があった。

    0
    2026年06月26日
  • 神様の罠

    Posted by ブクログ

    自分の読書歴では初のアンソロジー。
    トリック満載のミステリとコロナ禍で起きた世の中の異変に触れた作品もあり。
    六者六様のお話が展開されているので、合う合わないは結構大きく分かれたかも。

    やはりトップで読み応えあったのは、
    辻村深月『2020年のロマンス詐欺』だった。
    "闇バイト"に関する話は年月の経った今でも、
    というか更に横行しているからこの作品は教科書に載せて恐ろしさを知ってもらいたいくらい。
    孤立無援の環境で追い込まれていく緊張感がとにかく怖い。しんどい時期でも不逞な輩を近付けないように日頃から対策していけますように。

    芦沢央『投了図』もコロナ禍が招いた事件。あの

    0
    2026年06月23日
  • あなたが正しくいられたとき

    Posted by ブクログ

    表題作を読んで、これが私の好きな芦沢央作品だ、と思いましたね。誰にでもありそうで、ないような体験。でも、すごく気持ちが分かってしまう。もしかしたら私も……ってなるんですよね?
    2作品は他の短編集で読んだことがあるものでした。

    0
    2026年06月23日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

    Posted by ブクログ

    米澤穂信・方丈貴恵の並びなんて初めて見た気がする。
    その時点で読むしかなかった!

    コールバック 芦沢央
    芦沢さんは初めて読んだけど、この短編が1番印象的だった。
    重すぎないけど、ずっしりくる読後感。
    なぜこれを1番最後にしたんだろう?

    米澤さんと方丈さんは、裏切らないおもしろさ。
    収録作は両方ともだいぶ短かったので、おふたりの新作長編が待ち遠しくなった。

    0
    2026年06月23日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    私的ホラーブームに乗っかって面白いというレビューを参考に読んでみた。
    確かに面白くてどんどん読めるけど、他のモキュメンタリー作品よりは怖くないしスッキリ感もなかったかな。

    0
    2026年06月22日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ホラーとしての怖さはそこまでだったが、いろいろとゾクゾクさせられた。
    読み進めると現実に染み出している怪異が、読み手の頭に染み込んでいく。最後はスッキリとはさせてくれないが、より不気味さを感じさせる。
    もちろん彼女を疑いません。

    0
    2026年06月21日
  • 悪いものが、来ませんように

    Posted by ブクログ

    周囲に溶け込めない育児中の奈津子と、夫の浮気と不妊に悩む紗英。

    相手に対して強い執着心を持つ二人の関係性は、共依存という言葉を連想させます。

    事件と関わる中での感情の揺らぎや、歪な関係性の表現も巧みで、そこにミステリ的趣向が加わることで、インパクトのある物語になっていると思いました。

    0
    2026年06月20日
  • 悪いものが、来ませんように

    Posted by ブクログ

    「悪いものが来ませんように。幸せだけがたくさん訪れますように」
    子供が生まれた時きっとたくさんの親が願うこと。
    でも芦沢央さんなのでほんわかストーリーになるわけはなく、じんわりと嫌な感じが滲み出る。

    助産院に勤め不妊に悩む紗英と大学中に子供ができて専業主婦になった奈津子。
    お互いの家を行き来したり休日一緒に過ごすほどには仲が良いが、読み手としては立場的に気遣う関係性が気になって仕方ない。
    それも「子供を産み育てるのは幸せだよ」と言ってしまうあたり、何を言ってるの?と読んでるだけなのにひやひや。
    そんな中2人の近くで事件が起き、紗英と奈津子の独白や周囲の人から見た2人という構成でストーリーは進

    0
    2026年06月18日
  • あなたが正しくいられたとき

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あとがきに書かれているように、いろんなタイプの短編が収録されていた(笑)

    けど、「薄着の女」「待てば無料」の挿入が、心理ミステリーの一休み的な感じで、どっぷりつからず這い上がれたのが良かったかも。

    0
    2026年06月17日
  • 夜の道標

    Posted by ブクログ

    ドキドキ、ひりひり、ザラザラしながら読み終わった。
    芦沢さんはオカルトチックなヒトコワ系のイメージだったんだけど、これはそういう娯楽小説ではなく、胸にしばらくずーんと残るような話だった。

    帰結がそんな社会問題に関わってくるとは、と驚くとともに、それが動機になるっていうのがピンと来ないのは私も「こちら側」だからだなと思う。
    彼にとってそれ自体の衝撃だけでなく、絶対に信じていた唯一の人にある種騙されていたということ自体が天変地異であり全てを揺るがすものだったんだろう。
    ラストシーンで少年たちの関係が修復する兆しはあるものの、それでは覆せない現実の厳しさや今後の苦悩を思ってしまう。

    少年も彼も、

    0
    2026年06月17日
  • おまえレベルの話はしてない

    Posted by ブクログ

    将棋のプロ棋士を目指した二人の物語。一人はプロになれたけど成績は低迷で同期とは差がつくばかりで、もう一人はプロになる前に見切りを付け弁護士になる。プロになった彼は諦めるタイミングがわからず苦悩し、弁護士になった彼はプロになれなかった苦悩をそれぞれ書き分けられている。一つの物事に対し本気で取り組んだからこそ、それぞれの立場で描かれる建前を無くした本音の部分では、正しくお前レベルの話をしていないという強烈な思いがあるんだなと。
    人生を賭けて取り組んだ経験が無い身からしたら二人とも尊敬に値します。

    0
    2026年06月16日
  • 最後の一行 white

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    “最後の一行”で見ていた景色が変わるーー。

    と謳ってはいるけど、何がどう変わるんだろう。正直最後の一行を読んだとて、別に景色は変わらん。

    「えぇ・・・そうなの?」とはなるが、それまで読んだ文章やストーリーがひっくり返るとかはなかった。

    自分の読解力の問題かな。

    ミステリーやサスペンス、SFの要素があって、短編集としてはサクっと読めて十分に楽しめる。

    「ゼリーに満たされて」はなんだか悲しかったな。

    0
    2026年06月14日
  • おまえレベルの話はしてない

    Posted by ブクログ

    芦沢央はイヤミスのイメージが強くて一冊しか読んだことなかったけど、これは将棋の棋士の話との前情報で手に取った。将棋については全く詳しくないけど、読みやすく、さくさく読めた。才能のあるなしだとか年齢制限だとかドラマチックな要素てんこ盛りだから、小説にしたくなるのはよく分かる。
    人生って選択の連続で選ばなかった分岐の先には何があったんだろうとは誰もが考えるところだけど、選んだ結果については自分で引き受けるしかない。
    大島くんがまっとうでいいやつだ。

    0
    2026年06月14日
  • あなたが正しくいられたとき

    Posted by ブクログ

    どんでん返しの短編集。
    おーー!と思うものあり。⁇⁇で終わるものもあり。
    「立体パズル」「投了図」が心に残る。どちらも、その職業の特殊なところ(脚本家の思考回路、棋士の振舞い)がストーリーとは別に印象深い。

    0
    2026年06月13日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

    Posted by ブクログ

    お目当ては米澤穂信さん!
    また、『火のないところに煙は』が面白かった芦沢央さんも期待大でした。
    他の御三方はお初でしたが……まあ、さもありなんですねぇ(⁠^⁠^⁠;

    さて、はじめましての方丈貴恵さん「メゾン・イニシェの怪」は、白衣の専門官が主人公かと思いきや、「エレベーターで異界に行く方法」を試すオカルトマニアも出てきて、何だか面白かったです。笑

    そして先日『可燃物』を読んだばかりの私にとって、穂信先生の「お見通し」はなんとも嬉しい一編。
    「葛さん、カフェオレと菓子パンだけじゃ体壊しますよ!」と感想に書きましたが、なんと本作では雰囲気のいい小料理屋(その名も〈りん常〉!)で、信頼する同僚と

    0
    2026年06月13日