芦沢央のレビュー一覧
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普通分娩か帝王切開か。有痛か、無痛(和痛)分娩か。
そんなもので子供に対する愛情が変わるわけがない。
けれどもそれに対して良いとか悪いとか周りが言うことで産後の母親は自信をなくしてしまうのだ。
小さく産んだこと、病気を持ったこと、早く産んだこと。
悪いことなんかしていないのに、母親は自分を責める。
周りは赤ちゃんのことで頭がいっぱいで、心も体もボロボロになった母親のことは二の次三の次。
それでも母親はこの弱い生き物を育てなければならない。
でも、私に、そんなことできるんだろうか?
自ら子供を取り替えた繭子には同情する。
自分の子供が幸せになって欲しくて、そして少しだけ郁絵への暗い気持ちがあっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ誘拐事件を題材にしているけれど、ここに登場する人々の心理に引き込まれてハッとさせられることが多かった。一番はやはり被害者の愛子。彼女を通して、視覚を閉ざされた人が被害に遭う危険性の高さについて、その心細さや恐怖について、たくさんのことが伝わってきた。人の手助けが必要なのにどこかで人を信じ切ってはいけないという、相反する感情を持ち合わせて日々生活していくのは想像以上に神経を使うと思う。幼い頃の誘拐事件を通して歪になってしまった家庭が、娘の勇気と自立によって今やっと正しい方向に向かい始めたのかもしれない。愛子の諦めない姿勢には希望のようなものをもらった。とても眩しい。
礼遠はどこか何かが欠落した人 -
Posted by ブクログ
2017年 第6回 新井賞受賞
自ら産んだ子を 同日に生まれた他の子と取り替えた母親
ちょっとしたトラブルによる衝動的な行動だった
妊娠中の不安、出産時の苦痛、育児への憂慮
その一瞬の出来心に背景はある
告白する機会を失ったまま、子供達は4歳となる
自分の子ではないと知っている母親と
自分の子供と信じている母親
二人の母親の育児と生活の違いは、考えさせられる 母親に期限があるとすれば子供を預けて仕事をする事ができるのか?日常生活をもっと大切に過ごすのか?
この小説の読みどころは、DNA鑑定により本当の両親が確定した後、二人の子供達と育ての親との分断の場となるのだけれど
取り替えの犯人となる母親 -
Posted by ブクログ
彩瀬まるさん、20作目
アンソロジー「鍵のかかった部屋」の一作
「神秘の彼女」
これはミステリーなのかな
大学寮に現れるきんきら大仏
決められたトリック
ー糸を使って外から鍵を閉めた密室ー
そこから5人の作家が全く違ったミステリーを作ったアンソロジー
似鳥鶏さんは、あの一〇一教室しか読んでいなかったので、こんなコミカルなモノも書くんだと驚き.大学サークル内のトラブル「このトリックの
問題点」
石井羊さんは、初めましてですが、優しい雰囲気のあるミステリーを書くなあと
あと食べ物を折り込むのかな「大叔母のこと」
芦沢央さんは、好きな作家さん
この短編も短い中にしっかりトリックアイテムを仕込