芦沢央のレビュー一覧

  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    荒木あかね「プライドの隙間」と芦沢央「コールバック」がよかった。前者は警察組織の悪しきマチズモをうまくミステリの背景として活かしている。
    後者は退官した元刑事を主人公としたシリーズものだけれど、このシリーズの持ち味であるありふれた人間のもつ悪辣さ卑劣さという形で凡庸な悪を描いてみせるのが巧み。

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    2026年08月07日
  • おまえレベルの話はしてない

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    26.07、2.8
    プロ棋士の主人公、プロ棋士を諦めて弁護士になった元同期
    違う立場でのいらいら葛藤が起きる
    愚痴るが

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    2026年08月06日
  • 最後の一行 white

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    ネタバレ

    金子玲介「ゼリーに満たされて」
    斜線堂有紀「人魚の骨を拾い往く」
    法月綸太郎「つぎはあんたの番だよ」
    芦沢央「ひび割れ」

    “最後の一行”って言うのに合ってる感じは「ゼリーに満たされて」かな。後は面白かったけど、“最後の一行”って感じは無かった。法月綸太郎はこの前読んだ『法月綸太郎の不覚』に収録されていた。

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    2026年08月06日
  • 今だけのあの子

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    ミステリと言う感じはなかったけど、女の短い友情がすごくリアル。環境が変われば周りの人間も変わるし、長く生きればあの頃は楽しかったなって懐かしむ日が来るんだと思うと寂しいような。

    最後の話がいちばん印象的で、おばあちゃんになって今がいちばん幸せって思える未来だといいな。

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    2026年08月05日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    ネタバレ

    理不尽なのか自業自得なのか、人生気を付けないと何が起こるか分からない。
    読むと人生が怖くなる話を書くのがうますぎる。

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    2026年08月05日
  • あなたが正しくいられたとき

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    短編集。
    表題作は、良い話かと思いきや最後の2頁で突き落とされるような話だった。
    確かに主人公は正しい。人命救助して感謝されるべきだとも思う。自分が正しいと思ったことを実践するのに、まさか他人に不快感や恐怖心を与えていたとは、知る由もないないだろう。私も気をつけねばなと思った。正直、名前に"くん付け"呼ばわりをOKするぐらいは別に良くない?と思うけど…

    小説家が力作を書き上げたところ、妻に「ネットに同じような話が載っている」と言われる話(『代償』)は、妻の行動の真の意味を知ったとき愕然とした。てっきり嫉妬しているものと思ったが、でもそれだったらずっと支えてくれていたっての

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    2026年08月04日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    ネタバレ

    ●感想
    タイトルが秀逸。五編あって、一編目は好みだった。夫婦の労り、善良さや賢さが良かった。残される夫が、妻に話したことを後悔し続けないように、死ぬ前に罪悪感の置き場所まで整えていく。「死んでいくから、あなたの気の晴れないものをもっていく」みたいなセリフが良かった。汚れた手を妻がきれいにしてあげた話というか。ミステリー風の良い話。
    のこりはすべてタイトル通り、もっと手前で何とかしなよ…って感じ。人間のイヤな、ずるいところを見せられる感じ。

    ●本概要

    第164回直木賞候補作。

    ひたひたと忍び寄る恐怖
    ぬるりと変容する日常

    話題沸騰の「最恐」ミステリ、待望の文庫化。

    閉鎖空間に監禁された

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    2026年08月02日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    ①目撃者はいなかった
    受注の数を間違えた営業マン葛木修哉は、会社に内緒で(自分で買い取って)処理しようと運送業者に成りすます。その際交通事故を目撃しながらも、自分の不正がバレてしまうため事故の被害者家族に目撃者として詳言してほしいと言われるが拒否する。
    数日後、交通事故があった同じ日に近所で不審火があり、犯人を探すため話を聞かせてほしいと警察が葛木の家を訪ねる。アリバイを聞かれ嘘を重ねた葛木は署に来るよう言われ、
    「あなたは、自分のためにしか証言できないんですね」と、交通事故の被害者の妻に言われた言葉を思い出す。
    ②ありがとう、ばあば
    子役として活躍しだした9歳の孫娘杏を必死でサ

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    2026年08月02日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    第7回静岡書店大賞

    中1息子の推し本。
    読み終わったら誰でもオカルトライターの榊桔平を調べてしまうだろう。
    事実と虚構の境界を曖昧さが絶妙。
    小花柄のチュニックを着た神楽坂のよく当たるおばさん占い師なんていかにもミステリアス。
    ちょっと『変な家』シリーズと似た雰囲気だった。
    私自身はオカルトを信じないタイプなので、さほど入り込まない感じで淡々と読んだけど、最後の繋げ方は緊迫感が増してよかった。

    購入本

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    2026年08月01日
  • 悪いものが、来ませんように

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    物語に出てくる女性3人の関係性に、誰もが戸惑うはず…。
    読み終わった後、もう一度読み返したくなる人も多いのではと思います。
    女性が社会から求められている理想像(良い母、良い妻、良い娘)についても、ミステリー小説ながら上手に織り込まれていると感じました。

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    2026年08月01日
  • 最後の一行 white

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    4本とも読みやすくスルスルと読めた。
    ゼリーに満たされてが一番良かった。
    人魚の骨を拾いに往くの最後はゾワッとしたが嫌いじゃない。

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    2026年08月01日
  • 貘の耳たぶ

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    小説の出だしが「帝王切開で産むのは子供によくない」「普通分娩ですべき」的なことが書いてあって不愉快になった。
    これから出産を控えている人にはお勧めしない。

    もちろん最後まで読めばそんなことはないということもわかると思うけど、ナーバスになってる時期だと頭のどこかに残っちゃってるかもしれないから。

    2人の子供のその後が気になる。

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    2026年08月01日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    一話目が1番良かった。書き手が違うと展開も人それぞれなので読者の予想を見事に裏切ったストーリーを楽しめる。ここから気に入った作家本を辿っていくのも面白い。

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    2026年07月31日
  • 悪いものが、来ませんように

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    ☆3.5
    芹沢央さんで怖い思いをした経験から、タイトルと表紙で、夏に読むべきかと。
    想像してた内容とは違い、ある意味、二人の関係性への恐怖感はあるものの、
    あくまで人間関係の在り方を問う話か、、。
    そんなまとめ方も違う気がするけど。

    母子、姉妹、仕事、妊活、、要素が多くて惹き込まれる。
    あり得ない、気持ち悪い、最低、、と2人の関係を軽蔑しつつ、最期は究極の愛の形なのか、、と。
    それまでの行動は到底容認できないのに、こんなラストにされると、、
    全部を否定してはいけない気もして。
    考えると頭が痛くなる余韻だった。

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    2026年07月29日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    とっても読みやすい小説だった。ホラーとしてはやや物足りなさはあるものの、残穢のようにじわじわと追い詰めるような感じ。
    短編五篇のような雰囲気。

    全部の話がつながってて、最後に総括って感じ。

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    2026年07月29日
  • おまえレベルの話はしてない

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    日経新聞Webのコラム、ひとり反省会がおもしろくてこちらの著書を読みました。鬱々とした描写が続きますが、おもしろかったです。

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    2026年07月30日
  • 嘘と隣人

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    ネタバレ

    元刑事の正太郎さんが主役の短編が5つ
    全部それなりに面白く読めた
    二転三転するのとか
    上手く作ってるとは思った

    いざ感想を書こうと思ったら
    どれもあまり記憶に残ってなくて
    自分でもビックリ

    私にはイヤミス度が低かったようで
    印象に残ってないみたい…

    正太郎さんは、これから探偵に
    なるのかなぁ
    続編が出たら、読みたい

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    2026年07月24日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    どうしてこんなにも「嫌」を集められるんだろう。
    語り手がみんな自己保身第一で動いてるのがなんともイヤな感じではあるけど、自分が同じ立場に立たされたら多分やっぱり保身を考えちゃうなー……

    ちょうど暑い時期に読んだから、お隣さんの熱中症死を題材にした「忘却」にリアリティを感じた。

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    2026年07月22日
  • おまえレベルの話はしてない

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    将棋の世界を通して、挫折、苦悩や岐路での迷いが濃密に描かれていました。そのことで苦しむ登場人物たちの心情を読むほどに、自分の10代20代の行き方が思い出されてきました。果たして自分は自分で考えて選択できているのか?真剣に選択してきたのか?
    悩める登場人物の姿や生き方から前を向こう!というより自分の生き方はどうなのか突きつけられるような感覚です。
    題名も自分に向けられてるのかも‥?明日からの生き方が変わりそうです。

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    2026年07月22日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    3.5

    短編なので読みやすい。1日で読み終えてしまった。

    第三者視点で見れば、そこはこう行動すべきだろう!と思うことは簡単だけど、自分の過ちやミスをなんとか隠したくなる気持ちも分かるだけに、読んでいて苦しくなる。

    埋め合わせとミモザが好きでした。

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    2026年07月21日