芦沢央のレビュー一覧
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ネタバレ短編集。特に繋がりのない話を6話収録。
死後結婚用マッチングアプリ「KonKon」が普及する世界。推しであるアイドル配信者のリアルアカウントを見つけてしまった女性。推しと結婚したいという考えに取り憑かれてしまう…。『魂婚心中』
ホラーゲームのRTA(リアルタイムアタック)を競う大会で三連覇中の王者と元絶対王者が相対する。このゲームには特定の条件下でエンディングを迎えると記憶を消せるという噂があり…。『ゲーマーのGlitch』
嘘をつくと消えてしまう世界。消失を認識できる一族の少女は高校である先輩と出会い…。『二十五万分の一』
ある日人類は八階層から成る死後の世界を見せられ、自らの罪業と善行の一覧が見えるようになった。少しでも上の階層に行きたいと願う人々に対しアドバイスを行うSEO業者が現れた…。『閻魔帳SEO』
ある部屋にいる五人。〈マスター〉が見ている間は決められた位置から動いてはならないというルールなのに、殺人が起こってしまう…。『この世界には間違いが七つある』
あるお屋敷に住むお嬢様と遊び相手として雇われた少女。主人夫婦と使用人が慰安旅行に出て2人きりの屋敷に侵入者があり…。『九月某日の誓い』
前にこの作者さんの本で読んだのがホラーだったので、タイトルから勝手にホラーかと思っていたが違った。ホラーっぽく見えるのは表題作だけだった。いずれも種類の違う不思議な話。
個人的に好きだったのは『二十五万分の一』と『九月某日の誓い』。『二十五万分の一』は文庫アンソロジーに収録されていたので短いが、世界の理を知るゆえに親しい相手を作れなかった少女と先輩の関係が切ない。『九月某日の誓い』はお嬢様が何を隠したかったのか、恐れていたのかが最後まで読んでようやくわかる。腹を決めた少女の終わり方がいい。 -
Posted by ブクログ
魂婚心中(こんこんしんじゅう)、どういう意味?って素朴な疑問から手にとり、購入した作品。まず芦沢央さんが初のSFって気になる。そして帯がやばい!『死ねば推しと結婚できる』。
全6話の短編集。⭐︎5あげたい作品と⭐︎2が混ざっていて、やっぱり、芦沢さんらしい作品が良かった。『9月某日の誓い』はさすが芦沢央!購入して良かったと思えた作品でした。この作品で200ページ読みたい!
『25万分の1』も数ページの超短編だが、この作品も◎。
逆に『ゲーマーのグリッジ』や『閻魔帳SEO』は
まったく合わなかった。珍しいくらい、合わなかった。
そして『魂婚心中』もSFというより、特殊設定って感じ。特殊設定はミステリ要素がないとこんなことになるんだと実感。
推しの配信者をアイドルに推し上げた先に、推しに興じた人ならではの何かが欲しいじゃん。ほわっと終わっていく。ワタシ何か見落としたんだろか?
体力ある時再読かな、こりゃ。 -
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ネタバレ
①乾くるみはイニシエーショラブの印象が強すぎて(小説は読んでないけど映画は観た)、
絶対なにも無いまま終わるはずない。所々セリフの違和感あるし、と思ってたら案の定。
どっちとも読める文章書けるのさすが。
読み返したら男がクズすぎた。元120キロというのにも笑った。痩せたらちょっとモテ出して調子乗っちゃった?
②崖の下、の凶器は氷柱だと思ってました!
溶けたら証拠なくなるし
そしたら骨てwwリアリティなさすぎて
骨、ねえ、、(╹◡╹)くらいでした
③コロナ禍でのお話は割と好きだけど、全体的にぼんやり地味な感じ
張り紙しちゃうのはちょっとお子ちゃまかなあ
④ストーカー気質がキモくて好き。
⑤あとで読む
⑥辻村深月さん好き、コロナ禍でお話割と好き(2回目)
いや、ストレス溜まるよ学生なんて特に。
痛い目見たーーという黒歴史になんとかおさまってよかった。ほっこりラストでよかった。
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ネタバレ錚々たるメンバーの短編集。
乾くるみさんの作品はよく使われる書き方で、今までならまた騙されたーと思うところでしたが、今回の話しでは何故か、まぁそうだよな、自分が勝手に決めつけて読んでたし、そうゆう解釈も最初から出来てたよねとすんなり納得してました。
米澤穂信さんの作品に関しては凶器がそれかー!とゆう驚きと「刺してはいない。刺さったんだ」とゆうセリフがいい感じの余韻を残してくれたので好きでしたね。
芹沢央さんは、他の作品では結構暗い、嫌な気持ちが残るイメージが強かったのですが、今回の話しでは少しの寂しさと少しの感動が残るまた違った印象を持てたストーリーでした。
大山誠一郎さんは初めて読ませて頂きましたが、文章もストーリーも読みやすく分かりやすい印象でした。
同じく有栖川有栖さんも初めて読みましたが、この話しよりも作中に出てきた青い目と緑の目のクイズの解答に納得がいかなくて、ネットで調べてもモヤモヤして、そっちの印象の方が強く残ってしまった感じになりました(笑)
辻村深月はもう、さすが、としか言いようがないですね。辻村さんらしさがちゃんと出てて、タイトルから先は何となく予想出来たけど、期待も裏切ることなく、コロナ化とゆう要素も上手く入ってて満足できる内容でしたね。
あまりこういった色んな方が書いている短編集を読んだことが無かったのですが、楽しく読めましたね。 -
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『将棋は決断のゲームである…決断をテーマに書かれた一挙8編の短編集』という紹介文に惹かれて読みました。
将棋は子供の頃に親に教えてもらって2、3度指したことがある程度でほぼルールも難しいことも分からない状態で読みました。分かってた方が面白いんだろうなぁと思う物語もありましたが、全体的に、話の筋に関わる程度に上手に解説が挟まっていて、あまり調べたりせずに理解でき、読み進めることが出来ました。
強く印象に残ったのは、葉真中顕さんの『マルチンゲールの罠』、白井智之さんの『誰も読めない』でした。
『マルチンゲールの罠』は、最後の最後で、見えている世界がグルンとひっくり返るような感覚がお見事で、読み終わった瞬間、ほわ〜!と感嘆の声が出て、脱力するほどでした。
『誰も読めない』は、読み始めは方言になれなくて、読むスピードと意味を汲み取るスピードが合わずに少し苦労しましたが、途中から気にならなくなるほど引き込まれてドキドキしました。最後は、良かった〜!と安堵。クライマックスへの引き込まれ方が凄かったです。
決断がテーマ、という意味では、青山美智子さんの『授かり物』が、あまり将棋慣れしていない私には一番親しみやすく、また、決断に対しての心の流れに共感して最後は少しウルウルしました。
全体を通して、将棋の世界の厳しさと奥深さにも触れられて、とても興味深く感じた短編集でした。