芦沢央のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
祖母が遺影を撮った〈雨利写真館〉で働くことになった黒子ハナ。祖母の遺言状に隠されていた謎、お客様の12年ぶりの家族遺影の撮影での真実、そしてお客様の妊婦の母と共に写された遺影の謎と向き合っていきます。それと共に自分の中のわだかまりを徐々に消化していく物語でした。
装画から勝手にイメージを膨らませていたのとは全然違っていました。まさか謎解きみたいな感じだとは思いませんでした。
雨利写真館で働く人たちは、それぞれ個性が強いのに、それが合わさるといい具合にバランスがとれていました。
ハナのクイズ好きの祖母、遺影をとるために集まった親子と孫、妊婦の母達の写真、どれもが素敵な写真になったことが伝わってきました。一枚の写真がその人を偲ぶ入り口になるんだなあと思いました。
あとがきには、この本が文庫化されるまでに10年かかった訳などが記されていました。
〈目次〉
プロローグ
一つ目の遺言状
十二年目の遺影
三つ目の遺品
エピローグ
十年目のあとがき
-
Posted by ブクログ
男を刺殺する場面から幕が開き、
ミステリの香りが漂ってきます。
誰が犯人なのだ!?フーダニットなのか!?
芸術に人生を捧げる人々の物語。
題名のカインは言わずと知れた、聖書のカインとアベルのカイン。兄弟の嫉妬の物語なのかしら??なんて予想しながらページを捲ります。
「世界の誉田」と呼ばれる芸術監督が率いるバレエ団の主役が失踪する。
失踪をきっかけに、複数の登場人物の視点から物語が展開される。
主役の彼女、嶋貫あゆ子目線。カインの主役に抜擢された誠と連絡が取れなくなり、彼の失踪の謎を追いかけます。
誠と同じバレエ団で、誠とルームシェアをしている尾上和馬目線。
誠が失踪したことで、誉田は尾上を主役に抜擢する!?
娘が誉田のバレエ団にいた頃熱中症で倒れ亡くした父、松浦久文目線。
妻も自分も誉田に娘を殺されたと思っている。
誠の弟、豪の彼女 皆元有美目線。
豪の描く女性モデルに嫉妬していた。
多視点から芸術に人生を捧げる人々の情熱がリアルに描かれている。
高評価の方が多いですが、この多視点が私はどうも苦手で、頭がとっ散らかってきちゃいました^^;
何故主役が失踪して、尾上が抜擢されたのか!?真相が分かった時は、えー!?マジかよぉ!!!とちょっとびっくりしましたが、私的に盛り上がったのはその場面だけで、エピローグもイマイチ盛り上がらずm(_ _)m
長編大好きなのに、何故か疲れてしまい、ごめんなさいでした。
今日は有休です♪
示し合わたわけではないのですが、娘も息子も有休でした♪おまけに旦那はアメリカ出張中♪
何年ぶりか??
7時まで寝てました (๑˃̵ᴗ˂̵)و
寝坊嬉しいでっす!!最高だぁ!!
夜から、会社のおじさん軍団から飲み会に誘われたので行ってきまーす♪
今日はめっちゃ美味しいお蕎麦屋さんで飲みます(*´꒳`*)
-
Posted by ブクログ
主人公は祖母の奇妙な遺言状の理由を知るため、生前に遺影を撮影した写真館を訪れ、遺言状の謎を解明する。
そして、写真館を訪れる客たちの人生に触れることで、自身の心のわだかまりに向き合っていくという話
連作短編 三つ収録
巻末に十年目のあとがきとあり
文庫化するのに10年の歳月がある様子
文庫化の際に大幅改稿しているので単行本とは雰囲気が違うのかも
根底にあるテーマは
突然の死によって残ってしまったわだかまりとどう向き合うか
つらい思いを抱えたまま生き続けていかなければならないことにどう向きあうか
無口なカメラマン雨利が、謎解き解明に小さな手掛かりを見逃さすボソッと指摘してくる
影の薄い準主役という立ち位置?
他のふたりのクセが際立ってしまって
主人公も控えめな印象
ミステリ要素も合わさっておもしろかった