芦沢央のレビュー一覧
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ネタバレ端的に言うと、作者のトリックが良く分からなかったのです。
本作は、異様なまでにべったりな関係の紗英と奈津子のどろどろ・ずぶずぶの関係が生み出す悲劇、みたいなストーリー。お互い浮かばれない夫婦関係を営むなか、女性同士で助け合おう、みたいな。で、それが殺人にまで及ぶという。
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で、良く分からないのは紗英と奈津子の関係。
ネタバレ申し訳ないのですが、エピローグまで行くと紗英と奈津子が母子だという話だそうなのです。まあ確かに年齢については一切書かれていないのでそれはアリです。
ただ、紗英には鞠絵という妹がおり、鞠絵は奈津子のことを「なっちゃん」と姉の友人のように気安く呼んでいました。また -
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ネタバレ2026.01.22 (木)
短編で手に取りやすく読んだことのない作家さんも多い中、読みやすかった。
金子玲介目当てで購入したけど、いくつか気に入った作品があって嬉しかった。
岡崎隼人 「パルス、またたき、脳挫傷」
砥上裕將 「母の箪笥」
五十嵐律人 「累犯家族」
荒木あかね 「重政の電池」
金子玲介 「恋文」
背筋 「こわくてキモくてかわいい、それ」
多崎礼 「海に還る」
柾木政宗 「切れたミサンガ」
夕木春央 「擲たれた手紙」
麻耶雄嵩 「探偵ですから」
この作品たちが好きだった。なかでも 「重政の電池」が1番良かったかも。余韻も好きだった。 -
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ずっと気になってた芦沢央さんの作品が読んでみたくて、まずはデビュー作であるこちらを手に取った。
想像してたほど難しくなく、嫌な感じもさほどなくサクサク読めたものの、情景を思い浮かべるのが少し難しく感じた。きっとわたしの読解力が乏しいせいだと思うけど、人物の心理的な部分はとても伝わりやすかったのに比べて、光景というのか状況というのか、そういったものの表現が細かく描かれているわりに想像しにくかった。
それでも、終わりに近づくほど読むスピードは加速していったし、後半は読みながらなんだか力が入っちゃって、読み終えたらすごく疲れていた(笑)
前半は「小沢早苗」の存在の意味が分からなかったけど、最後まで -
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ネタバレこれは、どういう物語だったのだろう。
タイトルの衝撃が強すぎて、読みながらずっと「おまえには分からない話だ」と突き放されているような気分だった。
将棋のことはよく分からない。だからこそ、将棋ができる人の思考回路、いわゆる“天才”とはこういうものなのか、先が見えすぎることは苦しいのか、などと考えた。もっとも、先が見えているわけでもない自分にも、そう考えてしまう感覚への共感はある気がした。
芝と大島は、お互いに「おまえには分からない」と思いながら、結局は依存し合っている関係に見える。厳しい将棋の世界と重ねて描かれてはいるが、友だち関係というのは案外こういうものでもあるのかもしれないとも思った。 -
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ネタバレ☆4寄りの3にした。
小学生が主人公ということもあり、夏を除いて一つひとつの話は小学生らしい悩みを解決する少しほっこりするような感じ。
夏の話は、大人でも解決方法に頭を抱える重い話で、このようなことで苦しむ子供が現実にたくさんいることを改めて考えさせられた。
エピローグは、水谷くんと主人公の会話がかなり重厚で、頭を整理しながらゆっくりと読んだ。ナチスの話と主人公の話を重ねたところは心にずしんと来た。
最後、水谷くんに付いていくことをやめた主人公の心情が切なかった。6年生でも、これまでと同じような気持ちで一緒に過ごせていたらなぁと思った。 -