芦沢央のレビュー一覧

  • おまえレベルの話はしてない

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    26歳の芝と大島。少年時代、将棋の世界で知り合った2人。プロの棋士となったが、なかなか先に進めない芝と高校生の時、早々と将棋の世界に見切りをつけ東大に進み、弁護士になった大島。2人の目線で将棋の世界が描かれている。

    前半は、芝のもがき苦しむ様が、そんなにまでしなければ、将棋の世界に残っていけないのかと辛い気分になるし、とにかく嫌な感じで読みづらかった。

    後半は、前半に芝から見た大島とは別人のような大島が描かれている。彼は将棋の世界を早々と去り、世に言う成功者となったはずなのに、まだ少し将棋に未練がありそうだった。

    将棋の世界は閉鎖的だと改めて思った。26歳までもがいて苦しんで、それでもプ

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    2025年11月04日
  • 嘘と隣人

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    定年退職後の警察官の回想込みの身の回りの事件簿。
    定年退職後だからか全体的にはのんびりとした感じで話は進む。
    一つ一つはちょっとしたことなんどけど、心がモヤモヤとかザワザワする感じの話ばかり。

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    2025年11月04日
  • 嘘と隣人

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    ネタバレ

    良く言えばどんでん返しの快感だが、少し結論ありきのこじつけ感を感じた。そういう考えもできるけど…って感じで。

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    2025年11月03日
  • おまえレベルの話はしてない

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    【収録作品】芝/大島

    将棋界で生きる棋士・棋士志望の人たちのシビアな内実を描く。
    追わずにいられないほどの夢が見られなかった人間からすると人生を賭けるものがあっただけいいじゃないか、と思えてしまう。
    しかし、実際、追った夢に破れたあとも人生は続く。
    芝の壊れ方が怖いし、世間的にはうまく方向転換した大島の抱えている闇の深さも怖い。

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    2025年11月02日
  • いつかの人質

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    ネタバレ

    視点が変化しながら話が描かれていくことでスルスル読める面白い本であるのは間違いないと思った。だがそれと同時に救いが少なく、読んでて苦しい本でもあった。

    視覚障害者である愛子が誘拐される描写は個人的に特に重かった。しかし最後まで希望を見失わずに、そして自己の成長までする姿は今作の救いだと思った。

    優奈を探すためには、誘拐犯の加害者に仕立て上げるしかない。と考えてそれを実行する礼遠が、優奈に執着する理由が薄いような気がした。最愛の人であり自分を漫画家にしてくれた人だからか、、?
    途中まで優奈を懸命に探す夫という立ち位置からのどんでん返しは凄いと思った。

    宮下家では夫婦間の過保護な母親と、娘の

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    2025年11月01日
  • おまえレベルの話はしてない

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    約200頁、最初から最後までしんどい。
    本当にただの1頁も報われるシーンが無い。
    帯の“アンチ青春小説”という表現がピッタリすぎるよ。
    自分の好きなものに自分の未来を奪われていく。
    真綿で首を絞められるってこういう事だよね。
    先が見えないのにやめられない芝。
    先が見えないからやめた大島。
    でも結局、どっちも囚われたままだ。

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    2025年10月31日
  • 神の悪手(新潮文庫)

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    明日、藤井NHK杯王者vs羽生九段があります
    で再読
    去年も同対戦ありましたが、千日手による再戦という震えるような展開で。
    もう少年ジャンプかよと突っ込みたくなる、僕のようなへぼ趣味打ちにすら刺さる泥酔対局でした

    将棋の知識がなくてもさらりと読めてしまう将棋がテーマの5篇、短編集

    卓上遊戯の読み物としては圧倒的に僕は宮内悠介の「盤上の夜」を推したいのですが。
    この神の悪手は将棋という遊戯に入り込んでいるわけではなく、将棋を通して思考回路やゲーム性をあくまでライトに物語表現として使用しています
    雑誌等読むに芦沢さんもそこそこ打てるようなのですが踏み込まない

    そこがダメな人もいると思うのです

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    2025年10月25日
  • 雨利終活写真館

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    ネタバレ

    【収録作品】プロローグ/一つ目の遺言状/十二年目の遺影/三つ目の遺品/エピローグ/十年目のあとがき

    あとがきによると、「題材へのアプローチの仕方が、現在の私の感覚ではどうしても受け入れられなかった」ため、単行本とは構成を大きく変えているとのこと。

    主人公の造形があまり好みでないが、物語としては興味深い。これから写真を撮ってもらうときは、遺影に使えるよう意識しようかな。

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    2025年10月23日
  • 僕の神さま

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    ネタバレ

    一話でやめておけば、と最後のあたりに進むにつれ強く思うお話。
    生きててよかったのかどうか。
    神様はすべてを背負ってそれでもまた頼られれば手を貸す。神様じゃないけど誰よりも神様らしい。大人になったらどうなるのだろうか。

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    2025年10月23日
  • 夜の道標

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    ミステリー?サスペンス?
    はっきりとジャンル分けが難しく感じた本作ですが、最近流行りのARGを体験したような気持ちになりました。日常が侵食されるような不穏。

    ラストで一気に核心へと向かう部分はググッと引き込まれました。

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    2025年10月21日
  • おまえレベルの話はしてない

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    ネタバレ

    2025/08/05予約9
    プロ棋士になったが勝てず底辺でさまよう芝。将棋で生きていくことを諦め東大卒弁護士になった大島。
    大島の関わる案件で破産する男性の息子が奨励会在籍中、というくだりがある。大島は諦めきれず苦しむ友人の芝を見ているから、息子のことを他人事と思えない。芝も大島もふたりとも苦しい。将棋をしたこともないため描かれている緊迫した空気がわからなかったが、AIを使う今も、そうでなかった昔も、並外れた記憶力が必要なのは変わらないのだろう。
    表紙を見てイメージする話とは違うように感じた。

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    2025年10月19日
  • 神様の罠

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    個人的に好きな作家•
    人気作家6人の短編集

    内容は
    乾くるみ•大山誠一郎 両者の作品が
    どんでん返しぽくて良かった
    辻村深月もコロナとロマンス詐欺という切り口は個人的に面白かった

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    2025年10月18日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    あまりにも身近というか日常すぎて
    ものすごい嫌な気持ちになれる。
    短編で読みやすい。
    素直にごめんなさいしよう。

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    2025年10月17日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    6話の連作短編集。ホラーっぽいけど、そこまで怖くはなく、ミステリーともまた違い。面白かったのですが、占い師とは決着つけないのね…と拍子抜け。どうせならバチバチやって欲しかったな。

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    2025年10月16日
  • 悪いものが、来ませんように

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    初めて芦沢央さんの作品を手に取りました。なんとなくで読み始めましたが、だんだんと「あれ⁈ この人とこの人の関係はどうだったんだっけ⁇」というようなイリュージョンのような感覚にとらわれて、気がついたころには「あっ」となりました(笑)

    幼い頃から近しい関係だった奈津子と紗英。お互いに家族のことで悩みは尽きず、鬱々とした生活を送っていましたが、そのさなかで紗英の夫の他殺体が見つかります。この重大な殺人事件が引き起こす2人の関係性の変化とは。そこにあるのは、本当に偽装なのか、偽善なのか、欺瞞なのか、それともほかの何かなのか……。

    「あっ」体験。もう一度読み返したくなりました。

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    2025年10月15日
  • おまえレベルの話はしてない

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    小さい頃から将棋の世界を見て、プロ棋士という夢に向かって切磋琢磨してきた芝と大島。
    芝は、夢は叶えたものの成績は振るわず踠き続けているが、大島は諦め東大へ進学後に弁護士になった。

    プロになるまでの厳しさは、将棋を知らない者にはわからないが、苦悩の様子は伝わってくる。

    好きとプロになるということは違って将棋界では独特で、結果を残さないことには、達成感もないのかもしれない。
    大島にしては、後悔はないように思うのだが、芝はいろんな思いを秘めながらも盤上を見下ろす日々を続けるのか…と。



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    2025年10月14日
  • 夜の道標

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    ネタバレ

    重っ、
    だから、時代が1996年だったのかあ
    最初1996年と2020年代が交互に出てくるのか?と思ったわ

    今で言う、発達障害なのかなー
    現代だったら確かに不妊手術っていう話にはならないだろうね。

    これからも各々の人生は続く、っていう終わり方だったな。
    阿久津は罪に問われて、
    母親も本人の同意なしにそんな手術をしたのはなんらかの罪なりそうだし、
    阿久津が悪気なく話しちゃえば豊子も匿ってた罪になるし(てか豊子自分から警察行きそう)、
    波瑠は父親と向き合わなきゃいけないし。

    怒りが母親ではなく戸川に向いたのは
    母親は絶対的存在的な、自分を無条件で愛してくれる人、そして自分にとっても大切な人(

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    2025年10月12日
  • おまえレベルの話はしてない

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    見下したり軽んじたり過小評価したり意地の悪い見方をしたり、そうして自分で自分を認めたり面子を保ったり正当化することがある、それはまあ単なる処世術みたいなもので、そのもっと奥底には目の前の他人に対する羨望や嫉妬、あるいは尊敬の気持ちがある。そういう関係の友人がいたら、それはそれでいいなと思う。
    最後の一文は、2人の関係性を象徴する素敵な言葉だった。

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    2025年10月12日
  • おまえレベルの話はしてない

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    この作品を書くにあたり、芦沢さんは他の執筆依頼をすべて断り、ご自身の作風を顧みて「これは修行だった」と語っていました。
    きっかけは、直木賞候補となった際の選考委員による講評だったそうです。
    その厳しい言葉を受け、作風を一度リセットして臨んだ挑戦作。

    芦沢さんの小説といえば、私はいつも「歪みの表現」が魅力だと感じています。
    日常の中にあるわずかなねじれや、感情の軋みを描く。その緊張感が、彼女のエンタメ性の核になっていると思うんです。
    だからこそ、その「歪みの作家」が、何を削って何を残したのか、とても関心を持って読み始めました。

    直木賞の講評を改めて確認すると、たしかにかなり厳しめの意見が並ん

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    2025年10月11日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    ネタバレ

    各章、不思議なお話として面白い。ただ、ホラーとなると少し物足りなく感じた。
    伏線回収がくどすぎて、途中で読むのをやめようか…と思ったが、最後まで読んだ。
    さすがに、「書評」は流し読みしました。
    全体的には面白かったです。

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    2025年10月08日