芦沢央のレビュー一覧

  • 貘の耳たぶ

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    ネタバレ

    読みごたえはありました。
    内容は背表紙に紹介されていた通り。
    「自ら産んだ子を「取り替え」た繭子。発覚に怯えながらも息子・航太への愛情が深まる。一方、郁絵は「取り替えられた子」と知らず、息子・璃空を愛情深く育ててきた。
    それぞれの息子が四歳を過ぎた頃「取り違え」が発覚。元に戻すことを拒む郁絵、沈黙を続ける繭子、そして一心に「母」を慕う幼子たち。切なすぎる「事件」の慟哭の結末は・・・」

    芦沢央の作品でこの気分は初めてであるが、イヤミスであればもやもやが残るのもしかたないのか。
    面白くないわけではない。

    郁絵の「残念だったね。普通に産めなくて」という言葉で、実の母の「あなたがひとりで育てられる

    0
    2022年12月08日
  • カインは言わなかった

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    タイトルのカインは、旧約聖書のカインとアベルから取られている。カインは、人類初の殺人者だという。このタイトルにより、混沌とした構成がより複雑さを増すことになります。
    物語の中核は、世界的評価を受ける芸術監督。彼は、主催するダンスカンパニーで「カイン」の上演を決定する。
    トラブルの発端は、主役を射止めたダンサーの失踪。ここから、失踪したダンサーの関係者やカンパニーと関わりのあった人達が、心情を語り始める。
    各章ごと、思念の流れが変わり、被害者そして加害者となるだろうという人物を読み間違う。
    面白い構成で最後まで楽しめました。ただ、犯罪者となった人物の言動が読み取れず、犯罪心理なんてこんなもんよね

    0
    2022年11月18日
  • カインは言わなかった

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    珍しく長編でした。が、登場人物数人それぞれの描写が断続的に混じるために全体の時系列がつかみにくく、うまく騙されてしまった。あぁ、そういうことみたいな。
    エピローグで後味はスッキリ。3.4

    0
    2022年11月01日
  • カインは言わなかった

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    とても落ち着かない小説。でも、先を読んで早くそれぞれの状況、気持ちを解りたいと思って読み進めてしまう。誰とも共感はできずに進むけれど、切迫詰まった人間の不安感は想像できた。最後に角田光代さんの『解説』を読んで、やっと気持ちが少しは落ち着けた気がした。

    0
    2022年10月10日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    芦沢央さんや凪良ゆうさんは
    好きだから
    やっぱり読みやすいし、
    面白い!
    「非日常」って感じでもなく、
    アンソロジーとしてのまとまりはあまり感じない。

    0
    2022年09月28日
  • カインは言わなかった

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    めずらしいくバレエを題材にしたミステリー。
    失踪した主人公のダンサーを取り巻く
    人々の詳細な心の動きをその人物毎に
    追っていき主人公が何故公演直前になぞの言葉を残し失踪したのか?
    そして、また謎めいた主人公の弟の画家が
    執着するモデルの女性、そして何より
    背景が全く見えないバレエ団の監督誉田
    誰もが何も言い返せず、底知れぬ威圧感と
    ダンサー達との見えない関係。
    誉田一人だけ、最後まで何を考えているのか
    全く明かされず最後の最後にある意図
    がある事が分かる。
    失踪の原因は解明されたが、弟に起こった事と
    エピローグには余白があり全部が解明されて
    いない感じが残る。

    0
    2022年09月12日
  • いつかの人質

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    う〜ん、気持ち悪い話だった。
    二人の世界の中だけで盛り上がって、その為なら他人がどうなろうとどうでもいい、という感覚。そして最後も、その気持ち悪い二人がハッピーエンドになるような予感。
    話は面白いけれど、登場人物二人に対する嫌悪感で読後感が良くなかった。

    加筆
    他の作品を読んで、ちょっと考えが変わったので。
    ハッピーエンド、ではなく、サイコパスに魅入られてしまった女性のこれからを考えるとぞっとする。そういう話だったんだろうな、と。どちらにしろイヤミス。

    0
    2022年09月03日
  • カインは言わなかった

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    絶対的な存在のおわします空間に覚えがある。
    いつか認めてもらうことが目標のひとつだった。
    それが二度と叶わなくなったと知った時、
    故人の死を悼むのとは別の涙が出たものだった。

    でも「絶望」はしていませんよ。

    0
    2022年08月21日
  • 本格王2022

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    ネタバレ

    【収録作品】道尾秀介「眠らない刑事と犬」/大山誠一郎「カラマーゾフの毒」/芦沢央「アイランドキッチン」/方丈貴恵「影を喰うもの」/浅倉秋成「糸の人を探して」/森川智喜「フーダニット・リセプション」

    「眠らない刑事と犬」『N』所収。ペット探偵に犯行現場からいなくなった犬探しを依頼する刑事。母親の気持ちがよくわかる。

    「カラマーゾフの毒」 悪役俳優鹿養大介の安楽椅子探偵もの。『カラマーゾフの兄弟』に出てくるような一族で発生した毒殺事件。家政婦が見ている前で、どうやって犯人は被害者に毒を盛ったのか。解説によると、シリーズが完結したので、来年単行本になるそうだ。

    「アイランドキッチン」 引退後家

    0
    2022年08月16日
  • カインは言わなかった

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    久しぶりの芦沢央さんの作品で、長編という部分
    でも久しぶりに読んだので、よく読んだなと達成感
    が湧いてきました。最初から最後まで緊迫感がでてて、少し怖かったです。バレエの指導って、こんなに怖いのかとビビりました。

    0
    2022年08月13日
  • カインは言わなかった

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    何か起こりそうな不穏な空気感がたまらずゾクゾクしました。ステレオタイプな描写ではあるけれど、どこかこういう人たちは恨み買ってるよなぁという共感もあり、話はスラスラと読み込むことが出来ました。しかし、高まった空気感が爆発した時、ピークを迎えてしまった感じがあり、オチを楽しむというよりも、それまでの過程を楽しむのが好きな方にオススメしたい作品でした。

    0
    2022年08月11日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    読んだことのない作家さんが多かったのですが、テーマが良いと思い購入。

    友井羊さんの短編が思いのほかよかった。

    0
    2022年07月26日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    ネタバレ

    『非日常の謎』をテーマにしたアンソロジー。
    凪良さん目当てで読んでみました。で、あ、知ってるお話だった。という感じ。
    でも他の作家さんの作品にもふれることができて良かった。
    好きだったのは「これは運命ではない」シリーズの中の一つなので、物足りなかったが、他の作品が読みたくなった。
    「この世界には間違いが七つある」はユニークな発想だった。間違い探しの中のくまちゃんの独白。

    「この世界には間違いが七つある」芦沢 央
    「成人式とタイムカプセル」阿津川辰海
    「どっち?」木元哉多
    「これは運命ではない」城平 京
    「十四時間の空の旅」辻堂ゆめ
    「表面張力」凪良ゆう

    0
    2022年05月30日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    著者の半分は初めましての方たちで、
    他のお話も読んでみたくなりました。
    特に凪良ゆうさんのお話が一番好きです。

    0
    2022年04月26日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    「糸を使って外から鍵を閉めて密室を作る」というネタのミステリ集。同じテーマで全員がそれぞれ違った内容の作品ってのが面白い。
    個人的に1番好きなのは芦沢央さんの「薄着の女」。最後のオチがすごくいい!彩瀬まるさんの作品は初めて読んだけど、大学生らしさの雰囲気とストーリーのほんわかする感じが良かった。

    0
    2022年01月28日
  • 貘の耳たぶ

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    ネタバレ

    この本を読んで1番感じたことは「人にはどんな背景があるかわからないんだから、余計なことは言わない方がいい」ってことかなあ。

    帝王切開だったことを「残念だったね」って、私だったら「は? 何が残念なわけ? うるせえなコノヤロウ」と思うだけだけど、とことん気にしちゃう人はいるだろうから。

    それにしても産まれたてとはいっても、一度見た、しかも写真撮っておいた赤ちゃんがかわってることに気づかないかね?郁絵の旦那よ。
    とはいえ、入れかわってしまった子をいまさら交換なんて、想像を絶する辛さだろうし、なにより子供たちがかわいそうでならなかった。

    0
    2021年07月28日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    凪良ゆうさんの短編を読みたくて手に取った本。
    日常の中にひっそりと潜む謎の世界を6人の作家が綴る短編集。
    どれもちょっと怖いお話ばかり。

    それぞれ面白いけれど、やはり凪良さんの短編が好き。
    表面上は何の変哲もない平和な日常。
    登場する人物はごく普通の人たち。
    下宿の管理人と、作家の弟。
    かつてその下宿に住んでいた女性。
    お寺の長男と よくできた嫁。
    そして、お寺の次男は幼稚園の園長。

    下宿を取り壊す過程で発見された謎のお札が軸になって話が進む。
    お札の発見以外、特に何かが起こるわけではない。
    ところが、それぞれの人物の独白を読み進めるうちに、
    そこはかとなく怖いものが迫って来る。

    最後の

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    2021年07月24日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    非日常をテーマにしたアンソロジー。

    『十四時間の空の旅』は飛行機が舞台。
    主人公は、小学五年生で親の都合によりアメリカに渡り、また高校一年の途中で日本に戻る…。
    これは思春期の子供には辛いことだろう。
    私が通った学校にも帰国子女と呼ばれる子はいて、仲の良かったギャルは英語が得意だった記憶がある。
    でも、みんな小学生で日本に戻ってきてから受験しているから、英語を褒めても「使わなきゃ忘れる」と、ちょっとうんざりした顔をしていたような。
    本作の主人公は、中途半端な語学力、日本式の発音で辛い思いをした。
    アメリカではガイジン、日本では垢抜けて英語が得意なことを期待され、しかし仲良しグループはすでにで

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    2021年07月11日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    辻堂先生と芦沢先生の短編が特に心に響きました。
    「十四時間の〜」は、空港の雰囲気や聴こえる(それこそ非日常の代名詞のような)アナウンスを感じられる緻密な描き方がとても好み。父親への微妙な心境や、スマートではないけど愛あふれる展開が心温まります。
    芦沢先生のは、奇作?なんだけれども、みていると責められそうなゾクリとした発想がとても面白い。

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    2021年06月25日
  • 貘の耳たぶ

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    取り違えではなく、母親が我が子を取り替え。
    何度も自らの罪を言い出す機会を逃し、罪悪感を抱えながら何年も他人の子を育てる繭子。

    誰も救われないなんとも悲しい話だった。
    2人の子供が幸せに育ちますように。

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    2021年06月21日