芦沢央のレビュー一覧

  • あなたが正しくいられたとき

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    ネタバレ

    日常の中の正しさが少しずつ歪んでいく様子を描いた短編集。心理描写は丁寧で、じわっとした不穏さが残る一方で、物語の核となる謎や構造はあえて余白を残す形で終わるため、読み手としての決着感は弱い。自分は普段、心理のズレに加えて伏線の回収や論理を重視しているので、その基準からすると“解ききれない余白”で閉じるミステリーは満足度が伸びにくいかな。正しさの暴走というテーマは良いものの、論理的な決着を期待すると物足りなさが残る。心理の揺れは魅力的だが、ラストへの決定力が物足りなかった③。

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    2026年09月10日
  • あなたが正しくいられたとき

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    ネタバレ

    芦沢ワールドだった。

    特にタイトルにもなってる一話目は、サスペンスな雰囲気を醸し出しながら黒川さんの娘のための覚悟が明らかになり対照的にヒーローだった窪田が最後に恥ずかしい勘違いをしていた事に気付いたときにはある意味ホラーだった。
    窪田姉も頭キレッキレで怖い。
    私が弟からそんな相談されたら「えー、黒川さんヤバいじゃん!」で終わり。
    でも他人の子供に◯◯ちゃんって呼ばれて親が「さんでしょ」って会話ん目の前でされたら「ちゃんでいいよー」って言っちゃうけどなぁ。

    「代償」「薄着の女」「待てば無料」「投了図」はみんな報われて欲しい気持ちになり、「立体パズル」の最後はどういう解釈したらいいのか私には難しかった。

    急に肌寒くなった雨の日にぴったりな作品でした。

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    2026年09月07日
  • あなたが正しくいられたとき

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    芦沢さんにしては物足りなかった。

    「あなたが正しくいられたとき」
    正義感しかない主人公。やだなー。
    「代償」
    そういうこともあるのかな。なんかあんまり響かなかった。
    「薄着の女」
    十時警部と奥平琴子。珍しくコミカルな警察コンビ。
    「立体パズル」
    お母さんの気持ち、ちょっとだけ分かる。
    「待てば無料」
    故意じゃないのに。事故だったって分かってもらえただろうか。
    「投了図」
    納得できないお別れの仕方。後々まで残るよね。

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    2026年09月07日
  • おまえレベルの話はしてない

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    芝の思考が高尚すぎて感情移入できず
    他の方にもあるよう凡人の大島の方がわかりやすいし、芝の場面も理解できるようになる

    2人の主人公から見え方が変わるのが面白かった。

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    2026年09月07日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    ネタバレ

    事前情報なしに、なんとなく手に取って
    なんか怖い〜嫌な感じ〜と半泣きになりながらも面白くて一気読み
    1話目は怖くない、結構好きで読後数日してもふと思い出す。可愛げがない一言多いと咎められがちな主人公を、夫は頭がいいねと褒めてくれる、そんな関係素敵。その頭の良さで人生の最後に、夫の肩の荷をあちらへ持っていく。

    「ミモザ」は既視感がありすぎる嫌な話で、なんでこうなっちゃったんだろう、なんで優位に立たれ、絡め取られちゃうんだろう、もうほんとやめて〜〜(ToT)と思いながら読んだ。こういう人いるし、知ってるし、こういう時ってどうしたらいいのよ。
    まじ怖いから絶対避けないとな。
    こんな読書体験は初めてかも

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    2026年09月06日
  • あなたが正しくいられたとき

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    代償と、投了図好きでした

    代償ね、たまたまあんなに似た本が実在するなんてないんだよね
    奥さんが旦那さんにどうにか隠そうとしてた
    真実が切ないね...

    投了図も切ない...
    旦那さんのお義父さんへの想いが切なすぎる
    コロナはほんと世間を狂わせたし
    コロナを題材にした本って意外と多いから
    影響大きかったよなぁって思い出さされる

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    2026年09月04日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    「これでおまえも一人前だな」
    入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。
    上司にも褒められ、誇らしい気持ちに。
    だが売上伝票を見返して全身が強張る。
    本来の注文の11倍もの誤受注をしていた――。
    躍進中の子役とその祖母、凄惨な運命を作品に刻む画家、姉の逮捕に混乱する主婦、祖母の納骨のため寒村を訪れた青年。
    人の心に潜む闇を巧緻なミステリーに昇華させた5編。


    短編集で読みやすいんだけど、1つ1つの話はそこまで深くない。イヤミスというか、ハッピーエンドではないので注意が必要です。どんどん状況が悪くなっていくハラハラドキドキ感を楽しみたい時に。

    人間の心って難しい。予期しない方向へすすんでいくことがあるのだな。

    1つ目の「目撃者はいなかった」で、金額が小さすぎるのでは…と思う。

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    2026年09月03日
  • 雨利終活写真館

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    ほど泣く的な感動ものに近い気がするけど、あーって少しわかってしまうのが残念だった。気持ち悪い人間が出てこなくて芦沢先生にしてはイヤミスではなかった。

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    2026年09月03日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    SL 2026.8.30-2026.9.1
    5人の作家による警察ミステリのアンソロジー。
    米澤穂信「お見通し」は、葛警部のシリーズ。とても短いけどよくできてる。
    荒木あかね「プライドの隙間」もよかった。
    芦沢央「コールバック」真相が分かってもやるせなさしか残らない。なんとも辛い。

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    2026年09月01日
  • あなたが正しくいられたとき

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    ネタバレ

    3.5
    それぞれが個性的な話
    1つ目の娘の記憶を上書き…そうぞうできんなぁ、命を落とす可能性もあるのに
    そして殺人犯の家の話、そりゃ殺人犯が育った家ってなると住みたくないよなぁ…理想のマイホームを買ったはずがショックすぎるよね

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    2026年08月31日
  • あなたが正しくいられたとき

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    芦沢央さんといえば短編のイメージが強いです

    そんな芦沢さんはデビュー15年目に入ったそうです
    15年目も続けていると短編の作品も増えますね
    芦沢さんは「短編を書くときには、単著として一冊にまとめる意識を持った方がいい」とは思っているそうです
    しかし、そうしたビジョンを持たずにその時々で好き勝手に書いているので、単著未収録短編ばかりが増えるそうです
    気づけば単著未収録作が20本以上に膨れ上がっていたみたいです
    (本書あとがきより)


    その中から2017年から2026年までの芦沢さんが書いた6つの物語が収録された短編集です

    表題作の「あなたが正しくいられたとき」と「代償」は最後にゾクッと芦沢さんっぽさが感じられる作品に

    「薄着の女」と「待てば無料」は軽いライトなタッチに
    これはこれでありですねw

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    2026年08月31日
  • あなたが正しくいられたとき

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    ネタバレ

    【収録作品】
    あなたが正しくいられたとき 
    代償 
    薄着の女 
    立体パズル 
    待てば無料 
    投了図
    あとがき

    正しさとは何かをつきつけてくる短編集。
    自分の正しさに固執しないこと、相手の気持ちへの想像力をもつこと。
    想像は外れることもある(というかそっちのほうが多かったりする……)が、それでも、自分だけが正しいと思わないことが大切。
    それだけでもう少し生きやすくなる気がする。

    ただ、「あなたが……」は、母親からすれば必死なのだろうけれども危うい賭けだと思う。

    それにしても、なんで、相手の理を認めると負け、みたいな風潮があるのだろう。

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    2026年08月29日
  • 最後の一行 white

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    最後の一行が良い感じに影響したのはゼリーに満たされてだけだった。他は最後の一行というより展開で見せているだけな感じ。ショートながらにアクは強めな作品ばかりではあったけれど、テーマとしては物足りない。

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    2026年08月29日
  • 僕の神さま

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    「神さま」と呼ばれる水谷くんを主人公が追いかけていく物語。

    水谷くんが次々と謎を解決していく、単純な謎解きものではないところが面白かった。

    起きた出来事もすべてがきれいに解決するわけではなく、少しモヤっとしたものを残したまま終わっていく。その割り切れなさが、逆に現実っぽくて心地よい。

    周囲からは「神さま」と呼ばれる水谷くんも、結局は一人の小学生。その中で考えられるベストを尽くしているだけで、胸の内では迷い、苦悩している。

    何でもわかる天才として描くのではなく、そんな弱さも含めて「神さま」という立ち位置にいる水谷くんのキャラクターが印象に残る作品だった。

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    2026年08月29日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    実際に想像できるような場面の数々に
    本を読む手が何度も止まった。
    それがなければあっという間に読み終えたはずなのに時間をかけて読み終えました。

    最大の褒め言葉としていうならば、
    後味が悪い、心が苦しい。です。

    一歩間違えば自分にもありうることで
    ざわざわしてます

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    2026年08月29日
  • あなたが正しくいられたとき

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    全5話からなる短編集。

    ◆あなたが正しくいられたとき
    女はなぜ元恋人の前で娘を川に突き落としたのか?
    表題作の本作が出色の出来。「思てたんとちゃう!」と叫びたくなるような意外な結末に持っていくのが上手い。芦沢さんって短編の名手よね。本筋からは逸れるけどクーラーボックスにこんな使い方があったとは。もし自分が同じ状況になったとしても、とっさに実践できないよ。

    ◆代償
    もしも自分が書いた作品とそっくりの内容がWEBに公開されてたら?
    わずか36頁の超短編。作家さんって、自作が他作とかぶってないかドキドキしながら書いてるのかしら?

    ◆薄着の女
    脅された相手の男をホテルの室内で殺してしまった女。密室トリックを思いつくが…
    倒叙かつコメディ調のこの感じ、どこかで見たことのあると思ってたら…ワハハ、このオチ大好き

    ◆立体パズル
    息子が遊びにいく約束をしていた友達の母親から、急遽都合が悪くなった旨連絡があった。その家には不穏な噂があり…
    うーん。話が込み入り過ぎてわかりにくい。この母親の心理はよく理解できず。

    ◆待てば無料
    わずか14頁の超超短編。この短さで起承転結にまとめる手腕はなんともはや。
    「待てば無料」と言われたら?私は待たず(待てず)に違うことをやる派。

    ◆投了図
    将棋好きの夫はなぜ自粛警察まがいの嫌がらせをしたのか?ホワットダニットが氷解する場面がエモくてグっとくる。
    コロナ禍からはや4年。思い返すと三密とかソーシャルディスタンスとかPCR検査とか、色々あったなー。もう二度と来ないでおくれパンデミック。

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    2026年08月28日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    ネタバレ

    ミステリー小説が好きだが、犯人を追う警察視点の話しは読んだことがなかった。書店で警察小説アンソロジーの副題を見つけてすぐに購入。誰か犯人なのかを推理しながら読み進めるのが楽しかった。

    方丈貴恵さんのオカルト大好き刑事のキャラクターは好きだけど、15年前の事件現場に戻れる怪異を簡単に信じてしまう殺人犯はさすがにいないだろうと思ってしまった。

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    2026年08月27日
  • おまえレベルの話はしてない

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    芦沢さんの作品が好きで、読みはじめたものの、将棋がわからなすぎて挫折しそうになった。芝くんの話は特に将棋がわからない私には、読みにくかった。後半の大島くんの話になって少しずつ芦沢さんの伝えてくるものに触れられた気がした。

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    2026年08月27日
  • おまえレベルの話はしてない

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    芦沢央さんらしい、人の心の嫌な部分を鋭く描いた作品でした。
    何気ない言葉や態度の裏にある嫉妬や優越感がリアルで、読んでいてゾッとします。
    誰かを見下したつもりが、自分も同じように見られているかもしれないと思い、考えさせられました。

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    2026年08月26日
  • あなたが正しくいられたとき

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    ネタバレ

    読み終わったのが6月で、ずっと放置してたんですが。
    ここに来て感想を書こうと思ったら、案外すっかり忘れてしまっていたので、後で読み返します。

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    2026年08月26日