芦沢央のレビュー一覧

  • 神様の罠

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    夫の余命と2020年のロマンス詐欺が特におもしろかったです。夫の余命は短編集ならではの特殊な面白さで、さすがと思いました。

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    2025年03月27日
  • 神様の罠

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    ネタバレ

    錚々たるメンバーの短編集。

    乾くるみさんの作品はよく使われる書き方で、今までならまた騙されたーと思うところでしたが、今回の話しでは何故か、まぁそうだよな、自分が勝手に決めつけて読んでたし、そうゆう解釈も最初から出来てたよねとすんなり納得してました。
    米澤穂信さんの作品に関しては凶器がそれかー!とゆう驚きと「刺してはいない。刺さったんだ」とゆうセリフがいい感じの余韻を残してくれたので好きでしたね。
    芹沢央さんは、他の作品では結構暗い、嫌な気持ちが残るイメージが強かったのですが、今回の話しでは少しの寂しさと少しの感動が残るまた違った印象を持てたストーリーでした。
    大山誠一郎さんは初めて読ませて頂

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    2025年03月27日
  • もの語る一手

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    『将棋は決断のゲームである…決断をテーマに書かれた一挙8編の短編集』という紹介文に惹かれて読みました。
    将棋は子供の頃に親に教えてもらって2、3度指したことがある程度でほぼルールも難しいことも分からない状態で読みました。分かってた方が面白いんだろうなぁと思う物語もありましたが、全体的に、話の筋に関わる程度に上手に解説が挟まっていて、あまり調べたりせずに理解でき、読み進めることが出来ました。

    強く印象に残ったのは、葉真中顕さんの『マルチンゲールの罠』、白井智之さんの『誰も読めない』でした。
    『マルチンゲールの罠』は、最後の最後で、見えている世界がグルンとひっくり返るような感覚がお見事で、読み終

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    2025年03月24日
  • いつかの人質

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    前半のちょっとした判断ミスの積み重ねが事件につながる点や、事件を起こした動機の部分とか面白かったが、監禁内容(?)の描写がなんだか浮いている感じがしたのは気のせいか。

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    2025年03月21日
  • 魂婚心中

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    SF?ミステリー?という感じではなかったけれど意外とどの話もほっこりする感じで楽しめた。表題作は主人公が自分はおかしいと言っているけれどそんなことはないので、むしろファンの鑑だなぁとニコニコ。手軽に読みやすいショートが多くてこの作者を手始めに読むのによいのかも。

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    2025年03月20日
  • 今だけのあの子

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    ネタバレ

    全部悪くはないけど、特別感動もしなかったかも。2話目の男はあまりにも謎。
    以下、自分用の備忘録
    親友から自分だけ結婚式の招待状が届かない事件の優しい真相(なんと同じ父親)の話。
    事故で亡くなった女の子と直前に微妙な関係になってた親友と、亡くなった女の子の幼馴染の偽物彼氏の話
    神経質なお母さんと大雑把で愉快なお母さん(大好き)とその子供達の話
    漫画家になる夢を追う子と仲良くなるために漫画家を目指す女の子の話
    そして夫に先立たれ老人ホームで暮らす女性が同じく独り身になった女性とその義理の娘の揉め事を解決する話

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    2025年03月16日
  • だから捨ててと言ったのに

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    多崎礼さんのお話が読みたくて借りた1冊。25人の作家さんの表題が冒頭にくる短編集。多崎さんの人魚の話にひきこまれて、後半のお話の印象が薄くなってしまったほどだった。この短編だけ引き抜いて家に置いておきたいくらい。

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    2025年03月13日
  • だから捨ててと言ったのに

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    1年ほど前から推しているバンド
    Chevonのボーカル谷絹茉優さんの
    小説家としての作品が読めると知り購入。
    彼女の作詞した楽曲はどれも含みを得た詩で、
    彼女にしか紡げない言葉たちが大好きです。
    今回の小説も、余韻に浸りながら読みました。
    後味がゾッとしていて、これはこれで素敵だなと感じた。

    「だから捨ててといったのに」 から始まる
    25人の作家さんのお話は、始まりは同じなのに
    物語の内容は全く異なり、どの作家さんの作品も好きだったけど、特に砥上裕將さんの、母の箪笥。荒木あかねさんの、重政の電池が好きです。

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    2025年02月21日
  • だから捨ててと言ったのに

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    「だから捨ててと言ったのに」から始まる25のショートショート。1編が5ページ程なので、隙間時間にサクッと読める。
    ちょっと不穏なものから、クスッと笑えるものまで、同じお題でこんなに色々な広がり方をするんだなと楽しめた。
    一番好きだったのは夕木春央さんの「擲たれた手紙」。「だから捨ててと言ったのに」の言葉が切ない。

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    2025年02月18日
  • だから捨ててと言ったのに

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    『黒猫を飼い始めた』
    『嘘をついたのは、初めてだった』
    『これが最後の仕事になる』に続くシリーズ第四弾。

    会員制読書クラブ「メフィストリーダーズクラブ」のショートショート企画の作品を加筆修正したもの。

    今回のお題は「だから捨ててと言ったのに」という1行から始まる物語。

    1行目は同じでも展開は千差万別。
    ミステリー色が濃い物からホラーまでジャンルも様々で各作家さんの個性が楽しめた。

    ショートショートならではの切れ味を感じたのは
    「無理解/潮谷験」「累犯家族/五十嵐律人」

    読後感がしみじみ良かったのは「母の簞笥/砥上裕將」。

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    2025年02月16日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    ネタバレ

    他作品の外伝のようなものもあったりして、一話だけでは何とも。。な作品も。

    「十四時間の空の旅」辻堂ゆめ
    →大人になったら何でもないことが、初めての時はそうだよな、と懐かしくなる。
    『大人はすっかり忘れているかもしれないけど、十代の子供にとって、誕生日は大きな節目だ。』

    「表面張力」凪良ゆう
    →この奥さんを怖い、と思うかどうかは人次第だろうけれど、逆に自分の想いに素直で、かつ波風たてずである意味可愛らしいのではないかなぁ、とラスト夫の想いにもやっとしてしまった。

    『どちらも間違っていない。スタイルが違うだけ。』
    『誰かを嫌うというのは心の負担になるからだ。…見ないふりをすればいいだけなのに

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    2025年02月13日
  • 魂婚心中

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    良くも悪くも現代的な小説という話
    短編集ではなく魂婚心中はもう少し掘り下げて詳しく書いても良かったのでは、と感じた。
    他の短編もオチで昔ネットで有名になったある画像を知らないと面白さがわからないような話もあり、読む人を選ぶ本かな

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    2025年02月13日
  • だから捨ててと言ったのに

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    この始まり方から暖かい物語にも出来るんだなぁ、とびっくり。岡崎先生のお話が素敵でした。
    最果先生の言葉選び、河村先生と清志先生の発想も面白かったです!

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    2025年02月05日
  • だから捨ててと言ったのに

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    ネタバレ

    「だから捨ててと言ったのに」という書き出しの一文のみ共通で、それ以降はあらゆるジャンルのショートショートが25作掲載されている1冊。ミステリ、ホラー、SFなどの短編がたくさん味わえてお得。
    中には読みにくいものやあまり好みでないものもあったが、それぞれが短いのであっさり読み終えて次に行けるのは嬉しい。反面、好みの作風のものも数ページで終わってしまうので物足りなさも感じてしまう。
    特に好みだったのは、岡崎隼人『パルス、またたき、脳挫傷』、砥上裕將『母の箪笥』、金子玲介『恋文』、多崎礼『海に還る』、柾木政宗『切れたミサンガ』。

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    2025年02月01日
  • 僕の神さま

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    ネタバレ

    凪良氏との対談に登場した本。
    最後怖い、との事だが全く予想外の方向性であった。

    小学生5年生。中学生ほどではないけれど、低学年のようでも無く、対人関係や個性など他人と比較し始めたような。。
    けれど「神様」と呼ばれる彼は本当に別格である。
    主人公も割と冷静に周囲を観察するタイプだろうか。

    美術の絵の具の回では、道徳の教科書にも似たような話があったのでそうではないか、とも思ったけれど
    本当に別の意味での血液だったら酷い虐待だけれども。。どっちだったのだろう?
    もしこんな事件がなかったら、主人公の初恋?の思いや行動は全く違ったものになっていただろうに。。


    ラスト、小学生時代、自分だったらそこ

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    2025年01月29日
  • 僕の神さま

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    小学生が主人公でコナンのような少年が登場するミステリー。
    「殺したなんかしたくなかったから、たくさん殺すことにしたんだ」とナチスの行った残虐行為について語る部分があるけど、このあたりの一節がこの小説を高めているように思った。

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    2025年01月26日
  • 神の悪手(新潮文庫)

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    短編集。読み始めて知ったんだけど、どれも将棋が題材になったお話だった。小説は内容をできるだけ何も知らない状態で読みたくて、普段から裏表紙のあらすじとか帯の宣伝文句もなるべく目を背けてるんだよね(笑)。帯に羽生善治さんの名前があるのが目に入って、不思議には思っていた!

    将棋のことはほぼ何もわからないので、楽しめるかなーと少し不安になりつつ読み進めた。

    局面についての描写や、駒がこう動いたらこうなってしまうというような部分は、案の定、ちっともわからないので読み流した感じ。それでもストーリーはちゃんと把握できたし、将棋に関わる人々の情熱と将棋の奥深さを少しだけ垣間見ることができた気がした。意外な

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    2025年01月12日
  • 魂婚心中

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    6話の短編。良かったのは、二十五万分の一と九月某日の誓いがよかったかな?
    しかし、私はもしかしたらSFがすこし苦手なのかもしれないと思った。芦沢さんの作品は読んでいたけれど、今まで読んだものとは違う感覚を覚えた。あとがきで、いろいろと書いてくれていたので、なるほど。と納得。

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    2024年12月30日
  • いつかの人質

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     なかなか誘拐事件や犯人の本当のところが分からなかったが、ラストにきて一気に被害者の愛子も、父の陽介も、加害者側の優奈もみんな事件を通して自分を見つめ気づき、変わるという成長の様に感動した。
    伏線もきっちり回収されている

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    2024年12月28日
  • 罪の余白

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    ネタバレ

    安藤聡
    動物行動心理学が専門の大学講師。

    安藤加奈
    聡の娘。八歳の頃に母を亡くした。創律女子学院高校。学校の四階から転落して亡くなった。

    安藤真理子
    聡の妻。八年前に二年半にわたる闘病の末に病死。

    小沢早苗
    聡の隣の研究室。二十九歳にして助教授に就任。

    小沢浩志
    早苗の担当教官。教授。

    木場咲
    加奈のクラスメイト。小さいころから「可愛い」と言われ慣れており、芸能界に憧れている。

    新海真帆
    咲のクラスメイト。咲は真帆にとって憧れの存在。

    間宮恭子
    中学三年の時、咲や真帆のクラスにやってきた学校のOGの教育実習生。

    笹川七緒
    加奈たちのクラスメイト。

    香山みどり
    加奈たちのクラス

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    2024年12月19日