芦沢央のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人は視覚で物事を判断してしまいますね!
この表紙はなんと挑戦的、いや好戦的なんでしょう。しかも『おまえレベルの話はしてない』。
完全にオラオラとマウントとられて、気持ちいい作品だと思ってました。芦沢央著、期待MAX。
将棋棋士の話なのは知っていたのですが、
想像と全く違う展開で。表紙にいたイケメンオラオラ兄さんはどこへ。
『おまえレベルの話はしていなーい!』と
言ってくれるんじゃないの?
主人公芝くん、将棋プロなのにやる気が終始ない。最後まで覚醒せず。。。
2話構成で「芝」、「大島」二人の視点になりますが
夢を追って棋士になった「芝編」は読むのがつらい。将棋のこと知らない人は飛ばすしかない -
Posted by ブクログ
タイトルや表紙のデザインでエンタメ性の高い話かと思って読み始めましたら、全然違いました。
棋士を目指す夢を諦めることができるかできないかということが軸になったお話しでした。
芝編と芝の友達の大島編になっていましたが、大島編の方が私は面白かったです。自己破産のシステムが少しわかり。芝編では奨励会のことがもう少し詳しく書いてあると面白かったかも。(コミックの龍といちごのほうが奨励会について詳しく描かれていて奨励会について知りたい方におすすめです。)
ただ、芝編のこの一文はすごいです。
「AVサイトの無料動画で粛々とぬく。」
この短い短文で多くのことが表現されていて、記載しづらい内容ではある -
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Posted by ブクログ
1996年に塾経営者が殺された事件を追う窓際刑事とその犯人、当たり屋をやらされている少年、それぞれが絡み合っていくエンターテイメント小説。
グレーゾーンだと思われる阿久津弦の母が言った「正しいことだと信じて取り返しがつかないことをしてしまって、後になって、あれは間違いだった、そんな人権侵害はありえないと言われたって、今さらどうすればいいんですか」という叫びが痛い。
当たり前だと思われる子供への対応や人気番組(といっても当時も非人道的と思う場面もあった)が、時代が変われば人権侵害といわれる。
価値観のアップデートは不可欠だけれど、同時にアップデート前の自分の行動への責任をどこまで取るべきか -
Posted by ブクログ
20歳で四段に昇段して奨励会を抜け、プロ棋士になったものの、伸び悩んでいる芝悠大。
18歳でプロとなり、その後も順調に昇進し、タイトル戦挑戦者となった楢崎謙吾。
奨励会二段で脱会し、東大を経て弁護士となった大島。
大島が担当する自己破産案件の債務者の息子で、奨励会三段の瀧口太一。
26歳での定年に怯えながら、勝つことがすべての将棋の世界に青春のすべてを捧げる若者たちの、過酷である意味歪んだ面に焦点を当てる。
選ばれた天才たちの中でも常に最先端を走り続けられるほんの一握りだけしか成功できない世界で、あるいは挫折し、あるいは自信を失い、あるいは挫折した過去を引きずる者たちは精神的に追い詰められ -
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