芦沢央のレビュー一覧

  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    同じ密室トリックを使ったアンソロジー。使い古されたものをそれぞれの作家が描く世界。どれも面白かった。似鳥さんのがやっぱり好き。大叔母のことの設定も好きだし、薄着の女のオチも好き。

    0
    2018年11月18日
  • 悪いものが、来ませんように

    ネタバレ

    残念!

    かなり序盤で奈津子と紗英の関係が判ってしまった。
    奈津子の専門学校、結婚のエピソードと紗英の年齢とで二人が同い年ではないことがわかる。
    とすると、「同級生でかつ親友」という片方が否定されるので、ひょっとして綴られている二人の関係をそのまま理解してはいけないんだな?と思う。
    同性愛者か?と思わなくもないが、それは文章がやんわり否定している。
    「友人」以上にお互いのプライベートに踏み込み、同性愛者でもない女性同士の関係となれば・・・。
    そしてオムツのエピソード。今時布オムツの効用にこだわるなんて、そんな年代って考えれば・・・。
    (この作者、まだお若いはずだが、布オムツのことなんてよくご存じで)
    伏線のつもりなのだろうがやややり過ぎたかな、と思える。
    二人の関係に気づいてしまうとその後は「ミスリードのために頑張っている文章」としか読めず苦しいのと比例して予想の確信度が増していった。
    例えば奈津子の「梨里と紗英の子が遊んでるところを見るのが私の夢なの。」という台詞があるが、ふつうならば「鞠絵と紗英」でなければおかしい。
    で最後に「やっぱりね」となる。
    だが、この作品が表現したかったホントのところは母親の無償の愛のようなものなのでは?と思い、「もし、からくりに気づいてなかったとしたら?」という思いで帯に書かれいるのとは全く違う理由で(笑)読み返してみると、伏線の張り方も人物の個性を表す心理描写もなかなか秀逸であると思える(風景描写にややクドさはあるが)。
    芦沢央さんの作品はこれが初めてで、今回はうまく引っかけてもらえなかった(笑)が、是非他の作品を読んでみたいと思う。

    0
    2018年05月13日
  • 猫ミス!

    Posted by ブクログ

    猫が出てくるアンソロジー。どれも良かった。全部猫目線かと思ったらほとんどが人間目線。「オッドアイ」の少年二人が爽やかでよかった。死んだ猫の目の色を確かめるのがお話のポイントだけど、白猫のオッドアイの確率は高いと思うのでどうなんだろ。

    0
    2018年04月16日
  • 猫ミス!

    Posted by ブクログ

    猫が絡んだミステリー集。小松エメルの「一心同体」が面白かったかな。秋吉理香子の「呪い」はオチが予想できるけど、それでもじわりと来るイヤミス。さすがですね。

    0
    2017年11月29日
  • 猫ミス!

    Posted by ブクログ

    猫とミステリーの相性がいいのはその内面が謎に満ちている(何考えてるかわからん)からではないでしょうか。
    アンソロジーなのでどれもミステリーとしては薄味ですが、ストーリーに猫である必然性が(ある程度は)あるので、猫小説としては全然ありでしょう。
    でも恒川氏の『猫どろぼう猫』はホラーです。すげー浮いてる。怖い。
    あと、表紙がダサい。

    0
    2017年10月21日
  • 嘘と隣人

    Posted by ブクログ

    定年退職した正太郎元刑事とともに自分も推理しながら読み進めた。
    短編小説になっていて読みやすかった。

    何気ない一つの嘘で、人の人生を大きく変えてしまうほどの影響力の怖さ。それも運命なのか?
    ちょっと違うかもしれないけど、「バタフライ効果」がちらりと頭をよぎった。
    最後は少々スッキリしない感じで終わったので、これも読者への挑戦か?!
    シリーズ化しそうな予感もあり期待!

    0
    2026年10月04日
  • ハザードランプ

    Posted by ブクログ

    あまり大きな感想を抱かないと言った方が正しいかもしれません。
    面白い、面白くないどちらとも言えないので、そこは読んだ方々それぞれの印象に変わって来るのかなと思いました。
    何も考えずに本を読みたい時にはオススメだと思います。

    0
    2026年10月04日
  • 汚れた手をそこで拭かない

    Posted by ブクログ

    推理でもない、ハラハラするのははじめの二つだけ、どれも、うわぁ...とは思いました。

    あるかもな、というパターンの終わり方なので、どんでん返し!を期待していると、物足りない感じ。文章は読みやすく、分かりやすい。

    0
    2026年10月04日
  • 最後の一行 white

    Posted by ブクログ

    「最後の一行」に期待してたので、期待通りだったのは金子玲介さんの「ゼリーに満たされて」かな。
    最後でひっくり返る衝撃というハードルがあったけど、それ抜きにしたら短編集として全部読みやすかったと思う。

    0
    2026年10月02日
  • 嘘と隣人

    Posted by ブクログ

    定年退職した元刑事・平良正太郎を主人公とする連作ミステリ短編集。
    日常に潜む小さなエゴや自己保身の嘘が思わぬ悲劇を引き起こす、イヤミス作品。
    ママ友トラブル、ストーカー、マタハラ、痴漢冤罪、技能実習制度に絡む問題、SNSの誹謗中傷。
    どの短編も自分のために周りに迷惑をかけても構わないという人たちばかりで、でもたぶん人間このような裏の顔を誰もが持ってるかもと思わせる。
    退職してようやく落ち着いた生活を過ごせるのかと思ったら様々な事件に関わってしまう正太郎がなんだかかわいそう。

    0
    2026年10月01日
  • ハザードランプ

    Posted by ブクログ

    登場人物の心情や行動描写がなんとなく喉の奥が苦くなるざわざわとした感覚にさせ、正解不正解や善悪のように整理がつかない分岐を迫られることへの恐怖を感じた。

    0
    2026年10月01日
  • 神様の罠

    Posted by ブクログ

    ミステリー作家6人によるアンソロジー。

    アンソロジーのテーマがよくわからない 神様の罠?
    偶然か、天の采配かで何かが起こるみたいな?
    一番テーマに合ってて面白かったのは「崖の下」。見上げた根性。
    あと「2020年のロマンス詐欺」。
    「推理研VSパズル研」はシリーズ物らしいけど、大して知りたくもない謎についてグダグダと長かった。

    0
    2026年09月30日
  • 嘘と隣人

    Posted by ブクログ

    引退した元刑事の身の回りで起こるいくつかの不可解な事件。その謎の解き明かしを求めて読み進めるのだが、「うっ、知らなければよかった……」となってしまう真相ばかり。 ミステリにありがちな深い怨恨も常軌を逸した愉快犯的犯行でもなく、「何となく都合が悪いからこうした」という動機が妙にリアル。現実の事件の真相も、案外こんなものかもしれない。

    0
    2026年09月29日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    怪異が怪異を呼ぶ、関わった者は逃れられないようなお話
    私の理解力が足りず、最後まで読んでもうーん。。?となってしまった
    1話ごとのオチは読めちゃうし、優しめの怪談だった
    ただ、これが私のせいなのであれば申し訳ない
    とんでもない戦慄が隠されているのかもしれない

    0
    2026年09月29日
  • だから捨ててと言ったのに

    Posted by ブクログ

    【だから捨ててと言ったのに】

    同じテーマの1行目「だから捨ててと言ったのに」を基に25のショートショートが織りなされる。現代小説、SF、時代小説、斜め上のものまで、6ページの中なら何でもありなアンソロジーでした!楽しかった〜♪

    0
    2026年09月29日
  • あなたが正しくいられたとき

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【あらすじ】

    どんでん返し×驚愕の心理トリック そのときあなたの“正義“が揺さぶられる

    『嘘と隣人』が直木賞候補、『夜の道標』で日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞した芦沢央さんの最新短編集です。

    日常に潜む人間の心の歪みや、「正しさ」が孕む危うさを鋭く描き出した6編を収録しています。どの物語も、登場人物が信じる「正しさ」が、思わぬ悲劇や皮肉な結末を呼び起こし、人間の心理を深くえぐる筆致に価値観が激しく揺さぶられます。

    鮮烈な印象を残すのが、表題作の「あなたが正しくいられたとき」。
    同窓会で再会した元カノ・黒川の娘が川に落ちるという、衝撃的な場面から物語は始まります。主人公の窪田はとっさに川へ飛び込み、少女を救助します。自らの行動を「正しい」と信じて疑わない窪田ですが、物語が進むにつれて意外な真相が明らかになり――。
    「窪田くんは、正しい人だよね」「物語に出てくるヒーローみたい」と黒川に言われる窪田の「正しさ」とは何なのでしょうか。

    現代社会の不安を巧みに掬い取った「立体パズル」もまた、忘れがたい一編です。
    主人公の幼稚園児の息子と同い年の子どもが、「子どもは静かにするもんだろうが」と主張する犯人に殺されるという事件が起こります。
    犯人はかつて神童と呼ばれたエリートでした。その犯人が、主人公が住む街をうろついているらしいという噂が流れます。子どもの安全を守りたいという親としての「正しさ」が行きついた先とは……。

    本書に収められた6つの物語は読者の心に鋭い棘を残します。登場人物たちの行動は、決して他人事ではありません。損をしたくない、誰かを守りたい、過去の過ちを正したい――。誰もが抱く切実な思いが、「正しさ」という名のナイフに変わる瞬間を、芦沢さんは描きます。
    あなたが信じる正義は、本当に正しいのか。読み終えた後、その問いが深く胸に突き刺さる、傑作短編集です。

    【個人的な感想】
    期待値が高かったため、評価は低め。
    「あなたが正しくいられたとき」「代償」が面白かった。
    終わり方が理解できなくて、「どういうこと?」となる作品も多かった。

    0
    2026年09月29日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いわゆるモキュメンタリーホラー。しかし普通と異なるのは、着眼点が怪異だけでなく人間の心の影とでも言うべき部分にある点だろう。

    ホラーはこうでなくちゃ、背中がゾクゾクしなきゃ満足できないね。

    迷惑な占い師も居たもんだ、ムカつくね。

    0
    2026年09月28日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    1話目、発注ミスは自分の仕事と重ねてしまい読み進めるのがつらかった。こんなことありそうだな、と。まあ、すぐに報告するし謝るけど。
    2話目、ピュアな子役と祖母の話。子供は純粋。
    3話目、回想で二転三転。
    4話目、すっかり騙されてました。
    5話目、村八分のお話。主人公カップルは好感度高いです。

    0
    2026年09月27日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

    Posted by ブクログ

    5人の人気作家が描く警察小説アンソロジー。

    短編集だが、「メゾン・イニシェの怪」と「コールバック」は、少し長めだった。

    本格的な推理小説の味わいがあったのは、芦沢央の「コールバック」
    息子のいじめで悩む夫婦から相談を受けた元警察官の探偵が調査に乗り出すが、不審な男の登場で意外な方向へ物語が展開していく。
    男は、過去に子どもを失い、妻は自死していたが、その要因となったいたずら電話の相手に恨みを持っていた。
    この男と相談者の息子との接点が見えてくる過程、クライマックスとなる結末は読み応えがあった。

    「メゾン・イニシェの怪」は、心霊ルポライターと警察官の二足のわらじを履いた生駒と専門知識を持つ特別捜査官の八条が古いマンションで起きたオカルトめいた事件を解明していく。  

    「家につく猫」では、捜査資料を隣県の署に届けた二人の刑事が帰りに立ち寄ったコンビニで挙動不審な老人を見かけたことに端を発し、車のパンク修理で、老人宅でジャッキを借りることになる。刑事の一人は、その老人宅の家族の様子がおかしいことに気付く。

    「プライドの隙間」では、警察署内で若い警察官が拳銃自殺、その拳銃が盗まれる。事実が明らかになるにつれ、署内でのパワハラや隠蔽体質など闇の部分が炙り出されてくる。

    奇をてらうあまり、あり得ないような展開になり、かえって、興味が失せる作品もあった。

    0
    2026年09月27日
  • あなたが正しくいられたとき

    Posted by ブクログ

    暗い感じの短編集と思ったらちょっと違うなぁ
    そんな感じ、こんな感じ、とも違う‥
    挫折しようと思ったが淡々と読み進め読み終えてた。
    特にインパクトは無かったがインパクトはあった様な‥

    あとがきを読んで作者がごった煮の小説と描いてあったので納得出来た。
    詰め込みとも違う色々な作品があった。
    面白かったが面白くなかった。
    不思議な体験だった。

    0
    2026年09月26日