芦沢央のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「火のないところ…」でガッチリ心を掴まれた芦沢作品2冊目は、2015年に内野聖陽さん主演で映画にもなった芦沢央デビュー作。
妻が急逝して以降、男手1つで育てた一人娘 加奈が、学校のベランダから転落死する。
事故か自死か?真相を探るなかで2人のクラスメイトが浮上。最愛の娘を死に追いやった女子生徒へ安藤は復讐を決意する・・・
いじめ絡みで子を喪くした親の復讐劇だと「人間・失格」や「告白」が強く印象に残っていますが、それとはまた違う角度からのアプローチに胸がきゅっと苦しくなります。
ワタシも基本少年少女には性善説を信じたいと思うけど、咲みたいな羊の皮を被ったモンスターも一定数いる訳で…。後味は良 -
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祖母が遺影を撮った〈雨利写真館〉で働くことになった黒子ハナ。祖母の遺言状に隠されていた謎、お客様の12年ぶりの家族遺影の撮影での真実、そしてお客様の妊婦の母と共に写された遺影の謎と向き合っていきます。それと共に自分の中のわだかまりを徐々に消化していく物語でした。
装画から勝手にイメージを膨らませていたのとは全然違っていました。まさか謎解きみたいな感じだとは思いませんでした。
雨利写真館で働く人たちは、それぞれ個性が強いのに、それが合わさるといい具合にバランスがとれていました。
ハナのクイズ好きの祖母、遺影をとるために集まった親子と孫、妊婦の母達の写真、どれもが素敵な写真になったことが伝わ -
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Posted by ブクログ
男を刺殺する場面から幕が開き、
ミステリの香りが漂ってきます。
誰が犯人なのだ!?フーダニットなのか!?
芸術に人生を捧げる人々の物語。
題名のカインは言わずと知れた、聖書のカインとアベルのカイン。兄弟の嫉妬の物語なのかしら??なんて予想しながらページを捲ります。
「世界の誉田」と呼ばれる芸術監督が率いるバレエ団の主役が失踪する。
失踪をきっかけに、複数の登場人物の視点から物語が展開される。
主役の彼女、嶋貫あゆ子目線。カインの主役に抜擢された誠と連絡が取れなくなり、彼の失踪の謎を追いかけます。
誠と同じバレエ団で、誠とルームシェアをしている尾上和馬目線。
誠が失踪したことで、誉田 -
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主人公は祖母の奇妙な遺言状の理由を知るため、生前に遺影を撮影した写真館を訪れ、遺言状の謎を解明する。
そして、写真館を訪れる客たちの人生に触れることで、自身の心のわだかまりに向き合っていくという話
連作短編 三つ収録
巻末に十年目のあとがきとあり
文庫化するのに10年の歳月がある様子
文庫化の際に大幅改稿しているので単行本とは雰囲気が違うのかも
根底にあるテーマは
突然の死によって残ってしまったわだかまりとどう向き合うか
つらい思いを抱えたまま生き続けていかなければならないことにどう向きあうか
無口なカメラマン雨利が、謎解き解明に小さな手掛かりを見逃さすボソッと指摘してくる
影の薄